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Side View Story 05
25~27 Side 司 02話
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翠がブースに入ってすぐ、茜先輩の歌声が聞こえてくる。曲の中盤あたりで、「きれい」と背後から翠の声がした。
振り返るとブースから出てきた翠がいた。
「会場へ戻ろう」
左手を差し出すと、その上に手を乗せる。そこまでは順調だった。
けれども、翠の視線は手に留まったまま。
こんな顔をしているときはたいていいいことは考えていない。
「またくだらないことを考えてないか?」
「……先輩にとってはくだらないことかもしれないけれど、私にとっては大事なことなんです」
なんでそんなに不安そうな顔をする必要があるんだか……。
心で呟きながら翠を表へと誘導する。
特等席はステージの真正面にある。そこへ連れて行くと、翠はひどく驚いた顔をしていた。そこへ、二曲歌い終えた茜先輩がドレスをつまんでステージから下りてくる。と、
「翠葉ちゃん、共演しよう!」
茜先輩は笑顔全開で翠の前に立った。
「え……でも、何を?」
「エーデルワイスがいいな。知ってるでしょう?」
「即興で適当に伴奏して? ハ長調でいこう!」
翠は茜先輩に引っ張り出され、再びステージに上がった。
なんでもいいけど、こういう共演ってぶっつけ本番でできるものなのか?
疑問に思っていると、ひとつ深呼吸をして翠が前奏を弾き始めた。
それはさっきとはまるで違う音色。楽器が変わったのかと思うほどに音色が変化した。
これも即興なんだろ……?
数小節の前奏ののち、茜先輩の透き通った声が重なる。
ピアノと声が共鳴する――
こんな演奏を生で聴いたことはなかった。
短い曲はあっという間に終わり、あたりからは当たり前のように大きな拍手が沸き起こった。
一〇〇メートル以上離れているテラスからも聞こえてくるのだからすごい。
茜先輩に右手を差し出され、翠はその手を取ってふたり同時に礼をした。するとさらに大きな拍手が沸き起こる。
「茜先輩、マイクっす!」
漣がどこからともなく現れマイクを差し出す。
始まる――次なるイベントが。
俺と朝陽も席を立ち、ステージサイドに回る。
『ご清聴いただきありがとうございました。――それでは! これから第三十八回生徒会就任式を行います!』
言い終わるころには生徒会メンバーが全員ステージ上に上がっていた。
相変らず段取りがうまい。これはすべて茜先輩の提案だった。
翠はというと、茜先輩に手を掴まれたまま口をあんぐりと開けている。
茜先輩はそんな翠を見ながら話を進めた。
『まずひとり目は、姫こと御園生翠葉さん! 彼女は会計です。お隣、藤宮海斗くん! 彼は書記担当です。お隣、漣千里くん。そしてクラス委員と生徒会を兼任することになった簾条桃華さんっ! ふたりは機動部隊です!』
茜先輩が紹介を終えると、抜群のタイミングで会長が後を引き継ぐ。
『異議のある人はここで申し出てくれるー? ――さすがに全校生徒の挙手は確認取れないよねぇ……。じゃ、異議がなければ拍手をっ!』
次の瞬間には会場にいる人間、テラスからこちらを眺めている人間が拍手喝采を送る。
「もう逃げられないからね?」
茜先輩の言葉に翠はうろたえていた。
「あの……でも――できません」
「こんなにたくさんの人たちにOKもらったのに?」
翠は、「私にはできません」と視線を落とした。
「どうしてか訊いてもいいかしら?」
いつもは踏み込まない人が踏み込むと、翠は答えづらそうに口を開く。
「私、学校にきちんと通ってこれるかわからないので……。仕事が忙しいときに穴は開けたくないです。それに、私以上の適任者がいるはずです」
「候補をひとりもあげられないようじゃだめね。翠葉ちゃん、いいのよ。学校に来られなくても私たちが行けば済むことだし、このご時世通信手段だって複数あるわ」
「でもっ、申し訳ないですっ」
「うちの生徒会、私の意見が絶対なの。私が法律、私が校則よ?」
茜先輩に畳み掛けられ翠は絶句した。
その場を取り繕うように海斗が声をかける。
「翠葉、茜先輩には逆らわないほうがいいと思うぞ?」
それでも翠の表情は晴れない。
「翠葉が動けないときのための私よ? クラス委員も生徒会もかわらないわ。この男の指図を受けるってことにおいてはね。それなら翠葉の助けになるほうがよっぽどいいわ」
簾条の次に続いたのは漣だった。
「事情は知らないけど、うちの生徒会結構楽しいよ?」
翠はようやく口を開いた。
「……全部わかってて、それでも受け入れてくれるんですか?」
「そうよ。だって、うちのメンバーみんな翠葉ちゃんに首っ丈なんだもの」
あと一押し――
「バックアップ体制は整ってる。あとは翠の気持ちしだい」
挑発するように俺が声をかけると、翠は真っ直ぐな視線を返してきた。
「やりたい――それなら、やってみたい」
「じゃ、決まり!」
朝陽が軽やかに言葉を拾い上げる。
メンバー全員が会長を向くと、
『それでは、本人の承諾もいただけましたので、これにて新メンバーの就任式を終わらせていただきます!』
会長が即座に式を閉会した。すると、実にタイミングよく司会進行を放送委員が引き継いだ。
『ここからはパーティーを続きをお楽しみください! ご存知かとは思いますが、本日の料理は調理部皆さんのお手製です。テーブルにかけられているクロスは手芸部洋裁部門の作品となっております。さ、吹奏楽部の演奏再スタートですっ!』
「これから飛鳥もこっちに来るわ」
簾条がすぐに翠に付く。隣には海斗もいるし、これだけ脇を固めていれば問題はないだろう。
会場にいた翠のクラスメイトが集ってくる。と、さっきまで司会進行をしていた立花が、「せーのっ!」と声をかけた。
「ハッピーバースデイ、翠葉っ!」
翠はこれでもかというくらいに目を見開き、「ありがとう……」と口にしては、また涙した。けど、さっきの涙とは種類が違う。だから、この泣き顔はカウントしないでおこう。
その後、何やらプレゼントをもらい、簾条が何か口にすると翠はピアノを振り返る。次には誰かを探す素振り。
ピアノの近くにいた茜先輩を見つけると、ふたりでひそひそと言葉を交わす。そして、翠がピアノの前に座ると甘やかな旋律を奏で始めた。
「あっ、星に願いを、だ!」
周りの人間が発した声で曲名を知る。
曲どうこうはどうでも良く、今、翠が嬉しそうな顔でピアノを弾いていることが俺の中では重要だった。
翠の演奏を聴いたあと、ピアノを弾かせたのは失敗だったかもしれないと思った。だから、最後に嬉しそうな顔でピアノを弾くところを見れて良かったと思う。
演奏が終われば拍手が起こる。
さっきと同じように茜先輩に手を差し出された翠は、その手を取り共に一緒に礼をした。
頭を上げた翠は、今まで見たことがないほどの笑顔だった。
受身の笑顔じゃない。自発的な笑顔。たとえるならそんな感じ。
……いつもそんなふうに笑ってればいいのに。
その笑顔を俺には守ることができるだろうか。もしくは、作ってやれるだろうか。
茜先輩とステージを下りた翠は、ふたり仲良く話ながら芝生広場を歩いていく。
そのうちスキップでも始めるんじゃないか、というくらい弾んだ歩きぶりだった。
あのまま図書棟に戻るのだろう。
「海斗、佐野、ふたりのあとに付いて」
すぐに簾条が指示を出す。俺はその簾条の隣に並んだ。
「このイベントの評価は?」
「……そうね、及第点ってところじゃないかしら」
俺と同じ感想だった。
「でも、翠葉のあんな笑顔初めて見たわ。あの笑顔のためなら藤宮司に使われるのも悪くない」
言って、すぐさま会場の指揮を執り始める。
「俺に使われる、ね……」
俺が指示を出そうとしていたものを簾条は片っ端から口にしていく。その様を見て、今年は楽ができそうだ、と口元に笑みが浮かんだ。
振り返るとブースから出てきた翠がいた。
「会場へ戻ろう」
左手を差し出すと、その上に手を乗せる。そこまでは順調だった。
けれども、翠の視線は手に留まったまま。
こんな顔をしているときはたいていいいことは考えていない。
「またくだらないことを考えてないか?」
「……先輩にとってはくだらないことかもしれないけれど、私にとっては大事なことなんです」
なんでそんなに不安そうな顔をする必要があるんだか……。
心で呟きながら翠を表へと誘導する。
特等席はステージの真正面にある。そこへ連れて行くと、翠はひどく驚いた顔をしていた。そこへ、二曲歌い終えた茜先輩がドレスをつまんでステージから下りてくる。と、
「翠葉ちゃん、共演しよう!」
茜先輩は笑顔全開で翠の前に立った。
「え……でも、何を?」
「エーデルワイスがいいな。知ってるでしょう?」
「即興で適当に伴奏して? ハ長調でいこう!」
翠は茜先輩に引っ張り出され、再びステージに上がった。
なんでもいいけど、こういう共演ってぶっつけ本番でできるものなのか?
疑問に思っていると、ひとつ深呼吸をして翠が前奏を弾き始めた。
それはさっきとはまるで違う音色。楽器が変わったのかと思うほどに音色が変化した。
これも即興なんだろ……?
数小節の前奏ののち、茜先輩の透き通った声が重なる。
ピアノと声が共鳴する――
こんな演奏を生で聴いたことはなかった。
短い曲はあっという間に終わり、あたりからは当たり前のように大きな拍手が沸き起こった。
一〇〇メートル以上離れているテラスからも聞こえてくるのだからすごい。
茜先輩に右手を差し出され、翠はその手を取ってふたり同時に礼をした。するとさらに大きな拍手が沸き起こる。
「茜先輩、マイクっす!」
漣がどこからともなく現れマイクを差し出す。
始まる――次なるイベントが。
俺と朝陽も席を立ち、ステージサイドに回る。
『ご清聴いただきありがとうございました。――それでは! これから第三十八回生徒会就任式を行います!』
言い終わるころには生徒会メンバーが全員ステージ上に上がっていた。
相変らず段取りがうまい。これはすべて茜先輩の提案だった。
翠はというと、茜先輩に手を掴まれたまま口をあんぐりと開けている。
茜先輩はそんな翠を見ながら話を進めた。
『まずひとり目は、姫こと御園生翠葉さん! 彼女は会計です。お隣、藤宮海斗くん! 彼は書記担当です。お隣、漣千里くん。そしてクラス委員と生徒会を兼任することになった簾条桃華さんっ! ふたりは機動部隊です!』
茜先輩が紹介を終えると、抜群のタイミングで会長が後を引き継ぐ。
『異議のある人はここで申し出てくれるー? ――さすがに全校生徒の挙手は確認取れないよねぇ……。じゃ、異議がなければ拍手をっ!』
次の瞬間には会場にいる人間、テラスからこちらを眺めている人間が拍手喝采を送る。
「もう逃げられないからね?」
茜先輩の言葉に翠はうろたえていた。
「あの……でも――できません」
「こんなにたくさんの人たちにOKもらったのに?」
翠は、「私にはできません」と視線を落とした。
「どうしてか訊いてもいいかしら?」
いつもは踏み込まない人が踏み込むと、翠は答えづらそうに口を開く。
「私、学校にきちんと通ってこれるかわからないので……。仕事が忙しいときに穴は開けたくないです。それに、私以上の適任者がいるはずです」
「候補をひとりもあげられないようじゃだめね。翠葉ちゃん、いいのよ。学校に来られなくても私たちが行けば済むことだし、このご時世通信手段だって複数あるわ」
「でもっ、申し訳ないですっ」
「うちの生徒会、私の意見が絶対なの。私が法律、私が校則よ?」
茜先輩に畳み掛けられ翠は絶句した。
その場を取り繕うように海斗が声をかける。
「翠葉、茜先輩には逆らわないほうがいいと思うぞ?」
それでも翠の表情は晴れない。
「翠葉が動けないときのための私よ? クラス委員も生徒会もかわらないわ。この男の指図を受けるってことにおいてはね。それなら翠葉の助けになるほうがよっぽどいいわ」
簾条の次に続いたのは漣だった。
「事情は知らないけど、うちの生徒会結構楽しいよ?」
翠はようやく口を開いた。
「……全部わかってて、それでも受け入れてくれるんですか?」
「そうよ。だって、うちのメンバーみんな翠葉ちゃんに首っ丈なんだもの」
あと一押し――
「バックアップ体制は整ってる。あとは翠の気持ちしだい」
挑発するように俺が声をかけると、翠は真っ直ぐな視線を返してきた。
「やりたい――それなら、やってみたい」
「じゃ、決まり!」
朝陽が軽やかに言葉を拾い上げる。
メンバー全員が会長を向くと、
『それでは、本人の承諾もいただけましたので、これにて新メンバーの就任式を終わらせていただきます!』
会長が即座に式を閉会した。すると、実にタイミングよく司会進行を放送委員が引き継いだ。
『ここからはパーティーを続きをお楽しみください! ご存知かとは思いますが、本日の料理は調理部皆さんのお手製です。テーブルにかけられているクロスは手芸部洋裁部門の作品となっております。さ、吹奏楽部の演奏再スタートですっ!』
「これから飛鳥もこっちに来るわ」
簾条がすぐに翠に付く。隣には海斗もいるし、これだけ脇を固めていれば問題はないだろう。
会場にいた翠のクラスメイトが集ってくる。と、さっきまで司会進行をしていた立花が、「せーのっ!」と声をかけた。
「ハッピーバースデイ、翠葉っ!」
翠はこれでもかというくらいに目を見開き、「ありがとう……」と口にしては、また涙した。けど、さっきの涙とは種類が違う。だから、この泣き顔はカウントしないでおこう。
その後、何やらプレゼントをもらい、簾条が何か口にすると翠はピアノを振り返る。次には誰かを探す素振り。
ピアノの近くにいた茜先輩を見つけると、ふたりでひそひそと言葉を交わす。そして、翠がピアノの前に座ると甘やかな旋律を奏で始めた。
「あっ、星に願いを、だ!」
周りの人間が発した声で曲名を知る。
曲どうこうはどうでも良く、今、翠が嬉しそうな顔でピアノを弾いていることが俺の中では重要だった。
翠の演奏を聴いたあと、ピアノを弾かせたのは失敗だったかもしれないと思った。だから、最後に嬉しそうな顔でピアノを弾くところを見れて良かったと思う。
演奏が終われば拍手が起こる。
さっきと同じように茜先輩に手を差し出された翠は、その手を取り共に一緒に礼をした。
頭を上げた翠は、今まで見たことがないほどの笑顔だった。
受身の笑顔じゃない。自発的な笑顔。たとえるならそんな感じ。
……いつもそんなふうに笑ってればいいのに。
その笑顔を俺には守ることができるだろうか。もしくは、作ってやれるだろうか。
茜先輩とステージを下りた翠は、ふたり仲良く話ながら芝生広場を歩いていく。
そのうちスキップでも始めるんじゃないか、というくらい弾んだ歩きぶりだった。
あのまま図書棟に戻るのだろう。
「海斗、佐野、ふたりのあとに付いて」
すぐに簾条が指示を出す。俺はその簾条の隣に並んだ。
「このイベントの評価は?」
「……そうね、及第点ってところじゃないかしら」
俺と同じ感想だった。
「でも、翠葉のあんな笑顔初めて見たわ。あの笑顔のためなら藤宮司に使われるのも悪くない」
言って、すぐさま会場の指揮を執り始める。
「俺に使われる、ね……」
俺が指示を出そうとしていたものを簾条は片っ端から口にしていく。その様を見て、今年は楽ができそうだ、と口元に笑みが浮かんだ。
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