39 / 1,060
第二章 兄妹
02話
しおりを挟む
試合が始まる直前にギャラリーの数が一気に増した。
外での試合が粗方終わったのだろう。そして、この試合が準決勝だからかもしれない。
そう思ったのは束の間で――
「きゃーーーっっっ、藤宮せんぱーーーいっっっ!」
「海斗くーーんっ、がんばってえええっ!」
ところどころに黄色い歓声が上がる。
……もしかして、海斗くんと藤宮先輩って人気があるの?
そんなことを考えたのはこのときが初めてだった。
今までそんな話は聞いたことがなかったけれど、ふたりは誰が見ても格好いいと思う。
藤宮先輩が普段どうかは知らないけれど、海斗くんは誰とでもすぐに仲良くなってしまうし、学年全体と仲良しって感じ。さらには、こういう場で騒ぎやすい雰囲気を持っている。
声をかけられれば声の方を振り返るし、手を振られれば手を振り返す。その点、藤宮先輩は海斗くんと真逆で、どの声にも反応を見せはしなかった。
外見も対象的だけど、内面も対照的なのかな?
「海斗、ファイットー!」
隣の飛鳥ちゃんから大きな声が飛ぶ。その直後、少し離れた場所にいた佐野くんと視線が合ったようで、飛鳥ちゃんはわかりやすく視線を逸らした。
いつもなら佐野くんも一緒に座っていそうなものなのに、本当にどうしちゃったんだろう?
佐野くんはバレーとサッカーに出ていたので、この試合は応援。
少し場所を移動して佐野くんのもとへ行く。と、私が来たことに気づいて座る場所を空けてくれた。
「あ、いいよ。サッカー終わったばかりで疲れているでしょう?」
「でも、御園生立たせておくとクラスの人間にしばかれそうだから」
にこりと笑うも笑顔に元気がない。
「佐野くん……飛鳥ちゃんと何かあった? 大丈夫?」
ふたりの間では聞こえても、ほかの人には聞こえないくらいの声で訊く。
佐野くんは少し困った顔で、
「んー……あったといえばあったし、だからといって何も変わらないと言ったら変わらないし」
コートを見ている佐野くんの横顔を下から見ていると、
「俺、もしかして心配されてる?」
「うん。……だってふたりとも変だから」
「……そっか。変か。それは良くない」
言葉を一度区切り、
「あのさ、立花が何か話してきたら聞いてやってよ」
「うん」
「じゃ、変なのは良くないからあっちに行こう」
佐野くんは私の背中を押して、飛鳥ちゃんと桃華さんが並ぶ場所まで移動した。
飛鳥ちゃんや桃華さんのところに移動しても、一緒にいるのに変な空気なのは変わらなかった。極力いつもどおりにしているようだけど、飛鳥ちゃんがどこかよそよそしい。
ケンカしているふうではないのだけど……。
思わず頭を抱えてしまう。と、
「翠葉、試合始まってるわよ? 応援しなくていいの?」
桃華さんが意地悪く笑った。
それはつまり、クラスの応援をするのか藤宮先輩を応援するのか、という笑み。
「……桃華さんの意地悪……」
「あら、心外だわ。私はこんなにも翠葉を愛しているというのに」
可憐に微笑まれると心まで溶けてしまいそう。
若干の恐怖を感じながらも、そんな笑顔には慣れつつあった。
試合はかなりの接戦で、点を取っては取られての繰り返し。
意外だったのは、細いと思っていた藤宮先輩が、筋肉のついた引き締まった身体をしていたこと。
弓道って、あんなに身体が引き締まるものなのだろうか……。
今まで制服姿と袴姿しか見たことがなかったし、「静」と「動」なら色濃く「静」を感じる性質のため、今日のTシャツにジャージという出で立ちは新鮮すぎた。
やだなぁ……藤宮先輩ってどうして無駄に格好いいんだろう。
いつか文句を言いたい。「必要以上に格好いいのは反則です」と。
やっぱり、好きな顔ストライクであることを認めざるを得ないようだ。
「翠葉もっ! 声出して応援しよっ!」
飛鳥ちゃんに促されるも、どうしてかできない。
「どうしたの?」
「……クラスを応援したら藤宮先輩も応援しないとあとが怖いでしょう?」
正直に答えると、
「そんなの、どっちも応援しちゃえばいいんだよ!」
周りの女の子たちに言われ、声出し応援に参加することとなる。
「海斗くんっ、小川くんっ、河野くんっ、鈴野くんっ、瀬川くんっ、がんばってっ!」
ひとりずつの名前を呼んで応援すると、周りからもちらほら声が上がった。
「小川ーっ! 負けたらバスケ部の恥と思えー!」
「がんばれえええっっっ!」
「いっけーーー!!」
「二年がなんだっ! 次は三年と試合だよっ」
「最後まで勝ち残れーっ!」
「負けたらクラスにジュースおごりーーー!!」
聞いていると、結構言いたい放題な応援だった。
それらに紛れ、相手側のただひとりにも声をかける。
「藤宮先輩ふぁいとっ!」
声が届いたかはわからない。けれど、藤宮先輩はこちらを見て口端を上げたように見えた。
そんな表情すら格好いいと思う。
でも、どうしてそんな笑みばかり……? 普通に笑ってくれたらいいのに。そしたらきっともっと格好いい……。
想像したら遅れて恥ずかしさがこみ上げてきた。
「翠葉……顔、真っ赤だけど?」
隣にいた桃華さんから指摘され、
「え? あ、そうかなっ!? ちょっと興奮してて熱いかもっ」
手で両頬を仰ぎ押さえてみたけれど、
「なぁ……御園生って、もしかしてあの先輩のこと好きだったりするのか?」
佐野くんに訊かれた時点でアウトだった。
「えっと、あの……なんていうか、あの顔が好き? なんか、ど真ん中ストライクで……。あ、嘘、そうじゃなくてっ――」
「くっ……あの顔が好きって。アリだけどちょい失礼」
佐野くんが背を丸めて笑いだした。
「あの男には失礼すぎるくらいでちょうどいいのよ」
と、桃華さん。
「え……失礼、かな? そうなのかなっ!?」
わたわたしていたら、飛鳥ちゃんに「どうどうどうどう」と宥められた。
結局、その試合は鈴野くんの放ったシュートがカットされたところでタイムアップ。
四点差で負けてしまった。
残念だけど、とても楽しい試合だったと思う。
守りよりは攻めの姿勢を変えずに最後まで戦っていた感じ。何度点数を取られても、「必ず取り返す!」「全力で打ちに行く!」そんな気持ちが目に見えるようなプレイだった。
――「Never give up.」
その姿勢がかっこいいと思う。
「負けた~」
言いながら男子が戻ってきても、応援席に文句を言う人は誰もいない。
「お疲れ!」
と、スポーツドリンクを渡したりしている。
「翠葉ぁ、翠葉が司のこと応援なんてするからだぞー? あのあとの、あいつの動きのいいこといいこと……」
海斗くんが言うと、ほかの男子も口々に言う。
「ホントだよ。翠葉ちゃん、頼むよぉ、うちのクラスの勝利の女神なんだからさっ」
「ねぇっ!? 藤宮先輩ってあの人何者っ!? 忍者か何か!? 急に目の前に現れて笑顔でボール奪われたんだけどっ!?」
河野和総くんの言葉に答えたのは桃華さん。一言、「あれは曲者よ」と。
それを聞いて思う。
やっぱり敵チームは応援しちゃいけなかったのかな、と。
そう思っていると、クールダウンした藤宮先輩が近くまでやってきた。
「約束履行ありがとう」
それだけ言うと、通り過ぎて行く。
「司、てっめ、本気出すなよなっ!?」
海斗くんが絡むと、
「本気を出しても出さなくても海斗は怒るだろ?」
面倒くさそうに答える。
「いやーん! やっぱり司先輩って格好いいよねー?」
「サラッサラの黒髪っていうのがまたいい!」
「なんといってもあの笑顔! たまにしか見られないからいいのよねっ!」
周りの女子が騒ぐ中、
「……やってらんないわ」
と、吐き捨てた桃華さんの声を私は確かに聞いた。
外での試合が粗方終わったのだろう。そして、この試合が準決勝だからかもしれない。
そう思ったのは束の間で――
「きゃーーーっっっ、藤宮せんぱーーーいっっっ!」
「海斗くーーんっ、がんばってえええっ!」
ところどころに黄色い歓声が上がる。
……もしかして、海斗くんと藤宮先輩って人気があるの?
そんなことを考えたのはこのときが初めてだった。
今までそんな話は聞いたことがなかったけれど、ふたりは誰が見ても格好いいと思う。
藤宮先輩が普段どうかは知らないけれど、海斗くんは誰とでもすぐに仲良くなってしまうし、学年全体と仲良しって感じ。さらには、こういう場で騒ぎやすい雰囲気を持っている。
声をかけられれば声の方を振り返るし、手を振られれば手を振り返す。その点、藤宮先輩は海斗くんと真逆で、どの声にも反応を見せはしなかった。
外見も対象的だけど、内面も対照的なのかな?
「海斗、ファイットー!」
隣の飛鳥ちゃんから大きな声が飛ぶ。その直後、少し離れた場所にいた佐野くんと視線が合ったようで、飛鳥ちゃんはわかりやすく視線を逸らした。
いつもなら佐野くんも一緒に座っていそうなものなのに、本当にどうしちゃったんだろう?
佐野くんはバレーとサッカーに出ていたので、この試合は応援。
少し場所を移動して佐野くんのもとへ行く。と、私が来たことに気づいて座る場所を空けてくれた。
「あ、いいよ。サッカー終わったばかりで疲れているでしょう?」
「でも、御園生立たせておくとクラスの人間にしばかれそうだから」
にこりと笑うも笑顔に元気がない。
「佐野くん……飛鳥ちゃんと何かあった? 大丈夫?」
ふたりの間では聞こえても、ほかの人には聞こえないくらいの声で訊く。
佐野くんは少し困った顔で、
「んー……あったといえばあったし、だからといって何も変わらないと言ったら変わらないし」
コートを見ている佐野くんの横顔を下から見ていると、
「俺、もしかして心配されてる?」
「うん。……だってふたりとも変だから」
「……そっか。変か。それは良くない」
言葉を一度区切り、
「あのさ、立花が何か話してきたら聞いてやってよ」
「うん」
「じゃ、変なのは良くないからあっちに行こう」
佐野くんは私の背中を押して、飛鳥ちゃんと桃華さんが並ぶ場所まで移動した。
飛鳥ちゃんや桃華さんのところに移動しても、一緒にいるのに変な空気なのは変わらなかった。極力いつもどおりにしているようだけど、飛鳥ちゃんがどこかよそよそしい。
ケンカしているふうではないのだけど……。
思わず頭を抱えてしまう。と、
「翠葉、試合始まってるわよ? 応援しなくていいの?」
桃華さんが意地悪く笑った。
それはつまり、クラスの応援をするのか藤宮先輩を応援するのか、という笑み。
「……桃華さんの意地悪……」
「あら、心外だわ。私はこんなにも翠葉を愛しているというのに」
可憐に微笑まれると心まで溶けてしまいそう。
若干の恐怖を感じながらも、そんな笑顔には慣れつつあった。
試合はかなりの接戦で、点を取っては取られての繰り返し。
意外だったのは、細いと思っていた藤宮先輩が、筋肉のついた引き締まった身体をしていたこと。
弓道って、あんなに身体が引き締まるものなのだろうか……。
今まで制服姿と袴姿しか見たことがなかったし、「静」と「動」なら色濃く「静」を感じる性質のため、今日のTシャツにジャージという出で立ちは新鮮すぎた。
やだなぁ……藤宮先輩ってどうして無駄に格好いいんだろう。
いつか文句を言いたい。「必要以上に格好いいのは反則です」と。
やっぱり、好きな顔ストライクであることを認めざるを得ないようだ。
「翠葉もっ! 声出して応援しよっ!」
飛鳥ちゃんに促されるも、どうしてかできない。
「どうしたの?」
「……クラスを応援したら藤宮先輩も応援しないとあとが怖いでしょう?」
正直に答えると、
「そんなの、どっちも応援しちゃえばいいんだよ!」
周りの女の子たちに言われ、声出し応援に参加することとなる。
「海斗くんっ、小川くんっ、河野くんっ、鈴野くんっ、瀬川くんっ、がんばってっ!」
ひとりずつの名前を呼んで応援すると、周りからもちらほら声が上がった。
「小川ーっ! 負けたらバスケ部の恥と思えー!」
「がんばれえええっっっ!」
「いっけーーー!!」
「二年がなんだっ! 次は三年と試合だよっ」
「最後まで勝ち残れーっ!」
「負けたらクラスにジュースおごりーーー!!」
聞いていると、結構言いたい放題な応援だった。
それらに紛れ、相手側のただひとりにも声をかける。
「藤宮先輩ふぁいとっ!」
声が届いたかはわからない。けれど、藤宮先輩はこちらを見て口端を上げたように見えた。
そんな表情すら格好いいと思う。
でも、どうしてそんな笑みばかり……? 普通に笑ってくれたらいいのに。そしたらきっともっと格好いい……。
想像したら遅れて恥ずかしさがこみ上げてきた。
「翠葉……顔、真っ赤だけど?」
隣にいた桃華さんから指摘され、
「え? あ、そうかなっ!? ちょっと興奮してて熱いかもっ」
手で両頬を仰ぎ押さえてみたけれど、
「なぁ……御園生って、もしかしてあの先輩のこと好きだったりするのか?」
佐野くんに訊かれた時点でアウトだった。
「えっと、あの……なんていうか、あの顔が好き? なんか、ど真ん中ストライクで……。あ、嘘、そうじゃなくてっ――」
「くっ……あの顔が好きって。アリだけどちょい失礼」
佐野くんが背を丸めて笑いだした。
「あの男には失礼すぎるくらいでちょうどいいのよ」
と、桃華さん。
「え……失礼、かな? そうなのかなっ!?」
わたわたしていたら、飛鳥ちゃんに「どうどうどうどう」と宥められた。
結局、その試合は鈴野くんの放ったシュートがカットされたところでタイムアップ。
四点差で負けてしまった。
残念だけど、とても楽しい試合だったと思う。
守りよりは攻めの姿勢を変えずに最後まで戦っていた感じ。何度点数を取られても、「必ず取り返す!」「全力で打ちに行く!」そんな気持ちが目に見えるようなプレイだった。
――「Never give up.」
その姿勢がかっこいいと思う。
「負けた~」
言いながら男子が戻ってきても、応援席に文句を言う人は誰もいない。
「お疲れ!」
と、スポーツドリンクを渡したりしている。
「翠葉ぁ、翠葉が司のこと応援なんてするからだぞー? あのあとの、あいつの動きのいいこといいこと……」
海斗くんが言うと、ほかの男子も口々に言う。
「ホントだよ。翠葉ちゃん、頼むよぉ、うちのクラスの勝利の女神なんだからさっ」
「ねぇっ!? 藤宮先輩ってあの人何者っ!? 忍者か何か!? 急に目の前に現れて笑顔でボール奪われたんだけどっ!?」
河野和総くんの言葉に答えたのは桃華さん。一言、「あれは曲者よ」と。
それを聞いて思う。
やっぱり敵チームは応援しちゃいけなかったのかな、と。
そう思っていると、クールダウンした藤宮先輩が近くまでやってきた。
「約束履行ありがとう」
それだけ言うと、通り過ぎて行く。
「司、てっめ、本気出すなよなっ!?」
海斗くんが絡むと、
「本気を出しても出さなくても海斗は怒るだろ?」
面倒くさそうに答える。
「いやーん! やっぱり司先輩って格好いいよねー?」
「サラッサラの黒髪っていうのがまたいい!」
「なんといってもあの笑顔! たまにしか見られないからいいのよねっ!」
周りの女子が騒ぐ中、
「……やってらんないわ」
と、吐き捨てた桃華さんの声を私は確かに聞いた。
1
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる