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November
藤山デート Side 司 02話
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金木犀の次に現れたのは柊の木。
翠は「かわいい」と呟きながら、白い蕾に指先で触れる。
俺からしてみたら単なる花だけど、翠にとっては違うのか、まるで話しかけるように、慈しむように笑いかける。
あまりにも優しく笑いかけるものだから、花になりたいなどと思ってしまった。
細い通路が終わり開けた場所に出ると、小菊の群生に迎えられた。
翠は立ち上がりそうな勢いで、
「きれいっ! きれいきれいきれいっっっ!」
近くの小菊をじっと見ていたかと思えば空を見上げ、紅葉にもため息を漏らす。
「すっごくきれいね? 全部紅葉するまでにはもう少しかかりそうだけど、緑と黄色と赤と全部見られてすっごく贅沢っ!」
「喜びすぎだし……」
まるで子供のようにキャッキャと騒ぐ翠に満足した俺は、近くにあるベンチへ腰を下ろした。
こんなに喜んでいるところに水を差したくはないが、今後のことを話し合わなくてはいけない。
翠が二度とこんな怪我をせずに済むように。
「翠」
振り返った翠は、俺の顔を見て笑みを消した。
そして、話し出した俺の声にかぶせて自身の発言を優先させる。
翠にしては珍しい行為で、俺は聞く側に回ることにした。
「ツカサ、あのね、私、人と行動しようと思うの。……本当はね、昨日も佐野くんがウォーミングアップに付き合ってくれるって言ってくれたの。私はそれを断わってひとりで行動していたのだけど、もし佐野くんと一緒だったらこんなことにはならなかったよね。だから、これからは校内で人と行動するように心がけようと思うの」
俺は何を言うこともできなかった。
俺の提案は、警備員または警護班を動かす、といったものだったからだ。
警備員や警護班を動かすということは、藤宮の力を使い、藤宮との関係を主張することであり、今まで以上に特異な目で見られることになる。
一方、友人と一緒に行動するだけならば、特異な目で見られることはない。
ものすごく簡単な方法なのに、一晩かけても俺の選択肢にはあがらなかった。
友人……友人、か――
その言葉に、去年のことを思い出す。
朝陽やケン、優太、久先輩が友人として駆けつけてくれたあの日のことを。
周りの人間をまったく頼れないと思っているわけではない。でも、まだこういった場で「頼る」という選択肢が自分の中にあがらない。もう少し時間があれば、いつかは頼れるようになる気がするけれど、そんな日が訪れる前に高校を卒業している気がする。
「ツカサ……?」
「……いいと思う」
「……本当に? なんか、複雑そうな顔をしているけれど……」
それは……。
「俺は警備員や警護班を動かそうと思ってたから」
「それは嫌」
「言うと思った」
「なら回避して」
「……俺には友人を頼るって考えが思い浮かばなかった。そのことに問題があるようなないような、ちょっと複雑な気になっただけ」
「納得……」
言って翠は笑う。
「今日は思ったことを全部話してくれるのね?」
「そう……?」
「うん。いつもなら、言う必要がないって教えてもらえないようなことまで聞かせてもらえてる気分」
翠があまりにも嬉しそうに話すから、いつもより滑りやすくなっているらしい口は、さらに滑りを良くした。
「翠こそ……昨日から、なんかやけに近く感じるんだけど」
「近く……?」
「ボディータッチが多いというかなんというか……」
口にした途端、翠は真っ赤になって振り返ることをやめた。すなわち、背を向けられ表情を隠された。そして、「そんなことないものっ」という言葉が追加されたわけだけど、
「あると思うんだけど……」
翠の背中をじっと見ていると、翠は不本意そうに顔だけをこちらに向けた。
その顔は赤いまま。
「色々、思うところがあって――」
小さすぎる声は、下手したら風の音に負けてしまいそうだった。
何か必死に考えているような翠に、
「思うところって……?」
合いの手になるような言葉をかける。と、ようやく視線を合わせた翠は、戸惑いながら言葉を続けた。
「触れ合うことの大切さを少し理解したというか……」
「それ、どこら辺に何を感じてどう理解したのかが知りたいんだけど」
「全部話さなくちゃだめ……?」
翠は恨めしそうな目で俺を見る。
「つい先日、『話して分かり合おう』って結論に至らなかったっけ?」
「それはそうなのだけど……」
翠はもごもごと口にしながら口を閉じた。
何度か深呼吸を繰り返すと、
「……今まではね、手をつないだりすると、嬉しかったり安心感を得られるだけだったの。でも、それとは違う感覚があったというか……」
言葉を探しながら話しているのだろう。口を閉ざしては再度口を開く。
まるで不器用な魚が息継ぎをしているみたいだ。
「たとえば、言い合いをしたあとに手をつないだり、ツカサの身体に触れると、気持ちがしゅわってなる」
は……?
「しゅわ……?」
それ、どんな字を書く言葉? それとも、擬音語?
「えぇとね、入浴剤の塊が、お湯に溶けてなくなるみたいな感じ」
あぁ、擬音語ね……。
「心がしゅわってなる。昨日もそうだったの。帰宅する直前、ちょっと言い合いになっちゃったけど、でも、ツカサに触れたらしゅわって……音を立てて心が軽くなったような気がしたの」
翠のたとえは独特すぎる。けれど、言っていることをまったく理解できないわけではなかった。
あのとき、俺が感じたのは気恥ずかしさだったけれど、それは自分が口にした言い訳染みた言葉に対してであり、翠が添えた手に対しては別の思いがあった。
ひどくくすぐったいくせに嬉しくて、妙に意識している自分が悔しく思えた。
でも実際は、翠も何かを感じていて、それを翠の言葉にすると「心がしゅわっとした」になるのかもしれなくて――
なんだ、あのとき手を意識したのは俺だけじゃなかったのか……。
リアルに昨夜のことを思い出せば、それだけで顔が熱くなる。
顔の熱はとどまることなく上がり続け、翠を正視できずに顔を逸らす。と、
「もうっ、ツカサが話せって言ったから話したのに、無言とか顔を背けるとかひどいっ!」
そうは言われても……。
俺は小さな声で、「わからなくはない」と答えるのが精一杯だった。
翠は「かわいい」と呟きながら、白い蕾に指先で触れる。
俺からしてみたら単なる花だけど、翠にとっては違うのか、まるで話しかけるように、慈しむように笑いかける。
あまりにも優しく笑いかけるものだから、花になりたいなどと思ってしまった。
細い通路が終わり開けた場所に出ると、小菊の群生に迎えられた。
翠は立ち上がりそうな勢いで、
「きれいっ! きれいきれいきれいっっっ!」
近くの小菊をじっと見ていたかと思えば空を見上げ、紅葉にもため息を漏らす。
「すっごくきれいね? 全部紅葉するまでにはもう少しかかりそうだけど、緑と黄色と赤と全部見られてすっごく贅沢っ!」
「喜びすぎだし……」
まるで子供のようにキャッキャと騒ぐ翠に満足した俺は、近くにあるベンチへ腰を下ろした。
こんなに喜んでいるところに水を差したくはないが、今後のことを話し合わなくてはいけない。
翠が二度とこんな怪我をせずに済むように。
「翠」
振り返った翠は、俺の顔を見て笑みを消した。
そして、話し出した俺の声にかぶせて自身の発言を優先させる。
翠にしては珍しい行為で、俺は聞く側に回ることにした。
「ツカサ、あのね、私、人と行動しようと思うの。……本当はね、昨日も佐野くんがウォーミングアップに付き合ってくれるって言ってくれたの。私はそれを断わってひとりで行動していたのだけど、もし佐野くんと一緒だったらこんなことにはならなかったよね。だから、これからは校内で人と行動するように心がけようと思うの」
俺は何を言うこともできなかった。
俺の提案は、警備員または警護班を動かす、といったものだったからだ。
警備員や警護班を動かすということは、藤宮の力を使い、藤宮との関係を主張することであり、今まで以上に特異な目で見られることになる。
一方、友人と一緒に行動するだけならば、特異な目で見られることはない。
ものすごく簡単な方法なのに、一晩かけても俺の選択肢にはあがらなかった。
友人……友人、か――
その言葉に、去年のことを思い出す。
朝陽やケン、優太、久先輩が友人として駆けつけてくれたあの日のことを。
周りの人間をまったく頼れないと思っているわけではない。でも、まだこういった場で「頼る」という選択肢が自分の中にあがらない。もう少し時間があれば、いつかは頼れるようになる気がするけれど、そんな日が訪れる前に高校を卒業している気がする。
「ツカサ……?」
「……いいと思う」
「……本当に? なんか、複雑そうな顔をしているけれど……」
それは……。
「俺は警備員や警護班を動かそうと思ってたから」
「それは嫌」
「言うと思った」
「なら回避して」
「……俺には友人を頼るって考えが思い浮かばなかった。そのことに問題があるようなないような、ちょっと複雑な気になっただけ」
「納得……」
言って翠は笑う。
「今日は思ったことを全部話してくれるのね?」
「そう……?」
「うん。いつもなら、言う必要がないって教えてもらえないようなことまで聞かせてもらえてる気分」
翠があまりにも嬉しそうに話すから、いつもより滑りやすくなっているらしい口は、さらに滑りを良くした。
「翠こそ……昨日から、なんかやけに近く感じるんだけど」
「近く……?」
「ボディータッチが多いというかなんというか……」
口にした途端、翠は真っ赤になって振り返ることをやめた。すなわち、背を向けられ表情を隠された。そして、「そんなことないものっ」という言葉が追加されたわけだけど、
「あると思うんだけど……」
翠の背中をじっと見ていると、翠は不本意そうに顔だけをこちらに向けた。
その顔は赤いまま。
「色々、思うところがあって――」
小さすぎる声は、下手したら風の音に負けてしまいそうだった。
何か必死に考えているような翠に、
「思うところって……?」
合いの手になるような言葉をかける。と、ようやく視線を合わせた翠は、戸惑いながら言葉を続けた。
「触れ合うことの大切さを少し理解したというか……」
「それ、どこら辺に何を感じてどう理解したのかが知りたいんだけど」
「全部話さなくちゃだめ……?」
翠は恨めしそうな目で俺を見る。
「つい先日、『話して分かり合おう』って結論に至らなかったっけ?」
「それはそうなのだけど……」
翠はもごもごと口にしながら口を閉じた。
何度か深呼吸を繰り返すと、
「……今まではね、手をつないだりすると、嬉しかったり安心感を得られるだけだったの。でも、それとは違う感覚があったというか……」
言葉を探しながら話しているのだろう。口を閉ざしては再度口を開く。
まるで不器用な魚が息継ぎをしているみたいだ。
「たとえば、言い合いをしたあとに手をつないだり、ツカサの身体に触れると、気持ちがしゅわってなる」
は……?
「しゅわ……?」
それ、どんな字を書く言葉? それとも、擬音語?
「えぇとね、入浴剤の塊が、お湯に溶けてなくなるみたいな感じ」
あぁ、擬音語ね……。
「心がしゅわってなる。昨日もそうだったの。帰宅する直前、ちょっと言い合いになっちゃったけど、でも、ツカサに触れたらしゅわって……音を立てて心が軽くなったような気がしたの」
翠のたとえは独特すぎる。けれど、言っていることをまったく理解できないわけではなかった。
あのとき、俺が感じたのは気恥ずかしさだったけれど、それは自分が口にした言い訳染みた言葉に対してであり、翠が添えた手に対しては別の思いがあった。
ひどくくすぐったいくせに嬉しくて、妙に意識している自分が悔しく思えた。
でも実際は、翠も何かを感じていて、それを翠の言葉にすると「心がしゅわっとした」になるのかもしれなくて――
なんだ、あのとき手を意識したのは俺だけじゃなかったのか……。
リアルに昨夜のことを思い出せば、それだけで顔が熱くなる。
顔の熱はとどまることなく上がり続け、翠を正視できずに顔を逸らす。と、
「もうっ、ツカサが話せって言ったから話したのに、無言とか顔を背けるとかひどいっ!」
そうは言われても……。
俺は小さな声で、「わからなくはない」と答えるのが精一杯だった。
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