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June
十八歳の誕生日 Side 翠葉 02-02話
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帰宅したら自室のドアが閉まっていた。どうしてだろう、と思うと同時、ドアに貼られた紙が目に入る。
一目見てツカサの筆跡であることがわかったけれど、いったい何が書かれているのか……。
「今日中に渡したいものがあるから十階で待ってる。携帯は人質――」
読んで気づいた。携帯を交換したままであることに。
でも、渡したいものってなんだろう……?
迎えに出てきてくれた唯兄が、
「誕生日プレゼント、まだもらってないんだって?」
「誕生日プレゼント……? あっ――」
そうだった。今日は誕生日をお祝いしてもらうためのデートだったのだ。
「でも、デートしてもらったし、お昼ご飯もご馳走になったし、そのうえプレゼントなんていいのかな?」
「何? その、デートしてもらったって」
「え? あ、何が欲しいか訊かれたのだけどとくに欲しい物はなくて、その代わりにデートしてってお願いしたの」
「あぁ、そういうこと。ま、それはさておき、くれるって言ってるんだからもらってきなよ。なんか食べ物もあるらしいから、夕飯はお腹いっぱいに食べないほうがいいかもよ?」
「食べ物……?」
「ま、楽しみにしてたら? とりあえず、時間が時間だから、リィが訪ねるのは夕飯のあとになるかもとは伝えてある」
「ありがとう」
家族が揃う夕飯の席で、
「さっき唯から聞いたけど、葵に仕事の話を聞きにいったって?」
「あ、うん……進路相談みたいなお話、かな?」
「なんで葵?」
「なんで、か。んー……建築学科に進学したけど途中で辞めて、樹木医になる道を選んだでしょう? でも、まだ樹木医にはなっていないから、かな」
その言葉で納得したのは唯兄だけだった。
「なるほどね。一本道を無難に歩いてきた人じゃなくて、ちょっと遠回りしている人の話が聞きたかったんだ?」
「そうかな……? 私、未だに何になりたい、というものがないから……」
「なんか意外」
唯兄の言葉に首を傾げる。
「だって、リィ、建物とか内装とか好きじゃん? 俺、てっきりそっち方面行くもんだと思ってた。リィの成績なら建築学科だって行けるだろうしさ」
そう言われて少し考える。
確かに、建物を見るのも内装を見るのも好き。家具も大好きだ。でも、それを仕事に……と考えたことはない。あくまでも、「好きなもの」として関心がある程度。そういう意味では音楽も同じだ。なら、どうしてその方向だけは進路の候補にあがらなかったのか――
……高校の先は進学するつもりがなかったから、かな。
「お父さんの仕事もお母さんの仕事も好きだし興味もある。でもね、蒼兄のあとを追うのはここまで、って決めていたの。だから、かな? 私にもどうしてこの職業が候補にあがらないのかはちょっとわからない」
もしかしたら……というなんとなくの理由はわかっている。それは、「甘えないため」。
人が歩いた道をたどることが「甘え」だとは思わない。でも、自分がその道を進むことは「甘え」に思えてしまう。レールを敷かれているわけではないけれど、危険のない補助レールに沿って歩いている気がしてしまう。さらには、就職が両親のもとならば、もっと甘えてしまいそうな気がするのだ。そしたら、いつまでたっても「自立」できる気がしない。だから――
そうはっきりと言わなかったのは、蒼兄がその道を歩んでいるから。
私と蒼兄はまったく違う。蒼兄は自分の意思で、自分で道を作って歩いている。お父さんと仕事をするにしても、用意されたレールを歩いているようには見えない。でも、私が同じことをすると、どうしても「甘え」に思えてしまう。その、蒼兄と私の違いを説明できる気がしなかった。
いつか、両親の仕事を手伝うようになったとしても、私はお父さんとも蒼兄ともお母さんとも違う要素を持ってそこへ加わりたい。建物でもインテリアでもなく、グリーンコーディネーターとして――
唯兄は「ふーん」とそれ以上を尋ねてくることはなかった。代わりにお母さんが、
「進路調査票、書けそう?」
「まだ、第一志望や第二志望、という形では書けない。でも、どの学科に興味があるのか、そのくらいは的が絞れたかも。これからもう少し調べて、どこの大学の何学科、くらいは答えられるようにしようと思って……」
「何学科が気になってるんだ?」
今度はお父さんに尋ねられた。
「ひとつは芸大。でも、どの学科、というところまでは絞れていないの。あとのふたつは写真学科と園芸学科。写真学科と園芸学科は準備という準備はこれといって必要ないのだけど、芸大に関しては実技試験が必ずあるから、今から準備をしておかないと受けることもできなくなっちゃう」
そこまで言って、お父さんとお母さんに向き直る。
「まだ芸大を受けると決めたわけじゃないのだけど、行きたいと思ったときに進めなくなるのは嫌だから、ずっとお休みしていたピアノとハープのレッスンを再開したいの。……いい?」
お父さんとお母さんは顔を見合わせクスリと笑った。
「だめなんて言わないわ。ね、零?」
「もちろん」
その後、レッスン先という問題が浮上したけれど、それは一時保留にしてもらった。
今まで教えてもらっていたピアノの先生のところへ行くとなると、幸倉まで通うことになる。しかし、平日に通うことはどう考えても無理。すると、土曜日か日曜日になるわけだけど、この先生は日曜日を定休日としているのだ。
ハープの先生は出産で一時帰省されていた。すでにお子さんは生まれているだろう。けれど、レッスンを再開しているのかはわからない。
一度、それぞれの先生たちと連絡を取る必要があった。
自分がどこに立っていて、何が必要なのかが見えた途端、クリアすべき問題が次々と浮上し始めた。けれども、それらは前へ進むための一過程であり、この先にはまだ越えなくてはいけない壁がたくさんある。それらを前に緊張は生じるけれど、身が竦むような緊張ではなかった。緊張と共に、「がんばろう」と思えるような、そんな気持ち。
不安に思うことは多々ある。どれが正しい道なのかもわからない。でも、不安に呑まれるだけではなく、一歩ずつ進もう、一歩ずつなら進める、そう思える自分がいた。
きっと、自分の成長が目に見えることなどそうないだろう。でも、一歩……一歩前へ進めた気がした。
夕飯を食べ終えツカサの携帯を持って十階へ上がると、隙のない笑みを湛えたツカサに出迎えられた。
「遅くなってごめんなさい。……機嫌、悪い?」
苦笑しながら尋ねると、ツカサはにこりと笑って、
「これからプレゼントを渡そうかってところで帰られるとは思っていなかった」
無駄にきれいな笑顔は恐怖でしかない。
「ごめんなさい……」
「まさか誕生日を祝う日に、そんな顔で謝罪されるとも思ってなかったんだけど」
ツカサは笑顔のままだ。
「そんなふうに言わなくても……」
どんな言葉を繰り出そうともツカサの笑みが緩まる気配はなく、
「もう……どうしたら許してくれるの?」
ツカサは急に真顔になって、
「キスしてくれたら?」
「なっ――」
私が一歩身を引くと、引いた分だけツカサが踏み出した。
「嘘。でも、キスはさせて」
私は玄関のドアを背に、ツカサに口付けられた。
唇が離れると、ツカサは何事もなかったかのようにいつもの部屋へと私を促す。
急にキスされるといつも以上に心臓がドキドキする。なのに、ツカサにはなんの変化も見られない。
私だけが動揺しているみたいで、ちょっと悔しい――
「お茶淹れてくる」
「あ、自分でするよっ?」
慌てて立ち上がろうとしたら、
「だからさ、今日は誕生日を祝う日じゃないの? それとも何、祝わせるつもりがないの?」
「そんなつもりは……」
「とりあえず、部屋で待ってて」
「はい……」
私は渋々ラグに腰を下ろした。
気持ちを落ち着けるように、部屋にあるものへと視線を移す。
ツカサの部屋には進学に関する資料は一切置かれていない。壁一面の本はすべて医学書の類で、まるでお医者様のお部屋のよう。
そんな部屋のデスクに一冊の文庫本を見つけた。
手に取ると、「星の王子様」であることに驚く。
どうして星の王子様なんだろう……。
そんなことを疑問に思っていると、お茶をトレイに載せたツカサが戻ってきた。
「高崎さんに訊きたいことってなんだったの?」
「あ、お仕事のこと。将来の夢とか進路とか、そういう話を訊きたくて」
「話を聞いて、何か見出せたわけ?」
「……まだ、どの方向へ行くかは決められていないの。でも、今始めないと受験に間に合わなくなるものがあることには気づけた。だから、ピアノとハープのレッスンを再開することにしたの。それから、日曜日は高崎さんのアシスタントをして、植物のことを教えてもらえることになった」
「……ってことは、芸大と写真学科、園芸学科あたり?」
「うん。まずはこの近辺にある学校を調べて、資料請求しようかなと思って」
「倉敷芸大なら茜先輩の進学先だし、音楽の蓮井先生の出身大学でもある。話を聞くことはできるんじゃない? それから、久先輩が葉山大学の写真学科、夜間に通ってる。こっちも話を聞くことはできると思う」
「ありがとう。先輩たちに連絡取ってみる。どこへレッスンに行くかもまだ悩んでいるから、蓮井先生に相談してみようかな」
一目見てツカサの筆跡であることがわかったけれど、いったい何が書かれているのか……。
「今日中に渡したいものがあるから十階で待ってる。携帯は人質――」
読んで気づいた。携帯を交換したままであることに。
でも、渡したいものってなんだろう……?
迎えに出てきてくれた唯兄が、
「誕生日プレゼント、まだもらってないんだって?」
「誕生日プレゼント……? あっ――」
そうだった。今日は誕生日をお祝いしてもらうためのデートだったのだ。
「でも、デートしてもらったし、お昼ご飯もご馳走になったし、そのうえプレゼントなんていいのかな?」
「何? その、デートしてもらったって」
「え? あ、何が欲しいか訊かれたのだけどとくに欲しい物はなくて、その代わりにデートしてってお願いしたの」
「あぁ、そういうこと。ま、それはさておき、くれるって言ってるんだからもらってきなよ。なんか食べ物もあるらしいから、夕飯はお腹いっぱいに食べないほうがいいかもよ?」
「食べ物……?」
「ま、楽しみにしてたら? とりあえず、時間が時間だから、リィが訪ねるのは夕飯のあとになるかもとは伝えてある」
「ありがとう」
家族が揃う夕飯の席で、
「さっき唯から聞いたけど、葵に仕事の話を聞きにいったって?」
「あ、うん……進路相談みたいなお話、かな?」
「なんで葵?」
「なんで、か。んー……建築学科に進学したけど途中で辞めて、樹木医になる道を選んだでしょう? でも、まだ樹木医にはなっていないから、かな」
その言葉で納得したのは唯兄だけだった。
「なるほどね。一本道を無難に歩いてきた人じゃなくて、ちょっと遠回りしている人の話が聞きたかったんだ?」
「そうかな……? 私、未だに何になりたい、というものがないから……」
「なんか意外」
唯兄の言葉に首を傾げる。
「だって、リィ、建物とか内装とか好きじゃん? 俺、てっきりそっち方面行くもんだと思ってた。リィの成績なら建築学科だって行けるだろうしさ」
そう言われて少し考える。
確かに、建物を見るのも内装を見るのも好き。家具も大好きだ。でも、それを仕事に……と考えたことはない。あくまでも、「好きなもの」として関心がある程度。そういう意味では音楽も同じだ。なら、どうしてその方向だけは進路の候補にあがらなかったのか――
……高校の先は進学するつもりがなかったから、かな。
「お父さんの仕事もお母さんの仕事も好きだし興味もある。でもね、蒼兄のあとを追うのはここまで、って決めていたの。だから、かな? 私にもどうしてこの職業が候補にあがらないのかはちょっとわからない」
もしかしたら……というなんとなくの理由はわかっている。それは、「甘えないため」。
人が歩いた道をたどることが「甘え」だとは思わない。でも、自分がその道を進むことは「甘え」に思えてしまう。レールを敷かれているわけではないけれど、危険のない補助レールに沿って歩いている気がしてしまう。さらには、就職が両親のもとならば、もっと甘えてしまいそうな気がするのだ。そしたら、いつまでたっても「自立」できる気がしない。だから――
そうはっきりと言わなかったのは、蒼兄がその道を歩んでいるから。
私と蒼兄はまったく違う。蒼兄は自分の意思で、自分で道を作って歩いている。お父さんと仕事をするにしても、用意されたレールを歩いているようには見えない。でも、私が同じことをすると、どうしても「甘え」に思えてしまう。その、蒼兄と私の違いを説明できる気がしなかった。
いつか、両親の仕事を手伝うようになったとしても、私はお父さんとも蒼兄ともお母さんとも違う要素を持ってそこへ加わりたい。建物でもインテリアでもなく、グリーンコーディネーターとして――
唯兄は「ふーん」とそれ以上を尋ねてくることはなかった。代わりにお母さんが、
「進路調査票、書けそう?」
「まだ、第一志望や第二志望、という形では書けない。でも、どの学科に興味があるのか、そのくらいは的が絞れたかも。これからもう少し調べて、どこの大学の何学科、くらいは答えられるようにしようと思って……」
「何学科が気になってるんだ?」
今度はお父さんに尋ねられた。
「ひとつは芸大。でも、どの学科、というところまでは絞れていないの。あとのふたつは写真学科と園芸学科。写真学科と園芸学科は準備という準備はこれといって必要ないのだけど、芸大に関しては実技試験が必ずあるから、今から準備をしておかないと受けることもできなくなっちゃう」
そこまで言って、お父さんとお母さんに向き直る。
「まだ芸大を受けると決めたわけじゃないのだけど、行きたいと思ったときに進めなくなるのは嫌だから、ずっとお休みしていたピアノとハープのレッスンを再開したいの。……いい?」
お父さんとお母さんは顔を見合わせクスリと笑った。
「だめなんて言わないわ。ね、零?」
「もちろん」
その後、レッスン先という問題が浮上したけれど、それは一時保留にしてもらった。
今まで教えてもらっていたピアノの先生のところへ行くとなると、幸倉まで通うことになる。しかし、平日に通うことはどう考えても無理。すると、土曜日か日曜日になるわけだけど、この先生は日曜日を定休日としているのだ。
ハープの先生は出産で一時帰省されていた。すでにお子さんは生まれているだろう。けれど、レッスンを再開しているのかはわからない。
一度、それぞれの先生たちと連絡を取る必要があった。
自分がどこに立っていて、何が必要なのかが見えた途端、クリアすべき問題が次々と浮上し始めた。けれども、それらは前へ進むための一過程であり、この先にはまだ越えなくてはいけない壁がたくさんある。それらを前に緊張は生じるけれど、身が竦むような緊張ではなかった。緊張と共に、「がんばろう」と思えるような、そんな気持ち。
不安に思うことは多々ある。どれが正しい道なのかもわからない。でも、不安に呑まれるだけではなく、一歩ずつ進もう、一歩ずつなら進める、そう思える自分がいた。
きっと、自分の成長が目に見えることなどそうないだろう。でも、一歩……一歩前へ進めた気がした。
夕飯を食べ終えツカサの携帯を持って十階へ上がると、隙のない笑みを湛えたツカサに出迎えられた。
「遅くなってごめんなさい。……機嫌、悪い?」
苦笑しながら尋ねると、ツカサはにこりと笑って、
「これからプレゼントを渡そうかってところで帰られるとは思っていなかった」
無駄にきれいな笑顔は恐怖でしかない。
「ごめんなさい……」
「まさか誕生日を祝う日に、そんな顔で謝罪されるとも思ってなかったんだけど」
ツカサは笑顔のままだ。
「そんなふうに言わなくても……」
どんな言葉を繰り出そうともツカサの笑みが緩まる気配はなく、
「もう……どうしたら許してくれるの?」
ツカサは急に真顔になって、
「キスしてくれたら?」
「なっ――」
私が一歩身を引くと、引いた分だけツカサが踏み出した。
「嘘。でも、キスはさせて」
私は玄関のドアを背に、ツカサに口付けられた。
唇が離れると、ツカサは何事もなかったかのようにいつもの部屋へと私を促す。
急にキスされるといつも以上に心臓がドキドキする。なのに、ツカサにはなんの変化も見られない。
私だけが動揺しているみたいで、ちょっと悔しい――
「お茶淹れてくる」
「あ、自分でするよっ?」
慌てて立ち上がろうとしたら、
「だからさ、今日は誕生日を祝う日じゃないの? それとも何、祝わせるつもりがないの?」
「そんなつもりは……」
「とりあえず、部屋で待ってて」
「はい……」
私は渋々ラグに腰を下ろした。
気持ちを落ち着けるように、部屋にあるものへと視線を移す。
ツカサの部屋には進学に関する資料は一切置かれていない。壁一面の本はすべて医学書の類で、まるでお医者様のお部屋のよう。
そんな部屋のデスクに一冊の文庫本を見つけた。
手に取ると、「星の王子様」であることに驚く。
どうして星の王子様なんだろう……。
そんなことを疑問に思っていると、お茶をトレイに載せたツカサが戻ってきた。
「高崎さんに訊きたいことってなんだったの?」
「あ、お仕事のこと。将来の夢とか進路とか、そういう話を訊きたくて」
「話を聞いて、何か見出せたわけ?」
「……まだ、どの方向へ行くかは決められていないの。でも、今始めないと受験に間に合わなくなるものがあることには気づけた。だから、ピアノとハープのレッスンを再開することにしたの。それから、日曜日は高崎さんのアシスタントをして、植物のことを教えてもらえることになった」
「……ってことは、芸大と写真学科、園芸学科あたり?」
「うん。まずはこの近辺にある学校を調べて、資料請求しようかなと思って」
「倉敷芸大なら茜先輩の進学先だし、音楽の蓮井先生の出身大学でもある。話を聞くことはできるんじゃない? それから、久先輩が葉山大学の写真学科、夜間に通ってる。こっちも話を聞くことはできると思う」
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