真夜中ロンドで逢いましょう

訳ありと思しき第三王子アーベルとの婚姻が決まったエルナ。
意を決しその邸宅に行くと、そこにはすでにアーベルに溺愛されたニナという声のない少女が居た。

主人公になれないと悟ったエルナは、夜ごと潜り込む夢の中で、とても綺麗な青年に出会う。
毎度ふたりで過ごす無言のワルツの夜は、エルナの心を少なからず癒していたが。
その青年は話をしてみるととんだ意地悪な男だった…。

現実で幸せを諦めたエルナの心を、これでもかとかき乱す夢の中の青年。
夢だと判っているのに。
どうしても惹かれていくのを止められない。
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