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真夜中の秘密
しおりを挟む息が出来ない。
いや、しようと思えば出来るのだが、目の前の感覚に夢中になりすぎて息をするのを忘れていると言った方が正しい。
大好きな子のくらくらするような香りに呑まれて、睡人(ねむと)はひたすらその感触を貪った。どれ程時間が経ったのかもわからない。わからないが、じきに夜が明けることには気づいている。
ああ、永遠に朝なんて来なければいいのに。
そう思うがそういう訳にもいかない。
朝が来れば――オレはただの非力な小人になってしまうのに。
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