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第22章 完結編
最終話 原初の悪魔
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「レフィーお嬢様、そろそろお時間です」
「ん、わかった」
クズ勇者共に復讐した日から一年。
辛い事も楽しい事も……本当に色々あった。
ペトロと同じく堕天使になったバルトロ、パウロ、ヨハン、フィリの4人を正式に配下として受け入れたり。
アーク達の助命で助けてやったガスター、マリアナ、フェリシアの3人を私の手足とするために寿命をなくしてから私の軍門に降らせたり。
ガスター達3人のアーク達との再会。
そしてガスターと、妹であるリリィーとの感動の……いや、リリィーは結構冷たい目で睨んでたから感動の再会ではないのかな?
まぁ、とにかく兄妹の再会があったり。
他にも! ガスター達3人をアーク達と同じ方法で鍛えさせたり。
ネフェリル帝国の皇帝であるショウやレオンとか他の魔王との顔合わせだったりと色々あった。
「いや、何普通に嘘ついてるの?
まだ1ヶ月しか経ってないじゃん」
むっ、出たなバカ邪神め。
「それに、堕天使達やガスター達を受け入れたのは終戦直後の事であとはシルヴィア達に丸投げだったし。
ぶっちゃけ、特筆するような事は昨日のファルニクスとの結婚だけでしょ?」
「けっ!」
何言ってんの!? まだ結婚はしてないからっ!!
まぁ、た、確かにファルニクスの鱗を材料に作られた指輪は受け取ったけど……
「あはは、悪魔ちゃんったら照れちゃって!」
「うぅ……煩い!」
そもそも! いつまでも人様の思考を読むな!!
「ふふふ、はいはい、もう読まないよ。
でも…… お前が改めて私のモノになれ!! って、てっきりファルニクスに求婚されてテンパると思ってたのに。
まぁ、余裕ぶって結局はどもっちゃう悪魔ちゃんも可愛かったけど」
「っ~!!」
も、もう良い。
バカ邪神の事は無視して皆んなが待ってるリビングに早く行こう。
「っと」
やっぱり転移で移動するのは楽ちんだわ~!
「お師匠様っ!!」
「お、おいエレナ、少しは落ち着いて」
「これが落ち着いていられますかっ!! お父様は黙っていてください!」
「……」
おおぅ、グランツェ公撃沈。
グランツェ公の肩を叩いてるアランもなんか落ち込んでるし、多分私が来る前に何かあったんだろうけど。
なんか……うん、ちょっと可哀想だから後でお酒でもプレゼントしよう。
てか、なんでエレナ達がここに?
「お師匠様! ご結婚なされるとは本当ですかっ!?」
「ん、ほんと」
「お相手は誰なのでしょうか?」
ふむ……そう言えば、昨日の夜に結婚するって報告しただけで相手については何も言ってなかったっけ?
「私ですよ」
「貴方は……」
「ん、私のけ、結婚……相手は、ファルニクス」
「っ~!! っと、恥じらっているお師匠様に悶えている場合ではありませんでした。
なるほどファルニクス様ですか……とりあえず、どこぞの馬の骨では無いのは安心ですが……」
「ふふ、エレナさん安心してください。
ファルニクス様は私の選定を突破なさいましたので」
「シルヴィア様の選定をですか!」
「勿論です。
例え神であろうと、選定基準を満たさない者がレフィーお嬢様を娶るなど私が許しません」
「ふぅ~、シルヴィア様の選定を突破しているのであれば安心ですね」
選定? なにそれ、初耳なんですけど。
「「ふふふ」」
むぅ、シルヴィアとエレナだけで何やら通じ合ってる……シルヴィアは私の専属侍女で、エレナは私の愛弟子なのに。
「では、これから忙しくなりますね!」
「えぇ、それはもう」
えっ? なに?
なんで2人とも……っていうか、ミーシャ、ミリア、リリィー、アリーの眷属組。
ノワールにレヴィア、ベルの七魔公組。
セシリアとリーナ、ミーナの吸血親子にペトロとフィリの堕天使2人も含めた女性陣全員こっちを見てるの?
「では、お師匠様! 行きましょうか!」
「へっ?」
行くってどこに?
「ふふふ、早急に国中にレフィーお嬢様のご結婚を知らせて、盛大な式の準備をしなければなりません。
諸々の手配は私が指揮を取るので問題ありませんのでご心配なく」
えっ、ちょっと待って。
なんでそんな大事になってるの? 逆に心配なんですけど!
「ですのでレフィーお嬢様。
これから皆で力を合わせて最高のウェディングドレスを仕立てましょう!」
「「「「「「「「「「「「おぉ~!!」」」」」」」」」」」」
本当ならもっと自堕落にダラダラしようと思ってたんだけど……まぁ、たまには皆んなと一緒に騒ぐのも悪くないか!
「ふふっ」
自堕落に過ごしたい時は自堕落に!
騒ぎたい時は賑やかに!
私の邪魔をするのなら……私の大切な皆んなを、私のこの国を害するのなら今度は例え神であろうとも許さない。
「ネフェリアス、たとえお前でも」
「あはは……ねぇ、悪魔ちゃん」
「なに?」
「この世界の最高神にならない?」
最高神、ねぇ。
「面倒くさい」
「即答っ!? 最高神の座を面倒臭いって……いやまぁ、それでこそ悪魔ちゃんか」
ふふんっ! 何たって私は原初の悪魔にして全て、の魔を統べる幼魔神だからな!!
やりたい事を以外はやらないのだよ。
「レフィーお嬢様、参りましょう」
「ん! わかった」
「ん、わかった」
クズ勇者共に復讐した日から一年。
辛い事も楽しい事も……本当に色々あった。
ペトロと同じく堕天使になったバルトロ、パウロ、ヨハン、フィリの4人を正式に配下として受け入れたり。
アーク達の助命で助けてやったガスター、マリアナ、フェリシアの3人を私の手足とするために寿命をなくしてから私の軍門に降らせたり。
ガスター達3人のアーク達との再会。
そしてガスターと、妹であるリリィーとの感動の……いや、リリィーは結構冷たい目で睨んでたから感動の再会ではないのかな?
まぁ、とにかく兄妹の再会があったり。
他にも! ガスター達3人をアーク達と同じ方法で鍛えさせたり。
ネフェリル帝国の皇帝であるショウやレオンとか他の魔王との顔合わせだったりと色々あった。
「いや、何普通に嘘ついてるの?
まだ1ヶ月しか経ってないじゃん」
むっ、出たなバカ邪神め。
「それに、堕天使達やガスター達を受け入れたのは終戦直後の事であとはシルヴィア達に丸投げだったし。
ぶっちゃけ、特筆するような事は昨日のファルニクスとの結婚だけでしょ?」
「けっ!」
何言ってんの!? まだ結婚はしてないからっ!!
まぁ、た、確かにファルニクスの鱗を材料に作られた指輪は受け取ったけど……
「あはは、悪魔ちゃんったら照れちゃって!」
「うぅ……煩い!」
そもそも! いつまでも人様の思考を読むな!!
「ふふふ、はいはい、もう読まないよ。
でも…… お前が改めて私のモノになれ!! って、てっきりファルニクスに求婚されてテンパると思ってたのに。
まぁ、余裕ぶって結局はどもっちゃう悪魔ちゃんも可愛かったけど」
「っ~!!」
も、もう良い。
バカ邪神の事は無視して皆んなが待ってるリビングに早く行こう。
「っと」
やっぱり転移で移動するのは楽ちんだわ~!
「お師匠様っ!!」
「お、おいエレナ、少しは落ち着いて」
「これが落ち着いていられますかっ!! お父様は黙っていてください!」
「……」
おおぅ、グランツェ公撃沈。
グランツェ公の肩を叩いてるアランもなんか落ち込んでるし、多分私が来る前に何かあったんだろうけど。
なんか……うん、ちょっと可哀想だから後でお酒でもプレゼントしよう。
てか、なんでエレナ達がここに?
「お師匠様! ご結婚なされるとは本当ですかっ!?」
「ん、ほんと」
「お相手は誰なのでしょうか?」
ふむ……そう言えば、昨日の夜に結婚するって報告しただけで相手については何も言ってなかったっけ?
「私ですよ」
「貴方は……」
「ん、私のけ、結婚……相手は、ファルニクス」
「っ~!! っと、恥じらっているお師匠様に悶えている場合ではありませんでした。
なるほどファルニクス様ですか……とりあえず、どこぞの馬の骨では無いのは安心ですが……」
「ふふ、エレナさん安心してください。
ファルニクス様は私の選定を突破なさいましたので」
「シルヴィア様の選定をですか!」
「勿論です。
例え神であろうと、選定基準を満たさない者がレフィーお嬢様を娶るなど私が許しません」
「ふぅ~、シルヴィア様の選定を突破しているのであれば安心ですね」
選定? なにそれ、初耳なんですけど。
「「ふふふ」」
むぅ、シルヴィアとエレナだけで何やら通じ合ってる……シルヴィアは私の専属侍女で、エレナは私の愛弟子なのに。
「では、これから忙しくなりますね!」
「えぇ、それはもう」
えっ? なに?
なんで2人とも……っていうか、ミーシャ、ミリア、リリィー、アリーの眷属組。
ノワールにレヴィア、ベルの七魔公組。
セシリアとリーナ、ミーナの吸血親子にペトロとフィリの堕天使2人も含めた女性陣全員こっちを見てるの?
「では、お師匠様! 行きましょうか!」
「へっ?」
行くってどこに?
「ふふふ、早急に国中にレフィーお嬢様のご結婚を知らせて、盛大な式の準備をしなければなりません。
諸々の手配は私が指揮を取るので問題ありませんのでご心配なく」
えっ、ちょっと待って。
なんでそんな大事になってるの? 逆に心配なんですけど!
「ですのでレフィーお嬢様。
これから皆で力を合わせて最高のウェディングドレスを仕立てましょう!」
「「「「「「「「「「「「おぉ~!!」」」」」」」」」」」」
本当ならもっと自堕落にダラダラしようと思ってたんだけど……まぁ、たまには皆んなと一緒に騒ぐのも悪くないか!
「ふふっ」
自堕落に過ごしたい時は自堕落に!
騒ぎたい時は賑やかに!
私の邪魔をするのなら……私の大切な皆んなを、私のこの国を害するのなら今度は例え神であろうとも許さない。
「ネフェリアス、たとえお前でも」
「あはは……ねぇ、悪魔ちゃん」
「なに?」
「この世界の最高神にならない?」
最高神、ねぇ。
「面倒くさい」
「即答っ!? 最高神の座を面倒臭いって……いやまぁ、それでこそ悪魔ちゃんか」
ふふんっ! 何たって私は原初の悪魔にして全て、の魔を統べる幼魔神だからな!!
やりたい事を以外はやらないのだよ。
「レフィーお嬢様、参りましょう」
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ファンとしても納得できます。
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応援しています。