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第21章 聖魔大戦編・悪魔姫の復讐
432話 ざまぁみろ!!
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「レティフィア……」
「いゃっ!」
「ふむ」
アバズレ聖女は良いとして……おいクズ勇者。
「その名を、呼ぶなと、言ったはず」
さっきから私の事をレティフィア、レティフィアって呼びやがって……っと、ふふっ! そんなに怯えなくてもいいのに。
どうせもうお前達の末路は決まってるんだから!
「罪状は……」
クズ勇者はアバズレ聖女と一緒になりたいがために長年尽力してきた私を悪びれる事もなく捨て。
さらには、アバズレ聖女の言葉を盲目的に信じ込んで、大した調査もなしに私を悪魔だと断定。
下級貴族でも入れられる事のない。
裁判の結果、死刑が決定した重罪人だけが入れられる地下牢に放り込み。
ありもしない情報を聞き出すために拷問するように命じ。
アバズレ聖女と結婚するための障害たる私を排除すると同時に、旧魔王との戦争で溜まりに溜まった人間共の鬱憤を晴らすための道具として私の大切な人達を殺し。
私を見せ物のように公開処刑した事。
アバズレ聖女は旧魔王討伐の旅の中で私という婚約者がいたクズ勇者を寝取るだけに留まらず。
婚約を破棄する事を告げられ、それを素直に受け入れたというのにも関わらず。
公爵令嬢としていい思いをして、贅沢をして生きてきたのに。
王太子にして勇者の婚約者でゆくゆくは王妃様なんてずるい! みんなから愛されて、ちやほやされるべきは聖女である私! とか、自我愛に満ちた思考で私を排除するために画策し。
思わせぶりな態度で私を陥れ、私の事を悪魔と吹聴し。
他の貴族やら前国王やらと結託して、私と私の家族、そして私の味方をした人達をついでとばかりに破滅へと追いやった事。
他にも私を生贄に人間共の不満を逸らし、自分達は大国の国王・王妃として平和を感受し。
救世の六英雄とか、武力も知力も備えた英雄王とか、心優しい聖女様とか呼ばれて調子に乗ってた事とか。
クズ勇者もアバズレ聖女も色々と罪状はあるし、全部を事細かに言ってたらめちゃくちゃ長くなっちゃうんだけど……
「私を陥れ。
お父様を、お母様を、お兄様を、妹を、弟を! 私の家族を! 公爵家の使用人達、私を庇った友人……私の大切な人達を皆殺しにした事」
「っ……!」
「や、やめて……」
「裁判も、大した調査もなく、冤罪で地下牢に繋いで、拷問を行い。
自分達に、向く人間共の、不満を逸らし、溜まっていた、鬱憤と不満を、解消させる、ための見せ物にして、公開処刑した事」
あぁ、やっと……やぁっと! この時が来た!!
「ふふっ! これより、刑を執行する」
「いや、いやよ!
なんで、何で私がこんな目にっ! 私はヒロインのはずなのにっ!!」
「リナ……! 頼む、いや! お願いします!
悪いのは全部私です! リナは、リナは何も悪くないんです!! どうかリナだけは助けてくださいっ!!」
「ノアっ!!」
えぇ……何この茶番?
いやまぁ、アバズレ聖女が自分のことをヒロインだって割とガチ目に思ってる事は知ってたけど……
「レティフィ……魔神レフィー、貴女も知っているはずだ!
あの時、6年前! リナは貴女に襲われたなんて一言も言っていない! アレは全て勝手に勘違いしてしまった私達の責任であって、リナは寧ろ貴女の事を庇っていたと!!」
「ん、知ってる」
「っ! ならっ!!」
全部知ってるよ?
直接言葉にしない事で自分は嘘をついていないって言う既成事実を作りつつ、わざとクズ勇者共が私がアバズレ聖女のに危害を加えたと思い込むように仕向けた事も。
何だかんだとクズ勇者に入れ知恵をして私の拷問に関与し、苦しむ私を想像して嘲笑っていた事も。
気づかれないように手を回しながら私の事を諸悪の根源である悪魔だと吹聴してた事も。
そんな私を表向きは庇い、最終的には悲しみに暮れる演技をする事で、誰にでも……自分を殺そうとした悪魔にすら手を差し伸べる心優しい聖女の地位を盤石にした事も。
全~部、知ってる。
「だから、絶対に許さない」
「なっ!? なんでっ……」
いい加減煩いな。
クズ勇者も、アバズレ聖女も騒がれると処刑が進まないじゃん。
「〝黙れ〟」
「「っ!?」」
これでよしっ!
「ふふっ! 〝付与ノ神〟」
「「ッ!!」」
「コレが、お前達に、与える罰」
「っー! ぅ~っ!!」
「ん~! っ!!」
「あはっ!」
気に入ってもらえたようで何よりだわ!!
「お前達の魂は、私が創った世界で、生き返る。
そこで、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も! 幸せと絶望を経験する」
大国の国王と王妃として。
勇者と聖女、世界を救った救世の六英雄として誰からも尊敬され、敬われる日々から……絶望の底へと叩き落とされる!
私との戦争が勃発して目の前で大勢の人間が、六英雄の仲間たちが殺され。
絶望の中で死に至る。
そして1時間の休憩時間を挟んで、戦争が勃発する時まで記憶を失った状態で次のループが始まる。
「お前達は、この戦争を、何度でも繰り返す!
ふふっ! 絶望と死の恐怖を、狂う事すら許されない、永劫の生と死を……終わりのない悪夢を見続けろ!!」
「ん~! っ!!」
「んんっ! ん──っ!!」
「〝付与ノ神〟〝創滅ノ神〟」
2つの神能を並列起動して……
「永劫の悪夢」
「ッ──!!」
「ぃっ! んぅー!!」
声を上げる事すらできずに、唸りながら恐怖に顔を歪めるクズ勇者と、涙と鼻水と涎で顔をぐちゃぐちゃにしたアバズレ聖女!
「ふふ……あはっ! あはっはっはっはっ!!」
パチンっ!
指を打ち鳴らすと同時に、2人の頭上に漆黒の刃が出現し……
「ノアール殿下、聖女リナ様……ざまぁみろ!!」
目を見開いたクズ勇者とアバズレ聖女の首が……地面に落ちた。
「いゃっ!」
「ふむ」
アバズレ聖女は良いとして……おいクズ勇者。
「その名を、呼ぶなと、言ったはず」
さっきから私の事をレティフィア、レティフィアって呼びやがって……っと、ふふっ! そんなに怯えなくてもいいのに。
どうせもうお前達の末路は決まってるんだから!
「罪状は……」
クズ勇者はアバズレ聖女と一緒になりたいがために長年尽力してきた私を悪びれる事もなく捨て。
さらには、アバズレ聖女の言葉を盲目的に信じ込んで、大した調査もなしに私を悪魔だと断定。
下級貴族でも入れられる事のない。
裁判の結果、死刑が決定した重罪人だけが入れられる地下牢に放り込み。
ありもしない情報を聞き出すために拷問するように命じ。
アバズレ聖女と結婚するための障害たる私を排除すると同時に、旧魔王との戦争で溜まりに溜まった人間共の鬱憤を晴らすための道具として私の大切な人達を殺し。
私を見せ物のように公開処刑した事。
アバズレ聖女は旧魔王討伐の旅の中で私という婚約者がいたクズ勇者を寝取るだけに留まらず。
婚約を破棄する事を告げられ、それを素直に受け入れたというのにも関わらず。
公爵令嬢としていい思いをして、贅沢をして生きてきたのに。
王太子にして勇者の婚約者でゆくゆくは王妃様なんてずるい! みんなから愛されて、ちやほやされるべきは聖女である私! とか、自我愛に満ちた思考で私を排除するために画策し。
思わせぶりな態度で私を陥れ、私の事を悪魔と吹聴し。
他の貴族やら前国王やらと結託して、私と私の家族、そして私の味方をした人達をついでとばかりに破滅へと追いやった事。
他にも私を生贄に人間共の不満を逸らし、自分達は大国の国王・王妃として平和を感受し。
救世の六英雄とか、武力も知力も備えた英雄王とか、心優しい聖女様とか呼ばれて調子に乗ってた事とか。
クズ勇者もアバズレ聖女も色々と罪状はあるし、全部を事細かに言ってたらめちゃくちゃ長くなっちゃうんだけど……
「私を陥れ。
お父様を、お母様を、お兄様を、妹を、弟を! 私の家族を! 公爵家の使用人達、私を庇った友人……私の大切な人達を皆殺しにした事」
「っ……!」
「や、やめて……」
「裁判も、大した調査もなく、冤罪で地下牢に繋いで、拷問を行い。
自分達に、向く人間共の、不満を逸らし、溜まっていた、鬱憤と不満を、解消させる、ための見せ物にして、公開処刑した事」
あぁ、やっと……やぁっと! この時が来た!!
「ふふっ! これより、刑を執行する」
「いや、いやよ!
なんで、何で私がこんな目にっ! 私はヒロインのはずなのにっ!!」
「リナ……! 頼む、いや! お願いします!
悪いのは全部私です! リナは、リナは何も悪くないんです!! どうかリナだけは助けてくださいっ!!」
「ノアっ!!」
えぇ……何この茶番?
いやまぁ、アバズレ聖女が自分のことをヒロインだって割とガチ目に思ってる事は知ってたけど……
「レティフィ……魔神レフィー、貴女も知っているはずだ!
あの時、6年前! リナは貴女に襲われたなんて一言も言っていない! アレは全て勝手に勘違いしてしまった私達の責任であって、リナは寧ろ貴女の事を庇っていたと!!」
「ん、知ってる」
「っ! ならっ!!」
全部知ってるよ?
直接言葉にしない事で自分は嘘をついていないって言う既成事実を作りつつ、わざとクズ勇者共が私がアバズレ聖女のに危害を加えたと思い込むように仕向けた事も。
何だかんだとクズ勇者に入れ知恵をして私の拷問に関与し、苦しむ私を想像して嘲笑っていた事も。
気づかれないように手を回しながら私の事を諸悪の根源である悪魔だと吹聴してた事も。
そんな私を表向きは庇い、最終的には悲しみに暮れる演技をする事で、誰にでも……自分を殺そうとした悪魔にすら手を差し伸べる心優しい聖女の地位を盤石にした事も。
全~部、知ってる。
「だから、絶対に許さない」
「なっ!? なんでっ……」
いい加減煩いな。
クズ勇者も、アバズレ聖女も騒がれると処刑が進まないじゃん。
「〝黙れ〟」
「「っ!?」」
これでよしっ!
「ふふっ! 〝付与ノ神〟」
「「ッ!!」」
「コレが、お前達に、与える罰」
「っー! ぅ~っ!!」
「ん~! っ!!」
「あはっ!」
気に入ってもらえたようで何よりだわ!!
「お前達の魂は、私が創った世界で、生き返る。
そこで、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も! 幸せと絶望を経験する」
大国の国王と王妃として。
勇者と聖女、世界を救った救世の六英雄として誰からも尊敬され、敬われる日々から……絶望の底へと叩き落とされる!
私との戦争が勃発して目の前で大勢の人間が、六英雄の仲間たちが殺され。
絶望の中で死に至る。
そして1時間の休憩時間を挟んで、戦争が勃発する時まで記憶を失った状態で次のループが始まる。
「お前達は、この戦争を、何度でも繰り返す!
ふふっ! 絶望と死の恐怖を、狂う事すら許されない、永劫の生と死を……終わりのない悪夢を見続けろ!!」
「ん~! っ!!」
「んんっ! ん──っ!!」
「〝付与ノ神〟〝創滅ノ神〟」
2つの神能を並列起動して……
「永劫の悪夢」
「ッ──!!」
「ぃっ! んぅー!!」
声を上げる事すらできずに、唸りながら恐怖に顔を歪めるクズ勇者と、涙と鼻水と涎で顔をぐちゃぐちゃにしたアバズレ聖女!
「ふふ……あはっ! あはっはっはっはっ!!」
パチンっ!
指を打ち鳴らすと同時に、2人の頭上に漆黒の刃が出現し……
「ノアール殿下、聖女リナ様……ざまぁみろ!!」
目を見開いたクズ勇者とアバズレ聖女の首が……地面に落ちた。
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