424 / 436
第21章 聖魔大戦編・悪魔姫の復讐
424話 処刑執行! その1
しおりを挟む
ふふん~!
どうだ! これでわかった?
そう! お前は 私のファルニクス様とか言ってるけど、それは大きな間違い!!
ファルニクスはお前のじゃなくて、私のなのだっ!!
「……」
唖然と目を見開いて押し黙りながら、ファルニクスに抱っこされてる私を見上げるクソ女神のこの表情!
ふふっ! いい気味だわ!!
ファルニクスは私のなのに。
勝手に勘違いして、自分の都合のいいように思い込んで、私に対してドヤ顔で私のファルニクス様アピールされてるウザかったからな!
「ふふん!」
スカッとした!!
「う、うそです!
ファ、ファルニクス様が貴女のものだなんて、そんな事……そんな事があるハズがありませんっ!!」
まったく、これだから現実を直視できてない夢見がちな脳内お花畑は……
まぁ、認めたくない気持ちはわかるよ?
けど……お前は椅子に拘束されてて、私はファルニクスの腕の中!
「コレが、現実!」
『まぁ、腕の中と言っても抱っこされてるだけなんだけどね~』
シャラップ! 抱っこだろうが何だろうが、腕の中にいる事には違いない!!
外野は黙って見てろ!
『はいはい、でもそうだね。
それだけ甘々な空気を醸し出してるんだから、抱擁だろうと抱っこだろうと関係ない……のかな?』
そう! あまあまな……あまあまな空気っ!?
い、言っておくけど、私は人目のあるところでベタベタといちゃついてなんかいないからな!
コレはクソ女神にファルニクスはお前のじゃなくて私のモノだって理解させるためであって他意はない!!
人目も憚らずイチャつくアバズレ聖女とは違うのだ!
『うんうん、そうだね~。
人目がある、ところではね~』
ん、その通り!
わかれば良いのだよ! わかれば!!
『ふふっ』
さてと……
「そんな、そんなハズがありません!」
問題は失恋してた現実を受け入れられずに……と言うか、受け入れたくなくて喚いているクソ女神だな。
う~ん、まぁ放置してもいいんだけど。
クズ勇者共を処刑してる隣で喚かれても鬱陶しいし……
「だって、私とファルニクス様は相思相愛で愛し合っているんです!!
そ、そうですよね? ファルニクス様!!」
「……何を言っているんですか?
先程言ったハズですよね? 不愉快なので私の名を呼ばないでほしいと。
私と貴女が愛し合っている? むしろ付き纏われて迷惑しているくらいですよ」
「ぇ、ぁ……」
「それに、珍しくレフィーが素直に甘えてくれているんです!
事実無根とは言え、貴女の妄言を聞いてレフィーが勘違いしてしまったらどうしてくれるんですかっ!?」
「っ……!!」
……うん。
当人であるファルニクスにここまで言われて、完膚なきまでに否定されて涙目になってて流石にちょっと可哀想というか哀れだし。
何より今口を出してこれ以上こっちに飛び火すれば恥ずかし過ぎるからクソ女神は放置でいいや。
「ファ、ファルニクス。
降ろして」
「わかりました……」
と、とりあえずクソ女神の勘違いを正して、理解させる事はできたみたいだし。
ポーカーフェイスだ! ポーカーフェイス!
この程度で動揺する私ではない!!
「アナスタシア、貴女のせいで……」
「っ!」
ふぅ~、よし! 落ち着いた。
「ん?」
何かファルニクスがめっちゃクソ女神の事を絶対零度の冷たい視線で睨んでるけど……どうしたんだろ?
「ふむ」
まっ! 別に良いや。
それよりも……これからクズ勇者共を処刑するわけだし。
うんうん! いつまでもファルニクスに抱っこされてたら処刑を執行できない……事もないけど、格好がつかないからな!
「ふふっ」
とりあえず……クソ女神が騒ぎ出したり、ファルニクスが姿を現たりとで話が逸れてホッとしてるみたいだけど……アバズレ聖女、何助かった気でいるの?
パチンっ!
指を鳴らすと同時に安堵の息を吐いていたアバズレ聖女の髪が肩口からバッサリと地面に散らばる!
「ぇ……?」
「何、安心してるの?」
はい! これで地下牢に繋がれて、やつれた私の姿を見てマウントを取ってきたご自慢の綺麗な黒髪は無くなったっと!
ふふん~! ざまー!!
「さて……最初の処刑は」
椅子に拘束している全員の顔をゆっくりと見回して……
「五大熾天、お前達だ」
「「「「っ!!」」」」
ふふっ! 熾天使共の顔がサッと青褪めた!!
「罪状は、無実の罪で行われた拷問、公開処刑を黙認し。
私や私の大切な人達を、見殺しにした事」
コイツらは全てを知っているにも関わらず、アバズレ聖女のためにとか言う意味不明な理由で、自分の罪悪感を軽減するためにクソ女神が私が生贄にする事を止めもせずに肯定し。
無実の罪で行われた拷問やら公開処刑やらを黙認した。
とは言え、コイツらに直接何かされたわけではないし。
私が生贄にされる事を黙認してた事についての鬱憤はかなり晴らした。
という事で! 私は優しいからスパッと殺してやろう!!
「これより、処刑を執行する!」
「まっ……!」
「っ!!」
「許……!」
「助けっ……」
今更になって命乞いをする熾天使共は無視して……
「ふふっ! 〝死ね〟」
どうだ! これでわかった?
そう! お前は 私のファルニクス様とか言ってるけど、それは大きな間違い!!
ファルニクスはお前のじゃなくて、私のなのだっ!!
「……」
唖然と目を見開いて押し黙りながら、ファルニクスに抱っこされてる私を見上げるクソ女神のこの表情!
ふふっ! いい気味だわ!!
ファルニクスは私のなのに。
勝手に勘違いして、自分の都合のいいように思い込んで、私に対してドヤ顔で私のファルニクス様アピールされてるウザかったからな!
「ふふん!」
スカッとした!!
「う、うそです!
ファ、ファルニクス様が貴女のものだなんて、そんな事……そんな事があるハズがありませんっ!!」
まったく、これだから現実を直視できてない夢見がちな脳内お花畑は……
まぁ、認めたくない気持ちはわかるよ?
けど……お前は椅子に拘束されてて、私はファルニクスの腕の中!
「コレが、現実!」
『まぁ、腕の中と言っても抱っこされてるだけなんだけどね~』
シャラップ! 抱っこだろうが何だろうが、腕の中にいる事には違いない!!
外野は黙って見てろ!
『はいはい、でもそうだね。
それだけ甘々な空気を醸し出してるんだから、抱擁だろうと抱っこだろうと関係ない……のかな?』
そう! あまあまな……あまあまな空気っ!?
い、言っておくけど、私は人目のあるところでベタベタといちゃついてなんかいないからな!
コレはクソ女神にファルニクスはお前のじゃなくて私のモノだって理解させるためであって他意はない!!
人目も憚らずイチャつくアバズレ聖女とは違うのだ!
『うんうん、そうだね~。
人目がある、ところではね~』
ん、その通り!
わかれば良いのだよ! わかれば!!
『ふふっ』
さてと……
「そんな、そんなハズがありません!」
問題は失恋してた現実を受け入れられずに……と言うか、受け入れたくなくて喚いているクソ女神だな。
う~ん、まぁ放置してもいいんだけど。
クズ勇者共を処刑してる隣で喚かれても鬱陶しいし……
「だって、私とファルニクス様は相思相愛で愛し合っているんです!!
そ、そうですよね? ファルニクス様!!」
「……何を言っているんですか?
先程言ったハズですよね? 不愉快なので私の名を呼ばないでほしいと。
私と貴女が愛し合っている? むしろ付き纏われて迷惑しているくらいですよ」
「ぇ、ぁ……」
「それに、珍しくレフィーが素直に甘えてくれているんです!
事実無根とは言え、貴女の妄言を聞いてレフィーが勘違いしてしまったらどうしてくれるんですかっ!?」
「っ……!!」
……うん。
当人であるファルニクスにここまで言われて、完膚なきまでに否定されて涙目になってて流石にちょっと可哀想というか哀れだし。
何より今口を出してこれ以上こっちに飛び火すれば恥ずかし過ぎるからクソ女神は放置でいいや。
「ファ、ファルニクス。
降ろして」
「わかりました……」
と、とりあえずクソ女神の勘違いを正して、理解させる事はできたみたいだし。
ポーカーフェイスだ! ポーカーフェイス!
この程度で動揺する私ではない!!
「アナスタシア、貴女のせいで……」
「っ!」
ふぅ~、よし! 落ち着いた。
「ん?」
何かファルニクスがめっちゃクソ女神の事を絶対零度の冷たい視線で睨んでるけど……どうしたんだろ?
「ふむ」
まっ! 別に良いや。
それよりも……これからクズ勇者共を処刑するわけだし。
うんうん! いつまでもファルニクスに抱っこされてたら処刑を執行できない……事もないけど、格好がつかないからな!
「ふふっ」
とりあえず……クソ女神が騒ぎ出したり、ファルニクスが姿を現たりとで話が逸れてホッとしてるみたいだけど……アバズレ聖女、何助かった気でいるの?
パチンっ!
指を鳴らすと同時に安堵の息を吐いていたアバズレ聖女の髪が肩口からバッサリと地面に散らばる!
「ぇ……?」
「何、安心してるの?」
はい! これで地下牢に繋がれて、やつれた私の姿を見てマウントを取ってきたご自慢の綺麗な黒髪は無くなったっと!
ふふん~! ざまー!!
「さて……最初の処刑は」
椅子に拘束している全員の顔をゆっくりと見回して……
「五大熾天、お前達だ」
「「「「っ!!」」」」
ふふっ! 熾天使共の顔がサッと青褪めた!!
「罪状は、無実の罪で行われた拷問、公開処刑を黙認し。
私や私の大切な人達を、見殺しにした事」
コイツらは全てを知っているにも関わらず、アバズレ聖女のためにとか言う意味不明な理由で、自分の罪悪感を軽減するためにクソ女神が私が生贄にする事を止めもせずに肯定し。
無実の罪で行われた拷問やら公開処刑やらを黙認した。
とは言え、コイツらに直接何かされたわけではないし。
私が生贄にされる事を黙認してた事についての鬱憤はかなり晴らした。
という事で! 私は優しいからスパッと殺してやろう!!
「これより、処刑を執行する!」
「まっ……!」
「っ!!」
「許……!」
「助けっ……」
今更になって命乞いをする熾天使共は無視して……
「ふふっ! 〝死ね〟」
15
お気に入りに追加
760
あなたにおすすめの小説
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる