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第21章 聖魔大戦編・悪魔姫の復讐
417話 終わらせてあげる
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「そん、な……」
「うそ……」
ぷぷっ! クズ勇者とアバズレ聖女の英雄とはとても思えないこの間抜けな顔!!
「っ!」
「何故っ!?」
「くっ!」
「これは……!」
「どうしてっ!?」
息を呑んで、呆然と私の美貌に見惚れるクリスと驚愕に目を見開きながらも即座に臨戦体制をとる熾天使共!
そして……
「なぜ、貴女が……」
唖然と目を見開いて、唇を震わせるクソ女神!!
ふふん! 驚いたか!!
「教えて、ほしい?」
「っ! 貴女は……貴女は確実に神滅で滅びた筈ですっ!!」
「ん、確かに、お前達の攻撃で、私は滅んだ」
は~い! パチパチパチ~!!
「おめでとう。
お前達は、私を殺した。
お前達の一撃は、私に届いた」
一度とは言え、クズ勇者共の力を束ねたクソ女神の一撃は確かに私を殺した。
その事実! この私を一回殺したという偉業は褒めてやろう!
「なら、どうして……」
「ふふっ」
バカめっ!!
私は精神生命体にして、チートの権化とも言うべき種族たる悪魔族!
それも始まりたる原初だぞ?
「肉体が滅びた程度で、この私が死ぬとでも?」
ふふん! 確かにあの時、私の魔素は世界へと還元されて私は消滅した。
が! 私はあの世界を創造し、支配していた最高神!!
「あの世界は、私のモノ。
あの世界で、私が本当の意味で、消滅する事は、あり得ない」
「そんな! そんな筈はありません!!
いくら貴女が精神生命体である悪魔族だとしても全ての魔素が世界へと還元されれば消滅する筈です!
それに自身の創造した世界と言えど、最高神が滅びる事が無いなど……!!」
まぁ、確かにクソ女神の言う通り、いくら最高神だからといって自身の創造した世界では滅びないなんて事は無いし。
精神生命体であるチートの権化たる悪魔族と言えども、全ての魔素を失えば魂諸共消滅する……普通なら。
だがしかしっ!!
私は大罪ノ王の権能の1つである暴食の力であの世界の全ての魔素を捕食し、我が者とすれば何の問題も無いのだよ!!
「私にお前如きの、常識は通用しない。
残念だったな。
あの世界じゃなかったら、私を滅ぼせたかも、知れないのに」
「そんな……!?」
まぁ尤も、この世界にも私の迷宮があるわけだし。
どのみち、クソ女神達が私を完璧に滅ぼす事なんて不可能だっただろうけど!
『うわぁ、流石は悪魔ちゃん。
もしかしなくても、わざと死んだふりを……ぬか喜びさせておいて叩き落とすなんて、悪い趣味だね』
ふふん! 結構面白い催しだったでしょ?
まぁ、頑張ってる人にはご褒美をあげないとね!
クソ女神共もアレだけ私に蹂躙されながらも虎視眈々と反撃の機会を狙ってたわけだし。
結構頑張ってたクソ女神共にも、ご褒美があって然るべきだもんね!
ほんの一瞬、それも勘違いとは言え、クソ女神達も私を倒せたって思えて、勝利の歓喜を浴びる事ができたんだから満足だと思わない?
ふっふっふ~ん! いやぁ~、戦ってる敵にして、復讐対象である怨敵でもあるクソ女神達にも分け隔てなくご褒美をあげるとか!
我ながら私って、本当に優しいわ~!!
さてさて! 私からの感動的な素晴らしいサプライズプレゼントを受け取った感想はどうかな??
「あはっ! 束の間の平穏を感じた気分は?
僅かな間だけでも、勝利の喜びを、味わえた感想は?」
「っ──!! ならば! もう一度、この世界で今度こそ貴女を倒すだけですっ!!
封魔ノ神鎖っ!!」
バッ! っとクソ女神が手を翳すと同時に足元の地面が白く光り輝き、幾多もの鎖が私の身体を拘束する。
「擬似神能・英雄ノ王!」
「擬似神能・慈愛ノ姫っ!」
「擬似神能・敬信ノ王!!」
「「「「擬似神能・熾天ノ王っ!」」」」
「神能・美徳ノ帝……神滅っ!!」
再びクズ勇者共の力を束ねた光が解き放たれて、白い光柱が天を衝き……
「〝消えろ〟」
フッ、っと。
最初から何もなかったかのように、あっさりと消えた。
「なっ!?」
「遊んであげるって、言ったけど……」
あれ? 直接は言ってなかったっけ?
う~ん、まぁ別にどうでも良いや!
「遊ぶための、世界は壊れた。
だから、残念だけど、遊びは終わり」
もっともっと甚振ってやりたかったけど仕方ない。
一応、私を殺して私の世界を脱出したご褒美だ。
「ふふっ……あはっはっはっは!!
さぁ、終わらせてあげる」
「うそ……」
ぷぷっ! クズ勇者とアバズレ聖女の英雄とはとても思えないこの間抜けな顔!!
「っ!」
「何故っ!?」
「くっ!」
「これは……!」
「どうしてっ!?」
息を呑んで、呆然と私の美貌に見惚れるクリスと驚愕に目を見開きながらも即座に臨戦体制をとる熾天使共!
そして……
「なぜ、貴女が……」
唖然と目を見開いて、唇を震わせるクソ女神!!
ふふん! 驚いたか!!
「教えて、ほしい?」
「っ! 貴女は……貴女は確実に神滅で滅びた筈ですっ!!」
「ん、確かに、お前達の攻撃で、私は滅んだ」
は~い! パチパチパチ~!!
「おめでとう。
お前達は、私を殺した。
お前達の一撃は、私に届いた」
一度とは言え、クズ勇者共の力を束ねたクソ女神の一撃は確かに私を殺した。
その事実! この私を一回殺したという偉業は褒めてやろう!
「なら、どうして……」
「ふふっ」
バカめっ!!
私は精神生命体にして、チートの権化とも言うべき種族たる悪魔族!
それも始まりたる原初だぞ?
「肉体が滅びた程度で、この私が死ぬとでも?」
ふふん! 確かにあの時、私の魔素は世界へと還元されて私は消滅した。
が! 私はあの世界を創造し、支配していた最高神!!
「あの世界は、私のモノ。
あの世界で、私が本当の意味で、消滅する事は、あり得ない」
「そんな! そんな筈はありません!!
いくら貴女が精神生命体である悪魔族だとしても全ての魔素が世界へと還元されれば消滅する筈です!
それに自身の創造した世界と言えど、最高神が滅びる事が無いなど……!!」
まぁ、確かにクソ女神の言う通り、いくら最高神だからといって自身の創造した世界では滅びないなんて事は無いし。
精神生命体であるチートの権化たる悪魔族と言えども、全ての魔素を失えば魂諸共消滅する……普通なら。
だがしかしっ!!
私は大罪ノ王の権能の1つである暴食の力であの世界の全ての魔素を捕食し、我が者とすれば何の問題も無いのだよ!!
「私にお前如きの、常識は通用しない。
残念だったな。
あの世界じゃなかったら、私を滅ぼせたかも、知れないのに」
「そんな……!?」
まぁ尤も、この世界にも私の迷宮があるわけだし。
どのみち、クソ女神達が私を完璧に滅ぼす事なんて不可能だっただろうけど!
『うわぁ、流石は悪魔ちゃん。
もしかしなくても、わざと死んだふりを……ぬか喜びさせておいて叩き落とすなんて、悪い趣味だね』
ふふん! 結構面白い催しだったでしょ?
まぁ、頑張ってる人にはご褒美をあげないとね!
クソ女神共もアレだけ私に蹂躙されながらも虎視眈々と反撃の機会を狙ってたわけだし。
結構頑張ってたクソ女神共にも、ご褒美があって然るべきだもんね!
ほんの一瞬、それも勘違いとは言え、クソ女神達も私を倒せたって思えて、勝利の歓喜を浴びる事ができたんだから満足だと思わない?
ふっふっふ~ん! いやぁ~、戦ってる敵にして、復讐対象である怨敵でもあるクソ女神達にも分け隔てなくご褒美をあげるとか!
我ながら私って、本当に優しいわ~!!
さてさて! 私からの感動的な素晴らしいサプライズプレゼントを受け取った感想はどうかな??
「あはっ! 束の間の平穏を感じた気分は?
僅かな間だけでも、勝利の喜びを、味わえた感想は?」
「っ──!! ならば! もう一度、この世界で今度こそ貴女を倒すだけですっ!!
封魔ノ神鎖っ!!」
バッ! っとクソ女神が手を翳すと同時に足元の地面が白く光り輝き、幾多もの鎖が私の身体を拘束する。
「擬似神能・英雄ノ王!」
「擬似神能・慈愛ノ姫っ!」
「擬似神能・敬信ノ王!!」
「「「「擬似神能・熾天ノ王っ!」」」」
「神能・美徳ノ帝……神滅っ!!」
再びクズ勇者共の力を束ねた光が解き放たれて、白い光柱が天を衝き……
「〝消えろ〟」
フッ、っと。
最初から何もなかったかのように、あっさりと消えた。
「なっ!?」
「遊んであげるって、言ったけど……」
あれ? 直接は言ってなかったっけ?
う~ん、まぁ別にどうでも良いや!
「遊ぶための、世界は壊れた。
だから、残念だけど、遊びは終わり」
もっともっと甚振ってやりたかったけど仕方ない。
一応、私を殺して私の世界を脱出したご褒美だ。
「ふふっ……あはっはっはっは!!
さぁ、終わらせてあげる」
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