389 / 436
第20章 聖魔大戦編
389話 深淵
しおりを挟む
3日……いや、1日寝てたから4日前か。
クズ勇者共と対峙して前世での祖国、アルタイル王国の王都ペイディオを文字通り消滅させてやったあの日。
「ふふ……」
せっかく盛り上がってきて、良いところだったのに。
結局、神能の覚醒とそれに伴う進化のせいで遊びの途中で眠っちゃって痛み分けみたいな感じになっちゃったけど….
「この光景!」
五大国の中でも特に名高い超大国アルタイル。
アレだけ栄えていたアルタイル王国の王都ペイディオが文字通り消滅して、広がるは荒野とかした巨大なクレーターのみ!!
うんうん、絶景かなっ!
自分の治める国がなす術なく侵略されて、蹂躙されて。
世界で最も栄えてるとまで言われた王都が自分達の目の前で!
国王、王妃って国を治める立場のくせに。
世間から救世の六英雄、勇者、聖女とか呼び称えられてるくせに!
その場にいたにも関わらず! 何もできずに王都を消滅させられた気分はどうだったかなぁ~?
「レフィーお嬢様、お飲み物のおかわりはいかがでしょうか?」
「ん、ありがと」
王都ペイディオにおいて、唯一消滅前と変わらない場所。
前世の……公爵令嬢だった時に家族と過ごした王都のお屋敷。
お屋敷自体は焼き討ちにされちゃってるけど。
皆んなのお墓を建てたお庭から。
かつての我が家のお庭から私達を蔑み続けた人間共が住んでいた荒野とかした王都を眺めてお茶をする。
お父様やお母様、お兄様に可愛い妹、まだ赤ん坊だった弟。
そして使用人の皆んなに、私を最後まで庇ってくれた友達。
気休め……と言うより、私の気分的な問題だけど。
コレで少しでも、何の罪もないのに殺された皆んなへの手向けになったかな?
なんちゃって! 私とした事が、ちょっとセンチメンタルになっちゃったわ。
「さて」
お墓すら造られる事なく、魔物化したらダメだからって理由で灰すら残さず焼かれてしまった皆んなのお墓も建てられた事だし。
感傷は浸るのはこのくらいにして……
「レフィーお嬢様、準備は恙無く整っております」
「ん、わかった」
この3日間で一縷の希望を抱いた愚かな人間共にわからせてやる。
4日前のアレは痛み分けでも何でもなかった事を……
「あはっ!」
希望なんて何処にも存在しない事をっ!!
「創滅ノ神……」
さぁ! 愚かな人間共よっ!
愚かな天使共よっ!
そして、醜い女神よ……刮目しろっ!!
翼を広げて押さえていた魔素を解き放つ。
私の魔素が、神能の権能がクレーターの荒野とかした王都全域を一瞬で包み込む!
「迷宮創造」
ほんの一瞬にして。
荒野だった王都の光景が変化する。
世界が創り変えられる!
「ふふっ……」
クレーターが埋まって、荒野だった王都の中央に荘厳な神殿が出現する。
その神殿の内部に唯一存在する地下へと続く巨大な扉。
地下迷宮の最奥。
皆んなのお墓がある、お屋敷を中核としたダンジョン。
アクムスの世界樹に続いて地下100階層以上からなる第二の迷宮、深淵。
「あはっはっはっはっ!」
さぁ! 愚かな者共よ!!
世界からも創り変える私の圧倒的な力を目の当たりにして恐怖に震えろ!!
この3日間、何もしてないようで我が軍がここ旧アルタイル王国王都ペイディオまでの大陸西方部の約半分を支配下においたし。
ファルニクスとの手合わせとかを通して、神能の権能の把握も十全にできた。
以前とは違って魔素の乱れも無くて体調万全っ!!
「さぁ」
4日前のお遊びとは違う。
本格的な侵略を! 絶望を!!
「復讐を始める」
クズ勇者共と対峙して前世での祖国、アルタイル王国の王都ペイディオを文字通り消滅させてやったあの日。
「ふふ……」
せっかく盛り上がってきて、良いところだったのに。
結局、神能の覚醒とそれに伴う進化のせいで遊びの途中で眠っちゃって痛み分けみたいな感じになっちゃったけど….
「この光景!」
五大国の中でも特に名高い超大国アルタイル。
アレだけ栄えていたアルタイル王国の王都ペイディオが文字通り消滅して、広がるは荒野とかした巨大なクレーターのみ!!
うんうん、絶景かなっ!
自分の治める国がなす術なく侵略されて、蹂躙されて。
世界で最も栄えてるとまで言われた王都が自分達の目の前で!
国王、王妃って国を治める立場のくせに。
世間から救世の六英雄、勇者、聖女とか呼び称えられてるくせに!
その場にいたにも関わらず! 何もできずに王都を消滅させられた気分はどうだったかなぁ~?
「レフィーお嬢様、お飲み物のおかわりはいかがでしょうか?」
「ん、ありがと」
王都ペイディオにおいて、唯一消滅前と変わらない場所。
前世の……公爵令嬢だった時に家族と過ごした王都のお屋敷。
お屋敷自体は焼き討ちにされちゃってるけど。
皆んなのお墓を建てたお庭から。
かつての我が家のお庭から私達を蔑み続けた人間共が住んでいた荒野とかした王都を眺めてお茶をする。
お父様やお母様、お兄様に可愛い妹、まだ赤ん坊だった弟。
そして使用人の皆んなに、私を最後まで庇ってくれた友達。
気休め……と言うより、私の気分的な問題だけど。
コレで少しでも、何の罪もないのに殺された皆んなへの手向けになったかな?
なんちゃって! 私とした事が、ちょっとセンチメンタルになっちゃったわ。
「さて」
お墓すら造られる事なく、魔物化したらダメだからって理由で灰すら残さず焼かれてしまった皆んなのお墓も建てられた事だし。
感傷は浸るのはこのくらいにして……
「レフィーお嬢様、準備は恙無く整っております」
「ん、わかった」
この3日間で一縷の希望を抱いた愚かな人間共にわからせてやる。
4日前のアレは痛み分けでも何でもなかった事を……
「あはっ!」
希望なんて何処にも存在しない事をっ!!
「創滅ノ神……」
さぁ! 愚かな人間共よっ!
愚かな天使共よっ!
そして、醜い女神よ……刮目しろっ!!
翼を広げて押さえていた魔素を解き放つ。
私の魔素が、神能の権能がクレーターの荒野とかした王都全域を一瞬で包み込む!
「迷宮創造」
ほんの一瞬にして。
荒野だった王都の光景が変化する。
世界が創り変えられる!
「ふふっ……」
クレーターが埋まって、荒野だった王都の中央に荘厳な神殿が出現する。
その神殿の内部に唯一存在する地下へと続く巨大な扉。
地下迷宮の最奥。
皆んなのお墓がある、お屋敷を中核としたダンジョン。
アクムスの世界樹に続いて地下100階層以上からなる第二の迷宮、深淵。
「あはっはっはっはっ!」
さぁ! 愚かな者共よ!!
世界からも創り変える私の圧倒的な力を目の当たりにして恐怖に震えろ!!
この3日間、何もしてないようで我が軍がここ旧アルタイル王国王都ペイディオまでの大陸西方部の約半分を支配下においたし。
ファルニクスとの手合わせとかを通して、神能の権能の把握も十全にできた。
以前とは違って魔素の乱れも無くて体調万全っ!!
「さぁ」
4日前のお遊びとは違う。
本格的な侵略を! 絶望を!!
「復讐を始める」
10
お気に入りに追加
759
あなたにおすすめの小説

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる