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第20章 聖魔大戦編
381話 貫く剣
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ニッコリと微笑むショウ。
唖然と目を見開くクズ勇者共。
荒野と化した王都ペイディオに静寂が舞い降りるっ!!
「じゃあ、そう言う事で」
ショウはソル達を引き連れて何事もなかったようにまた歩き出したけど。
クズ勇者共は声を発する事すらなく愕然としたまま……
「ふふっ」
自信満々に、本当の勝負はこれからだっ! なんてイタ過ぎる茶番をしてたくせに。
やって来た援軍、人類国家でありながら今回の連合軍に参加していない数カ国の内の1つ。
五大国が一角であるネフェリル帝国が皇帝ショウは実は連合軍の味方でも何でも無く。
それどころか当然のように敵である私に跪いて、私の味方である事と言い放つ。
強力な援軍が来て強気になってたくせに!
イタイ台詞を吐いて、あんな茶番までしてたくせに!
共闘要請を出してやって来た援軍は、実は援軍じゃ無くて敵の味方だったとかマヌケ過ぎるんですけどっ!!
今日も当然、私とクズ勇者共との戦闘は大陸中に全国生中継放送されてるわけだけど。
このマヌケで滑稽過ぎるクズ勇者共の姿を大勢が観てると思うと……面白すぎ!
「バーカ」
「「「「「「っ!!」」」」」」
いやいや皆さん、そんなに忌々しげに睨まないでくれる?
せっかく殺さ無いように手加減してるのに、ついプチッと殺したくなっちゃうから。
『まぁ、この大ダメージの中、クリーンヒットな煽りをされたらね』
煽るって、私はただ客観的事実を言ったまでだ。
まぁ、クズ勇者共をバカにしる事は認めるけど、クリーンヒットはこっちのセリフだわ!
くっそ! こんなのもう攻撃だろ! 流石に予想だにしない不意打ちでクリーンヒットしちゃったじゃん!!
あぁ、大勢がこの場を見てるのにニヤニヤしちゃう! ふふっ、お腹痛いわ~。
『大丈夫。
いつもの如く、悪魔ちゃんの表情は殆ど微動だにしてないから』
むっ、そうなの?
ふふん! 流石は私のポーカーフェイス!
死滅した我が表情筋は伊達じゃ無いのだっ!!
『誇るところじゃ無いと思うけど……
とりあえず、ほんのちょっと口角が上がって薄らと僅かに微笑んでるようにしか見えないから問題ないよ。
まぁ、その表情が彼らの滑稽な姿を憐れんで煽ってるようにも見えるんだけど』
何をぶつぶつと……まぁ、邪神の事は放っておいて。
ニヤついて無いのなら問題ない!
「ふむ」
ガスター、マリアナ、フェリシアの3人はそこまで大きな衝撃は受けなかったみたいで呆れたような苦笑いを浮かべるけど。
クズ勇者とアバズレ聖女にクリス、熾天使共はマヌケで滑稽な姿を晒したのは自業自得のくせに何故かメッチャ忌々しそうに私を睨んでるし。
クズ勇者共もアバズレ聖女の回復魔法で回復した。
本当なら、ここらで戦闘は切り上げて、大陸中の人間共に私の記憶……勇者共がした事の事実を付与してから帰ろうと思ってたけど。
「まぁ良い」
仕方ないから、もうちょっと甚振って! 弄んで! 遊んであげるとしよう!!
「卑劣な悪魔風情がっ!
彼らの洗脳を解くが良い! 聖なる光線」
あらら、クソメガネ天使パウロくんが怒っちゃった。
ちょっと事実を言われてバカにされた程度で激昂するなよなぁ。
私はの魔法攻撃は全て反対属性、同規模の魔法で相殺されるってまだ理解できてないのかな?
パチンっ!
「む?」
またしても、魔素が乱れて上手く魔法が発動しない。
う~ん、クズ勇者共の仕業じゃないとするとクソ女神の仕業かな?
でも、鬱陶しい邪神ならともかく。
現状私よりも強……こほん、私と互角に渡り合う竜神であるファルニクスですら魔法の発動を妨害するとかならまだしも私の魔素に干渉する何て事はできない。
いくら超越者でこの世界の主神だとしても、流石にクソ女神が私にこんな干渉をできるとは思えないんだよなぁ~。
まぁ、ぶっちゃけ魔法が発動できなくてもクズ勇者共を相手に圧倒して蹂躙する事なんて容易いし。
こんな魔法なんて言わずもがな!
「〝消えろ〟」
この通りっ! 世界を書き換える私のユニークスキル・付与者の権能を使えば問題も無いんだけど!
「〝吹き飛べ〟」
「「「「「「「「「「──っ!!」」」」」」」」」」
私が呟くと同時に、クズ勇者共全員が背後に吹き飛ぶ。
お前ら風情が何をしようとも、私の前では全てが無意味!
「〝止まれ〟」
「「っ!!」」
左右から地面スレスレを疾駆して、常人なら認知すらできない速度で切迫したガスターとフィリ。
2人が剣を振り上げた状態で静止して息を呑む。
「〝消えろ〟」
頭上から降り注ぐ魔法の弾幕が綺麗さっぱり、一瞬で消滅し。
「がっ……!」
「くっ!」
「〝平伏せ〟」
「うっ!」
「ガァっ!?」
左右で固まってるガスターとフィリが私の翼で吹っ飛ばされて、正面から切迫して来たフェリシアとバルトロが地面に押さえつけられて苦悶の声を漏らす。
「お前らも〝落ちろ〟」
「「──っ!?」」
人様の頭の上で性懲りも無く、また魔法を発動しようとしてたヨハンとパウロを地面に叩きつる。
「ふむ」
私が付与者を使った直後に飛来する灼熱の炎。
タイミングは完璧だけど、残念ながら私の付与者にクールタイムは存在しない。
「〝消えろ〟」
地面に倒れ伏して縫い付けられたフェリシアとバルトロの頭上を通って飛来する灼熱の炎を消し去り……
「神速ノ太刀、閃っ!!」
灼熱の炎で身を隠して切迫していたノアールが流れるような動作で神剣・ワールドを抜刀し……
「残念」
「っ!!」
首を刎ねようとした一閃が、魔力を纏わせた指一本で受け止められたノアールが驚愕に目を見開いて息を呑む。
マリアナの魔法を隠れ蓑にして、アバズレ聖女の強化魔法で強化された渾身の一撃。
まぁ、悪くは無かったけど、それでもまだ私には届かない。
「ガハッ!」
クズ勇者の鳩尾を蹴って元の場所まで蹴り飛ばす。
思わず手を離しちゃったクズ勇者の神剣を地面に落ちる前にキャッチしてっと。
「ッ!!」
地面を転がるクズ勇者に向かって投げる。
うんうん! 拾ったものは持ち主に返してやらないと!!
途中でクリスが咄嗟に展開した結界のせいで軌道がずれてノアールじゃ無くて地面に突き刺さったし。
展開した結界が瞬時に砕け散って、クリスが息を呑んでるけど細かい事は気にしない。
「ふふっ、さぁもっと遊ぼ?
もっと私を楽しませ──」
胸が熱い。
真っ赤な剣が。
「これ、は……」
背中から心臓を貫いて……
『「ふふふ、油断してはいけませんよ?」』
「っ……」
二重に重なった声が、大っ嫌いなクソ女神の声が背後から鳴り響いて……ポタポタと、私を背中から身体を貫いて真っ赤に染まった剣から血が滴り落ちた。
唖然と目を見開くクズ勇者共。
荒野と化した王都ペイディオに静寂が舞い降りるっ!!
「じゃあ、そう言う事で」
ショウはソル達を引き連れて何事もなかったようにまた歩き出したけど。
クズ勇者共は声を発する事すらなく愕然としたまま……
「ふふっ」
自信満々に、本当の勝負はこれからだっ! なんてイタ過ぎる茶番をしてたくせに。
やって来た援軍、人類国家でありながら今回の連合軍に参加していない数カ国の内の1つ。
五大国が一角であるネフェリル帝国が皇帝ショウは実は連合軍の味方でも何でも無く。
それどころか当然のように敵である私に跪いて、私の味方である事と言い放つ。
強力な援軍が来て強気になってたくせに!
イタイ台詞を吐いて、あんな茶番までしてたくせに!
共闘要請を出してやって来た援軍は、実は援軍じゃ無くて敵の味方だったとかマヌケ過ぎるんですけどっ!!
今日も当然、私とクズ勇者共との戦闘は大陸中に全国生中継放送されてるわけだけど。
このマヌケで滑稽過ぎるクズ勇者共の姿を大勢が観てると思うと……面白すぎ!
「バーカ」
「「「「「「っ!!」」」」」」
いやいや皆さん、そんなに忌々しげに睨まないでくれる?
せっかく殺さ無いように手加減してるのに、ついプチッと殺したくなっちゃうから。
『まぁ、この大ダメージの中、クリーンヒットな煽りをされたらね』
煽るって、私はただ客観的事実を言ったまでだ。
まぁ、クズ勇者共をバカにしる事は認めるけど、クリーンヒットはこっちのセリフだわ!
くっそ! こんなのもう攻撃だろ! 流石に予想だにしない不意打ちでクリーンヒットしちゃったじゃん!!
あぁ、大勢がこの場を見てるのにニヤニヤしちゃう! ふふっ、お腹痛いわ~。
『大丈夫。
いつもの如く、悪魔ちゃんの表情は殆ど微動だにしてないから』
むっ、そうなの?
ふふん! 流石は私のポーカーフェイス!
死滅した我が表情筋は伊達じゃ無いのだっ!!
『誇るところじゃ無いと思うけど……
とりあえず、ほんのちょっと口角が上がって薄らと僅かに微笑んでるようにしか見えないから問題ないよ。
まぁ、その表情が彼らの滑稽な姿を憐れんで煽ってるようにも見えるんだけど』
何をぶつぶつと……まぁ、邪神の事は放っておいて。
ニヤついて無いのなら問題ない!
「ふむ」
ガスター、マリアナ、フェリシアの3人はそこまで大きな衝撃は受けなかったみたいで呆れたような苦笑いを浮かべるけど。
クズ勇者とアバズレ聖女にクリス、熾天使共はマヌケで滑稽な姿を晒したのは自業自得のくせに何故かメッチャ忌々しそうに私を睨んでるし。
クズ勇者共もアバズレ聖女の回復魔法で回復した。
本当なら、ここらで戦闘は切り上げて、大陸中の人間共に私の記憶……勇者共がした事の事実を付与してから帰ろうと思ってたけど。
「まぁ良い」
仕方ないから、もうちょっと甚振って! 弄んで! 遊んであげるとしよう!!
「卑劣な悪魔風情がっ!
彼らの洗脳を解くが良い! 聖なる光線」
あらら、クソメガネ天使パウロくんが怒っちゃった。
ちょっと事実を言われてバカにされた程度で激昂するなよなぁ。
私はの魔法攻撃は全て反対属性、同規模の魔法で相殺されるってまだ理解できてないのかな?
パチンっ!
「む?」
またしても、魔素が乱れて上手く魔法が発動しない。
う~ん、クズ勇者共の仕業じゃないとするとクソ女神の仕業かな?
でも、鬱陶しい邪神ならともかく。
現状私よりも強……こほん、私と互角に渡り合う竜神であるファルニクスですら魔法の発動を妨害するとかならまだしも私の魔素に干渉する何て事はできない。
いくら超越者でこの世界の主神だとしても、流石にクソ女神が私にこんな干渉をできるとは思えないんだよなぁ~。
まぁ、ぶっちゃけ魔法が発動できなくてもクズ勇者共を相手に圧倒して蹂躙する事なんて容易いし。
こんな魔法なんて言わずもがな!
「〝消えろ〟」
この通りっ! 世界を書き換える私のユニークスキル・付与者の権能を使えば問題も無いんだけど!
「〝吹き飛べ〟」
「「「「「「「「「「──っ!!」」」」」」」」」」
私が呟くと同時に、クズ勇者共全員が背後に吹き飛ぶ。
お前ら風情が何をしようとも、私の前では全てが無意味!
「〝止まれ〟」
「「っ!!」」
左右から地面スレスレを疾駆して、常人なら認知すらできない速度で切迫したガスターとフィリ。
2人が剣を振り上げた状態で静止して息を呑む。
「〝消えろ〟」
頭上から降り注ぐ魔法の弾幕が綺麗さっぱり、一瞬で消滅し。
「がっ……!」
「くっ!」
「〝平伏せ〟」
「うっ!」
「ガァっ!?」
左右で固まってるガスターとフィリが私の翼で吹っ飛ばされて、正面から切迫して来たフェリシアとバルトロが地面に押さえつけられて苦悶の声を漏らす。
「お前らも〝落ちろ〟」
「「──っ!?」」
人様の頭の上で性懲りも無く、また魔法を発動しようとしてたヨハンとパウロを地面に叩きつる。
「ふむ」
私が付与者を使った直後に飛来する灼熱の炎。
タイミングは完璧だけど、残念ながら私の付与者にクールタイムは存在しない。
「〝消えろ〟」
地面に倒れ伏して縫い付けられたフェリシアとバルトロの頭上を通って飛来する灼熱の炎を消し去り……
「神速ノ太刀、閃っ!!」
灼熱の炎で身を隠して切迫していたノアールが流れるような動作で神剣・ワールドを抜刀し……
「残念」
「っ!!」
首を刎ねようとした一閃が、魔力を纏わせた指一本で受け止められたノアールが驚愕に目を見開いて息を呑む。
マリアナの魔法を隠れ蓑にして、アバズレ聖女の強化魔法で強化された渾身の一撃。
まぁ、悪くは無かったけど、それでもまだ私には届かない。
「ガハッ!」
クズ勇者の鳩尾を蹴って元の場所まで蹴り飛ばす。
思わず手を離しちゃったクズ勇者の神剣を地面に落ちる前にキャッチしてっと。
「ッ!!」
地面を転がるクズ勇者に向かって投げる。
うんうん! 拾ったものは持ち主に返してやらないと!!
途中でクリスが咄嗟に展開した結界のせいで軌道がずれてノアールじゃ無くて地面に突き刺さったし。
展開した結界が瞬時に砕け散って、クリスが息を呑んでるけど細かい事は気にしない。
「ふふっ、さぁもっと遊ぼ?
もっと私を楽しませ──」
胸が熱い。
真っ赤な剣が。
「これ、は……」
背中から心臓を貫いて……
『「ふふふ、油断してはいけませんよ?」』
「っ……」
二重に重なった声が、大っ嫌いなクソ女神の声が背後から鳴り響いて……ポタポタと、私を背中から身体を貫いて真っ赤に染まった剣から血が滴り落ちた。
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