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第20章 聖魔大戦編
370話 王都決戦 その1
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「あっ」
あらら、私とした事がついついちょっとだけ完璧に抑え込んでた魔素が漏れ出ちゃった。
せっかくクズ勇者共にバレずに王都の上空に転移したのに……流石に今のでバレちゃったか。
「ふむ」
しかし、魔素のコントロールが乱れた事もだけど、しまってた翼も広げちゃってるし。
なんか最近、感情の起伏でコントロールが乱れるな……
「う~ん」
まぁ、別に良いか。
それよりも……ぷぷっ! 良いね、全員驚愕に目を見開いてこっちを見上げて騒然しちゃって!!
自分達の頭上に私が転移して来て見てた事にも気付いて無かったとか間抜けだわ!
「ふふん!」
まっ! 私がバレないように気配を隠蔽してたからアイツら程度じゃあ気が付かなくて当然なわけだけど。
バレちゃったなら仕方ない!
もう魔素を抑える必要も無いし。
敵情視察のつもりだったけど……わざわざ王都の上空、敵の目の前に転移したんだ。
後はもう好きに暴れて……
「レフィーお嬢様」
「むっ」
シルヴィア……むぅ、このまま暴れたい所だけど仕方ない。
神としての白い魔素じゃ無くて、悪魔としての黒い魔素で空を真っ黒に染め上げて。
「ふふっ!」
今まではクズ勇者共に身バレしないために色々と考慮する必要があった。
けど! もう何の遠慮も、考慮もする必要はない!!
「あはっ!」
さぁ! 刮目せよ!
驚愕せよ! 恐怖しろっ!!
解き放った魔素が。
神としての白い魔素じゃ無くて、悪魔としての黒い魔素が空を真っ黒に染め上げ空気を圧して大気を、空間を震わす。
「来い、我が眷属達。
私の前に顕現せよ」
突如として現れた荘厳で巨大な漆黒の門。
私の呼び声に呼応して転移のゲートを潜り抜け、顕現するは黒い軍服に身を包んだ6柱の存在。
「ご主人様が眷属。
ミーシャ、御前に」
「レフィー様が眷属。
ミリアーナ、御前に」
「お嬢様が眷属。
グラン、御前に」
「陛下が眷属。
リリィー・カーディナル、御前に」
「レフィー陛下が眷属。
セラフィル、御前に」
「レフィーお姉様が眷属。
アリシア、御前に」
「レフィーお嬢様が眷属。
シルヴィア、御前に」
「ん」
「愚か者共の露払いは我々にお任せください」
う~ん、私としては全員をまとめて叩き潰してやっても良いんだけど。
まぁ、今回の戦争は総力戦だしな。
「わかった。
じゃあ、雑魚は皆んなに任せる」
「お任せ下さい」
「けど……死ぬ事は許さない」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
まぁ、あのレベルの連中に皆んなが手こずる事は無いだろうけど。
「はぁっ!!」
「煩い」
「っ!? 素手で──!」
「喜べ、クズ勇者。
お前らの相手は、私がしてやる」
あらら、私とした事がついついちょっとだけ完璧に抑え込んでた魔素が漏れ出ちゃった。
せっかくクズ勇者共にバレずに王都の上空に転移したのに……流石に今のでバレちゃったか。
「ふむ」
しかし、魔素のコントロールが乱れた事もだけど、しまってた翼も広げちゃってるし。
なんか最近、感情の起伏でコントロールが乱れるな……
「う~ん」
まぁ、別に良いか。
それよりも……ぷぷっ! 良いね、全員驚愕に目を見開いてこっちを見上げて騒然しちゃって!!
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「ふふん!」
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バレちゃったなら仕方ない!
もう魔素を抑える必要も無いし。
敵情視察のつもりだったけど……わざわざ王都の上空、敵の目の前に転移したんだ。
後はもう好きに暴れて……
「レフィーお嬢様」
「むっ」
シルヴィア……むぅ、このまま暴れたい所だけど仕方ない。
神としての白い魔素じゃ無くて、悪魔としての黒い魔素で空を真っ黒に染め上げて。
「ふふっ!」
今まではクズ勇者共に身バレしないために色々と考慮する必要があった。
けど! もう何の遠慮も、考慮もする必要はない!!
「あはっ!」
さぁ! 刮目せよ!
驚愕せよ! 恐怖しろっ!!
解き放った魔素が。
神としての白い魔素じゃ無くて、悪魔としての黒い魔素が空を真っ黒に染め上げ空気を圧して大気を、空間を震わす。
「来い、我が眷属達。
私の前に顕現せよ」
突如として現れた荘厳で巨大な漆黒の門。
私の呼び声に呼応して転移のゲートを潜り抜け、顕現するは黒い軍服に身を包んだ6柱の存在。
「ご主人様が眷属。
ミーシャ、御前に」
「レフィー様が眷属。
ミリアーナ、御前に」
「お嬢様が眷属。
グラン、御前に」
「陛下が眷属。
リリィー・カーディナル、御前に」
「レフィー陛下が眷属。
セラフィル、御前に」
「レフィーお姉様が眷属。
アリシア、御前に」
「レフィーお嬢様が眷属。
シルヴィア、御前に」
「ん」
「愚か者共の露払いは我々にお任せください」
う~ん、私としては全員をまとめて叩き潰してやっても良いんだけど。
まぁ、今回の戦争は総力戦だしな。
「わかった。
じゃあ、雑魚は皆んなに任せる」
「お任せ下さい」
「けど……死ぬ事は許さない」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
まぁ、あのレベルの連中に皆んなが手こずる事は無いだろうけど。
「はぁっ!!」
「煩い」
「っ!? 素手で──!」
「喜べ、クズ勇者。
お前らの相手は、私がしてやる」
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○○○
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