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第20章 聖魔大戦編
366話 英気を養うのだ!!
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「さて……」
これで、アルタイル王国が王都フェニルまでにある最大の要所。
広大なミュール辺境伯領が領都である城郭都市ヴァントが陥落した。
つまり! 王都フェニルは人類の生息圏であるこの安息の大地の西方部のほぼ中心にあるわけだから、大陸西方部の半分は私の手中に落ちたと言う事っ!!
「ふふっ」
いやぁ、開戦からまだ2日だよ?
まぁこのヴァントには他の場所をすっ飛ばして転移を使ってアーク達を送り込んでるし。
ここより後ろにはまだ落としてない場所が結構あるけど……
たった2日で敵領土の半分を落とすとか流石は私っ! 流石は我が悪魔王国っ!!
むふふっ、いくら相手が人間共と天使共の有象無象の雑魚とは言え順調過ぎて怖いくらいだわ。
「お疲れ様です」
「シルヴィア」
「レフィーお嬢様の可憐で優雅な御勇姿。
いかに愚かな人間共とは言え、レフィーお嬢様の偉大さが理解できた事でしょう!」
「ん……ありがと」
やめてっ!
面と向かって、そんな称賛されると恥ずかしいから!!
しかも、めっちゃ嬉しそうで満足気だから、冗談じゃ無くてガチで言ってる事がわかってしまう……
「シ、シルヴィア……」
「はっ! も、申し訳ございません。
私とした事が少し取り乱してしまいました」
おぉ~、完璧メイドであるシルヴィアが焦ってる!
何気にレアな光景だわ。
「問題無い。
ミーシャ達は?」
「はい、ミーシャとアリー、フィルの3名は本国の防衛。
ミリア、リリィーはグランと合流しております」
「わかった」
まっ! この領都ヴァントと今の前線との間に残ってる都市とかは後々順次落として行くとして。
とりあえず、アーク達を労わないと!
「アーク、ターニャ、アナ、マナ、マイク、リーゼ、リヒト。
お疲れ様」
「ははは……ありがとうございます」
「も、勿体ないお言葉です!!」
「「ありがとうございます」」
「うっす」
「ありがとうございます」
「まぁ、俺は殆ど何もしてませんけどね」
むっ、まぁ確かにリヒトはそこで転がってるミュール辺境伯とその他200程度の騎馬をのしただけだったな。
「気にしなくて良い。
領主の捕縛は重要任務」
それが、元アバズレ聖女の近衛で、6年前に私を取り押さえてくれたヤツなら尚更だ。
まぁ、辺境伯をどうするかは後でゆっくりと考えるとして!
「今日はパーティーをする」
「「「「「「「えっ?」」」」」」」
アーク達が多くの人間共の目の前でガスター達を圧倒した事を祝して……宴だぁっ!!
「シルヴィア」
「かしこまりました」
むふふっ! アークとも一杯やって愚痴を聞きながら労ってやらないとだし。
これは決して美味しいモノを食べて、スイーツを一杯貪りたいとかそんな不純な動機は無い。
うん、この祝勝パーティーは必要なのだっ!!
「あ、あの……レフィー様?」
「何?」
「もしかして、酒を飲むつもりじゃ……」
ん?
「飲むけど?」
アークは何を当然の事を言ってるんだろ?
「「「「「「「……」」」」」」」
「では、せっかくですので会場はミュール辺境伯の住まいである城で行いましょう」
おぉ、流石はシルヴィア! いい案だわ。
「ん、わかった」
しかし、何でアーク達は頬を引き攣らせて苦笑いを浮かべてるんだろ?
う~ん、まぁ細かい事はどうでも良いや!
「皆んな楽しむと良い」
ふっふっふ~! 私は部下をちゃんと労って顧みる事ができる上司なのだ!!
あっ、パーティーではアーク達の勇姿の映像を流さないと。
アラン達も招待しないとだし、忙しくなってきたわ!
『忙しくって、どうせ全部シルヴィアに任せるんでしょ?』
「……」
とにかくっ! 明日に向けて今日は英気を養うのだっ!!
これで、アルタイル王国が王都フェニルまでにある最大の要所。
広大なミュール辺境伯領が領都である城郭都市ヴァントが陥落した。
つまり! 王都フェニルは人類の生息圏であるこの安息の大地の西方部のほぼ中心にあるわけだから、大陸西方部の半分は私の手中に落ちたと言う事っ!!
「ふふっ」
いやぁ、開戦からまだ2日だよ?
まぁこのヴァントには他の場所をすっ飛ばして転移を使ってアーク達を送り込んでるし。
ここより後ろにはまだ落としてない場所が結構あるけど……
たった2日で敵領土の半分を落とすとか流石は私っ! 流石は我が悪魔王国っ!!
むふふっ、いくら相手が人間共と天使共の有象無象の雑魚とは言え順調過ぎて怖いくらいだわ。
「お疲れ様です」
「シルヴィア」
「レフィーお嬢様の可憐で優雅な御勇姿。
いかに愚かな人間共とは言え、レフィーお嬢様の偉大さが理解できた事でしょう!」
「ん……ありがと」
やめてっ!
面と向かって、そんな称賛されると恥ずかしいから!!
しかも、めっちゃ嬉しそうで満足気だから、冗談じゃ無くてガチで言ってる事がわかってしまう……
「シ、シルヴィア……」
「はっ! も、申し訳ございません。
私とした事が少し取り乱してしまいました」
おぉ~、完璧メイドであるシルヴィアが焦ってる!
何気にレアな光景だわ。
「問題無い。
ミーシャ達は?」
「はい、ミーシャとアリー、フィルの3名は本国の防衛。
ミリア、リリィーはグランと合流しております」
「わかった」
まっ! この領都ヴァントと今の前線との間に残ってる都市とかは後々順次落として行くとして。
とりあえず、アーク達を労わないと!
「アーク、ターニャ、アナ、マナ、マイク、リーゼ、リヒト。
お疲れ様」
「ははは……ありがとうございます」
「も、勿体ないお言葉です!!」
「「ありがとうございます」」
「うっす」
「ありがとうございます」
「まぁ、俺は殆ど何もしてませんけどね」
むっ、まぁ確かにリヒトはそこで転がってるミュール辺境伯とその他200程度の騎馬をのしただけだったな。
「気にしなくて良い。
領主の捕縛は重要任務」
それが、元アバズレ聖女の近衛で、6年前に私を取り押さえてくれたヤツなら尚更だ。
まぁ、辺境伯をどうするかは後でゆっくりと考えるとして!
「今日はパーティーをする」
「「「「「「「えっ?」」」」」」」
アーク達が多くの人間共の目の前でガスター達を圧倒した事を祝して……宴だぁっ!!
「シルヴィア」
「かしこまりました」
むふふっ! アークとも一杯やって愚痴を聞きながら労ってやらないとだし。
これは決して美味しいモノを食べて、スイーツを一杯貪りたいとかそんな不純な動機は無い。
うん、この祝勝パーティーは必要なのだっ!!
「あ、あの……レフィー様?」
「何?」
「もしかして、酒を飲むつもりじゃ……」
ん?
「飲むけど?」
アークは何を当然の事を言ってるんだろ?
「「「「「「「……」」」」」」」
「では、せっかくですので会場はミュール辺境伯の住まいである城で行いましょう」
おぉ、流石はシルヴィア! いい案だわ。
「ん、わかった」
しかし、何でアーク達は頬を引き攣らせて苦笑いを浮かべてるんだろ?
う~ん、まぁ細かい事はどうでも良いや!
「皆んな楽しむと良い」
ふっふっふ~! 私は部下をちゃんと労って顧みる事ができる上司なのだ!!
あっ、パーティーではアーク達の勇姿の映像を流さないと。
アラン達も招待しないとだし、忙しくなってきたわ!
『忙しくって、どうせ全部シルヴィアに任せるんでしょ?』
「……」
とにかくっ! 明日に向けて今日は英気を養うのだっ!!
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最後まで読んでくださりありがとうございました!!
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