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第20章 聖魔大戦編
363話 当然なのだよ!!
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「なんだよ、これ……」
「は、はは、嘘だよな?」
「そんなバカなっ!」
「どうなってるんだっ!?」
どよめく戦場!
ガヤガヤと騒然となる人間共の視線の先には……
「くっ……ったく、笑えねぇぜ」
「まさか、ここまでだなんて」
「ぅ……」
全身傷だらけ! ボロボロの状態で吹き飛ばされて地面に転がるガスター、マリアナ、フェリシアの姿っ!!
そしてっ! 傷だらけ、ボロボロで地面に転がってるガスター達とは対照的に無傷で悠然と佇み、ガスター達と対峙するアーク達っ!!
「ふぅ、こんなところかな?」
「調子に乗らない!」
「ってぇ~、いきなり何するんだターニャ!」
「何カッコつけてるのよ、バカアーク。
今の私達の実力ならこのくらいはできて当然なんだから調子に乗らない。
わかった?」
「そうだよ、バカアーク。
レフィー様も油断大敵って言ってたでしょ」
「そうそう、アナの言う通りだよ。
忘れちゃったの? バカアーク」
「ったく、お前らなぁ。
事実とは言え、そんなにバカバカ言ったら流石に可哀想だろ?」
「……」
いやまぁ、確かに油断はしないようにって口を酸っぱくして言ってきたけど。
何もそこまで言わなくても……
「マイク、お前も言ってるじゃねぇか。
だが、コイツらの言ってる事は尤もだぞ。
戦場じゃあ何があるかわからない、油断はするなよバカアーク」
「そうですね。
今後は油断なきよう注意してください、バカアークさん」
もうやめてあげてっ!
アークのメンタルHPはゼロだ!!
せっかく最初の登場からカッコいい感じを醸し出してたのに……
まぁ、確かにアークはちょっとバカっぽいっていうか、ガキっぽいところがある。
けどSランク冒険者にまでなってるわけだし、礼儀作法とかは勿論できるし、そこまでバカじゃ無いのだ!
「……」
まぁ、なんだ。
私は状態異常無効があるから酔わないし、帰って来たら愚痴でも聞きながら一緒に一杯やって労ってやろう。
『それこそ、やめてあげた方が良いと思うんだけど……』
は? 何で?
私はできる上司っ!
「ふふんっ」
部下を労って愚痴を聞いてやるのも、できる上司の役目なのだよっ!!
「まぁ、そう言うわけだから。
レフィー様に大役を任されたからって、あんまり調子に乗るんじゃ無いわよ。
アークが選ばれたのは、戦い方が派手だからってだけなんだからね!」
「はいはい、わかってますよ。
ったく、自分が選ばれなかったからって八つ当たりするなよな」
「っ! だ、誰が八つ当たりなんてっ!!」
ほほう、なるほどね。
だからターニャのアークに対する当たりが強かったわけか。
他の皆んなは……まぁ、揶揄ってるだけだな。
むふふっ! 図星を突かれてターニャが真っ赤になってるけど、こればっかりは仕方ない。
何せ! これは世界に! 人間共へ向けたデモンストレーション!!
アークの雷を操る戦い方は派手で適役なのだ。
「では、俺達の今の実力は十分知ってもらえたと思うのでここからは……俺が1人でお相手しますよ」
「それは流石に俺達をナメ過ぎ……っ!」
「これは……」
「うそっ!!」
ボロボロとは言え、実際には大したダメージの無いガスター達が驚愕したように息を呑んで目を見開く。
ピシッ、ピシッ!!
アークから発せられる覇気に耐えきれずに地面に亀裂が走り、人間共が観戦している外壁が悲鳴をあげる。
「マジかよ……」
「まさかこれ程までなんて……」
「これって、私達が戦った魔王と同等じゃ……」
愕然とするガスター達、騒然とする人間共!
人類の希望たる救世の六英雄であるガスター達が押されているなんて信じられない?
アークが放つ旧魔王と同等の覇気が信じられない?
「ふふっ!」
アークは……アーク達は我が悪魔王国で訓練を積み、私のダンジョンに放り込まれて研鑽を積んだ。
そして最後には単独で神話級の魔物を討伐した。
その結果……アーク達全員が無事に魔王として覚醒するに至ってるんだから。
魔王とは救世の六英雄と呼ばれるガスター達6人全員を同時に相手取っても同等に渡り合える存在に与えられる強者の証!!
ガスター、マリアナ、フェリシアの3人を圧倒している。
旧魔王と同等の覇気を放っている。
ターニャも言ってたけど、魔王として覚醒したアーク達にはそんな事できて当然なのだよっ!!
「さぁ、始めましょうか」
「は、はは、嘘だよな?」
「そんなバカなっ!」
「どうなってるんだっ!?」
どよめく戦場!
ガヤガヤと騒然となる人間共の視線の先には……
「くっ……ったく、笑えねぇぜ」
「まさか、ここまでだなんて」
「ぅ……」
全身傷だらけ! ボロボロの状態で吹き飛ばされて地面に転がるガスター、マリアナ、フェリシアの姿っ!!
そしてっ! 傷だらけ、ボロボロで地面に転がってるガスター達とは対照的に無傷で悠然と佇み、ガスター達と対峙するアーク達っ!!
「ふぅ、こんなところかな?」
「調子に乗らない!」
「ってぇ~、いきなり何するんだターニャ!」
「何カッコつけてるのよ、バカアーク。
今の私達の実力ならこのくらいはできて当然なんだから調子に乗らない。
わかった?」
「そうだよ、バカアーク。
レフィー様も油断大敵って言ってたでしょ」
「そうそう、アナの言う通りだよ。
忘れちゃったの? バカアーク」
「ったく、お前らなぁ。
事実とは言え、そんなにバカバカ言ったら流石に可哀想だろ?」
「……」
いやまぁ、確かに油断はしないようにって口を酸っぱくして言ってきたけど。
何もそこまで言わなくても……
「マイク、お前も言ってるじゃねぇか。
だが、コイツらの言ってる事は尤もだぞ。
戦場じゃあ何があるかわからない、油断はするなよバカアーク」
「そうですね。
今後は油断なきよう注意してください、バカアークさん」
もうやめてあげてっ!
アークのメンタルHPはゼロだ!!
せっかく最初の登場からカッコいい感じを醸し出してたのに……
まぁ、確かにアークはちょっとバカっぽいっていうか、ガキっぽいところがある。
けどSランク冒険者にまでなってるわけだし、礼儀作法とかは勿論できるし、そこまでバカじゃ無いのだ!
「……」
まぁ、なんだ。
私は状態異常無効があるから酔わないし、帰って来たら愚痴でも聞きながら一緒に一杯やって労ってやろう。
『それこそ、やめてあげた方が良いと思うんだけど……』
は? 何で?
私はできる上司っ!
「ふふんっ」
部下を労って愚痴を聞いてやるのも、できる上司の役目なのだよっ!!
「まぁ、そう言うわけだから。
レフィー様に大役を任されたからって、あんまり調子に乗るんじゃ無いわよ。
アークが選ばれたのは、戦い方が派手だからってだけなんだからね!」
「はいはい、わかってますよ。
ったく、自分が選ばれなかったからって八つ当たりするなよな」
「っ! だ、誰が八つ当たりなんてっ!!」
ほほう、なるほどね。
だからターニャのアークに対する当たりが強かったわけか。
他の皆んなは……まぁ、揶揄ってるだけだな。
むふふっ! 図星を突かれてターニャが真っ赤になってるけど、こればっかりは仕方ない。
何せ! これは世界に! 人間共へ向けたデモンストレーション!!
アークの雷を操る戦い方は派手で適役なのだ。
「では、俺達の今の実力は十分知ってもらえたと思うのでここからは……俺が1人でお相手しますよ」
「それは流石に俺達をナメ過ぎ……っ!」
「これは……」
「うそっ!!」
ボロボロとは言え、実際には大したダメージの無いガスター達が驚愕したように息を呑んで目を見開く。
ピシッ、ピシッ!!
アークから発せられる覇気に耐えきれずに地面に亀裂が走り、人間共が観戦している外壁が悲鳴をあげる。
「マジかよ……」
「まさかこれ程までなんて……」
「これって、私達が戦った魔王と同等じゃ……」
愕然とするガスター達、騒然とする人間共!
人類の希望たる救世の六英雄であるガスター達が押されているなんて信じられない?
アークが放つ旧魔王と同等の覇気が信じられない?
「ふふっ!」
アークは……アーク達は我が悪魔王国で訓練を積み、私のダンジョンに放り込まれて研鑽を積んだ。
そして最後には単独で神話級の魔物を討伐した。
その結果……アーク達全員が無事に魔王として覚醒するに至ってるんだから。
魔王とは救世の六英雄と呼ばれるガスター達6人全員を同時に相手取っても同等に渡り合える存在に与えられる強者の証!!
ガスター、マリアナ、フェリシアの3人を圧倒している。
旧魔王と同等の覇気を放っている。
ターニャも言ってたけど、魔王として覚醒したアーク達にはそんな事できて当然なのだよっ!!
「さぁ、始めましょうか」
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