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第20章 聖魔大戦編
359話 師弟対決 その1
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「ふふっ……」
流石は人類最強の一角である大賢者。
妖艶に笑みを溢すマリアナから立ち上る、周囲の風を渦巻かせる程の膨大な魔力の奔流!
私に掛けられてた枷を全て取り除いた今の状態のマリアナなら魔力量、魔法の技量ともに上位悪魔をも上回る。
大賢者の名前は伊達じゃ無い、けど……
「私達よりも強い。
随分と言ってくれる……」
「じゃねぇかっ!!」
マリアナの言葉を継いで、常人じゃあ視認すらできない速度でアークの背後に踏み込んで来たガスターが声を荒げて長剣を。
さっきのリヒトの回し蹴りを剣の腹で受け止めて傷一つついていない聖剣ガイアを振り下ろす。
ドゴォォォオッ!!
おぉ~、流石の威力。
たった一振りで地面が砕けて、爆弾でも爆発したみたいに凄い土煙が舞い上がってる。
うん、絶対にあの場所には居たくないな。
しっかし、城壁から戦況を見守ってる人間共の盛り上がりが凄い。
メッチャ歓声あげてるし。
まぁ、わからなくも無いけど。
殆どのヤツなら今の一撃で終わってるだろうし、ガスターの冒険王って呼び名も伊達じゃ無い。
けど……
「チッ!」
人間共に響めきが走る!
舌打ちをしたガスターが土煙の中から飛び退き、マリアナの側まで一足で後退した瞬間……
──ッ!!
耳をつんざくような轟音と共に青白い閃光が迸って、つい数瞬前までガスターがいた土煙を消し飛ばす。
魔力を含んだ落雷によってビリビリ、パリパリと空気に電気が小さく弾ける中心に立つアークの姿はまさしく雷帝!!
「どうやら腕を上げたのは本当らしいな」
「えぇ、ついこの前会った時なら今ので勝負はついていたもの。
一体何をすればこの短期間でアレほどの……」
ふふん! これこそが私の特訓の成果なのだっ!!
「ガスター先生、お師匠様。
腕を上げたのはアークだけじゃ無いわよ」
「えぇ、勿論わかっているわ」
ターニャの言葉に、なおも余裕を笑みを浮かべるマリアナが答えた瞬間。
ガキィッ! っと鈍い音が鳴り響いて、瞬時にマリアナとガスターの背後に回り込んだアナの剣が結界によって弾かれる。
「っと!」
剣が跳ね上がってガラ空きになったアナの胴体目掛けて袈裟懸けに振り下ろされたガスターの剣を飛び退いて避けたアナが軽やかに地面に着地する。
パチン!
マリアナが指を打ち鳴らすと同時にアーク達の頭上に無数の冷気を発する氷の剣が生み出されて空を埋め尽くし……
「降り注ぎなさい」
一斉にアーク達目掛けて降り注ぐ。
「殺しはしないわ。
ただ、貴方達の身柄は拘束させてもら……」
コン──
「っ!!」
静かにターニャが杖を地面に打ち鳴らし、マリアナが思わず息を呑む。
降り注いでいたはずの氷の剣が、空を埋め尽くしていた氷の剣が一瞬にして蒸発する。
「炎域」
空気中にある水分すら蒸発して空気が乾く。
地面が燃え上がって融解する。
アーク達を……星屑の剣とガスター、マリアナを周囲から隔離するように炎の檻が囲い込む。
「これは……」
「流石に笑えねぇな」
「言ったはずよ、ガスター先生、お師匠様。
腕を上げたのはアークだけじゃ無いって」
流石は人類最強の一角である大賢者。
妖艶に笑みを溢すマリアナから立ち上る、周囲の風を渦巻かせる程の膨大な魔力の奔流!
私に掛けられてた枷を全て取り除いた今の状態のマリアナなら魔力量、魔法の技量ともに上位悪魔をも上回る。
大賢者の名前は伊達じゃ無い、けど……
「私達よりも強い。
随分と言ってくれる……」
「じゃねぇかっ!!」
マリアナの言葉を継いで、常人じゃあ視認すらできない速度でアークの背後に踏み込んで来たガスターが声を荒げて長剣を。
さっきのリヒトの回し蹴りを剣の腹で受け止めて傷一つついていない聖剣ガイアを振り下ろす。
ドゴォォォオッ!!
おぉ~、流石の威力。
たった一振りで地面が砕けて、爆弾でも爆発したみたいに凄い土煙が舞い上がってる。
うん、絶対にあの場所には居たくないな。
しっかし、城壁から戦況を見守ってる人間共の盛り上がりが凄い。
メッチャ歓声あげてるし。
まぁ、わからなくも無いけど。
殆どのヤツなら今の一撃で終わってるだろうし、ガスターの冒険王って呼び名も伊達じゃ無い。
けど……
「チッ!」
人間共に響めきが走る!
舌打ちをしたガスターが土煙の中から飛び退き、マリアナの側まで一足で後退した瞬間……
──ッ!!
耳をつんざくような轟音と共に青白い閃光が迸って、つい数瞬前までガスターがいた土煙を消し飛ばす。
魔力を含んだ落雷によってビリビリ、パリパリと空気に電気が小さく弾ける中心に立つアークの姿はまさしく雷帝!!
「どうやら腕を上げたのは本当らしいな」
「えぇ、ついこの前会った時なら今ので勝負はついていたもの。
一体何をすればこの短期間でアレほどの……」
ふふん! これこそが私の特訓の成果なのだっ!!
「ガスター先生、お師匠様。
腕を上げたのはアークだけじゃ無いわよ」
「えぇ、勿論わかっているわ」
ターニャの言葉に、なおも余裕を笑みを浮かべるマリアナが答えた瞬間。
ガキィッ! っと鈍い音が鳴り響いて、瞬時にマリアナとガスターの背後に回り込んだアナの剣が結界によって弾かれる。
「っと!」
剣が跳ね上がってガラ空きになったアナの胴体目掛けて袈裟懸けに振り下ろされたガスターの剣を飛び退いて避けたアナが軽やかに地面に着地する。
パチン!
マリアナが指を打ち鳴らすと同時にアーク達の頭上に無数の冷気を発する氷の剣が生み出されて空を埋め尽くし……
「降り注ぎなさい」
一斉にアーク達目掛けて降り注ぐ。
「殺しはしないわ。
ただ、貴方達の身柄は拘束させてもら……」
コン──
「っ!!」
静かにターニャが杖を地面に打ち鳴らし、マリアナが思わず息を呑む。
降り注いでいたはずの氷の剣が、空を埋め尽くしていた氷の剣が一瞬にして蒸発する。
「炎域」
空気中にある水分すら蒸発して空気が乾く。
地面が燃え上がって融解する。
アーク達を……星屑の剣とガスター、マリアナを周囲から隔離するように炎の檻が囲い込む。
「これは……」
「流石に笑えねぇな」
「言ったはずよ、ガスター先生、お師匠様。
腕を上げたのはアークだけじゃ無いって」
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