343 / 436
第20章 聖魔大戦編
343話 明かされる事実
しおりを挟む
「むふふっ!」
さぁ! 面白くなってきましたっ!!
私が悪魔王国の軍勢を率いてこの地に降り立った事。
冒険者ギルドが協力をしないと決定した事。
そして! たった今、マリアナ達に許可してあげた事実を話す権利!!
まぁ、話しても無駄な混乱と動揺を招くだけだろうし、いかに私の実力を多少は共有できると言っても話した方が良いかは微妙な所だけど……
「ふふふっ」
『楽しそうだね』
当然! これでガスター、マリアナ、フェリシア、クリスの4人は自身に起きた事、見た事を全て話せるようになった。
しかも、クズ勇者共の目の前で話す事を許可してやったのだ!!
クズ勇者達も前々からマリアナ達が何かを知ってる事には気付いてたし、それを聞こうともしてた。
混乱を招こうが、動揺を誘おうが、これでマリアナ達は話さない訳にはいかない。
愚かで、脆弱で、醜い人間共にとって救世の六英雄とはまさしく希望の光!!
そんな希望の光が実は既に私にボコられて負けてるって知ったら……
「シルヴィア」
にゃはっ! これはしっかりと録画しとかないと!
「かしこまりました。
既にそちらの準備は整っております」
流石はシルヴィア!
準備に抜かりがないな。
しかも……
パチン!
シルヴィアが軽く指を鳴らすと同時にポンっ! って小気味いい音を立てて私達の前に現れる至高っ!
数々のお菓子やスイーツを乗せた、キラキラと輝くほどに美しい5段ものケーキスタンドっ!!
「ふふん!」
どうよ? 邪神。
名前を呼んだだけで、皆まで言わずとも私の考えてる事を全て察して対応してくれるシルヴィアは凄いだろ? んん?
流石は私の専属メイド長!!
『はいはい、凄い……』
っと、そうこうしてる間にクズ勇者共の方が良い感じになってきてるじゃん!
『……悪魔ちゃん、キミねぇ』
何?
今はケーキを食べながらクズ勇者共の反応を観るのに忙しいんだけど?
『いや、まぁ別に良いんだけどね。
悪魔ちゃん的にはシルヴィアの事を自慢したかっただけだろうし。
うんうん、別に全然良いんだけど……最近、ちょっと私の扱いが雑すぎないっ!?』
ん? 何を今更、だって邪神だもん。
隙あらば事ある毎に私の事を揶揄ってくるお前の扱いなんて雑でなんの問題もない。
し、知らないヤツならともかく、私と邪神の仲だし。
『悪魔ちゃん……あはは、照れちゃって!
悪魔ちゃんも可愛らしい所があるよね』
う、ううう煩いわっ!!
もうこんなバカは放っておいてクズ勇者共だ!
『ガスター、マリアナ、フェリシア、そしてクリス。
皆んなが何かを知っていて話していない事は知っている。
1週間前は、まだ今は話せないって言ってたけど……これで話せるようになったって事かな?』
『……えぇ、その通りよ』
『そうか…… 皆んなを疑いたくは無いけど。
なぜ、彼女の……魔神レフィーの許可が必要だったのか、そして皆んなが何を知っているのか。
話してももらうよ』
『皆んな……私は皆んなのことを信じてるから!
そんなハズないよね?』
まっ、そりゃあ私が許可を与えてる時点でアイツらと私になんらかの接点がある事は確実だし。
その関係を疑うのは当然だな。
まぁアバズレ聖女が涙目で胸の前で祈るみたいに手を組んでるのはウザイけど。
とにかく! 予想通り、これでアイツらは話すしか無くなった!!
ふふふっ、せいぜい真実を知って絶望するが良い。
『ガスター、マリアナ、どうすれば……』
『はぁ、仕方ねぇか』
『そうね。
できれば無駄な混乱は招きたく無かったのだけど……わかったわ。
私達が知っている事を全て話すわ』
っと、このタイミングでお出ましか。
『少々お待ちを』
『そのお話、我らにもお聞かせ下さい』
『っ! バルトロ殿、フィリ殿!
ご無事でしたか!』
『当然です。
我らは主神たる女神アナスタシア様にお仕えする五大熾天。
あの程度でやられるわけがありません』
ふふっ、強がっちゃって!
この1週間、クズ勇者共に何の接触も無くて音信不通だったのは回復するのに1週間も時間が掛かったから。
依代を破壊されて、天界の本体もそれなりのダメージを受けてのたうち回ってたくせに。
『パウロ殿と、ヨハン殿はどうしたのですか?』
『パウロはまだ天界に。
ヨハンは現在、天界と地上を繋ぐ天界門を作成しております』
あのインテリクソメガネ天使はまだ回復しきって無いんだろうな。
まぁ、とにかく! これで役者は揃った!!
『前回はヤツの力を見誤ってしまいましたが。
今回は我らも、そして主でたるアナスタシア様も本気でヤツを討ちます』
『それに、ペトロもヤツの手に落ちてしまっています。
あの者の情報は少しでも共有したいのです、我々にも皆様のお話をお聞かせください』
『わかりました。
と言っても、クリスの件は貴方達もご存知だと思いますが』
『とりあえず、簡潔に結果から言うと。
俺達は4人とも……既に魔神レフィーに敗北してるんだわ』
さぁ! 面白くなってきましたっ!!
私が悪魔王国の軍勢を率いてこの地に降り立った事。
冒険者ギルドが協力をしないと決定した事。
そして! たった今、マリアナ達に許可してあげた事実を話す権利!!
まぁ、話しても無駄な混乱と動揺を招くだけだろうし、いかに私の実力を多少は共有できると言っても話した方が良いかは微妙な所だけど……
「ふふふっ」
『楽しそうだね』
当然! これでガスター、マリアナ、フェリシア、クリスの4人は自身に起きた事、見た事を全て話せるようになった。
しかも、クズ勇者共の目の前で話す事を許可してやったのだ!!
クズ勇者達も前々からマリアナ達が何かを知ってる事には気付いてたし、それを聞こうともしてた。
混乱を招こうが、動揺を誘おうが、これでマリアナ達は話さない訳にはいかない。
愚かで、脆弱で、醜い人間共にとって救世の六英雄とはまさしく希望の光!!
そんな希望の光が実は既に私にボコられて負けてるって知ったら……
「シルヴィア」
にゃはっ! これはしっかりと録画しとかないと!
「かしこまりました。
既にそちらの準備は整っております」
流石はシルヴィア!
準備に抜かりがないな。
しかも……
パチン!
シルヴィアが軽く指を鳴らすと同時にポンっ! って小気味いい音を立てて私達の前に現れる至高っ!
数々のお菓子やスイーツを乗せた、キラキラと輝くほどに美しい5段ものケーキスタンドっ!!
「ふふん!」
どうよ? 邪神。
名前を呼んだだけで、皆まで言わずとも私の考えてる事を全て察して対応してくれるシルヴィアは凄いだろ? んん?
流石は私の専属メイド長!!
『はいはい、凄い……』
っと、そうこうしてる間にクズ勇者共の方が良い感じになってきてるじゃん!
『……悪魔ちゃん、キミねぇ』
何?
今はケーキを食べながらクズ勇者共の反応を観るのに忙しいんだけど?
『いや、まぁ別に良いんだけどね。
悪魔ちゃん的にはシルヴィアの事を自慢したかっただけだろうし。
うんうん、別に全然良いんだけど……最近、ちょっと私の扱いが雑すぎないっ!?』
ん? 何を今更、だって邪神だもん。
隙あらば事ある毎に私の事を揶揄ってくるお前の扱いなんて雑でなんの問題もない。
し、知らないヤツならともかく、私と邪神の仲だし。
『悪魔ちゃん……あはは、照れちゃって!
悪魔ちゃんも可愛らしい所があるよね』
う、ううう煩いわっ!!
もうこんなバカは放っておいてクズ勇者共だ!
『ガスター、マリアナ、フェリシア、そしてクリス。
皆んなが何かを知っていて話していない事は知っている。
1週間前は、まだ今は話せないって言ってたけど……これで話せるようになったって事かな?』
『……えぇ、その通りよ』
『そうか…… 皆んなを疑いたくは無いけど。
なぜ、彼女の……魔神レフィーの許可が必要だったのか、そして皆んなが何を知っているのか。
話してももらうよ』
『皆んな……私は皆んなのことを信じてるから!
そんなハズないよね?』
まっ、そりゃあ私が許可を与えてる時点でアイツらと私になんらかの接点がある事は確実だし。
その関係を疑うのは当然だな。
まぁアバズレ聖女が涙目で胸の前で祈るみたいに手を組んでるのはウザイけど。
とにかく! 予想通り、これでアイツらは話すしか無くなった!!
ふふふっ、せいぜい真実を知って絶望するが良い。
『ガスター、マリアナ、どうすれば……』
『はぁ、仕方ねぇか』
『そうね。
できれば無駄な混乱は招きたく無かったのだけど……わかったわ。
私達が知っている事を全て話すわ』
っと、このタイミングでお出ましか。
『少々お待ちを』
『そのお話、我らにもお聞かせ下さい』
『っ! バルトロ殿、フィリ殿!
ご無事でしたか!』
『当然です。
我らは主神たる女神アナスタシア様にお仕えする五大熾天。
あの程度でやられるわけがありません』
ふふっ、強がっちゃって!
この1週間、クズ勇者共に何の接触も無くて音信不通だったのは回復するのに1週間も時間が掛かったから。
依代を破壊されて、天界の本体もそれなりのダメージを受けてのたうち回ってたくせに。
『パウロ殿と、ヨハン殿はどうしたのですか?』
『パウロはまだ天界に。
ヨハンは現在、天界と地上を繋ぐ天界門を作成しております』
あのインテリクソメガネ天使はまだ回復しきって無いんだろうな。
まぁ、とにかく! これで役者は揃った!!
『前回はヤツの力を見誤ってしまいましたが。
今回は我らも、そして主でたるアナスタシア様も本気でヤツを討ちます』
『それに、ペトロもヤツの手に落ちてしまっています。
あの者の情報は少しでも共有したいのです、我々にも皆様のお話をお聞かせください』
『わかりました。
と言っても、クリスの件は貴方達もご存知だと思いますが』
『とりあえず、簡潔に結果から言うと。
俺達は4人とも……既に魔神レフィーに敗北してるんだわ』
10
お気に入りに追加
757
あなたにおすすめの小説

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる