338 / 436
第19章 聖魔大戦・序章編
338話 方針は、総力戦
しおりを挟む
「よっと」
ベッドから降りると同時にパジャマから物質創造のスキルで着替えて。
ついでにベッドの上に散らばってるマンガとお菓子を亜空間に収納して証拠隠滅!
「むふふ」
これで、私がベッドの上で寝転がってマンガを読みつつお菓子を食べてた事実がシルヴィア達に発覚する恐れはないハズ!!
ふっ、我ながら完璧な隠蔽工作だわ。
『隠蔽工作、ね』
何? なんか言いたい事でもあんの?
『いや、確かにベッドの上に散乱してたお菓子とマンガは隠せたと思うけど。
随分と寝室の中が散らかってるな、と思ってね』
「……」
言われてみれば……何でこんなに散らかってるんだろ?
「ふむ」
謎だわ。
今日の朝は来てないけど。
これでも毎朝、シルヴィア率いるメイド軍団が掃除してベッドメイキングしてくれてるハズなのに。
お菓子の包み紙とか、マンガとかが至る所にあるし。
ベッドのシーツもクシャクシャで、お布団も地面に落ちちゃってるし
「……」
ま、まぁ! 昨日の朝から丸一日、ずっとこの寝室にいたわけだし。
このくらい当然だと思う!
『丸一日って言うか、この1週間の殆どをそこにいたけどね』
煩いぞ!
今はそんな事はどうでも良いの!
と、とにかく! 今はコレをどうにかして片付けないとっ!!
くっ、どこでもドア……空間魔法で寝室の扉をシルヴィア達のところに繋げて優雅に登場しようと思ってたのに!
もし、もし仮に! この惨状をシルヴィアに見られたら……
「ま、まずい!」
コレは非常にまずいっ!
は、早く片付けっ──
「こほん」
「……」
「レフィーお嬢様、準備が整いましたのでお呼びに参りました」
終わった。
「その、シルヴィア。
コレは……」
「どうやらベッドの上でお寛ぎだったようですね」
「っ!?」
な、何でその事をっ!!
部屋の中はともかく、ベッドの上は完璧に隠蔽工作をこなしたハズ……
「私はレフィーお嬢様の専属メイド長です。
それに、シーツもよれていますし、お菓子の粉が落ちています。
この程度、私でなくても気が付いて当然です」
「うっ」
こ、この完璧メイドめっ!
完璧に隠蔽したと思ったのに……
「ふふふ、レフィーお嬢様。
この件が終わりましたら少し、私と共に行儀作法のお勉強を致しましょうね」
え、笑顔なのに嫌と言えない。
くっ! これも全部、クズ勇者共のせいだ!!
『えっ、それはいくら何でも理不尽すぎない?』
だって、アイツらに冤罪で殺されなかったら悪魔に転生してこんなに自堕落に過ごす事も無かったし。
ましてや、アルタイル王国の至宝たる黄金の美姫と呼ばれた私がシルヴィアに怒られる事なんて有り得なかった!
『うん、まぁ一理はあると思うけど。
それでも凄まじい責任転嫁だね』
「むぅ」
おのれ、クズ勇者共めっ!
今になっても私の事を苛むとは……!!
「ん」
「っ! 仕方ありませんね」
もう自分で歩くのすら煩わしい。
さぁ、シルヴィアよ! 私を抱っこして運ぶのだっ!!
「ふふっ」
クズ勇者共め……せいぜい首を洗って待っていろ。
この1週間でちょっと前に滅ぼしたグローリー王国、フラン帝国、アウストロ皇国こと旧三ヶ国連合。
今は悪魔王国領になってるあの場所の港に軍を移動させたし、これで準備は整った!!
「目に物見せてやる」
1週間前の会議で決まった方針。
圧倒的な力を見せつけつつジワジワと、でも決して休ませる時間は与えない。
さぁ、総力戦を始めよう!
ベッドから降りると同時にパジャマから物質創造のスキルで着替えて。
ついでにベッドの上に散らばってるマンガとお菓子を亜空間に収納して証拠隠滅!
「むふふ」
これで、私がベッドの上で寝転がってマンガを読みつつお菓子を食べてた事実がシルヴィア達に発覚する恐れはないハズ!!
ふっ、我ながら完璧な隠蔽工作だわ。
『隠蔽工作、ね』
何? なんか言いたい事でもあんの?
『いや、確かにベッドの上に散乱してたお菓子とマンガは隠せたと思うけど。
随分と寝室の中が散らかってるな、と思ってね』
「……」
言われてみれば……何でこんなに散らかってるんだろ?
「ふむ」
謎だわ。
今日の朝は来てないけど。
これでも毎朝、シルヴィア率いるメイド軍団が掃除してベッドメイキングしてくれてるハズなのに。
お菓子の包み紙とか、マンガとかが至る所にあるし。
ベッドのシーツもクシャクシャで、お布団も地面に落ちちゃってるし
「……」
ま、まぁ! 昨日の朝から丸一日、ずっとこの寝室にいたわけだし。
このくらい当然だと思う!
『丸一日って言うか、この1週間の殆どをそこにいたけどね』
煩いぞ!
今はそんな事はどうでも良いの!
と、とにかく! 今はコレをどうにかして片付けないとっ!!
くっ、どこでもドア……空間魔法で寝室の扉をシルヴィア達のところに繋げて優雅に登場しようと思ってたのに!
もし、もし仮に! この惨状をシルヴィアに見られたら……
「ま、まずい!」
コレは非常にまずいっ!
は、早く片付けっ──
「こほん」
「……」
「レフィーお嬢様、準備が整いましたのでお呼びに参りました」
終わった。
「その、シルヴィア。
コレは……」
「どうやらベッドの上でお寛ぎだったようですね」
「っ!?」
な、何でその事をっ!!
部屋の中はともかく、ベッドの上は完璧に隠蔽工作をこなしたハズ……
「私はレフィーお嬢様の専属メイド長です。
それに、シーツもよれていますし、お菓子の粉が落ちています。
この程度、私でなくても気が付いて当然です」
「うっ」
こ、この完璧メイドめっ!
完璧に隠蔽したと思ったのに……
「ふふふ、レフィーお嬢様。
この件が終わりましたら少し、私と共に行儀作法のお勉強を致しましょうね」
え、笑顔なのに嫌と言えない。
くっ! これも全部、クズ勇者共のせいだ!!
『えっ、それはいくら何でも理不尽すぎない?』
だって、アイツらに冤罪で殺されなかったら悪魔に転生してこんなに自堕落に過ごす事も無かったし。
ましてや、アルタイル王国の至宝たる黄金の美姫と呼ばれた私がシルヴィアに怒られる事なんて有り得なかった!
『うん、まぁ一理はあると思うけど。
それでも凄まじい責任転嫁だね』
「むぅ」
おのれ、クズ勇者共めっ!
今になっても私の事を苛むとは……!!
「ん」
「っ! 仕方ありませんね」
もう自分で歩くのすら煩わしい。
さぁ、シルヴィアよ! 私を抱っこして運ぶのだっ!!
「ふふっ」
クズ勇者共め……せいぜい首を洗って待っていろ。
この1週間でちょっと前に滅ぼしたグローリー王国、フラン帝国、アウストロ皇国こと旧三ヶ国連合。
今は悪魔王国領になってるあの場所の港に軍を移動させたし、これで準備は整った!!
「目に物見せてやる」
1週間前の会議で決まった方針。
圧倒的な力を見せつけつつジワジワと、でも決して休ませる時間は与えない。
さぁ、総力戦を始めよう!
10
お気に入りに追加
758
あなたにおすすめの小説

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる