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第17章 聖魔大戦・宣戦布告編
301話 解放
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確かに、クズ勇者共は私にとっては憎き復讐対象だけど。
「ふふっ! さぁ……」
セラフィルにアリシア。
2人にとってはあの場にいるのは実の両親であり父親。
いかに自身で判断を下して、こうなる事を覚悟して、わかった上で私の眷属になったとは言え……
まだ幼い2人には、実の家族を罪人として糾弾して敵対するのは辛い選択だったと思う。
帰って来たら思う存分愛で……げふん、げふん! 慰めてやる!!
だから今は……
「やれ」
2人の事をまだ子供だとナメているアホ共に思い知らせてやれ。
2人の力を! 2人の覚悟の重さを!
思う存分! 好きなだけ暴れろっ!!
「陛下、いかに第一王子殿下と言えども流石にコレは見過ごせませんぞ」
「宰相殿もです」
「このような会議の場で騒ぐなど……王族の婚約者として嘆かわしい」
「全くです。
公爵家では一体どのような教育をなさっているのか?」
おぉ~、ここぞとばかりに黙り込んでた狸ジジイ共がアホ勇者の勘違いに乗っかって話を誤魔化そうと必死になってる!
バカだなぁ、そんな事しても絶賛各国に生中継されてるからもう意味無いのに。
「フィル、アリシア嬢。
少し冗談が過ぎるよ、暫く謹慎して反省しなさい。
皆んな」
「「「「「はっ!!」」」」」
おおっと! クズ勇者の指示を受けて控えていた騎士達が動き出す!!
「殿下、申し訳ありません」
「御無礼をお許し下さい」
さっきは狸ジジイの命令を受けてもセラフィルの指示があったから微動だにしなかったのに。
まぁ王子の命令より国王の命令の方が上だってのはわかるけど……
あ~あ、可哀想に。
セラフィルの命令を聞いておけば痛い目に遭わずに済んだのに。
しかも、せっかく5人いるのに動いたのはその中でも若い2人だけとか……
「愚か者共め」
ウチのセラフィルとアリシアをナメすぎなんだよ!!
いけいけ! そんな失礼なヤツら何て遠慮なく叩き潰してしまえっ!!
「はぁ……まぁ良いでしょう」
「はい、そうですね。
この期に及んでそう思っているのなら……」
「「──!?」」
ゆったりと余裕たっぷりの態度でセラフィル達に向かって歩いていた2人の騎士が声も出せずに吹き飛び壁に叩きつけられる。
「「「「「「「「……」」」」」」」」
「これは……」
「うそ……」
何が起こったのかを理解できずにフリーズする狸ジジイ共。
そして騎士が吹き飛んだ……否、吹き飛ばされたと言う事実に。
それを成した2人の姿に唖然と目を見開いて呟きを漏らすクズ勇者とアバズレ聖女!
「殿下、アリー……その姿は、一体……?」
驚愕に唖然と目を見開くヘルヴィール公爵達の視線の先。
「ふふっ、皆様を叩き潰して。
力尽くでわからせて差し上げます!」
「あはは、公爵令嬢らしからぬ発言だね」
「あら、いいではありませんか。
私達はお姉様の眷属なのですから」
光と闇、相反する一対の翼を背に広げたセラフィル。
バチバチっ! っと紫電する青白いマントを羽織り、漆黒の王冠を戴くアリシア。
自らの力を解き放ち、私の眷属として。
光と闇の大天使である熾天魔。
雷と闇の大精霊である雷精姫。
本当の姿を露に、周囲の視線なんて一切気にする事なく和やかに話していた2人の視線がクズ勇者共を見据え……
「そう言うわけですので。
かかって来てください」
「ふふっ、格の違いを教えて差し上げます」
それはもう清々しい!
余裕たっぷりな微笑みを浮かべて言い放った!!
「ふふっ! さぁ……」
セラフィルにアリシア。
2人にとってはあの場にいるのは実の両親であり父親。
いかに自身で判断を下して、こうなる事を覚悟して、わかった上で私の眷属になったとは言え……
まだ幼い2人には、実の家族を罪人として糾弾して敵対するのは辛い選択だったと思う。
帰って来たら思う存分愛で……げふん、げふん! 慰めてやる!!
だから今は……
「やれ」
2人の事をまだ子供だとナメているアホ共に思い知らせてやれ。
2人の力を! 2人の覚悟の重さを!
思う存分! 好きなだけ暴れろっ!!
「陛下、いかに第一王子殿下と言えども流石にコレは見過ごせませんぞ」
「宰相殿もです」
「このような会議の場で騒ぐなど……王族の婚約者として嘆かわしい」
「全くです。
公爵家では一体どのような教育をなさっているのか?」
おぉ~、ここぞとばかりに黙り込んでた狸ジジイ共がアホ勇者の勘違いに乗っかって話を誤魔化そうと必死になってる!
バカだなぁ、そんな事しても絶賛各国に生中継されてるからもう意味無いのに。
「フィル、アリシア嬢。
少し冗談が過ぎるよ、暫く謹慎して反省しなさい。
皆んな」
「「「「「はっ!!」」」」」
おおっと! クズ勇者の指示を受けて控えていた騎士達が動き出す!!
「殿下、申し訳ありません」
「御無礼をお許し下さい」
さっきは狸ジジイの命令を受けてもセラフィルの指示があったから微動だにしなかったのに。
まぁ王子の命令より国王の命令の方が上だってのはわかるけど……
あ~あ、可哀想に。
セラフィルの命令を聞いておけば痛い目に遭わずに済んだのに。
しかも、せっかく5人いるのに動いたのはその中でも若い2人だけとか……
「愚か者共め」
ウチのセラフィルとアリシアをナメすぎなんだよ!!
いけいけ! そんな失礼なヤツら何て遠慮なく叩き潰してしまえっ!!
「はぁ……まぁ良いでしょう」
「はい、そうですね。
この期に及んでそう思っているのなら……」
「「──!?」」
ゆったりと余裕たっぷりの態度でセラフィル達に向かって歩いていた2人の騎士が声も出せずに吹き飛び壁に叩きつけられる。
「「「「「「「「……」」」」」」」」
「これは……」
「うそ……」
何が起こったのかを理解できずにフリーズする狸ジジイ共。
そして騎士が吹き飛んだ……否、吹き飛ばされたと言う事実に。
それを成した2人の姿に唖然と目を見開いて呟きを漏らすクズ勇者とアバズレ聖女!
「殿下、アリー……その姿は、一体……?」
驚愕に唖然と目を見開くヘルヴィール公爵達の視線の先。
「ふふっ、皆様を叩き潰して。
力尽くでわからせて差し上げます!」
「あはは、公爵令嬢らしからぬ発言だね」
「あら、いいではありませんか。
私達はお姉様の眷属なのですから」
光と闇、相反する一対の翼を背に広げたセラフィル。
バチバチっ! っと紫電する青白いマントを羽織り、漆黒の王冠を戴くアリシア。
自らの力を解き放ち、私の眷属として。
光と闇の大天使である熾天魔。
雷と闇の大精霊である雷精姫。
本当の姿を露に、周囲の視線なんて一切気にする事なく和やかに話していた2人の視線がクズ勇者共を見据え……
「そう言うわけですので。
かかって来てください」
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余裕たっぷりな微笑みを浮かべて言い放った!!
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○○○
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