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第17章 聖魔大戦・宣戦布告編
300話 宣言
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「「糾弾します!!」」
ビシッとカッコよく完璧に決まったぁ~っ!!
ねぇねぇ! 今の見た? 見たよねっ!?
私の眷属とは言えまだ幼い2人が実の両親と国家を牛耳る権力者共に一切臆する事なく堂々と糾弾すると宣言したよ!!
『はいはい、ちゃんと見てるから。
ちょっと落ち着こうか。
表面的には一切何の変化も無いのに内心とのギャップが凄まじいよ?』
落ち着く? ふっ、それは無理な相談だ。
さっきも言ったけど、いくら6歳児とは思えないほど早熟で、年齢詐称並みに聡明で、私の眷属になったとは言えだ。
まだ幼く、か弱い我らが末の弟妹の活躍を見て盛り上がるなって方が無理でしょっ!!
ほら! わかったら、お前も実の親を自分の手で糾弾しようとしてる2人を。
あの頑張ってる2人を応援しろ!!
『うん、応援してるよ。
それで、何で断罪じゃ無くて糾弾なの?』
おっ! 邪神のくせによくぞそこに気が付いたな。
褒めてやろう。
『キミねぇ……』
ふふんっ! そんなに知りたいのなら特別に教えてやる。
2人が断罪じゃ無くて糾弾と言ったのは……
「糾弾?」
「えぇ、糾弾ですよ国王陛下」
「あぁ~、なるほど。
フィル、ここは大事な会議の場なんだ。
ふざけてこんな事をしたらダメだよ」
「……ふざけて?」
「そう、ふざけて。
結構、真に迫っていたけどまだまだ詰めが甘いね。
そこは糾弾じゃ無くて断罪するって言わないと」
あ~らら……まさかあのクズ勇者、セラフィル達が遊びでこんな真似をしてるってガチで思ってるのか。
アホだバカだとは思ってけど、まさかここまで脳内お花畑だったとは。
聡明なセラフィルとアリシアがそんな事するわけ無いのに。
と言うか、王族である第一王子とその婚約者である公爵家の御令嬢だぞ?
例え2人ほど早熟で無くても、幼い頃から厳しい教育を受けてるそんな身分の者がいくら6歳児だからと言って誰もそんな馬鹿げた事はしないだろ。
「う~ん?」
『どうかしたの?』
いや、だってこの脳内お花畑のバカクズ勇者に、自分の事しか考えてないアバズレ聖女だよ?
何でこんな2人の間に聡明なセラフィルが産まれたのかが謎すぎて。
「はぁ、まさかこれ程とは……」
「まさか、このような事を私達が子供のお遊びでやっていると思われるとは流石に考えておりませんでした」
だろうね。
流石の2人をしても、クズ勇者ノアールのこと発言は予想できないわ。
自らの子供とその婚約者である6歳児に完全に呆れられる国王って……
本当によくこいつが即位していから今までの間、何事も無く存続できたなこの国。
流石に今のは私も呆れすぎて、バカクズ勇者を罵倒して罵る言葉も出ないわ。
『いや、現在進行形で罵倒して罵ってるじゃない』
何言ってんの?
声に出してないじゃん。
『それはいつもの事……』
今、何か言った?
『あはは、いや何も』
せっかく良いところなんだから黙って見てろっての。
「〝バカと話すと疲れる〟とは、こう言う事でしたか」
「あぁ、お姉様が別れ際に仰っていた」
2人も私の伝えて格言の意味が理解できたか。
そう! 自分が信じて思い込んだ事が絶対の事実だと決めつける話の通じない脳内お花畑のバカと対話するのは非常に面倒で疲れるのだ!!
「私達が遊びでこのような事をしていると本気で思われているのならそれで結構です」
「お父様達も陛下のようにお考えならそれで構いません。
自ずと私達がお遊びでこのような事をしているのでは無いと理解できるでしょうから」
「しかし、そうですね。
これだけは言っておきましょう。
私達が断罪では無く糾弾と言う言葉を選んだのは、貴方達を断罪し、裁くのは私達の役目ではないからです」
「それはお姉様がなさいますからね」
っと、言うわけだよ邪神。
どうよ? うちの子達、良い子すぎるでしょっ!?
「それはどう言う……」
「フィル、アリーちゃん。
一体何を……」
「さて、私とアリーの貴方達を糾弾すると言う目的は果たせましたので次にいきましょう」
「どう言う事ですか? セラフィル殿下」
「言っておりませんでしたが。
私とフィル様がこの場に来てから一切の会話は各国の民達へ向けて放送されていたのです」
「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」
「罪人である皆様には当然罰を受けてもらわなければなりませんが、それを素直に認める皆様ではないでしょう」
「そこで、2つ目の今回の本当の目的です。
ここに宣言しましょう。
罪を認めず醜くも権力の座に居座り続ける罪人の皆さん、私達は必ず貴方達の罪を裁きこの国を、人々を正すと。
私達は貴方達に対して宣戦布告します」
ビシッとカッコよく完璧に決まったぁ~っ!!
ねぇねぇ! 今の見た? 見たよねっ!?
私の眷属とは言えまだ幼い2人が実の両親と国家を牛耳る権力者共に一切臆する事なく堂々と糾弾すると宣言したよ!!
『はいはい、ちゃんと見てるから。
ちょっと落ち着こうか。
表面的には一切何の変化も無いのに内心とのギャップが凄まじいよ?』
落ち着く? ふっ、それは無理な相談だ。
さっきも言ったけど、いくら6歳児とは思えないほど早熟で、年齢詐称並みに聡明で、私の眷属になったとは言えだ。
まだ幼く、か弱い我らが末の弟妹の活躍を見て盛り上がるなって方が無理でしょっ!!
ほら! わかったら、お前も実の親を自分の手で糾弾しようとしてる2人を。
あの頑張ってる2人を応援しろ!!
『うん、応援してるよ。
それで、何で断罪じゃ無くて糾弾なの?』
おっ! 邪神のくせによくぞそこに気が付いたな。
褒めてやろう。
『キミねぇ……』
ふふんっ! そんなに知りたいのなら特別に教えてやる。
2人が断罪じゃ無くて糾弾と言ったのは……
「糾弾?」
「えぇ、糾弾ですよ国王陛下」
「あぁ~、なるほど。
フィル、ここは大事な会議の場なんだ。
ふざけてこんな事をしたらダメだよ」
「……ふざけて?」
「そう、ふざけて。
結構、真に迫っていたけどまだまだ詰めが甘いね。
そこは糾弾じゃ無くて断罪するって言わないと」
あ~らら……まさかあのクズ勇者、セラフィル達が遊びでこんな真似をしてるってガチで思ってるのか。
アホだバカだとは思ってけど、まさかここまで脳内お花畑だったとは。
聡明なセラフィルとアリシアがそんな事するわけ無いのに。
と言うか、王族である第一王子とその婚約者である公爵家の御令嬢だぞ?
例え2人ほど早熟で無くても、幼い頃から厳しい教育を受けてるそんな身分の者がいくら6歳児だからと言って誰もそんな馬鹿げた事はしないだろ。
「う~ん?」
『どうかしたの?』
いや、だってこの脳内お花畑のバカクズ勇者に、自分の事しか考えてないアバズレ聖女だよ?
何でこんな2人の間に聡明なセラフィルが産まれたのかが謎すぎて。
「はぁ、まさかこれ程とは……」
「まさか、このような事を私達が子供のお遊びでやっていると思われるとは流石に考えておりませんでした」
だろうね。
流石の2人をしても、クズ勇者ノアールのこと発言は予想できないわ。
自らの子供とその婚約者である6歳児に完全に呆れられる国王って……
本当によくこいつが即位していから今までの間、何事も無く存続できたなこの国。
流石に今のは私も呆れすぎて、バカクズ勇者を罵倒して罵る言葉も出ないわ。
『いや、現在進行形で罵倒して罵ってるじゃない』
何言ってんの?
声に出してないじゃん。
『それはいつもの事……』
今、何か言った?
『あはは、いや何も』
せっかく良いところなんだから黙って見てろっての。
「〝バカと話すと疲れる〟とは、こう言う事でしたか」
「あぁ、お姉様が別れ際に仰っていた」
2人も私の伝えて格言の意味が理解できたか。
そう! 自分が信じて思い込んだ事が絶対の事実だと決めつける話の通じない脳内お花畑のバカと対話するのは非常に面倒で疲れるのだ!!
「私達が遊びでこのような事をしていると本気で思われているのならそれで結構です」
「お父様達も陛下のようにお考えならそれで構いません。
自ずと私達がお遊びでこのような事をしているのでは無いと理解できるでしょうから」
「しかし、そうですね。
これだけは言っておきましょう。
私達が断罪では無く糾弾と言う言葉を選んだのは、貴方達を断罪し、裁くのは私達の役目ではないからです」
「それはお姉様がなさいますからね」
っと、言うわけだよ邪神。
どうよ? うちの子達、良い子すぎるでしょっ!?
「それはどう言う……」
「フィル、アリーちゃん。
一体何を……」
「さて、私とアリーの貴方達を糾弾すると言う目的は果たせましたので次にいきましょう」
「どう言う事ですか? セラフィル殿下」
「言っておりませんでしたが。
私とフィル様がこの場に来てから一切の会話は各国の民達へ向けて放送されていたのです」
「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」
「罪人である皆様には当然罰を受けてもらわなければなりませんが、それを素直に認める皆様ではないでしょう」
「そこで、2つ目の今回の本当の目的です。
ここに宣言しましょう。
罪を認めず醜くも権力の座に居座り続ける罪人の皆さん、私達は必ず貴方達の罪を裁きこの国を、人々を正すと。
私達は貴方達に対して宣戦布告します」
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