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第15章 魔国侵入者編
274話 女神のせい
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「っ……て、てめぇら、さっきから何をコソコソと……」
はっ! 危ない危ない。
まだハーレム主人公くん達がいたのをすっかり忘れてた。
私とした事がついついモフモフの妄想で意識を持ってかれちゃってたわ。
しかし、私の魔王覇気での威圧をモロに受けてる癖にまだ喋れるとは。
立ち上がろうとしてるし……
「ふむ」
流石はハーレム主人公くんなだけはある!
とりあえずレオンを地面に降ろして、レオンと配下3人を解放してっと。
「「「っ! はぁっ……」」」
見事に3人とも同じ反応をするな。
う~ん、3人とも肩で息をしてるし……ちょっと無視されてムカッとしてたとは言え麗しきモフモフ達に悪い事をしちゃったかな?
3人のうち2人は女性だし。
後でモフ……げふん、げふん! ブラッシングさせて欲しいんだけどなぁ。
挽回するためにしっかりとご機嫌を取らないと!
「そこでジッとしてて」
「了解」
とりあえず4人分のクッションを出して、まだ動けないだろう3人を座らせてあげてっと。
ど、どうかな? お願いしたらモフ……ブラッシングさせてくれるかな?
「くっ……貴様、レオンに何をした?」
はぁ、ちょっとは空気を読めよ。
今はお前に構ってる場合じゃ無いの! レオンの配下達、特に女性2人のアフターケアで忙しいのは見たらわかるだろ!?
「あ、あの……何か?」
「大丈夫?」
「え、えぇ、もう問題ございません」
「本当に?」
「クックック、安心しろって。
その2人も俺の側近であると同時に嫁だからな」
「えっ」
なんだと……!
確かに猫耳、犬耳、狐耳、うさ耳に、他にもいるって言ってたけど、娘がいっぱいいるんだと思ってたら……
まさかのレオン! お前もハーレム野郎だったのかっ!?
「まぁ、お嬢の言いたい事はわかる。
でも獣王ならこれが普通なんだよ」
な、なるほど。
確かに人間の国王でも複数の妃やら妾がいるし、レオンに何人もお嫁さんが居たとしてもおかしくは無いわけか。
「まっ、そう言うわけだから安心していいぜ」
「わかった」
う~ん、そう言う事なら。
名残惜しいけど……まずはハーレム主人公くん達をどうにかしよう。
「はぁ、はぁ……俺をナメるなよ?」
おぉー、立ち上がった! 地味に凄いじゃん!!
でも、頑張って立ち上がってもらったところ悪いんだけど……
「〝跪け〟」
「なっ!?」
モフモフと、シルヴィア達のご褒美が待ってるわけだからもう早急に終わらせたいし。
ぶっちゃけ、もう飽きてきた。
それにだ、レオンのお嫁さん達のアフターケアのために地面に降りたから、立たれると必然的に身長の低い私が見下ろされる事になる。
ふっ! ハーレム主人公如きがこの私を見下ろそうなんて1億年早いのだよっ!!
「それで、お前達は何の用?」
「っ……マジかよ」
跪かせたハーレム主人公の周囲に音も無く瞬時に展開し、全ての刃先を向ける幾多もの白き光の剣。
ふふ~ん! この空間の魔素を支配下に置いている私にかかれば、白滅光の剣を無数に作る事なんて児戯に等しいのだ!!
「ははっ、流石にこれは無理だな。
降参! 降参する! 俺の負けだっ!」
ふぅー、落ち着け。
この程度でキレる私じゃ無い。
「女神の使徒」
「っ!!」
ふん、僅かとは言えクソ女神の魔素の残滓を纏っていながら、この私が気付かないとでも思ったか。
「これが最後。
要件を言え」
「あんたを探るように頼まれたんだよ。
女神様には恩もあったし、ちょうど魔神にも興味があったから同じ魔王であるレオンに頼んでここに案内してもらったんだ」
なるほど。
まぁ、筋は通ってるな。
けど……クソ女神に恩があるってのは面白くない、しっかりと訂正しておいてあげよう。
「ネフェリル帝国皇帝ショウ、本名は荒木 翔」
「なっ!?」
「異世界……日本からの転移者」
「何でそれを……」
「お前は転移後に女神アナスタシアに助けられたと思っているが、それは違う。
そもそも、お前がこの世界に転移したのは女神のせいだから」
はっ! 危ない危ない。
まだハーレム主人公くん達がいたのをすっかり忘れてた。
私とした事がついついモフモフの妄想で意識を持ってかれちゃってたわ。
しかし、私の魔王覇気での威圧をモロに受けてる癖にまだ喋れるとは。
立ち上がろうとしてるし……
「ふむ」
流石はハーレム主人公くんなだけはある!
とりあえずレオンを地面に降ろして、レオンと配下3人を解放してっと。
「「「っ! はぁっ……」」」
見事に3人とも同じ反応をするな。
う~ん、3人とも肩で息をしてるし……ちょっと無視されてムカッとしてたとは言え麗しきモフモフ達に悪い事をしちゃったかな?
3人のうち2人は女性だし。
後でモフ……げふん、げふん! ブラッシングさせて欲しいんだけどなぁ。
挽回するためにしっかりとご機嫌を取らないと!
「そこでジッとしてて」
「了解」
とりあえず4人分のクッションを出して、まだ動けないだろう3人を座らせてあげてっと。
ど、どうかな? お願いしたらモフ……ブラッシングさせてくれるかな?
「くっ……貴様、レオンに何をした?」
はぁ、ちょっとは空気を読めよ。
今はお前に構ってる場合じゃ無いの! レオンの配下達、特に女性2人のアフターケアで忙しいのは見たらわかるだろ!?
「あ、あの……何か?」
「大丈夫?」
「え、えぇ、もう問題ございません」
「本当に?」
「クックック、安心しろって。
その2人も俺の側近であると同時に嫁だからな」
「えっ」
なんだと……!
確かに猫耳、犬耳、狐耳、うさ耳に、他にもいるって言ってたけど、娘がいっぱいいるんだと思ってたら……
まさかのレオン! お前もハーレム野郎だったのかっ!?
「まぁ、お嬢の言いたい事はわかる。
でも獣王ならこれが普通なんだよ」
な、なるほど。
確かに人間の国王でも複数の妃やら妾がいるし、レオンに何人もお嫁さんが居たとしてもおかしくは無いわけか。
「まっ、そう言うわけだから安心していいぜ」
「わかった」
う~ん、そう言う事なら。
名残惜しいけど……まずはハーレム主人公くん達をどうにかしよう。
「はぁ、はぁ……俺をナメるなよ?」
おぉー、立ち上がった! 地味に凄いじゃん!!
でも、頑張って立ち上がってもらったところ悪いんだけど……
「〝跪け〟」
「なっ!?」
モフモフと、シルヴィア達のご褒美が待ってるわけだからもう早急に終わらせたいし。
ぶっちゃけ、もう飽きてきた。
それにだ、レオンのお嫁さん達のアフターケアのために地面に降りたから、立たれると必然的に身長の低い私が見下ろされる事になる。
ふっ! ハーレム主人公如きがこの私を見下ろそうなんて1億年早いのだよっ!!
「それで、お前達は何の用?」
「っ……マジかよ」
跪かせたハーレム主人公の周囲に音も無く瞬時に展開し、全ての刃先を向ける幾多もの白き光の剣。
ふふ~ん! この空間の魔素を支配下に置いている私にかかれば、白滅光の剣を無数に作る事なんて児戯に等しいのだ!!
「ははっ、流石にこれは無理だな。
降参! 降参する! 俺の負けだっ!」
ふぅー、落ち着け。
この程度でキレる私じゃ無い。
「女神の使徒」
「っ!!」
ふん、僅かとは言えクソ女神の魔素の残滓を纏っていながら、この私が気付かないとでも思ったか。
「これが最後。
要件を言え」
「あんたを探るように頼まれたんだよ。
女神様には恩もあったし、ちょうど魔神にも興味があったから同じ魔王であるレオンに頼んでここに案内してもらったんだ」
なるほど。
まぁ、筋は通ってるな。
けど……クソ女神に恩があるってのは面白くない、しっかりと訂正しておいてあげよう。
「ネフェリル帝国皇帝ショウ、本名は荒木 翔」
「なっ!?」
「異世界……日本からの転移者」
「何でそれを……」
「お前は転移後に女神アナスタシアに助けられたと思っているが、それは違う。
そもそも、お前がこの世界に転移したのは女神のせいだから」
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