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第14章 悪魔姫の復讐・姫騎士編
255話 VSアーク その1
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『さぁ! ついにやって参りました!!
闘聖位戦、第3回戦が第一試合!』
おっと、もうそんな時間か。
せっかくゆっくりとシルヴィアに抱っこされて、寛ぎながら優雅にお菓子をつまんでたのに。
『いや、抱っこされてる時点で優雅でも何でも無いんじゃ……』
シャラップ~!
それは気にしたら負けでしょ?
そもそも、私は例え抱っこされていようが、どんな状況でも優雅なのだよ!
「じゃ、行ってくる」
『その実力はまさに圧倒的!
第一試合、第二試合共に対戦相手を圧倒して見せたSランクとAランク、両者ともに最高峰の実力を誇る冒険者の衝突だ~っ!!』
本戦1日目から思ってたけど……マジでこの実況、誰がやってんだろ?
『果たして闘聖位戦の開幕当初、この両者が対峙する公開を誰が想像できたでしょうか?
しかし! 今はここまでの試合を目撃してきた誰もが両者の衝突を楽しみにしている事でしょう!!
その小さな身体に秘める圧倒的な実力! 果たしてこの可憐な少女を止める事はできるのかぁ~っ!?』
身体が小さい、は余計だわ!
『むさ苦しい闘技場に舞い降りし天使! Aランク冒険者、レフィーっ!!』
ふっふ~ん!
どうよ? 一回戦、二回戦と同様に私が闘技場にふわっと優雅に舞い降りただけでこの大歓声!!
人間共に観られるのは正直、視線が鬱陶しいけど……この優越感に免じて許してやろう!
ワァァァァッ!!
むっ……
『そして! そんな彼女を迎え撃つはこの男!!
パーティーメンバーである賢者の称号を持つ大魔道士ターニャと共に最年少Sランク冒険者となった、雷帝アークぅ~っ!!』
アークめぇ、この私よりも大きな歓声を受けやがって!
イケメンだからか? クソッタレめ! 死ね! 爆発しろ! 爆散してしまえっ!!
『悪魔ちゃん……陰口がとても悪魔とは思えない程に陳腐で子供っぽいよ』
うっせぇわ! 黙ってろ!
アークめ……私の人気を奪うなんて。
よろしい! そっちがその気ならやってやろうじゃん! 戦争じゃあっ!!
「あ、あはは……」
あの、ちょっと困ってる感じの苦笑いも、私から人気を奪ったアークがやってると思うと何か鼻につく。
『流石は優勝候補だった十騎士、氷剣のモラールを倒して見せた男!
その甘いルックスも相待って、凄まじ人気を誇っているようです!!』
そう、そいつな!
氷剣のモラール、優勝候補のくせに何!? 何で二回戦で普通にアークに負けてんの!
十騎士とか大層な称号があるんだからもっと頑張れよ!!
モラールがアークに一撃も入れる事ができずに圧倒されたせいで、コイツの人気が爆上がりして私の人気まで喰われてるじゃねぇかっ!!
何かムカついて来た。
今日の夜モラールの夢に介入してボコっ……こほん、修行をつけてやろう。
ふふふ、この私の指導を受けられるなて、感謝するが良い!!
『流石にちょっとモラール君が不憫に思えて来た……』
そんでもって、アークだけど……むふふ、どう料理してやろう?
「あの……お手柔らかにお願いします」
「やだ」
「あはは……しかし、まさかここで再び貴女と対峙する事になるとは思いませんでしたよ。
開催式で貴女の姿を見た時は驚きましたが……貴女がこの大会に参加してるって事はやっぱり……?」
「ふふっ」
ま! アーク達はガスターとマリアナから私の事を聞いてるからな。
そりゃあ私の目的がフェリシアだって気づくよね。
「私を止める?」
「ご冗談を。
俺程度じゃあ貴女には遠く及ばない」
ふ~ん、もっとバカな主人公タイプかと思ってたけど、案外わかってんじゃん。
「そもそも、これは師匠達の自業自得ですからね。
俺だって貴女と同じ立場ならそうしますよ」
なるほどね。
ガスター達みたいに自分の力を過信してないし、綺麗事ばかりを盲信してるわけでもない。
仮にもSランクとまで上り詰めただけはあるってわけか。
『それでは!
闘聖位戦、第3回戦……』
「今日は貴女の胸を借りるつもりで、全力でやらせてもらいますよ」
えっ?
「……変態」
「ちょ! 何か勘違いしてませんっ!?」
『第一試合! 開始っ!!』
闘聖位戦、第3回戦が第一試合!』
おっと、もうそんな時間か。
せっかくゆっくりとシルヴィアに抱っこされて、寛ぎながら優雅にお菓子をつまんでたのに。
『いや、抱っこされてる時点で優雅でも何でも無いんじゃ……』
シャラップ~!
それは気にしたら負けでしょ?
そもそも、私は例え抱っこされていようが、どんな状況でも優雅なのだよ!
「じゃ、行ってくる」
『その実力はまさに圧倒的!
第一試合、第二試合共に対戦相手を圧倒して見せたSランクとAランク、両者ともに最高峰の実力を誇る冒険者の衝突だ~っ!!』
本戦1日目から思ってたけど……マジでこの実況、誰がやってんだろ?
『果たして闘聖位戦の開幕当初、この両者が対峙する公開を誰が想像できたでしょうか?
しかし! 今はここまでの試合を目撃してきた誰もが両者の衝突を楽しみにしている事でしょう!!
その小さな身体に秘める圧倒的な実力! 果たしてこの可憐な少女を止める事はできるのかぁ~っ!?』
身体が小さい、は余計だわ!
『むさ苦しい闘技場に舞い降りし天使! Aランク冒険者、レフィーっ!!』
ふっふ~ん!
どうよ? 一回戦、二回戦と同様に私が闘技場にふわっと優雅に舞い降りただけでこの大歓声!!
人間共に観られるのは正直、視線が鬱陶しいけど……この優越感に免じて許してやろう!
ワァァァァッ!!
むっ……
『そして! そんな彼女を迎え撃つはこの男!!
パーティーメンバーである賢者の称号を持つ大魔道士ターニャと共に最年少Sランク冒険者となった、雷帝アークぅ~っ!!』
アークめぇ、この私よりも大きな歓声を受けやがって!
イケメンだからか? クソッタレめ! 死ね! 爆発しろ! 爆散してしまえっ!!
『悪魔ちゃん……陰口がとても悪魔とは思えない程に陳腐で子供っぽいよ』
うっせぇわ! 黙ってろ!
アークめ……私の人気を奪うなんて。
よろしい! そっちがその気ならやってやろうじゃん! 戦争じゃあっ!!
「あ、あはは……」
あの、ちょっと困ってる感じの苦笑いも、私から人気を奪ったアークがやってると思うと何か鼻につく。
『流石は優勝候補だった十騎士、氷剣のモラールを倒して見せた男!
その甘いルックスも相待って、凄まじ人気を誇っているようです!!』
そう、そいつな!
氷剣のモラール、優勝候補のくせに何!? 何で二回戦で普通にアークに負けてんの!
十騎士とか大層な称号があるんだからもっと頑張れよ!!
モラールがアークに一撃も入れる事ができずに圧倒されたせいで、コイツの人気が爆上がりして私の人気まで喰われてるじゃねぇかっ!!
何かムカついて来た。
今日の夜モラールの夢に介入してボコっ……こほん、修行をつけてやろう。
ふふふ、この私の指導を受けられるなて、感謝するが良い!!
『流石にちょっとモラール君が不憫に思えて来た……』
そんでもって、アークだけど……むふふ、どう料理してやろう?
「あの……お手柔らかにお願いします」
「やだ」
「あはは……しかし、まさかここで再び貴女と対峙する事になるとは思いませんでしたよ。
開催式で貴女の姿を見た時は驚きましたが……貴女がこの大会に参加してるって事はやっぱり……?」
「ふふっ」
ま! アーク達はガスターとマリアナから私の事を聞いてるからな。
そりゃあ私の目的がフェリシアだって気づくよね。
「私を止める?」
「ご冗談を。
俺程度じゃあ貴女には遠く及ばない」
ふ~ん、もっとバカな主人公タイプかと思ってたけど、案外わかってんじゃん。
「そもそも、これは師匠達の自業自得ですからね。
俺だって貴女と同じ立場ならそうしますよ」
なるほどね。
ガスター達みたいに自分の力を過信してないし、綺麗事ばかりを盲信してるわけでもない。
仮にもSランクとまで上り詰めただけはあるってわけか。
『それでは!
闘聖位戦、第3回戦……』
「今日は貴女の胸を借りるつもりで、全力でやらせてもらいますよ」
えっ?
「……変態」
「ちょ! 何か勘違いしてませんっ!?」
『第一試合! 開始っ!!』
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