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第14章 悪魔姫の復讐・姫騎士編

253話 闘聖位戦 その2

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『寛ぐのは良いけど……とても試合前には見えないね』

 ふふん!  何とでも言うが良いわ!!
 所詮は人間、ぶっちゃけ今大会の出場者の中に私の敵になる者は一人たりとも存在しない。
 無論、これはフェリシアとエレナも含めての話だ。

 まぁ、フェリシアは復讐対象だし。
 我が愛弟子であるエレナが人間の中ではずば抜けてるのは当然として、今の実力を直接見るのは楽しみではある。

 が、しかしだ。
 その他の有象無象の人間風情のために何でこの私がわざわざ入念な事前準備なんてする必要がある?
 断言しよう!  する必要なんて一切無いと!!

『長々と語ってるけど、ようは本当は面倒くさいって事ね』

 それに、シルヴィアが下ろしてくれないってのもある。
 まぁ、コレはその気になれば自力で下りる事もできるんだけど……この柔らで弾力のあるおっぱいの感触!  中々にシルヴィアの抱っこは心地良い!!

 ふっふっふ~ん!  どうよ?
 羨ましい?  羨ましいか?  
 邪神を始め、男ではシルヴィアが受け入れたごく一部の者以外は絶対に触れる事ができないであろうおっぱいを私は思う存分!  好きなだけ堪能できるのだっ!!

『悪魔ちゃん……シルヴィアに愛されてる事を自慢したいのはわかるんだけど。
 結構凄いことを言ってる事を自覚しようか』

 別に良いじゃん。
 確かに淑女にあるまじきはしたない言動だけど、口には出してないし。
 何より今の私は淑女以前に悪魔だし、それに……

「んっ! ぁっ」

 こうしてシルヴィアも喜んでるから別に問題なし。
 ふはっはっはっ!!  モミモミ、ムニュムニュ!  

「んぅっ!!」

 どう?  羨ましい??
 むふふ!  心の底から羨むがいいっ!!

『……』

 さてと、女にして主人である私の特権を邪神に見せつけてやった事だし。
 もうシルヴィアのおっぱいを揉みしだくのはコレくらいにして寛ぐ……


 ワァァァァッッ!!


 あっ、コレはもう観なくてもわかったわ。


『な、何と言う事でしょうか!!
 まさに神速!  一瞬の出来事で私も凄いと言う感想しか出てきません!!』


 おい、それで良いのか実況!  もうちょっと頑張れよ。
 はぁ、選手の入場から紹介、その後の試合と。
 幾ら私の出番がその次だとしてもまだそれなりに時間はあるハズだったのに一体誰が……

「ん?」

 アイツは……


『未だ記憶に新しいあの四王魔国会戦にて、撤退する10万の軍を強大な魔神から守り抜き、自身も死地から生還!
 つい先日、パーティーメンバーと共にSランク冒険者へと昇格した若き次代の英雄!』


 ふ~ん、なるほど。
 一体誰が速攻で試合を終わらせて、私が寛ぐ時間を削ってくれたのかと思えば。


『Sランクパーティー星屑の剣を率いるSランク冒険者!  雷帝アーク!!
 飛び入り参加でシードでこそ無いものの、氷剣のモラールと同様に優勝候補の一角であるその実力は本物だーっ!!』


 てか本当に何なの?  この実況……
 はぁ、飛び入り参加って事は、どうせアナスタシア教国の時と同じでガスターとマリアナに連れられて来たんだろうけど。

 アイツらめ……余計な事しやがって。
 まぁアークの実力なら、あそこでノビてるアークの相手だったヤツじゃあ手も足も出ないだろうし。
 こうなるのはわかる。

 尤も!  いくら有象無象と比べて隔絶した実力をアークが持っていたとしても私から見れば大差無いわけだけど!!
 とにかく!  こうなるのはわかるけど……お陰で私の寛ぐ時間が短くなったじゃねぇか!!


『っ!?』

『ひっ!』


 ちょっとイラッとしてガスターとマリアナを神眼を通して睨んだら、2人がビクッて震えた。
 けど、そんな事じゃあ私のイライラは治らない!

「むぅ」

 仕方ない。
 こうなったら……

「ちょっと行ってくる。
 すぐに戻って来るから」

「はい、行ってらっしゃいませ」

 ふふふ、哀れな私の対戦相手には悪いけどちょっとストレス発散に付き合ってもらうとしよう。
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