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第14章 悪魔姫の復讐・姫騎士編
248話 気が付いたら終わってた
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まぁ、いきなり喋らされるって言うアクシデントはあったけどそれも何とか……こほん、余裕でやり遂げて開催式は無事に終了!
『半泣きになって……』
なって無い!
ったく、せっかく予選の様子を観ながら、優雅にお茶をしてカッコよくビシッと決めた我が勇姿を振り返ってたのに。
「ふふふ、レフィーお嬢様、お疲れ様でした。
こちらのアップルパイも召し上がられますか?」
シルヴィアが作ったアップルパイ!!
「食べる」
思わず食い気味に即答してしまった。
淑女としてあるまじき事だけど、コレばっかりは仕方ない。
何故なら! シルヴィアのアップルパイはマジで美味しいから!!
「ご主人様の勇姿はしっかりと私達が見届けましたにゃ~」
ピョンっと子ネコ姿のミーシャが軽やかに私の膝の上に飛び乗って!
真っ白な頭を甘えるように私のお腹にスリスリって!!
「っ!」
くっ……あ、危なかった。
危うく理性が吹っ飛んで、ミーシャを抱き締めて撫で回しちゃうところだったわ。
ここの貴賓室は他の観客席からも見えるし。
現に今の結構な視線を感じるのに、そんな事をしたら私のクールビューティーなイメージが崩れ去るからな。
「ふぅ」
ふふふっ、なんとか耐えたぞ!
モフモフの魅惑にも耐え切れるとか流石は私だわ!
『まぁ悪魔ちゃんの場合、無表情だからね。
ミーシャを抱き締めて、撫で回しても悪魔ちゃんのイメージは崩れないと思うよ。
尤も、クールビューティーって言うのはちょっと違うけど』
は? 何が違うの?
『……』
オイ、こらテメェ。
何とか言えよ。
『あはは……それにしても、リリィーはわかるけどグランとミリアは何処に行ったんだろうね?』
あからさまに話を逸らしやがったな……まぁいつもの事だし、別にもう良いけど。
けど確かにグランとミリアは何してるんだろ?
リリィーはフェリシアと一緒にガスターが来たから私達の家……と言うよりお屋敷だけど、魔国に帰って待機中で。
グランとミリアは、なんかニコニコ笑いながら用事ができたとか言ってたけど……
「ただ今戻りました」
「ただいま! レフィー様!」
おっと、噂をすれば。
「おかえり」
しっかし、流石はグランとミリア。
まぁ、この2人に限らず眷属全員だけど。
この私にも直前まで気取らせないこの鮮やかな手口。
『手口って……悪魔ちゃん、言い方。
転移魔法で転移して来ただけでしょう?』
そうとも言う。
とまぁ、そんな事はどうでも良いのだよ。
それよりも2人が何をしてたのかが地味に気になる。
もしかして、この2人って……デュフフっ!
「何してたの?」
「何やら勘違いをなさっているようですね」
むっ、表情には出してないハズなのに気取られた。
『まぁ、グランに限らず悪魔ちゃんの眷属は全員、悪魔ちゃんのほんの僅かな表情と考えを読む能力に関してはシルヴィアと同等レベルだからね』
確かに……それでも頂点に君臨してるのはシルヴィアだけど。
シルヴィアさん、マジでパネェわ。
「本来ならお嬢様がお気になさる程の事では無いのですが……」
「ちょっとゴミのお掃除をしてただけですよ」
ゴミのお掃除?
『なるほどね。
まぁ、要するに悪魔ちゃんが以前、魔法都市連合王国の学園に向かう途中でやった事と同じ』
何かしたっけ?
『存在自体を覚えられてない男子学生……自業自得だけど、流石に少し哀れだね』
男子学生……あっ! あぁ、あのアホどもね!
当然、覚えていますとも!
「なるほど……」
つまり、グランとミリアが何か企んでた愚か者共を処分してたわけね。
実はそう言う関係で2人でイチャイチャ、ムフフな事をしてたわけじゃ無いのか。
「「違います」」
おぉう、何も言ってないのに揃って否定された……
ワァァァァッッ!!
っ! ビックリした~。
いきなりの大歓声とか、心臓に悪いからやめて欲しいんですけど。
全く今度は何に騒いで……
「あっ」
観てない間に予選が終わっちゃった。
『半泣きになって……』
なって無い!
ったく、せっかく予選の様子を観ながら、優雅にお茶をしてカッコよくビシッと決めた我が勇姿を振り返ってたのに。
「ふふふ、レフィーお嬢様、お疲れ様でした。
こちらのアップルパイも召し上がられますか?」
シルヴィアが作ったアップルパイ!!
「食べる」
思わず食い気味に即答してしまった。
淑女としてあるまじき事だけど、コレばっかりは仕方ない。
何故なら! シルヴィアのアップルパイはマジで美味しいから!!
「ご主人様の勇姿はしっかりと私達が見届けましたにゃ~」
ピョンっと子ネコ姿のミーシャが軽やかに私の膝の上に飛び乗って!
真っ白な頭を甘えるように私のお腹にスリスリって!!
「っ!」
くっ……あ、危なかった。
危うく理性が吹っ飛んで、ミーシャを抱き締めて撫で回しちゃうところだったわ。
ここの貴賓室は他の観客席からも見えるし。
現に今の結構な視線を感じるのに、そんな事をしたら私のクールビューティーなイメージが崩れ去るからな。
「ふぅ」
ふふふっ、なんとか耐えたぞ!
モフモフの魅惑にも耐え切れるとか流石は私だわ!
『まぁ悪魔ちゃんの場合、無表情だからね。
ミーシャを抱き締めて、撫で回しても悪魔ちゃんのイメージは崩れないと思うよ。
尤も、クールビューティーって言うのはちょっと違うけど』
は? 何が違うの?
『……』
オイ、こらテメェ。
何とか言えよ。
『あはは……それにしても、リリィーはわかるけどグランとミリアは何処に行ったんだろうね?』
あからさまに話を逸らしやがったな……まぁいつもの事だし、別にもう良いけど。
けど確かにグランとミリアは何してるんだろ?
リリィーはフェリシアと一緒にガスターが来たから私達の家……と言うよりお屋敷だけど、魔国に帰って待機中で。
グランとミリアは、なんかニコニコ笑いながら用事ができたとか言ってたけど……
「ただ今戻りました」
「ただいま! レフィー様!」
おっと、噂をすれば。
「おかえり」
しっかし、流石はグランとミリア。
まぁ、この2人に限らず眷属全員だけど。
この私にも直前まで気取らせないこの鮮やかな手口。
『手口って……悪魔ちゃん、言い方。
転移魔法で転移して来ただけでしょう?』
そうとも言う。
とまぁ、そんな事はどうでも良いのだよ。
それよりも2人が何をしてたのかが地味に気になる。
もしかして、この2人って……デュフフっ!
「何してたの?」
「何やら勘違いをなさっているようですね」
むっ、表情には出してないハズなのに気取られた。
『まぁ、グランに限らず悪魔ちゃんの眷属は全員、悪魔ちゃんのほんの僅かな表情と考えを読む能力に関してはシルヴィアと同等レベルだからね』
確かに……それでも頂点に君臨してるのはシルヴィアだけど。
シルヴィアさん、マジでパネェわ。
「本来ならお嬢様がお気になさる程の事では無いのですが……」
「ちょっとゴミのお掃除をしてただけですよ」
ゴミのお掃除?
『なるほどね。
まぁ、要するに悪魔ちゃんが以前、魔法都市連合王国の学園に向かう途中でやった事と同じ』
何かしたっけ?
『存在自体を覚えられてない男子学生……自業自得だけど、流石に少し哀れだね』
男子学生……あっ! あぁ、あのアホどもね!
当然、覚えていますとも!
「なるほど……」
つまり、グランとミリアが何か企んでた愚か者共を処分してたわけね。
実はそう言う関係で2人でイチャイチャ、ムフフな事をしてたわけじゃ無いのか。
「「違います」」
おぉう、何も言ってないのに揃って否定された……
ワァァァァッッ!!
っ! ビックリした~。
いきなりの大歓声とか、心臓に悪いからやめて欲しいんですけど。
全く今度は何に騒いで……
「あっ」
観てない間に予選が終わっちゃった。
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