235 / 436
第13章 世界樹創造編
235話 世界樹、降誕!
しおりを挟む
凄まじい地鳴りが鳴り響き、地面が揺れ動いて空気が震える。
まぁ、結界を展開してるからこの地鳴りも揺れも結界の外には漏れてないし、私達以外は誰もこの事に気が付いてすらいないだろうけど。
「迷宮創造……」
そんな誰もが慌てふためくだろう状況の中、一切動じる事なく。
むしろニヤリと不敵な笑みさえ浮かべながら、翼をバサァーっと揺らしつつ両手を広げてビシっ!!
「世界樹、降誕!」
一瞬で地鳴りも揺れも途絶えて静寂が舞い降りる。
ふっ、決まった……完璧に、決まったわ! 今の私、なんかカッコよかったんじゃね!?
『ぴろん!
ユニークスキル・迷宮創造を獲得しました!』
おおぅ、何かユニークスキルになった。
「な、何が……」
「揺れが治った……?」
ふふ~ん! アランとグランツェ公も驚くのはまだまだ早い!!
今の地鳴りと揺れはただの前座に過ぎない、本当の見せ場はここからなのだっ!
「っ! 来ますっ!!」
静寂を打ち破る、エレナの声が響き渡る。
その言葉を肯定するようにエレナの視線の先、私の足元の地面が少し盛り上がり……
ピシッ!
地面が割れて小さな苗木が芽吹いて姿を表す。
シュルシュルシュルっと捩れるように回転しながら、通常ではあり得ない速度でみるみる成長し……
「っ!」
「こ、これは……」
エレナ目を見開きながらが思わず息を呑み、グランツェ公爵が困惑を露わに唖然と呟く。
「小さな、木?」
ふっふっふ~、その通り!
私のすぐ隣に鎮座するは、最終的に高さ1メートル程になった私よりも小さい小さな木。
だから別にアランのこの反応も間違ってはいない。
だがしかしっ! 見た目が小さいからといって決して侮る事なかれ!!
「先程、世界樹と仰っていましたが。
もしかして、コレがそうですか?」
「ん!」
何かアランもグランツェ公も拍子抜けして困惑してるような顔をしてるけど、突然これはただの木じゃ無い。
エレナが目を見開いて息を呑んでる理由を考えてみて欲しい。
アランとグランツェ公にはわから無いだろうけど、この木は私が創造した世界樹!
こんなに小さくてもエレナが息を呑む程に膨大なで強大な魔素を内包している。
まぁ、私が魔素を注いだわけだから当然だけど。
ふっふっふ~ん! ぶっちゃけエレナよりも保有魔素量は多いし、世界樹の名は伊達じゃ無いのだよ!!
「この子が世界樹。
この迷宮の形態」
うんうん、終焉の大地じゃあ危険性を考慮して地下迷宮にしたけど、こっちの大陸にはそれ程危険な魔物もいないから世界樹にしたわけだけど。
地下迷宮も良いけど、やっぱり上に登ってくタイプの迷宮にも違った良さがあるな。
私が色々と手を付け加えれるってのは一緒だけど、地下迷宮と違って外観を色々設定できるし。
何より! 見た目のインパクトが段違い!!
今はまだ創った直後だから小さいけど……むふふ!
「えっと……コレが迷宮、ですか?」
「そう」
まぁ、アランの言いたい事はわかる。
けど、既にこの小さな世界樹は迷宮としての役割をちゃんと担っているのだ。
今はまだ第一階層……最初に私が展開していた結界内しか、領域が無いだけ。
ダンジョンコアもまだ私が持ってるし。
「ふふっ! まぁ見てて」
何のために私が魔素を注いだと思っている!!
コレで見せ場が終わりだなんて誰が言った? 本当の見せ場はまだまだ始まったばかりなのだよ!
さぁ、一気に行こうかぁ!!
ゴゴオォォォォ──
再び地鳴りが鳴り響いて、地面が揺れる!
「聳え立て!」
とりあえず……第50階層まで増築じゃあ~っ!!
まぁ、結界を展開してるからこの地鳴りも揺れも結界の外には漏れてないし、私達以外は誰もこの事に気が付いてすらいないだろうけど。
「迷宮創造……」
そんな誰もが慌てふためくだろう状況の中、一切動じる事なく。
むしろニヤリと不敵な笑みさえ浮かべながら、翼をバサァーっと揺らしつつ両手を広げてビシっ!!
「世界樹、降誕!」
一瞬で地鳴りも揺れも途絶えて静寂が舞い降りる。
ふっ、決まった……完璧に、決まったわ! 今の私、なんかカッコよかったんじゃね!?
『ぴろん!
ユニークスキル・迷宮創造を獲得しました!』
おおぅ、何かユニークスキルになった。
「な、何が……」
「揺れが治った……?」
ふふ~ん! アランとグランツェ公も驚くのはまだまだ早い!!
今の地鳴りと揺れはただの前座に過ぎない、本当の見せ場はここからなのだっ!
「っ! 来ますっ!!」
静寂を打ち破る、エレナの声が響き渡る。
その言葉を肯定するようにエレナの視線の先、私の足元の地面が少し盛り上がり……
ピシッ!
地面が割れて小さな苗木が芽吹いて姿を表す。
シュルシュルシュルっと捩れるように回転しながら、通常ではあり得ない速度でみるみる成長し……
「っ!」
「こ、これは……」
エレナ目を見開きながらが思わず息を呑み、グランツェ公爵が困惑を露わに唖然と呟く。
「小さな、木?」
ふっふっふ~、その通り!
私のすぐ隣に鎮座するは、最終的に高さ1メートル程になった私よりも小さい小さな木。
だから別にアランのこの反応も間違ってはいない。
だがしかしっ! 見た目が小さいからといって決して侮る事なかれ!!
「先程、世界樹と仰っていましたが。
もしかして、コレがそうですか?」
「ん!」
何かアランもグランツェ公も拍子抜けして困惑してるような顔をしてるけど、突然これはただの木じゃ無い。
エレナが目を見開いて息を呑んでる理由を考えてみて欲しい。
アランとグランツェ公にはわから無いだろうけど、この木は私が創造した世界樹!
こんなに小さくてもエレナが息を呑む程に膨大なで強大な魔素を内包している。
まぁ、私が魔素を注いだわけだから当然だけど。
ふっふっふ~ん! ぶっちゃけエレナよりも保有魔素量は多いし、世界樹の名は伊達じゃ無いのだよ!!
「この子が世界樹。
この迷宮の形態」
うんうん、終焉の大地じゃあ危険性を考慮して地下迷宮にしたけど、こっちの大陸にはそれ程危険な魔物もいないから世界樹にしたわけだけど。
地下迷宮も良いけど、やっぱり上に登ってくタイプの迷宮にも違った良さがあるな。
私が色々と手を付け加えれるってのは一緒だけど、地下迷宮と違って外観を色々設定できるし。
何より! 見た目のインパクトが段違い!!
今はまだ創った直後だから小さいけど……むふふ!
「えっと……コレが迷宮、ですか?」
「そう」
まぁ、アランの言いたい事はわかる。
けど、既にこの小さな世界樹は迷宮としての役割をちゃんと担っているのだ。
今はまだ第一階層……最初に私が展開していた結界内しか、領域が無いだけ。
ダンジョンコアもまだ私が持ってるし。
「ふふっ! まぁ見てて」
何のために私が魔素を注いだと思っている!!
コレで見せ場が終わりだなんて誰が言った? 本当の見せ場はまだまだ始まったばかりなのだよ!
さぁ、一気に行こうかぁ!!
ゴゴオォォォォ──
再び地鳴りが鳴り響いて、地面が揺れる!
「聳え立て!」
とりあえず……第50階層まで増築じゃあ~っ!!
10
お気に入りに追加
758
あなたにおすすめの小説

『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
ファンタジー
◆1行あらすじ
異世界を救った勇者(元陰キャ)が、ともに戦った可愛い聖女と地球に帰還して甘々ラブコメしつつ学校などで無双します。
◆あらすじ
織田修平は学校カースト底辺の陰キャ男子高校生。
修平はある日突然、異世界『オーフェルマウス』に召喚され、召喚した神官リエナとともに5年をかけて魔王を倒し、世界を救った。
そして地球に帰還する瞬間、なんとリエナが一緒に着いてきてしまったのだ――!
修平は鍛え上げた身体能力や勇者スキルによって学校で大活躍。
家でも学校でも好意を寄せてくるリエナと甘々ライフを送ります。
(一緒に寝たり、遊園地で甘々デートをしたり)
ついでにこの世界までやってきた魔王も、勇者の力で余裕で粉砕!
――――
本来は異世界に残り負けヒロインルートをたどるはずのリエナが、最初の段階で着いてきてしまった「もしも」のストーリー。
つまりリエナがヒロインバージョンのリスクールです。
これ単体で完全に完結した1つの物語になっています。
でも本編とリンクしたシーンも所々ありますので、本編を読んでからの方が「ああこれはあのシーンね!」と少しだけニヤリとできるかと思います(*'ω'*)b
本編である
『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』はカクヨムなどで連載しています。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる