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第13章 世界樹創造編
228話 私のお願い覚えてる?
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「ふぅ~」
翼をしまって、息を吐きながら全身を力を抜いてポフっとふっかふかな巨大クッションに倒れ込む!
疲れた。
主にクズ勇者共への情報漏洩を防ぐための後始末が。
記憶を付与した人間共の記憶を操作して、私に関しての記憶を綺麗さっぱり封印したり。
消し飛ばしてやった霊峰ルミナスを元通りに修復したりと……
「ミーシャ」
「ふふ、お疲れ様ですにゃ!」
名前を呼ぶと私のことを労いつつ、2メートル程もあるしなやか身体をかがめて頬ずりしてくる氷魔猫スタイルのミーシャ。
麗しき白ネコ様姿の私にも劣らない程に素晴らしいモフモフ!
「むふふ、モフモフ~!」
ミーシャのモッフモフでふわっふわな毛に抱きついて! 顔をうずめて……ぐふふっ!!
「お帰りなさいませ、レフィーお嬢様」
「レフィー様、お疲れ様!」
「陛下! お疲れ様です」
「ん! ただいま」
危なかった。
流石はシルヴィア、めっちゃ絶妙なタイミングで声をかけてくるわ。
せっかくシルヴィアからの報告を受けたから、ビシッとカッコよく私の威厳を見せつけてから帰ってきたのに。
もうちょっとでモフモフの魔力に取り込まれてしまうところだった……モフモフ、恐るべし!!
『本当だよね。
いつも思うけど、シルヴィアって何者? ちょっと有能すぎない?
人間だった頃がただのメイドだったとはとても思えないんだけど……』
「私は至って普通のメイドです」
『絶対に普通じゃない!
普通のメイドだったら、こうして私と言葉を交わす事なんて不可能なんだよ?
これでも私は偉~い神様だからね』
まっ! シルヴィアは私の専属メイドでありながら、公爵家のメイド・侍女を統括する立場にあったからな。
「使用人達の教育係とか、私にも淑女教育とか護身術に暗殺術とか教えてたし」
『いや、本当に何者なの?』
「ふふふ、レフィーお嬢様の専属メイドなのですからその程度はできて当然です」
「ふふん!」
流石は私のシルヴィア!!
まぁ、怒りのままに私におっぱいを鷲掴みにされて喜ぶような変態でもあるけど……
とにかく! シルヴィアは凄いのだ!!
「遅くなって申し訳ありません。
お帰りなさいませ、お嬢様」
「グラン、ただいま」
ふむ、今思えば私の眷属って5人中4人が女。
男はグランたった一人だけか……う~ん、私も女だし流石にこの女所帯の中に男一人だけってのは……
「グラン……」
「お嬢様? 如何なさいましたか?」
「グランの気持ちはわかってるから」
「それはどう言う……」
皆まで言うな!
わかる! 私にはわかるぞ!!
何たって地球時代は私も男だったわけだし、グランの気持ちは痛いほどにわかる!!
『また変な思い込みを……ほら、悪魔ちゃんが唐突に変な事を言い出すから珍しくグランが困惑してるよ?』
変な事をとは失礼な!
お前もグランの抱えているだろう肩身が狭くて、何となく言い表せない微妙な気持ちがわかるでしょ?
もしまた眷属が増えることになったら次は男だったら良いんだけどなぁ。
「レフィーお嬢様、お寛ぎのところ申し訳ありませんが。
先程、ご報告しました通り獣魔王レオンと接触を図ったネフェリル帝国皇帝ショウとその一行ですが。
現在、獣王国ビスバロニス王宮内の謁見の間にて獣魔王レオンと対面中です」
そうだった。
しかし、アイツらとレオンが親交があるのは知ってたけどまさか接触を図ってからこの短時間で対面してるとは……どれどれ、どんな様子かなぁ~?
『まっ、大体の予想はつくが、お前らがこのタイミングで来たって事はただ遊びに来たわけじゃねぇんだろ?』
『あぁ、面白そうな事になってるみたいだから、当事者であるお前にちょっと話を聞こうと思ってな』
あっ、何か結構親しそうだし。
何となく次の展開が読めちゃった。
『良いぜ、何でも…』
やっぱり!
「レオン、私のお願い覚えてる?
下手な事を教えたら……ふふ、わかってるよね」
『…俺に話せる事なら教えてやるよ」
『ん? どうかしたか?』
『いや、何でもねぇ。
とりあえず食事を用意してるから着いて来い』
全く! なにが、何でも教えてやるだ!!
身バレしたく無いから出回ってる情報以上に私の事は誰にも洩らさないように言ってあったのに。
油断も隙もあったもんじゃ無い! やっぱり、遊びを中断してまで戻ってきて正解だったわ。
『我らが偉大なる神、レフィー様。
如何いたしますでしょうか?』
誰もいなくなった謁見の間に、音もなく闇から顕現する漆黒のカッコいい軍服に身を包んだ黒髪の美女!
私直属の悪魔公が一柱たるノワール。
ネフェリル帝の監視はシルヴィアに丸投……げふん、げふん! 一任して、私の直属の中から一人派遣したって聞いてたけど。
まさか私の直属の中でもシルヴィアを除けば最上位の七柱の悪魔公。
通称、七魔公の一柱であるノワールが監視役だったとは……
「ノワールは一旦帰って来て。
七魔公を招集する」
『は! かしこまりました』
あとはまたシルヴィアに丸投げ……じゃ無くて一任して別の誰かを派遣してもらって。
「むふふ~!」
よし! じゃあノワール達、七魔公が集まるまでミーシャをモフりつつゆっくりしようっ!!
翼をしまって、息を吐きながら全身を力を抜いてポフっとふっかふかな巨大クッションに倒れ込む!
疲れた。
主にクズ勇者共への情報漏洩を防ぐための後始末が。
記憶を付与した人間共の記憶を操作して、私に関しての記憶を綺麗さっぱり封印したり。
消し飛ばしてやった霊峰ルミナスを元通りに修復したりと……
「ミーシャ」
「ふふ、お疲れ様ですにゃ!」
名前を呼ぶと私のことを労いつつ、2メートル程もあるしなやか身体をかがめて頬ずりしてくる氷魔猫スタイルのミーシャ。
麗しき白ネコ様姿の私にも劣らない程に素晴らしいモフモフ!
「むふふ、モフモフ~!」
ミーシャのモッフモフでふわっふわな毛に抱きついて! 顔をうずめて……ぐふふっ!!
「お帰りなさいませ、レフィーお嬢様」
「レフィー様、お疲れ様!」
「陛下! お疲れ様です」
「ん! ただいま」
危なかった。
流石はシルヴィア、めっちゃ絶妙なタイミングで声をかけてくるわ。
せっかくシルヴィアからの報告を受けたから、ビシッとカッコよく私の威厳を見せつけてから帰ってきたのに。
もうちょっとでモフモフの魔力に取り込まれてしまうところだった……モフモフ、恐るべし!!
『本当だよね。
いつも思うけど、シルヴィアって何者? ちょっと有能すぎない?
人間だった頃がただのメイドだったとはとても思えないんだけど……』
「私は至って普通のメイドです」
『絶対に普通じゃない!
普通のメイドだったら、こうして私と言葉を交わす事なんて不可能なんだよ?
これでも私は偉~い神様だからね』
まっ! シルヴィアは私の専属メイドでありながら、公爵家のメイド・侍女を統括する立場にあったからな。
「使用人達の教育係とか、私にも淑女教育とか護身術に暗殺術とか教えてたし」
『いや、本当に何者なの?』
「ふふふ、レフィーお嬢様の専属メイドなのですからその程度はできて当然です」
「ふふん!」
流石は私のシルヴィア!!
まぁ、怒りのままに私におっぱいを鷲掴みにされて喜ぶような変態でもあるけど……
とにかく! シルヴィアは凄いのだ!!
「遅くなって申し訳ありません。
お帰りなさいませ、お嬢様」
「グラン、ただいま」
ふむ、今思えば私の眷属って5人中4人が女。
男はグランたった一人だけか……う~ん、私も女だし流石にこの女所帯の中に男一人だけってのは……
「グラン……」
「お嬢様? 如何なさいましたか?」
「グランの気持ちはわかってるから」
「それはどう言う……」
皆まで言うな!
わかる! 私にはわかるぞ!!
何たって地球時代は私も男だったわけだし、グランの気持ちは痛いほどにわかる!!
『また変な思い込みを……ほら、悪魔ちゃんが唐突に変な事を言い出すから珍しくグランが困惑してるよ?』
変な事をとは失礼な!
お前もグランの抱えているだろう肩身が狭くて、何となく言い表せない微妙な気持ちがわかるでしょ?
もしまた眷属が増えることになったら次は男だったら良いんだけどなぁ。
「レフィーお嬢様、お寛ぎのところ申し訳ありませんが。
先程、ご報告しました通り獣魔王レオンと接触を図ったネフェリル帝国皇帝ショウとその一行ですが。
現在、獣王国ビスバロニス王宮内の謁見の間にて獣魔王レオンと対面中です」
そうだった。
しかし、アイツらとレオンが親交があるのは知ってたけどまさか接触を図ってからこの短時間で対面してるとは……どれどれ、どんな様子かなぁ~?
『まっ、大体の予想はつくが、お前らがこのタイミングで来たって事はただ遊びに来たわけじゃねぇんだろ?』
『あぁ、面白そうな事になってるみたいだから、当事者であるお前にちょっと話を聞こうと思ってな』
あっ、何か結構親しそうだし。
何となく次の展開が読めちゃった。
『良いぜ、何でも…』
やっぱり!
「レオン、私のお願い覚えてる?
下手な事を教えたら……ふふ、わかってるよね」
『…俺に話せる事なら教えてやるよ」
『ん? どうかしたか?』
『いや、何でもねぇ。
とりあえず食事を用意してるから着いて来い』
全く! なにが、何でも教えてやるだ!!
身バレしたく無いから出回ってる情報以上に私の事は誰にも洩らさないように言ってあったのに。
油断も隙もあったもんじゃ無い! やっぱり、遊びを中断してまで戻ってきて正解だったわ。
『我らが偉大なる神、レフィー様。
如何いたしますでしょうか?』
誰もいなくなった謁見の間に、音もなく闇から顕現する漆黒のカッコいい軍服に身を包んだ黒髪の美女!
私直属の悪魔公が一柱たるノワール。
ネフェリル帝の監視はシルヴィアに丸投……げふん、げふん! 一任して、私の直属の中から一人派遣したって聞いてたけど。
まさか私の直属の中でもシルヴィアを除けば最上位の七柱の悪魔公。
通称、七魔公の一柱であるノワールが監視役だったとは……
「ノワールは一旦帰って来て。
七魔公を招集する」
『は! かしこまりました』
あとはまたシルヴィアに丸投げ……じゃ無くて一任して別の誰かを派遣してもらって。
「むふふ~!」
よし! じゃあノワール達、七魔公が集まるまでミーシャをモフりつつゆっくりしようっ!!
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