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第11章 悪魔姫の復讐・大賢者編
195話 滅びの日
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「この小娘がっ!!」
煌びやかな空間に、怒気を孕んだ怒声が鳴り響く。
ミスリルで作られた白銀の全身鎧に身を包んだ男が目にも止まらぬ速度で踏み込み、鎧と同じくミスリル製の剣を振り上げる。
鉄をもバターのように容易く斬り裂くミスリル製の長剣を握るはフラン帝国が騎士団長。
その実力は冒険者ギルドの等級に当てはまれば、Sランク冒険者にすら並び立つと称される帝国の守護神は敵の首を刎ねようと剣を振り下ろし……
「なっ!?」
驚愕の声を漏らす。
彼の眼前で光を反射しながら宙を舞う白銀の刃。
たった今目の前で起きた現象に目を見開きながら、唖然と自身の剣を……砕け散り宙を舞うミスリルの刃先を見つめる。
「ふん」
そんな騎士団長を尻目に、むすっとした如何にも機嫌が悪そうに美しい顔を歪める金色寄りのプラチナブランドに真紅の瞳をした少女。
まるで煩わしい羽虫でも払うようにミスリルの剣を砕いた魔王ルーナは、自身の剣が砕け散り唖然と一瞬動きが止まった騎士団長を蔑むような冷たい目で見下し……
「この痴れ者が!」
「がはっ!?」
その整った顔を苦痛に歪め、長身の騎士団が軽々吹き飛び純白の大理石で作られた巨大な柱をへし折って壁へと叩きつけられる。
「貴様……」
「がぁっ!」
ドゴォ……っと、へし折れた柱が瓦礫となって崩壊し。
壁に叩きつけられ吐血しながら、地面へと崩れ落ちた騎士団の頭をルーナは容赦無く踏み付ける。
「もしや今の言葉。
このワタシに向かって小娘などと言ったわけではないだろうな?」
「ぐっ、あぁっ……!!」
ピシッと、ルーナによって踏み付けられている騎士団の頭を中心に地面に蜘蛛の巣状の亀裂が走り、騎士団の苦痛の絶叫が静まり返った室内に反響する。
「ルーナ、そのくらいに。
我々の目的はその者では無いハズです」
誰もが固唾を飲み、この場にいる中で最も高い実力を誇る騎士団長が絶叫を挙げる光景を顔を青くしながらただ見つめる。
そんな状況にて沈黙を破ったのは、ルーナと同じく魔王の一角に名を連ねるセイヴァエル。
「……ふん」
セイヴァエルの言葉を受けて、明らかに不満だって顔をしながらスッと騎士団長の頭の上から足を退けたルーナは軽く周囲を見渡し。
顔を青くする騎士達、唖然と地面へと座り込む貴族共。
そして最後に周囲よりも一段高くなった場所にて、大理石の円卓を囲む3人。
フラン帝国、グローリー王国、アウストロ皇国の君主達を見据えてその真紅の瞳を細める。
「この豚共が国王か?」
コツ、コツーーー
静寂が舞い降りる空間にルーナが歩く音だけが鳴り響き、その音によって唖然と呆けていた3バカの意識が引き戻されて。
ゆっくりと歩いてくるルーナの姿を見てその顔を恐怖に染め上げる。
「ひっ、ヒィッ!」
「く、来るな!!」
「我らを誰だと思っておる!?」
ガタっ! っと、音を立てて椅子を倒し。
ドカッ! っと、恐怖で腰が抜けて無様に地面に這いつくばりながらルーナから遠ざかろうと、醜く肥え太った身体を必死に動かす3バカ達。
さてと、醜い豚共の無様な姿も見れたし。
ふっ、ふふふ、ふはぁっはっは! そろそろ最強にして最凶の魔王たるこの私の登場だな!!
まぁ、登場と言っても正確には姿が見えないようにしてただけで、ちょっと前から既にこの場所にいたんだけど……細かい事は気にし無い!
とりあえず、この場所の天井を吹き飛ばしてっと!
純白の翼をバサァッ! って広げて光り輝く羽毛が舞い散る中、月夜を背にゆっくりと地に降り立つ……ふっ、我ながら完璧な演出!!
「ふふふ、こんばんわ。
私は……」
「っ! 貴様、何者だ!?」
チッ、今の今までルーナにビビって黙り込んでた癖に!
今更、有象無象の近衛騎士風情がでしゃばって来んなっ!!
「〝黙れ〟」
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
よし! これで静かになったな。
その気になれば一瞬で全員を殺せるけど、もっと絶望させるまでは簡単に殺さずにただ黙らせる。
ふふん! 良い仕事をしたわー。
「な、何なのだ貴様は?
い、いや! 貴様が誰かなどはどうでも良い」
「そうだ! おいそこの小娘!
天井を壊したのは貴様であろう!? その力で早く我らを助けぬか!!」
「何をやっておる!?
何処の誰とも知らぬ下賤なお前に我らを助けらと言う栄誉をくれてやると言ってあるのだぞ!? この愚図が!!」
この豚共はこの期に及んで何を言ってるのやら。
まさかこの状況で、私に助けを求めてくるとか……
「ふふっ」
「な、何がおかしいっ!?」
いやぁ、ここまでバカで愚かとか流石に予想以上だわ。
あぁ、ウケる! ふふふ、あはっはっは!!
「何度も言わせるな! 早く我らを……」
「黙れ」
「「「ヒィッ!?」」」
うわぁ……ちょっと魔王覇気で威圧しただけなのに、情け無い声を上げながら失禁するとか。
マジでキモいわー。
まっ、現状を正しく理解できて無いみたいだし、汚らわしい豚共に現実を教えてやろう!!
「私の名はレフィー。
その2人、ルーナとセイヴァエルと同じく魔神と呼ばれし魔王が一人」
「魔、王……」
その通り!
自身の汚物に塗れて、唖然と呟くのは……名前は忘れたけど、確かアウストロ皇国の皇王だったかな?
まぁ、とにかく! わかってもらえたようで何より!!
「ふふふ……お前達は敗北した。
愚かにも我が悪魔王国に戦いを仕掛けた3カ国連合は今日、この日をもって滅ぶ」
まぁ、滅ぶと言っても地図からその国名が消滅するだけであって何もこの国に住む人間を皆殺しにして国土を更地にしようってわけじゃない。
グルメとかスイーツは勿論! 地球みたいにゲームとかの娯楽や新たな技術を発明して、文明を発展させるためには人間を殺し尽くすわけにはいか無い。
それに、一部を除いて基本的に人間は嫌いだし。
国を滅ぼす事は決定事項でも、人が一人もいなくなった更地を手に入れても意味がない。
現に、この帝都フラーニュを陥落させるときも民間人は殺さ無いように2人に言っておいたから民間人は殺されて無いし。
まっ! 敵対する者は容赦無く潰すけど。
「喜べ、豚共。
お前達には自分の国が滅び行く光景を見せてやる」
煌びやかな空間に、怒気を孕んだ怒声が鳴り響く。
ミスリルで作られた白銀の全身鎧に身を包んだ男が目にも止まらぬ速度で踏み込み、鎧と同じくミスリル製の剣を振り上げる。
鉄をもバターのように容易く斬り裂くミスリル製の長剣を握るはフラン帝国が騎士団長。
その実力は冒険者ギルドの等級に当てはまれば、Sランク冒険者にすら並び立つと称される帝国の守護神は敵の首を刎ねようと剣を振り下ろし……
「なっ!?」
驚愕の声を漏らす。
彼の眼前で光を反射しながら宙を舞う白銀の刃。
たった今目の前で起きた現象に目を見開きながら、唖然と自身の剣を……砕け散り宙を舞うミスリルの刃先を見つめる。
「ふん」
そんな騎士団長を尻目に、むすっとした如何にも機嫌が悪そうに美しい顔を歪める金色寄りのプラチナブランドに真紅の瞳をした少女。
まるで煩わしい羽虫でも払うようにミスリルの剣を砕いた魔王ルーナは、自身の剣が砕け散り唖然と一瞬動きが止まった騎士団長を蔑むような冷たい目で見下し……
「この痴れ者が!」
「がはっ!?」
その整った顔を苦痛に歪め、長身の騎士団が軽々吹き飛び純白の大理石で作られた巨大な柱をへし折って壁へと叩きつけられる。
「貴様……」
「がぁっ!」
ドゴォ……っと、へし折れた柱が瓦礫となって崩壊し。
壁に叩きつけられ吐血しながら、地面へと崩れ落ちた騎士団の頭をルーナは容赦無く踏み付ける。
「もしや今の言葉。
このワタシに向かって小娘などと言ったわけではないだろうな?」
「ぐっ、あぁっ……!!」
ピシッと、ルーナによって踏み付けられている騎士団の頭を中心に地面に蜘蛛の巣状の亀裂が走り、騎士団の苦痛の絶叫が静まり返った室内に反響する。
「ルーナ、そのくらいに。
我々の目的はその者では無いハズです」
誰もが固唾を飲み、この場にいる中で最も高い実力を誇る騎士団長が絶叫を挙げる光景を顔を青くしながらただ見つめる。
そんな状況にて沈黙を破ったのは、ルーナと同じく魔王の一角に名を連ねるセイヴァエル。
「……ふん」
セイヴァエルの言葉を受けて、明らかに不満だって顔をしながらスッと騎士団長の頭の上から足を退けたルーナは軽く周囲を見渡し。
顔を青くする騎士達、唖然と地面へと座り込む貴族共。
そして最後に周囲よりも一段高くなった場所にて、大理石の円卓を囲む3人。
フラン帝国、グローリー王国、アウストロ皇国の君主達を見据えてその真紅の瞳を細める。
「この豚共が国王か?」
コツ、コツーーー
静寂が舞い降りる空間にルーナが歩く音だけが鳴り響き、その音によって唖然と呆けていた3バカの意識が引き戻されて。
ゆっくりと歩いてくるルーナの姿を見てその顔を恐怖に染め上げる。
「ひっ、ヒィッ!」
「く、来るな!!」
「我らを誰だと思っておる!?」
ガタっ! っと、音を立てて椅子を倒し。
ドカッ! っと、恐怖で腰が抜けて無様に地面に這いつくばりながらルーナから遠ざかろうと、醜く肥え太った身体を必死に動かす3バカ達。
さてと、醜い豚共の無様な姿も見れたし。
ふっ、ふふふ、ふはぁっはっは! そろそろ最強にして最凶の魔王たるこの私の登場だな!!
まぁ、登場と言っても正確には姿が見えないようにしてただけで、ちょっと前から既にこの場所にいたんだけど……細かい事は気にし無い!
とりあえず、この場所の天井を吹き飛ばしてっと!
純白の翼をバサァッ! って広げて光り輝く羽毛が舞い散る中、月夜を背にゆっくりと地に降り立つ……ふっ、我ながら完璧な演出!!
「ふふふ、こんばんわ。
私は……」
「っ! 貴様、何者だ!?」
チッ、今の今までルーナにビビって黙り込んでた癖に!
今更、有象無象の近衛騎士風情がでしゃばって来んなっ!!
「〝黙れ〟」
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
よし! これで静かになったな。
その気になれば一瞬で全員を殺せるけど、もっと絶望させるまでは簡単に殺さずにただ黙らせる。
ふふん! 良い仕事をしたわー。
「な、何なのだ貴様は?
い、いや! 貴様が誰かなどはどうでも良い」
「そうだ! おいそこの小娘!
天井を壊したのは貴様であろう!? その力で早く我らを助けぬか!!」
「何をやっておる!?
何処の誰とも知らぬ下賤なお前に我らを助けらと言う栄誉をくれてやると言ってあるのだぞ!? この愚図が!!」
この豚共はこの期に及んで何を言ってるのやら。
まさかこの状況で、私に助けを求めてくるとか……
「ふふっ」
「な、何がおかしいっ!?」
いやぁ、ここまでバカで愚かとか流石に予想以上だわ。
あぁ、ウケる! ふふふ、あはっはっは!!
「何度も言わせるな! 早く我らを……」
「黙れ」
「「「ヒィッ!?」」」
うわぁ……ちょっと魔王覇気で威圧しただけなのに、情け無い声を上げながら失禁するとか。
マジでキモいわー。
まっ、現状を正しく理解できて無いみたいだし、汚らわしい豚共に現実を教えてやろう!!
「私の名はレフィー。
その2人、ルーナとセイヴァエルと同じく魔神と呼ばれし魔王が一人」
「魔、王……」
その通り!
自身の汚物に塗れて、唖然と呟くのは……名前は忘れたけど、確かアウストロ皇国の皇王だったかな?
まぁ、とにかく! わかってもらえたようで何より!!
「ふふふ……お前達は敗北した。
愚かにも我が悪魔王国に戦いを仕掛けた3カ国連合は今日、この日をもって滅ぶ」
まぁ、滅ぶと言っても地図からその国名が消滅するだけであって何もこの国に住む人間を皆殺しにして国土を更地にしようってわけじゃない。
グルメとかスイーツは勿論! 地球みたいにゲームとかの娯楽や新たな技術を発明して、文明を発展させるためには人間を殺し尽くすわけにはいか無い。
それに、一部を除いて基本的に人間は嫌いだし。
国を滅ぼす事は決定事項でも、人が一人もいなくなった更地を手に入れても意味がない。
現に、この帝都フラーニュを陥落させるときも民間人は殺さ無いように2人に言っておいたから民間人は殺されて無いし。
まっ! 敵対する者は容赦無く潰すけど。
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