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第11章 悪魔姫の復讐・大賢者編

191話 学園デビュー!

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 国立魔導学園、それはーーー




 15の聳え立つ魔塔を有する都市からなり、その魔塔を治める15人の塔主。
 14名の賢者達によって構成される最高議会と、賢者達の頂点に君臨する最高意思決定者たる大賢者。

 五大国が一角にして、勇者達と共に魔王を始めとする巨悪を討ち滅ぼした救世の六英雄が一人。
 大賢者マリアナが統治する魔法大国である魔法都市連合王国。

 そんな魔法都市連合王国が世界にその名を轟かせる教育機関。
 冒険者など常日頃から魔法に関わる者は当然として、日常生活において魔法に殆ど関わらない一般市民ですらその名を知らぬ者はまず居ない。

 深い歴史を持ち、各国の貴族もちろん王族ですら留学にやって来る由緒正しき学舎。
 毎年、魔法に興味がある者、魔法の才に恵まれた者。
 多くの者達が国立魔導学園への入学を志して訪れるも、実力無き者は例え王族であろうともその門を潜る事は許されない。

 こと魔法に関しては文句無しに誰もが認める程に最高峰の質、規模を誇り。
 幾人もの魔法使いを世に輩出し、魔法の発展に貢献して来た世界最高かつ最難関の魔導学園。




 ……って感じの説明を長々と学園長たる美女、シンシアにされたけど。
 要約するとだ、この魔法都市連合王国が国立魔導学園は世界でも最高峰の魔法教育機関であり。
 魔力、知識、技術、高い実力が求められる実力主義の学園って事だけど。

「ふっ」

 ふふ、ふふふ、ふはぁっはっは!!
 確かに、前世の公爵令嬢時代の記憶からしても国立魔導学園が世界最高峰の学園である事は紛れも無い事実!
 だがしかしっ!  いかにこの学園が世界でもトップクラスにレベルの高い実力主義だとしても、私には全く問題無い!!

 魔法の権化とも言える悪魔族デーモンの中でも始まりの悪魔、原初たる私にとっては人間共の中で最高峰、最高位の魔法だとしても児戯に等しいのだっ!!
 ふっふっふ~ん!  世界最高峰の学園たる国立魔導学園、恐るるに足らず!!

『まぁ、非常識な塊みたいな悪魔ちゃんと比べられたらね……流石に人間の生徒達が不憫だよ』

 ふっ、もう余裕だわ!  余裕!!
 何たってここに在籍する学生とは文字通り格が、次元が違うわけだし。
 教室まで先導するシンシア学園長の後を歩く足も軽いってもんよ!

「では、先に私が説明して来ますから少し待っていてくださいね」

「ん」

 さてさて、いよいよ私の青春!  楽しい学園生活が幕明けるわけだけど。
 えっ?  また俺何かやっちゃいました?  ってラノベ主人公の如き学園無双でもしちゃおうかな?  

 俺tueeeして!  そんでもって学生達はもちろん教師達にも凄いっ!  って褒めそやられて。
 むふふ!  私の威厳をこの学園の愚かな人間共に知らしめてやろうっ!!

「では、レフィーさん入って来てください」

 よし、こう言うのは最初が肝心!
 ふっ!  さぁ人間の生徒達よ!  私の優雅で気品に溢れた美しい姿を刮目するが良い!!

「……」

「ではレフィーさん、軽く自己紹介をお願いします」

「……」

「レフィーさん?」

 目が……目がいっぱい。
 目がいっぱい!  めっちゃ大人数がこっちを見てるっ……!!

「あぅ……」

 くっ、くそっ!  何故だ!?
 魔国を建国してからの数年間をかけて人見知り……人間不信の他人恐怖症は克服したハズなのに!
 と、とりあえずシンシア学園長の後ろにた、退避して……

「うぅ……」

 ま、まずい!  視界がちょっと滲んで……コレは非常にまずいっ!!
 流石に人前で、それも人間の目の前で泣くのは屈辱すぎる!

 頑張れ私!  私ならできる!!
 私は原初の悪魔にして神、超越者へと至った魔神!  今やこの大陸でも多くの人々に恐れられ畏怖される六柱の魔王が一柱ヒトリなのだ!!

「あの、レ、レフィーです。
 ぅ……ぐすっ、よろしくお願い、します」

 よしっ!  ちゃんと最後までやり切った!!
 流石は私!  私に不可能はないのだ!!
 まだギリギリ!  本当にギリギリだったけど泣いてないし、後で頑張った事を皆んなに褒めてもらわない、と……

 あっ、そう言えば一回も1人で。
 シルヴィア達、皆んな眷属が誰もいない1人きりの状況で大勢の前に出た事は無かったかも……
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