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第10章 魔王会議編
181話 魔王会議 もっと私を楽しませろ!
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パチンっ!
ニヤリと不敵な笑みを浮かべた白銀の髪にアメジストのような紫の瞳の美少女!
カッコよくてクールで可憐な私が軽く指を打ち鳴らすと同時に周囲の光景が切り替わる。
そして! ちょっと不本意だけど天使みたいな純白の翼をバサァッと広げて白い羽毛が舞い散る中。
円卓の席に座ったまま突然の事に目を見開く5人の魔王達を空中から見下ろして……
「この大陸の東方に君臨せし覇者達よ。
魔王にふさわしき実力を誇る強者たる5人の魔王よ。
かかってくるが良い……ふふふ、ちょっとお前達と遊んであげる」
ふっ、ふふふ、ふはっはっはっ!!
どうよ! 今の見た!?
いやぁ、流石は私! これぞ魔王様って感じでもうカッコよすぎじゃない? 自画自賛しちゃうわー!!
「クックック、遊んであげるか……結構言ってくれるじゃねぇか。
無論、俺達もお嬢ちゃんの噂は聞いてるが、これでも俺達は本当に強いんだぞ?」
うん、まぁそれは知ってる。
何せ私がこの世界に〝付与者〟の権能で付与して作り上げた魔王システムによって、5人とも魔王に選ばれてるわけだし。
魔王に至る実力の基準はクズ勇者共のパーティーと単独で対等に渡り合えるレベルなわけだけど。
レオンの纏うこの覇気。
そして、その身に秘めた魔素量からもその強さは見て取れる。
レオン……と言うか、この5人は勇者共のパーティーと互角どころか余裕で相手取れる程には強い。
まっ! それでもこの私には到底及ばないわけだけども!!
「確かに俺達を強制的に転移させた事、そして今の転移は目を見張るモノがある。
恐らく、こと転移系に関しては俺達ですらお嬢ちゃんには及ばないだろう」
ふむふむ。
ふ~ん、なるほどなるほど。
ふっ! 流石は魔王、どうやらレオンをはじめこの5人には人を見る目があるみたいだな!!
翼を広げて見せたり、多少の演出はしてるとは言え。
西方では救世の六英雄とか呼び称えられて調子に乗ってた人類最強の一角、冒険王ガスターですら私の力を見通す事はできなかったのに。
尤も……
「だが、転移系能力で勝っているからと言って、俺や他のヤツらに勝てるとは限らない」
正確に私の実力を見通せてるわけでは無いみたいだけど。
「見たところ、お嬢ちゃんは転移系能力に特化した転移特化型。
それ以外の魔法戦、接近戦もそれなりにはこなせるだろうが俺には劣る、違うか?」
違う。
全然違う。
全くもって違う。
「まぁ、お嬢ちゃんの転移が脅威ってのは事実だが。
恐らく俺とお嬢ちゃんの実力はほぼ互角ってところだろうな」
う~ん、他の4人も概ねレオンと同じような考えみたいだな。
まぁ、セイヴァエルだけは難しそうな顔をしてるから、なんか疑問を抱いてるみたいだけど。
多分セイヴァエルはグランが自身よりも格上の竜種だって気付いてるな。
それで、そんなグランが従う私が自分達と同格かどうか疑問に思って訝しんでると。
最初の様子を見るに、恐らくルーナもミリアの事には気付いただろうけど。
ミリアが自身の上位に君臨する吸血鬼だと確信は抱けて無くて、私の実力も事もセイヴァエルとは違って自身の解析結果を疑ってはいないってところかな?
「ふむ」
まぁ、どのみち見せるって言ったからには私の力を見せ付けてやるつもりだし。
ふふふ、ちょっと遊ぶくらい別に良いよね?
「レオン1人じゃあつまらない」
「は? 何だ……」
ピクッと片眉を上げて、魔素を滾らせるレオンの頭を掴んで地面に叩きつける。
「がぁっ!?」
「「「「っ!?」」」」
レオンが呻き声をあげて、他の4人が驚愕に息を呑んでるけど……そんな事はどうでもいい!
「ふむ」
ふむふむふむ、なるほど! 素晴らしきモフ耳だわ!!
っと、どさくさに紛れてレオンのモフ耳を堪能するのはこれくらいにして……
「さぁ、どんどんかかって来るが良い!
さっきも言ったけど、5人まとめて遊んであげる」
自分達と互角程度の存在だと思っていた私に、圧倒的な力で地に這いつくばらせられる5人の魔王。
あはっ! 地に倒れ伏し、私の前に平伏し、畏怖の念を宿して私を見上げる魔王達の視線が目に浮かぶっ!!
「魔王たるに相応しい強者たちよ! 私が認めた5人の魔王よ!
お前達の力を見せてみろ! 全力でもって、死力を尽くして! もっと私を楽しませろ!!」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべた白銀の髪にアメジストのような紫の瞳の美少女!
カッコよくてクールで可憐な私が軽く指を打ち鳴らすと同時に周囲の光景が切り替わる。
そして! ちょっと不本意だけど天使みたいな純白の翼をバサァッと広げて白い羽毛が舞い散る中。
円卓の席に座ったまま突然の事に目を見開く5人の魔王達を空中から見下ろして……
「この大陸の東方に君臨せし覇者達よ。
魔王にふさわしき実力を誇る強者たる5人の魔王よ。
かかってくるが良い……ふふふ、ちょっとお前達と遊んであげる」
ふっ、ふふふ、ふはっはっはっ!!
どうよ! 今の見た!?
いやぁ、流石は私! これぞ魔王様って感じでもうカッコよすぎじゃない? 自画自賛しちゃうわー!!
「クックック、遊んであげるか……結構言ってくれるじゃねぇか。
無論、俺達もお嬢ちゃんの噂は聞いてるが、これでも俺達は本当に強いんだぞ?」
うん、まぁそれは知ってる。
何せ私がこの世界に〝付与者〟の権能で付与して作り上げた魔王システムによって、5人とも魔王に選ばれてるわけだし。
魔王に至る実力の基準はクズ勇者共のパーティーと単独で対等に渡り合えるレベルなわけだけど。
レオンの纏うこの覇気。
そして、その身に秘めた魔素量からもその強さは見て取れる。
レオン……と言うか、この5人は勇者共のパーティーと互角どころか余裕で相手取れる程には強い。
まっ! それでもこの私には到底及ばないわけだけども!!
「確かに俺達を強制的に転移させた事、そして今の転移は目を見張るモノがある。
恐らく、こと転移系に関しては俺達ですらお嬢ちゃんには及ばないだろう」
ふむふむ。
ふ~ん、なるほどなるほど。
ふっ! 流石は魔王、どうやらレオンをはじめこの5人には人を見る目があるみたいだな!!
翼を広げて見せたり、多少の演出はしてるとは言え。
西方では救世の六英雄とか呼び称えられて調子に乗ってた人類最強の一角、冒険王ガスターですら私の力を見通す事はできなかったのに。
尤も……
「だが、転移系能力で勝っているからと言って、俺や他のヤツらに勝てるとは限らない」
正確に私の実力を見通せてるわけでは無いみたいだけど。
「見たところ、お嬢ちゃんは転移系能力に特化した転移特化型。
それ以外の魔法戦、接近戦もそれなりにはこなせるだろうが俺には劣る、違うか?」
違う。
全然違う。
全くもって違う。
「まぁ、お嬢ちゃんの転移が脅威ってのは事実だが。
恐らく俺とお嬢ちゃんの実力はほぼ互角ってところだろうな」
う~ん、他の4人も概ねレオンと同じような考えみたいだな。
まぁ、セイヴァエルだけは難しそうな顔をしてるから、なんか疑問を抱いてるみたいだけど。
多分セイヴァエルはグランが自身よりも格上の竜種だって気付いてるな。
それで、そんなグランが従う私が自分達と同格かどうか疑問に思って訝しんでると。
最初の様子を見るに、恐らくルーナもミリアの事には気付いただろうけど。
ミリアが自身の上位に君臨する吸血鬼だと確信は抱けて無くて、私の実力も事もセイヴァエルとは違って自身の解析結果を疑ってはいないってところかな?
「ふむ」
まぁ、どのみち見せるって言ったからには私の力を見せ付けてやるつもりだし。
ふふふ、ちょっと遊ぶくらい別に良いよね?
「レオン1人じゃあつまらない」
「は? 何だ……」
ピクッと片眉を上げて、魔素を滾らせるレオンの頭を掴んで地面に叩きつける。
「がぁっ!?」
「「「「っ!?」」」」
レオンが呻き声をあげて、他の4人が驚愕に息を呑んでるけど……そんな事はどうでもいい!
「ふむ」
ふむふむふむ、なるほど! 素晴らしきモフ耳だわ!!
っと、どさくさに紛れてレオンのモフ耳を堪能するのはこれくらいにして……
「さぁ、どんどんかかって来るが良い!
さっきも言ったけど、5人まとめて遊んであげる」
自分達と互角程度の存在だと思っていた私に、圧倒的な力で地に這いつくばらせられる5人の魔王。
あはっ! 地に倒れ伏し、私の前に平伏し、畏怖の念を宿して私を見上げる魔王達の視線が目に浮かぶっ!!
「魔王たるに相応しい強者たちよ! 私が認めた5人の魔王よ!
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