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第7章 冒険者ギルド編
128話 特別推薦試験 その4
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「……」
怒鳴られた……解せん。
非常に解せないわー。
そりゃあ確かに間違ったけど、せっかく頑張って思い出そうとしたのに……
『いや、今のは悪魔ちゃんが悪いと思うよ?』
はぁ? 何言ってんの?
そもそもな話、私が欠片も興味の無い人間の名前を一々覚えてるはず無いじゃん!
それなのに、ちょっと間違っただけで……
どうでも良い人間の名前をわざわざ悠久の彼方にある記憶から思い出そうと頑張ってあげたにも関わらず怒鳴るなんて!!
これ、私怒っていですか?
いいよね? だって頑張ったのに理不尽に怒鳴られたわけだし。
うん、これはいくら寛大な私でもちょっとイラッとして、うっかりプッツンしちゃっても仕方ないよね?
ギルドのテンプレ、筆記試験、魔力量計測試験。
何故か私の完璧な威厳を知らしめる作戦は全部上手くいかなかったし。
もうぶっちゃけここは手っ取り早くこの場でガルドを叩き潰した方が……
「あの男……私の! 我らが麗しきレフィーお嬢様に向かって化け物などとっ!!」
シルヴィア……
「シルヴィア様、ここは私が」
ミーシャまでっ!?
と言うかちょっと待って欲しいんだけど。
幼女だとか子供だとかには無反応なのに、化け物ってワードには反応するって……
2人とはじっくり話し合う必要があるようだけど。
まぁ、それはまた後でするとして、とりあえず2人を止めないと。
『あれ? 悪魔ちゃんもその気だったんじゃ無いの?』
それはそれ、これはこれ。
と言うか私がやらないと意味無いし、今の2人は本気で……
「ひゃぅ!」
「レフィーお嬢様?」
ふぅ、危なかった。
今のは完全に殺る気だった。
咄嗟にミーシャのモッフモフな尻尾とシルヴィアの服の裾を掴んで止めなかったらヤバかったな。
獣人と同様に敏感な尻尾を突然握ったせいでミーシャが変な声を出しちゃってたけど……まぁ、細かい事は気にしない!
そんな事より今は2人の主人としてお説教しないと!
「2人とも、め!」
ふ、ふふふ! 冒険者達が騒然とする実力を持つシルヴィアとミーシャを叱り付ける超絶美少女。
ここに来て今までの失敗が役に立ったわ!!
「レフィーお嬢様っ!」
「ご、ご主人様っ!!」
や、柔らかい上にこの弾力っ!
くっ、シルヴィアもミーシャも……何て破壊力のおっぱいっ!!
それに比べて私は……
「むぅ……」
うぅ、わかってたけど!
そりゃあ何かある度に……と言うか毎日2人に抱きしめられてるからわかりきってた事だけどもっ!!
『悪魔ちゃん……ま、まぁそう気を落とさなくても』
やめろっ!
惨めになるからそんな慰めるような事言わないで!!
「あの……皆様?」
と、とりあえず離してもらわないと。
何か嫌だったからこの場にいる男共に見られないように結界は展開したけど。
2人には左右から抱き締められたままだと威厳も何もあったもんじゃ無いし。
「2人とも離して」
「……承知しました」
「わかりました」
よし、あとは目隠しの結界を解除してっと。
「こほん、問題無い」
「そ、そうですか」
「ん、それでガルド。
お前がここにいるって事は、お前が実技試験の試験官か?」
「ご名答」
「皆様、既に先程お会いになっていますが。
こちらのSランク冒険者ガルドさんが、皆様の実技試験における試験官です」
「Sランク?」
それなりに強いとは思ってたけど。
ふ~ん、コイツがねぇ……
「しかし、偉そうだな。
クックック、俺は仮にも試験官でSランク冒険者だぞ?」
「じゃあ、今すぐやる?」
最高位の冒険者の力がどれ程のものか……ふふふ、楽しくなってきたわ!
怒鳴られた……解せん。
非常に解せないわー。
そりゃあ確かに間違ったけど、せっかく頑張って思い出そうとしたのに……
『いや、今のは悪魔ちゃんが悪いと思うよ?』
はぁ? 何言ってんの?
そもそもな話、私が欠片も興味の無い人間の名前を一々覚えてるはず無いじゃん!
それなのに、ちょっと間違っただけで……
どうでも良い人間の名前をわざわざ悠久の彼方にある記憶から思い出そうと頑張ってあげたにも関わらず怒鳴るなんて!!
これ、私怒っていですか?
いいよね? だって頑張ったのに理不尽に怒鳴られたわけだし。
うん、これはいくら寛大な私でもちょっとイラッとして、うっかりプッツンしちゃっても仕方ないよね?
ギルドのテンプレ、筆記試験、魔力量計測試験。
何故か私の完璧な威厳を知らしめる作戦は全部上手くいかなかったし。
もうぶっちゃけここは手っ取り早くこの場でガルドを叩き潰した方が……
「あの男……私の! 我らが麗しきレフィーお嬢様に向かって化け物などとっ!!」
シルヴィア……
「シルヴィア様、ここは私が」
ミーシャまでっ!?
と言うかちょっと待って欲しいんだけど。
幼女だとか子供だとかには無反応なのに、化け物ってワードには反応するって……
2人とはじっくり話し合う必要があるようだけど。
まぁ、それはまた後でするとして、とりあえず2人を止めないと。
『あれ? 悪魔ちゃんもその気だったんじゃ無いの?』
それはそれ、これはこれ。
と言うか私がやらないと意味無いし、今の2人は本気で……
「ひゃぅ!」
「レフィーお嬢様?」
ふぅ、危なかった。
今のは完全に殺る気だった。
咄嗟にミーシャのモッフモフな尻尾とシルヴィアの服の裾を掴んで止めなかったらヤバかったな。
獣人と同様に敏感な尻尾を突然握ったせいでミーシャが変な声を出しちゃってたけど……まぁ、細かい事は気にしない!
そんな事より今は2人の主人としてお説教しないと!
「2人とも、め!」
ふ、ふふふ! 冒険者達が騒然とする実力を持つシルヴィアとミーシャを叱り付ける超絶美少女。
ここに来て今までの失敗が役に立ったわ!!
「レフィーお嬢様っ!」
「ご、ご主人様っ!!」
や、柔らかい上にこの弾力っ!
くっ、シルヴィアもミーシャも……何て破壊力のおっぱいっ!!
それに比べて私は……
「むぅ……」
うぅ、わかってたけど!
そりゃあ何かある度に……と言うか毎日2人に抱きしめられてるからわかりきってた事だけどもっ!!
『悪魔ちゃん……ま、まぁそう気を落とさなくても』
やめろっ!
惨めになるからそんな慰めるような事言わないで!!
「あの……皆様?」
と、とりあえず離してもらわないと。
何か嫌だったからこの場にいる男共に見られないように結界は展開したけど。
2人には左右から抱き締められたままだと威厳も何もあったもんじゃ無いし。
「2人とも離して」
「……承知しました」
「わかりました」
よし、あとは目隠しの結界を解除してっと。
「こほん、問題無い」
「そ、そうですか」
「ん、それでガルド。
お前がここにいるって事は、お前が実技試験の試験官か?」
「ご名答」
「皆様、既に先程お会いになっていますが。
こちらのSランク冒険者ガルドさんが、皆様の実技試験における試験官です」
「Sランク?」
それなりに強いとは思ってたけど。
ふ~ん、コイツがねぇ……
「しかし、偉そうだな。
クックック、俺は仮にも試験官でSランク冒険者だぞ?」
「じゃあ、今すぐやる?」
最高位の冒険者の力がどれ程のものか……ふふふ、楽しくなってきたわ!
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