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第7章 冒険者ギルド編
124話 教えてあげないからな!
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「以上が、特別推薦試験です」
薬草やら魔物やら素材なんかの基礎知識を問う筆記試験。
魔力保有量を計測する魔力量計測。
そんでもって、実戦能力を見るための実技試験。
まぁ、当然知ってたけど。
何たって前世の頃から人知れず憧れていた冒険者!
昔から色々と調べてたし、今回も事前に調査済なのだ!!
『特別推薦試験って?』
ぷ~、くすくす!
そんなの事も知らないの? 邪神なのに?
ふっふっふ、ならば仕方ない! 何も知らない無知な邪神にこの私が説明してしんぜよう!!
そもそも冒険者には最高位のSランクから最下位のFランクまで7つの階級が存在する。
本来なら新規に冒険者になった者は全員Fランクからのスタートになるんだけど……
王侯貴族や高位の冒険者の推薦があれば試験を受ける事によって実力に見合った階級に昇格できる!
その推薦による特別試験が特別推薦試験なのだ!!
『へぇ、そんな制度がねぇ』
そして今回、国賓たる私達の推薦者は何を隠そうこの国!
五大国が一角であるアクムス王国の国王となったアラン・ジョン・アクムス王なのだ!
『それはまぁ、当然出迎えられるよね。
逆に何で絡まれイベントが起こるなんて思っていたのか……まぁ実際に起こったわけだけど』
やめてくれ。
虚しくなるから、もうさっきの話はしないで!
「事前説明は以上になりますが、ここまでで何かご質問はございますでしょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「そう、ですか……」
なんかめっちゃ視線を感じるけど……
「ん、大丈夫」
確かに側から見れば私はソファーにだらしなくふんぞり帰ってケーキを完璧なマナーで食していたようにしか見えないだろう。
だがしかし!
優雅にケーキを食べながら子猫ミーシャをモフリ、邪神と会話しつつもクリスティアの説明を聞く。
この程度、並列思考に加えて思考加速と神羅万象をも使いこなす私にとっては児戯にも等しいのだよ!!
ふっふっふ、さぁ驚け! 実はエルフの副ギルドマスターのクリスティアよ!!
私の凄さに驚嘆し、褒め称えて崇めながら平伏するがいいわ!!
「では、早速ですが試験を受けたいのですが」
「はい、承知しました。
ではまず最初に筆記試験を受けていただきますので、別室にご案内いたします」
……ま、まぁいい。
別に褒めて欲しかったわけでも無ければ、自慢したかったわけでも無いし。
『あはは、そうだね』
何? 何か含みを感じるんだけど……そもそも! 言っとくけど、こうして冒険者になる事にも本当に歴とした理由があるんだからな!!
『うんうん、そうだね』
っ……このクソ邪神めぇ!!
ふん! そっちがそう言う態度を取るんなら、私もそれなりの対応を取らせてもらう!
もう絶対に冒険者になる事の本当の狙いは教えてあげないからな!!
「みぁっ……と、では参りましょうかご主人様!」
「ん」
みぁって鳴きながら私の膝から飛び降りて獣人スタイルになったミーシャを超絶もふりたい衝動に駆られたけど我慢した!
どうよ邪神! やっぱ私って偉いわ!!
「先程もお伝えしましたが、これらの事は内密にお願いします」
「は、はい、それは心得ています。
しかし陛下からの書状は拝見しましたが……ま、まさかとは思うのですが、あちらの子猫は伝説の……」
「ふふふ、流石は副ギルドマスターですね」
「み、皆様は……悪魔王国とは一体……」
ふふふ、やっと私の! 私達の偉大さがわかったか!!
けどこの程度で驚いてもらっては困る。
筆記試験で満点をとって私の凄さを見せつけて、今度こそ畏怖の念を集めてやるっ!!
薬草やら魔物やら素材なんかの基礎知識を問う筆記試験。
魔力保有量を計測する魔力量計測。
そんでもって、実戦能力を見るための実技試験。
まぁ、当然知ってたけど。
何たって前世の頃から人知れず憧れていた冒険者!
昔から色々と調べてたし、今回も事前に調査済なのだ!!
『特別推薦試験って?』
ぷ~、くすくす!
そんなの事も知らないの? 邪神なのに?
ふっふっふ、ならば仕方ない! 何も知らない無知な邪神にこの私が説明してしんぜよう!!
そもそも冒険者には最高位のSランクから最下位のFランクまで7つの階級が存在する。
本来なら新規に冒険者になった者は全員Fランクからのスタートになるんだけど……
王侯貴族や高位の冒険者の推薦があれば試験を受ける事によって実力に見合った階級に昇格できる!
その推薦による特別試験が特別推薦試験なのだ!!
『へぇ、そんな制度がねぇ』
そして今回、国賓たる私達の推薦者は何を隠そうこの国!
五大国が一角であるアクムス王国の国王となったアラン・ジョン・アクムス王なのだ!
『それはまぁ、当然出迎えられるよね。
逆に何で絡まれイベントが起こるなんて思っていたのか……まぁ実際に起こったわけだけど』
やめてくれ。
虚しくなるから、もうさっきの話はしないで!
「事前説明は以上になりますが、ここまでで何かご質問はございますでしょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「そう、ですか……」
なんかめっちゃ視線を感じるけど……
「ん、大丈夫」
確かに側から見れば私はソファーにだらしなくふんぞり帰ってケーキを完璧なマナーで食していたようにしか見えないだろう。
だがしかし!
優雅にケーキを食べながら子猫ミーシャをモフリ、邪神と会話しつつもクリスティアの説明を聞く。
この程度、並列思考に加えて思考加速と神羅万象をも使いこなす私にとっては児戯にも等しいのだよ!!
ふっふっふ、さぁ驚け! 実はエルフの副ギルドマスターのクリスティアよ!!
私の凄さに驚嘆し、褒め称えて崇めながら平伏するがいいわ!!
「では、早速ですが試験を受けたいのですが」
「はい、承知しました。
ではまず最初に筆記試験を受けていただきますので、別室にご案内いたします」
……ま、まぁいい。
別に褒めて欲しかったわけでも無ければ、自慢したかったわけでも無いし。
『あはは、そうだね』
何? 何か含みを感じるんだけど……そもそも! 言っとくけど、こうして冒険者になる事にも本当に歴とした理由があるんだからな!!
『うんうん、そうだね』
っ……このクソ邪神めぇ!!
ふん! そっちがそう言う態度を取るんなら、私もそれなりの対応を取らせてもらう!
もう絶対に冒険者になる事の本当の狙いは教えてあげないからな!!
「みぁっ……と、では参りましょうかご主人様!」
「ん」
みぁって鳴きながら私の膝から飛び降りて獣人スタイルになったミーシャを超絶もふりたい衝動に駆られたけど我慢した!
どうよ邪神! やっぱ私って偉いわ!!
「先程もお伝えしましたが、これらの事は内密にお願いします」
「は、はい、それは心得ています。
しかし陛下からの書状は拝見しましたが……ま、まさかとは思うのですが、あちらの子猫は伝説の……」
「ふふふ、流石は副ギルドマスターですね」
「み、皆様は……悪魔王国とは一体……」
ふふふ、やっと私の! 私達の偉大さがわかったか!!
けどこの程度で驚いてもらっては困る。
筆記試験で満点をとって私の凄さを見せつけて、今度こそ畏怖の念を集めてやるっ!!
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