124 / 436
第7章 冒険者ギルド編
124話 教えてあげないからな!
しおりを挟む
「以上が、特別推薦試験です」
薬草やら魔物やら素材なんかの基礎知識を問う筆記試験。
魔力保有量を計測する魔力量計測。
そんでもって、実戦能力を見るための実技試験。
まぁ、当然知ってたけど。
何たって前世の頃から人知れず憧れていた冒険者!
昔から色々と調べてたし、今回も事前に調査済なのだ!!
『特別推薦試験って?』
ぷ~、くすくす!
そんなの事も知らないの? 邪神なのに?
ふっふっふ、ならば仕方ない! 何も知らない無知な邪神にこの私が説明してしんぜよう!!
そもそも冒険者には最高位のSランクから最下位のFランクまで7つの階級が存在する。
本来なら新規に冒険者になった者は全員Fランクからのスタートになるんだけど……
王侯貴族や高位の冒険者の推薦があれば試験を受ける事によって実力に見合った階級に昇格できる!
その推薦による特別試験が特別推薦試験なのだ!!
『へぇ、そんな制度がねぇ』
そして今回、国賓たる私達の推薦者は何を隠そうこの国!
五大国が一角であるアクムス王国の国王となったアラン・ジョン・アクムス王なのだ!
『それはまぁ、当然出迎えられるよね。
逆に何で絡まれイベントが起こるなんて思っていたのか……まぁ実際に起こったわけだけど』
やめてくれ。
虚しくなるから、もうさっきの話はしないで!
「事前説明は以上になりますが、ここまでで何かご質問はございますでしょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「そう、ですか……」
なんかめっちゃ視線を感じるけど……
「ん、大丈夫」
確かに側から見れば私はソファーにだらしなくふんぞり帰ってケーキを完璧なマナーで食していたようにしか見えないだろう。
だがしかし!
優雅にケーキを食べながら子猫ミーシャをモフリ、邪神と会話しつつもクリスティアの説明を聞く。
この程度、並列思考に加えて思考加速と神羅万象をも使いこなす私にとっては児戯にも等しいのだよ!!
ふっふっふ、さぁ驚け! 実はエルフの副ギルドマスターのクリスティアよ!!
私の凄さに驚嘆し、褒め称えて崇めながら平伏するがいいわ!!
「では、早速ですが試験を受けたいのですが」
「はい、承知しました。
ではまず最初に筆記試験を受けていただきますので、別室にご案内いたします」
……ま、まぁいい。
別に褒めて欲しかったわけでも無ければ、自慢したかったわけでも無いし。
『あはは、そうだね』
何? 何か含みを感じるんだけど……そもそも! 言っとくけど、こうして冒険者になる事にも本当に歴とした理由があるんだからな!!
『うんうん、そうだね』
っ……このクソ邪神めぇ!!
ふん! そっちがそう言う態度を取るんなら、私もそれなりの対応を取らせてもらう!
もう絶対に冒険者になる事の本当の狙いは教えてあげないからな!!
「みぁっ……と、では参りましょうかご主人様!」
「ん」
みぁって鳴きながら私の膝から飛び降りて獣人スタイルになったミーシャを超絶もふりたい衝動に駆られたけど我慢した!
どうよ邪神! やっぱ私って偉いわ!!
「先程もお伝えしましたが、これらの事は内密にお願いします」
「は、はい、それは心得ています。
しかし陛下からの書状は拝見しましたが……ま、まさかとは思うのですが、あちらの子猫は伝説の……」
「ふふふ、流石は副ギルドマスターですね」
「み、皆様は……悪魔王国とは一体……」
ふふふ、やっと私の! 私達の偉大さがわかったか!!
けどこの程度で驚いてもらっては困る。
筆記試験で満点をとって私の凄さを見せつけて、今度こそ畏怖の念を集めてやるっ!!
薬草やら魔物やら素材なんかの基礎知識を問う筆記試験。
魔力保有量を計測する魔力量計測。
そんでもって、実戦能力を見るための実技試験。
まぁ、当然知ってたけど。
何たって前世の頃から人知れず憧れていた冒険者!
昔から色々と調べてたし、今回も事前に調査済なのだ!!
『特別推薦試験って?』
ぷ~、くすくす!
そんなの事も知らないの? 邪神なのに?
ふっふっふ、ならば仕方ない! 何も知らない無知な邪神にこの私が説明してしんぜよう!!
そもそも冒険者には最高位のSランクから最下位のFランクまで7つの階級が存在する。
本来なら新規に冒険者になった者は全員Fランクからのスタートになるんだけど……
王侯貴族や高位の冒険者の推薦があれば試験を受ける事によって実力に見合った階級に昇格できる!
その推薦による特別試験が特別推薦試験なのだ!!
『へぇ、そんな制度がねぇ』
そして今回、国賓たる私達の推薦者は何を隠そうこの国!
五大国が一角であるアクムス王国の国王となったアラン・ジョン・アクムス王なのだ!
『それはまぁ、当然出迎えられるよね。
逆に何で絡まれイベントが起こるなんて思っていたのか……まぁ実際に起こったわけだけど』
やめてくれ。
虚しくなるから、もうさっきの話はしないで!
「事前説明は以上になりますが、ここまでで何かご質問はございますでしょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「そう、ですか……」
なんかめっちゃ視線を感じるけど……
「ん、大丈夫」
確かに側から見れば私はソファーにだらしなくふんぞり帰ってケーキを完璧なマナーで食していたようにしか見えないだろう。
だがしかし!
優雅にケーキを食べながら子猫ミーシャをモフリ、邪神と会話しつつもクリスティアの説明を聞く。
この程度、並列思考に加えて思考加速と神羅万象をも使いこなす私にとっては児戯にも等しいのだよ!!
ふっふっふ、さぁ驚け! 実はエルフの副ギルドマスターのクリスティアよ!!
私の凄さに驚嘆し、褒め称えて崇めながら平伏するがいいわ!!
「では、早速ですが試験を受けたいのですが」
「はい、承知しました。
ではまず最初に筆記試験を受けていただきますので、別室にご案内いたします」
……ま、まぁいい。
別に褒めて欲しかったわけでも無ければ、自慢したかったわけでも無いし。
『あはは、そうだね』
何? 何か含みを感じるんだけど……そもそも! 言っとくけど、こうして冒険者になる事にも本当に歴とした理由があるんだからな!!
『うんうん、そうだね』
っ……このクソ邪神めぇ!!
ふん! そっちがそう言う態度を取るんなら、私もそれなりの対応を取らせてもらう!
もう絶対に冒険者になる事の本当の狙いは教えてあげないからな!!
「みぁっ……と、では参りましょうかご主人様!」
「ん」
みぁって鳴きながら私の膝から飛び降りて獣人スタイルになったミーシャを超絶もふりたい衝動に駆られたけど我慢した!
どうよ邪神! やっぱ私って偉いわ!!
「先程もお伝えしましたが、これらの事は内密にお願いします」
「は、はい、それは心得ています。
しかし陛下からの書状は拝見しましたが……ま、まさかとは思うのですが、あちらの子猫は伝説の……」
「ふふふ、流石は副ギルドマスターですね」
「み、皆様は……悪魔王国とは一体……」
ふふふ、やっと私の! 私達の偉大さがわかったか!!
けどこの程度で驚いてもらっては困る。
筆記試験で満点をとって私の凄さを見せつけて、今度こそ畏怖の念を集めてやるっ!!
10
お気に入りに追加
758
あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる