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第3章 大陸統一編
74話 だからイヤだったんだ!
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「さぁ、参りましょう」
「……」
「お嬢様? 如何なさいましたか?」
「……何でもない。
今行く」
グランを眷属として1週間。
この1週間で私が言いたい事は……やっぱりグランはシルヴィアと同じ系統だったっ!!
いやまぁ、いきなり口調が変わって、私の前に跪いた時から薄々見え隠れしてたけども!
たった1週間でシルヴィアにすら同格と認められ、今やシルヴィアと双璧を成す立派な完璧執事。
何で数千年単位で魔王として君臨してた存在が、この短期間でここまで完璧な従者になれるのか?
昨日再会したアーグベル達も目を見開いてたなぁ……
「ふふふ、良くお似合いですよレフィーお嬢様」
「ありがと」
今着てるのは黒色のワンピース。
しかし! ただのワンピースだと思う事なかれ!
これは今日のために作り上げた傑作! 圧倒的な魔法耐性に加え、物理的な防御力も超高レベル。
吸血鬼の始祖らしいミリアの血に、漏れ出る膨大な魔力だけで気候すら容易く変えてしまう氷魔猫のミーシャの毛。
古竜王グランの鱗を材料に、最上位悪魔であるシルヴィアの魔力で作られたこのワンピースは、もはやワンピースなんて生易しいモノじゃない。
紛れもなくこの世界でもトップクラス。
勇者の持つ聖剣と比べても全く見劣りしない最上位の武具なのだ!!
いや、邪神がドン引きしてたし、もしかすると聖剣以上に……
「可愛い系のお洋服もお似合いですけど、これはこれでなかなか……」
「流石はレフィー様!
カッコいいです」
ふっふっふ! そうでしょ、そうでしょ!?
ミーシャもミリアもわかってるわ。
確かに凄いけど、このワンピースの性能は別にどうでも良い。
大事なのはこのワンピースはカッコいいと言う事っ!!
最初はドレスを着せられそうになってたのを断固拒否して、ワンピースになったわけだけど。
軍服をイメージしたこのデザイン!
可愛さを残しながらもしっかりした威厳と威圧感、そしてカッコよさが入り混じる逸品なのだ!!
「ふふん!」
我ながらデザインセンスの良さに惚れ惚れするわ。
さぁ、もっと私を褒めるがいい!
「では、レフィーお嬢様の凛々しいお姿を皆にもお見せ致しましょう。
皆既にレフィーお嬢様のお披露目を待っておりますから」
くっ、せっかく現実から目を逸らしてたのにっ!
いや、わかってるよ!? お披露目をする必要があるって事はさ!
でも……でも! やっぱりイヤなものはイヤなんだっ!!
「参りましょう」
シルヴィアがそう言うと同時に、一瞬のタイムラグも浮遊感も一切なく瞬時に視界が切り替わり……
「うぅ……」
だからイヤだったんだ。
そもそも私は人間不信、他人恐怖症なのに……
「ではこれより、四魔王連合戦争の終戦……」
この大陸、終焉の大地の中央。
ダンジョンの真上に急遽作られた、謁見の間みたいな舞台から覗く視界を埋め尽くす綺麗に整列した人々が……
「そして、新たな魔王レフィー様のお披露目式典を開始します」
シルヴィアの言葉を受けて辺り一帯に歓声が響き渡った。
「……」
「お嬢様? 如何なさいましたか?」
「……何でもない。
今行く」
グランを眷属として1週間。
この1週間で私が言いたい事は……やっぱりグランはシルヴィアと同じ系統だったっ!!
いやまぁ、いきなり口調が変わって、私の前に跪いた時から薄々見え隠れしてたけども!
たった1週間でシルヴィアにすら同格と認められ、今やシルヴィアと双璧を成す立派な完璧執事。
何で数千年単位で魔王として君臨してた存在が、この短期間でここまで完璧な従者になれるのか?
昨日再会したアーグベル達も目を見開いてたなぁ……
「ふふふ、良くお似合いですよレフィーお嬢様」
「ありがと」
今着てるのは黒色のワンピース。
しかし! ただのワンピースだと思う事なかれ!
これは今日のために作り上げた傑作! 圧倒的な魔法耐性に加え、物理的な防御力も超高レベル。
吸血鬼の始祖らしいミリアの血に、漏れ出る膨大な魔力だけで気候すら容易く変えてしまう氷魔猫のミーシャの毛。
古竜王グランの鱗を材料に、最上位悪魔であるシルヴィアの魔力で作られたこのワンピースは、もはやワンピースなんて生易しいモノじゃない。
紛れもなくこの世界でもトップクラス。
勇者の持つ聖剣と比べても全く見劣りしない最上位の武具なのだ!!
いや、邪神がドン引きしてたし、もしかすると聖剣以上に……
「可愛い系のお洋服もお似合いですけど、これはこれでなかなか……」
「流石はレフィー様!
カッコいいです」
ふっふっふ! そうでしょ、そうでしょ!?
ミーシャもミリアもわかってるわ。
確かに凄いけど、このワンピースの性能は別にどうでも良い。
大事なのはこのワンピースはカッコいいと言う事っ!!
最初はドレスを着せられそうになってたのを断固拒否して、ワンピースになったわけだけど。
軍服をイメージしたこのデザイン!
可愛さを残しながらもしっかりした威厳と威圧感、そしてカッコよさが入り混じる逸品なのだ!!
「ふふん!」
我ながらデザインセンスの良さに惚れ惚れするわ。
さぁ、もっと私を褒めるがいい!
「では、レフィーお嬢様の凛々しいお姿を皆にもお見せ致しましょう。
皆既にレフィーお嬢様のお披露目を待っておりますから」
くっ、せっかく現実から目を逸らしてたのにっ!
いや、わかってるよ!? お披露目をする必要があるって事はさ!
でも……でも! やっぱりイヤなものはイヤなんだっ!!
「参りましょう」
シルヴィアがそう言うと同時に、一瞬のタイムラグも浮遊感も一切なく瞬時に視界が切り替わり……
「うぅ……」
だからイヤだったんだ。
そもそも私は人間不信、他人恐怖症なのに……
「ではこれより、四魔王連合戦争の終戦……」
この大陸、終焉の大地の中央。
ダンジョンの真上に急遽作られた、謁見の間みたいな舞台から覗く視界を埋め尽くす綺麗に整列した人々が……
「そして、新たな魔王レフィー様のお披露目式典を開始します」
シルヴィアの言葉を受けて辺り一帯に歓声が響き渡った。
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