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第1章 悪魔誕生編
06話 跳んで、走って、転がってっ!
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「不可侵領域である混沌の洞窟から、感じた事の無い気配を感知してわざわざ見に来たというのに……」
はぁ、って溜息つかれたんですけど。
しかも、心底ガッカリしたご様子で……溜息つきたいのはコッチじゃ!
けどまぁ、この骸骨のおかげであの洞窟が混沌の洞窟とかいう、厨二全開な場所って事はわかった。
言葉は通じそうだし、ここはファーストコンタクトを図ってみよ……
「見たところ大した力も持たぬ下等生物。
期待外れもいいところよ、面白味も何もない。
ふむ、完全なる無駄足だったわけか……まぁいい、取り敢えず殺すとするか」
ホワッツ?
え? 何、今なんて言った?
私の耳がおかしくなかったら今この謎生物、殺すって言ったよね!?
誰を?
私を?
いやいやいや、無い無い。
それは流石に無いわー。
ゴォウ!!
うわー、何か骸骨の手の上に真っ黒い炎みたいなのが出てきたー。
そんでもって音の発生場所である私の足元の抉れた地面。
こってあれだよね?
ゲームとかでもテンプレなチュートリアルにある初めての戦闘ってヤツじゃ……
いやー、初っ端からこれは荷が重すぎるわっ!?
運営しっかりしろよ! チィっ、こうなったら仕方ない……取り敢えず、先手必勝っ!!
「解析!!」
エルダーリッチ
名前 : ???
「……」
嘘でしょ?
エルダーリッチって言うと、殺される以前の記憶では神話とかで語られる存在だった気が……
最初の戦闘って言ったら、スライムかゴブリンでしょ普通!?
それが何? 何でこんな神話生物なわけっ!?
「さぁ死ね、下等生物」
くっ、こうなれば覚悟を決めるしかなさそうだ……
もちろん全力で逃げましたけど何か?
いやー、あんなのとまともに戦えるはずないじゃん。
アレと戦うとか、クリ◯ンが宇宙の帝王と一騎打ちするみたいなものだよ!?
そんなの、自殺行為でしかないから。
まぁ何にせよ、あの骸骨がバカで助かったわ。
あのヤロウ、ドンパチ魔法撃ってきやがって……危うく死に掛けたよこっちは!
まぁ、そのおかげで爆炎に紛れてクレーターに飛び込んで、土に埋もれて九死に一生を得たわけだけどさ。
私のこの逃走劇を言葉にしてみると……跳んで、走って、転がってっ!
とまぁ、こんな感じかな?
いや~我ながら良くあれだけ動けたな。
人間、死ぬ気になれば何とかなるもんだなぁ……まぁ私、もう人間じゃなくて悪魔なんだけど。
『ぴろん!
スキル・解析の性能が上昇しました!』
……え? 確かにさっきは文句言ったけど……
と言うか性能の上昇? いやまぁ、私的には非常にありがたいけど……ちょっと訳がわかりません。
前世でもファンタジー世界よろしく、当然のようにスキルは存在した。
でも、スキルの熟練度ってこんなに簡単に上昇したりはしないハズなんだけど……
「あっ」
これは、閃いてしまった!
スキルの事がわからんのなら、解析スキルを解析すれば良いじゃん!!
となれば、早速……と言いたいけど。
あの骸骨こと、エルダーリッチも不可侵領域とか言ってたし。
うん、今はとりあえず、あの洞窟に避難しよう。
はぁ、って溜息つかれたんですけど。
しかも、心底ガッカリしたご様子で……溜息つきたいのはコッチじゃ!
けどまぁ、この骸骨のおかげであの洞窟が混沌の洞窟とかいう、厨二全開な場所って事はわかった。
言葉は通じそうだし、ここはファーストコンタクトを図ってみよ……
「見たところ大した力も持たぬ下等生物。
期待外れもいいところよ、面白味も何もない。
ふむ、完全なる無駄足だったわけか……まぁいい、取り敢えず殺すとするか」
ホワッツ?
え? 何、今なんて言った?
私の耳がおかしくなかったら今この謎生物、殺すって言ったよね!?
誰を?
私を?
いやいやいや、無い無い。
それは流石に無いわー。
ゴォウ!!
うわー、何か骸骨の手の上に真っ黒い炎みたいなのが出てきたー。
そんでもって音の発生場所である私の足元の抉れた地面。
こってあれだよね?
ゲームとかでもテンプレなチュートリアルにある初めての戦闘ってヤツじゃ……
いやー、初っ端からこれは荷が重すぎるわっ!?
運営しっかりしろよ! チィっ、こうなったら仕方ない……取り敢えず、先手必勝っ!!
「解析!!」
エルダーリッチ
名前 : ???
「……」
嘘でしょ?
エルダーリッチって言うと、殺される以前の記憶では神話とかで語られる存在だった気が……
最初の戦闘って言ったら、スライムかゴブリンでしょ普通!?
それが何? 何でこんな神話生物なわけっ!?
「さぁ死ね、下等生物」
くっ、こうなれば覚悟を決めるしかなさそうだ……
もちろん全力で逃げましたけど何か?
いやー、あんなのとまともに戦えるはずないじゃん。
アレと戦うとか、クリ◯ンが宇宙の帝王と一騎打ちするみたいなものだよ!?
そんなの、自殺行為でしかないから。
まぁ何にせよ、あの骸骨がバカで助かったわ。
あのヤロウ、ドンパチ魔法撃ってきやがって……危うく死に掛けたよこっちは!
まぁ、そのおかげで爆炎に紛れてクレーターに飛び込んで、土に埋もれて九死に一生を得たわけだけどさ。
私のこの逃走劇を言葉にしてみると……跳んで、走って、転がってっ!
とまぁ、こんな感じかな?
いや~我ながら良くあれだけ動けたな。
人間、死ぬ気になれば何とかなるもんだなぁ……まぁ私、もう人間じゃなくて悪魔なんだけど。
『ぴろん!
スキル・解析の性能が上昇しました!』
……え? 確かにさっきは文句言ったけど……
と言うか性能の上昇? いやまぁ、私的には非常にありがたいけど……ちょっと訳がわかりません。
前世でもファンタジー世界よろしく、当然のようにスキルは存在した。
でも、スキルの熟練度ってこんなに簡単に上昇したりはしないハズなんだけど……
「あっ」
これは、閃いてしまった!
スキルの事がわからんのなら、解析スキルを解析すれば良いじゃん!!
となれば、早速……と言いたいけど。
あの骸骨こと、エルダーリッチも不可侵領域とか言ってたし。
うん、今はとりあえず、あの洞窟に避難しよう。
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