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第19章 神魔大戦編
371話 最終決戦です! その3
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「ふぅ……やっと決着ですね」
「この、私が……」
自身の血溜まりに沈んだヴィスデロビアが唖然と呟く。
別にふざける訳じゃないですけど、あえて言いましょう! お前はリアルフ◯ーザ様かっ!!
あ、アレですか!?
僕もちょっとエネルギーを渡してあげた方がいいんですか!?
そんでもって、去り際に攻撃されて、バカヤローッ!! ってやるんですかっ!?
い、いや、冷静になるのです! 落ち着くのです、ルーミエルよ!!
いくらヴィスデロビアがフ◯ーザ様をリアルに体現していても、惑わされてはなりませんっ!!
そもそもです! 超越者とはその殆どが不死と言っても過言では無い存在。
例え身体を上下に両断されても……普通は神でも死ぬかもですけど、ナンバーズに名を連なる程の強者になると瞬時に回復する事でしょう。
今現在、ヴィスデロビアが回復してないのは、単にそれだけの力がもう残ってないから。
別にヴィスデロビアは、僕を惑わすためにリアルフ◯ーザ様を演じている訳で断じて無いのです! ……多分。
「他にもやらないとダメな事がありますし……終わらせるとしましょう」
いくらヴィスデロビアが死に体だとはいえ、油断はしません。
最後まで全力でもって叩き潰す!
「ク……クックック、まさかこの私がここまで追い詰められるとはな……こうなっては致し方ないか」
「っ!?」
これは一体……!
この世界に足を踏み入れた時から感じていた違和感。
奥に見えるお城で何かやってるとは思っていましたが……突如として出現した膨大なエネルギー反応。
場所はやっぱりお城の中、中心部ですね。
何ですかこのアホみたいなエネルギーは!
僕やネルヴィア様にヴィスデロビアを足しても……いや、ここにいる全員の総合よりも更に莫大……
皆んなから聞いていた撤退したハズの魔皇神が何処にもいないから、お城の中にいるだろうと警戒はしていましたけど……このエネルギー反応は流石に驚きです。
ただ、変ですね。
莫大なエネルギー反応ですけど、これは……
「ただのエネルギー体?」
「ご名答! アレは私が集めたエネルギーの塊でね。
今回の戦争によって死んだ者達の魂をエネルギーへと変換したモノ。
私の奥の手さ」
「まさか……」
「クックック、何故か想定値よりも低かったが……それでも全ての神々もろとも統一神界を消し去るには十分なエネルギー」
確かに、アレだけ膨大なエネルギーだったら衝突させて暴走させるだけで統一神界を消し去る事ができそうですね……
「とは言え、こうなっては仕方ないな……」
「っ!」
ヴィスデロビアの上半身がフワリと宙に舞い、突如として地面から噴き出した漆黒のエネルギーに呑み込まれた。
遥か上空まで立ち昇るエネルギーは漆黒の巨大な柱を作り出し……
「待たせたね。
さぁ、続きを始めようか」
柱が噴水の水が勢いを無くすように徐々に消失し、いつも通りの余裕ある気取った笑みを浮かべたヴィスデロビアが、無傷で姿を現した。
「エネルギーを取り込んで回復しましたか……」
しかもこれは……
「戦闘中にパワーアップするなんて……!!」
「それだけじゃないよ」
ヴィスデロビアがニヤリと口角を吊り上げると同時に、その傍に強大な魔力を発する6名が。
魔皇神序列一桁にしてヴィスデロビアの眷属である6名が降り立った。
いやまぁ、この際、魔皇神の事はどうでも良いです。
序列一桁の魔皇神が増えた事なんて些細な問題なのです!
今重要なのは……ヴィスデロビアが戦闘中にパワーアップを果たすというテンプレを成し遂げてしまったという事のみっ!!
うぅ……ヴィスデロビアめ! このテンプレは僕もまだ達成してないのにっ!!
ズルいです! そもそもヴィスデロビアは破壊神であって勇者じゃないのにっ!
「しかし、よろしかったのですか?」
「構わない。
消費したエネルギーならまた集めれば良い。
今は私の障害となり得るルーミエル達を確実に始末する事の方が重要だ」
「ほう、少々パワーアップして人数が増えただけで随分と余裕じゃな?
先程、ルーミエル1人に敗れた事を忘れたか?」
「クックック、確かにキミやルーミエルは私の想定を超えていた。
しかし……今の私ならばお前達に遅れは取らない」
やっと決着だと思ったのに……流石に手強そうですね。
それにヴィスデロビアが自身の回復と強化にエネルギーを使ったとは言え、まだ半分程は奥のお城に残ったまま。
「ネルヴィア様」
「うむ、任せておけ」
流石はネルヴィア様!
みなまで言わずとも察してくれるとは! ネルヴィア様にはメルヴィー達と同様に心覗きマイスターの称号を進呈しましょう!!
「クックック、さぁ、先程のリベンジマッチを始めましょうか!!」
ヴィスデロビア達と僕達との睨み合いによって舞い降りた静寂を突き崩すヴィスデロビアの笑い声と共に、僕とヴィスデロビア以外全員の姿が掻き消えた。
「この、私が……」
自身の血溜まりに沈んだヴィスデロビアが唖然と呟く。
別にふざける訳じゃないですけど、あえて言いましょう! お前はリアルフ◯ーザ様かっ!!
あ、アレですか!?
僕もちょっとエネルギーを渡してあげた方がいいんですか!?
そんでもって、去り際に攻撃されて、バカヤローッ!! ってやるんですかっ!?
い、いや、冷静になるのです! 落ち着くのです、ルーミエルよ!!
いくらヴィスデロビアがフ◯ーザ様をリアルに体現していても、惑わされてはなりませんっ!!
そもそもです! 超越者とはその殆どが不死と言っても過言では無い存在。
例え身体を上下に両断されても……普通は神でも死ぬかもですけど、ナンバーズに名を連なる程の強者になると瞬時に回復する事でしょう。
今現在、ヴィスデロビアが回復してないのは、単にそれだけの力がもう残ってないから。
別にヴィスデロビアは、僕を惑わすためにリアルフ◯ーザ様を演じている訳で断じて無いのです! ……多分。
「他にもやらないとダメな事がありますし……終わらせるとしましょう」
いくらヴィスデロビアが死に体だとはいえ、油断はしません。
最後まで全力でもって叩き潰す!
「ク……クックック、まさかこの私がここまで追い詰められるとはな……こうなっては致し方ないか」
「っ!?」
これは一体……!
この世界に足を踏み入れた時から感じていた違和感。
奥に見えるお城で何かやってるとは思っていましたが……突如として出現した膨大なエネルギー反応。
場所はやっぱりお城の中、中心部ですね。
何ですかこのアホみたいなエネルギーは!
僕やネルヴィア様にヴィスデロビアを足しても……いや、ここにいる全員の総合よりも更に莫大……
皆んなから聞いていた撤退したハズの魔皇神が何処にもいないから、お城の中にいるだろうと警戒はしていましたけど……このエネルギー反応は流石に驚きです。
ただ、変ですね。
莫大なエネルギー反応ですけど、これは……
「ただのエネルギー体?」
「ご名答! アレは私が集めたエネルギーの塊でね。
今回の戦争によって死んだ者達の魂をエネルギーへと変換したモノ。
私の奥の手さ」
「まさか……」
「クックック、何故か想定値よりも低かったが……それでも全ての神々もろとも統一神界を消し去るには十分なエネルギー」
確かに、アレだけ膨大なエネルギーだったら衝突させて暴走させるだけで統一神界を消し去る事ができそうですね……
「とは言え、こうなっては仕方ないな……」
「っ!」
ヴィスデロビアの上半身がフワリと宙に舞い、突如として地面から噴き出した漆黒のエネルギーに呑み込まれた。
遥か上空まで立ち昇るエネルギーは漆黒の巨大な柱を作り出し……
「待たせたね。
さぁ、続きを始めようか」
柱が噴水の水が勢いを無くすように徐々に消失し、いつも通りの余裕ある気取った笑みを浮かべたヴィスデロビアが、無傷で姿を現した。
「エネルギーを取り込んで回復しましたか……」
しかもこれは……
「戦闘中にパワーアップするなんて……!!」
「それだけじゃないよ」
ヴィスデロビアがニヤリと口角を吊り上げると同時に、その傍に強大な魔力を発する6名が。
魔皇神序列一桁にしてヴィスデロビアの眷属である6名が降り立った。
いやまぁ、この際、魔皇神の事はどうでも良いです。
序列一桁の魔皇神が増えた事なんて些細な問題なのです!
今重要なのは……ヴィスデロビアが戦闘中にパワーアップを果たすというテンプレを成し遂げてしまったという事のみっ!!
うぅ……ヴィスデロビアめ! このテンプレは僕もまだ達成してないのにっ!!
ズルいです! そもそもヴィスデロビアは破壊神であって勇者じゃないのにっ!
「しかし、よろしかったのですか?」
「構わない。
消費したエネルギーならまた集めれば良い。
今は私の障害となり得るルーミエル達を確実に始末する事の方が重要だ」
「ほう、少々パワーアップして人数が増えただけで随分と余裕じゃな?
先程、ルーミエル1人に敗れた事を忘れたか?」
「クックック、確かにキミやルーミエルは私の想定を超えていた。
しかし……今の私ならばお前達に遅れは取らない」
やっと決着だと思ったのに……流石に手強そうですね。
それにヴィスデロビアが自身の回復と強化にエネルギーを使ったとは言え、まだ半分程は奥のお城に残ったまま。
「ネルヴィア様」
「うむ、任せておけ」
流石はネルヴィア様!
みなまで言わずとも察してくれるとは! ネルヴィア様にはメルヴィー達と同様に心覗きマイスターの称号を進呈しましょう!!
「クックック、さぁ、先程のリベンジマッチを始めましょうか!!」
ヴィスデロビア達と僕達との睨み合いによって舞い降りた静寂を突き崩すヴィスデロビアの笑い声と共に、僕とヴィスデロビア以外全員の姿が掻き消えた。
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