最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

文字の大きさ
上 下
361 / 375
第19章 神魔大戦編

361話 当然です!!

しおりを挟む
 とは言えです。
 いくらヴィスデロビアを鼻血が出るまでぶん殴る為に、最初から全開でいくと言っても……最近、全くと言って良いほど全力を出した事なんて無いですしね。
 いきなり全力だとどこか痛めちゃう可能性がありますね。

 本当に、ホント~に!  誠に遺憾ですが、徐々に上げていくとしましょう。
 超上級ヒキニートたる僕が全力運動するのだから、アップは凄まじく重要な要素!
 まずは3割程度から……

「ほっ!」

 アップがてらの3割の速度でヴィスデロビアに切迫して鼻めがけて右ストレート!

「この程度かな?」

 ひらりと、当然の様に回避したヴィスデロビアがそう言って微笑みを浮かべる。
 端的言って、かなりウザイ。
 この気取ってる感じがとにかくムカつきますっ!!

「この程度なわけ無いでしょっ!」

 空ぶった勢いを利用し、翼を回して更に遠心力を付けながら気取った笑顔へと回し蹴りを放つ。

「……!?」

 やれやれと言った感じに肩を竦めていたヴィスデロビアの動きが止まり、驚いた様に目を見開いて顔が強張る。

「やっ!」

 硬直して動きを止めたヴィスデロビアが吹き飛ばされて、爆発音の様な轟音が鳴り響く。
 発生した衝撃波が大気を揺らし遠方の雲を消し飛ばす。

「滅砲っ!!」

「っ!」

 全てを消し去るレーザーが吹き飛んだヴィスデロビアを追撃する。
 空気すら消滅させつつ飛来する滅砲は一瞬でヴィスデロビアまで切迫し……上空に離脱したヴィスデロビアが、何事も無かったかの様に姿を現し……

「妾の事を忘れては困るなっ!!」

 ネルヴィアの踵落しが脳天へと振り下ろされた。
 一瞬でヴィスデロビアが地面へと突き刺さり、けたたましい轟音と共に地面が割れてめくれ上がって巨大なクレーターが出来上がる。

「おぉ!」

 流石はネルヴィア様、凄まじい威力です!
 無人の荒野だから良かったものの、もし仮に下が統一神界だったら大惨事でしたね。
 うん、ヴィスデロビアを統一神界上空から蹴り飛ばして良かった。

「しかし、これは……」

 う~ん、ネルヴィア様の外見は幼女……とまでは言わなくとも、ハッキリ言ってかなり幼い。
 まだまだ幼い少女が一瞬でこの光景を作り出す威力の攻撃を当然の様にするって……

「途轍もなくシュールですね」

「ルーミエルよ、お主にだけは言われとう無いわ!」

「?」

 な、なんでか怒られちゃいました……まぁ一緒に頭を撫でてくれたので別に良いですけど!

「クックック、手が痺れたのは久しぶりだ」

 僕の回し蹴りを受け止めていた右手と、ネルヴィア様の踵落としを受け止めた左手をひらひらと揺らし、クレーターから姿を表すヴィスデロビア。
 やっぱり大したダメージは無い様ですね……まだ気取った笑みを浮かべてますし。

「やはり貴方達2人を同時に相手をするのは少々キツい」

「当然です!」

 そもそも、ヴィスデロビアの相手なんて僕一人で十分なのです!!
 そこにネルヴィア様が加わっての2対1、キツく無い訳が無い!

「もう少し遊びたかったが……仕方ないか。
 次のステージに移るとしよう」
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

処理中です...