353 / 375
第19章 神魔大戦編
353話 僕ですか?
しおりを挟む
色々と雑務をこなしてやっと戻って来れたと思ったら、血走った目で叫ぶ変質者に出会すなんて……
ちょっと怖くて鳥肌が立っちゃったじゃ無いですか!
咄嗟に滅光魔法を撃っちゃいましたし……ま、まぁ、あれです。
これはあの人の自業自得です!
だって転移していきなり目の前に変質者が居たら攻撃しても仕方ないですし! うん、僕は悪く無いのですっ!!
「お嬢様、お嬢様」
「えっ? あ、はい、ちゃんと聞いてますよ?」
「お嬢様、すぐにバレる嘘は付かない方が宜しいかと」
じぃーっとジト目で見つめてくるメルヴィーさん。
自然と視線を逸らしてフェードアウト! 完璧な誤魔化し方で……
「メ、メルヴィー……」
「如何なさいましたか?」
ヤ、ヤバイ! 何でこんなにも沢山の人がっ? しかも何で皆んな僕を観てるんですかっ!?
多少は長年のボッチ生活で磨きに磨いた人見知りを克服したとは言え、流石に心の準備ゼロの状態でこんな状況に遭遇したらヤバイっ!!
少なくとも100人以上はいます。
それもかなり近くに、ほんの数メートルの距離にっ!! うぅ……一体どうすれば……と、取り敢えずメルヴィーの後ろに隠れましょう!!
「ルーミエル様っ!」
この声は……!
「ア、アイリースさん!」
おぉ、気が動転して気付かなかったですけど、アイリースさんが目の前に!
実にいいタイミング! グッジョブです!!
アイリースさんは丁度ここにいる人達の先頭にいますし、知り合いならいくら見られてもどうって事ありません。
ふっふっふ……! 至って自然にアイリースさんの陰に隠れて他の人達の視線から逃れる事に成功。
ミッション、コンプリートですっ!!
「ルーミエル嬢、少し宜しいかな?」
宜しいか、宜しくないか聞かれれば、全然宜しくは無いのですけど……残念な事にそうも言ってられませんね。
取り敢えず周囲の視線の大多数はシャットダウンできましたし……やるとしましょうか。
「何でしょうか? オシークスさん」
ふっ! どうです、このキリッとした真剣な面持ちは!?
統一神界、ヴィスデロビア勢力と並び立つ三大勢力の一角であるナイトメアの頂点に君臨する者の威厳はっ!!
「何やら満足そうなところ申し訳ないが、見ての通り取り込み中でしてな」
確かに言われてみれば、何やら見るからに纏う覇気もエネルギー量も学生とはレベルが違う、強そうな人達がいますね。
壁の盛大に壊れてますし……
「負けるつもりは毛頭無いのですが、この者達の目的は学園の生徒達の抹殺。
この人数を相手に生徒や他の者達を守りながら儂1人で戦うのは些かしんどいのですが。
もし宜しければ、手を貸して頂きたいのじゃが」
抹殺……? 誰の? 生徒達の??
つまりは何ですか? 僕の可愛い教え子達を殺そうと襲ってきたと。
なる程、だからこの構図ですか。
あの壁を壊して侵入して来た襲撃者達から学生達を守るべく、オシークスさんが立ちはだかっているって訳ですね。
しかし、僕の大切で可愛い教え子達を狙って来るなんて……しかも、この場所には僕の友達のアイリースさんもいるのにっ!
襲撃者共、許すまじですっ!!
「分かりました。
僕の可愛い教え子達を殺そうとするなんて万死に値します!!」
ここはナイトメアの創設者としてでは無く、一先生として生徒達を危険に晒す悪意を叩きのめしてやりましょう!
敵の中で一番強そうな、先頭に立っているマッチョ男を睨み付ける。
「っ!」
ふっ! どうやら僕の圧倒的な存在感と、鋭い眼光にビビってる様ですね!
「てめぇ、何者だ?」
「僕ですか?」
来たっ!!
遂にこのセリフを口にする時が来ましたっ!!
「僕は、この子達のただの先生ですよ!」
キマッたぁー!!
ちょっとアドリブで変更したけど、教員になった時からいつか言いたいと思っていた名台詞!
ふっふっふ! さぁ覚悟するのです襲撃者達よ! このセリフを言ったからには……一人も逃さずに叩きのめしてやりますっ!!
ちょっと怖くて鳥肌が立っちゃったじゃ無いですか!
咄嗟に滅光魔法を撃っちゃいましたし……ま、まぁ、あれです。
これはあの人の自業自得です!
だって転移していきなり目の前に変質者が居たら攻撃しても仕方ないですし! うん、僕は悪く無いのですっ!!
「お嬢様、お嬢様」
「えっ? あ、はい、ちゃんと聞いてますよ?」
「お嬢様、すぐにバレる嘘は付かない方が宜しいかと」
じぃーっとジト目で見つめてくるメルヴィーさん。
自然と視線を逸らしてフェードアウト! 完璧な誤魔化し方で……
「メ、メルヴィー……」
「如何なさいましたか?」
ヤ、ヤバイ! 何でこんなにも沢山の人がっ? しかも何で皆んな僕を観てるんですかっ!?
多少は長年のボッチ生活で磨きに磨いた人見知りを克服したとは言え、流石に心の準備ゼロの状態でこんな状況に遭遇したらヤバイっ!!
少なくとも100人以上はいます。
それもかなり近くに、ほんの数メートルの距離にっ!! うぅ……一体どうすれば……と、取り敢えずメルヴィーの後ろに隠れましょう!!
「ルーミエル様っ!」
この声は……!
「ア、アイリースさん!」
おぉ、気が動転して気付かなかったですけど、アイリースさんが目の前に!
実にいいタイミング! グッジョブです!!
アイリースさんは丁度ここにいる人達の先頭にいますし、知り合いならいくら見られてもどうって事ありません。
ふっふっふ……! 至って自然にアイリースさんの陰に隠れて他の人達の視線から逃れる事に成功。
ミッション、コンプリートですっ!!
「ルーミエル嬢、少し宜しいかな?」
宜しいか、宜しくないか聞かれれば、全然宜しくは無いのですけど……残念な事にそうも言ってられませんね。
取り敢えず周囲の視線の大多数はシャットダウンできましたし……やるとしましょうか。
「何でしょうか? オシークスさん」
ふっ! どうです、このキリッとした真剣な面持ちは!?
統一神界、ヴィスデロビア勢力と並び立つ三大勢力の一角であるナイトメアの頂点に君臨する者の威厳はっ!!
「何やら満足そうなところ申し訳ないが、見ての通り取り込み中でしてな」
確かに言われてみれば、何やら見るからに纏う覇気もエネルギー量も学生とはレベルが違う、強そうな人達がいますね。
壁の盛大に壊れてますし……
「負けるつもりは毛頭無いのですが、この者達の目的は学園の生徒達の抹殺。
この人数を相手に生徒や他の者達を守りながら儂1人で戦うのは些かしんどいのですが。
もし宜しければ、手を貸して頂きたいのじゃが」
抹殺……? 誰の? 生徒達の??
つまりは何ですか? 僕の可愛い教え子達を殺そうと襲ってきたと。
なる程、だからこの構図ですか。
あの壁を壊して侵入して来た襲撃者達から学生達を守るべく、オシークスさんが立ちはだかっているって訳ですね。
しかし、僕の大切で可愛い教え子達を狙って来るなんて……しかも、この場所には僕の友達のアイリースさんもいるのにっ!
襲撃者共、許すまじですっ!!
「分かりました。
僕の可愛い教え子達を殺そうとするなんて万死に値します!!」
ここはナイトメアの創設者としてでは無く、一先生として生徒達を危険に晒す悪意を叩きのめしてやりましょう!
敵の中で一番強そうな、先頭に立っているマッチョ男を睨み付ける。
「っ!」
ふっ! どうやら僕の圧倒的な存在感と、鋭い眼光にビビってる様ですね!
「てめぇ、何者だ?」
「僕ですか?」
来たっ!!
遂にこのセリフを口にする時が来ましたっ!!
「僕は、この子達のただの先生ですよ!」
キマッたぁー!!
ちょっとアドリブで変更したけど、教員になった時からいつか言いたいと思っていた名台詞!
ふっふっふ! さぁ覚悟するのです襲撃者達よ! このセリフを言ったからには……一人も逃さずに叩きのめしてやりますっ!!
0
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる