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第19章 神魔大戦編
335話 やってやろうじゃないですか!!
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何故かダウンしてしまったメルヴィーが復活するまでの時間を使っての朝風呂。
すっきり、サッパリ! 一緒に入浴したノアとシアの尻尾でモフモフも充電して気分爽快!!
清々しい気持ちで部屋に帰って暫くすると、無事にメルヴィーが復活。
王族専属のメイドさん達も平伏する熟練度を誇るメルヴィー、ノア、シアの3人によって髪を整えられ。
正式にナイトメアの正装として採用されている、純白の軍服を見に纏う。
ちょっと装飾されて皆んなのよりも豪華になってるけど、めちゃくちゃカッコいい!!
しかも、今日はナイトメアの皆んなはこの軍服姿ですから、昨日のマントを付けたとしても浮かなくて済む! 実に素晴らしいっ!!
メルヴィーにも、オルグイユにも、ついでにアヴァリスにも悪いところは一切無かったですし。
もう子供がはしゃぐように、テンション爆上げ! モチベーションマックス……だったのに……
「な、なんで僕なのですか!?
ここにはジバル君もいるんですし、ジバル君の方が絶対にいいです!!」
昨日の会議で決まった、敵の準備が整う前に仕掛ける言う単純にして明快な今後の指針。
そして今日、出陣するのはナイトメアだけで無くジバル君が率いる統一神軍!!
ジバル君の方が相応しいのですっ!!
「お嬢様、諦めて下さい」
「うぅ……嫌です!」
そもそも、僕は昨日もやったじゃ無いですか!
2日も連続で皆んなの前で壇上に立つのは嫌です……! 今日はジバル君がやるべきです!!
「いえ、俺なんかよりも貴殿の方が相応しいです」
ジバル君、なんでそこまで卑屈になってるんですかっ! 昨日の会議の時の威勢はどこに行ってしまったんです!?
確かに昨夜の宴でやった余興で、軽くあしらいましたけど!
酔っ払ってフォルクレスを殴り倒した時は引き攣った顔をしてましたけども!!
諦めたらそこで試合終了なんですよっ!?
「くっ……! それなら序列1位にして神王でもあるネルヴィア様か、序列2位のフォルクレスがやるべきですっ!!」
うんうん、そうですよ。
シングルで最弱とか自称してたくせにフォルクレスも序列2位ですし。
この場で最も地位が高いのはこの2人! 僕の出る幕じゃありません!!
「だが、我らはヴィスデロビアの本拠地に攻め入らんからな。
全軍の鼓舞は当事者がやるべきだろう」
「それにルーミエル君は統一神界、ヴィスデロビア勢力に並ぶ3大勢力であるナイトメアのトップじゃないか。
ネルヴィア様は兎も角として私よりキミの方がよっぽど相応しいよ」
「むぅ~!」
2人とも正論なだけに言い返せない……!!
確かに名目上はフォルクレスの言う通りですし。
ネルヴィア様が言う通り、見送りに来た者よりも当事者がやるべきです……でも……!
「嫌なものは嫌なんですっ!」
だって、ナイトメアだけだったとは言え、僕は昨日もやってるんですよ?
今日もやるとなると、ハードルが高くなってしまうじゃないですか!!
「あ~……お取り込みのところ申し訳ありませんが、そろそろ時間です」
エ、エネトスさん! 僕が不利なこの状況でなんて事をっ!!
「お嬢様、そろそろ観念して下さい」
「ちょっ、メルヴィー!?」
い、一体何をするつもりですか!?
なんで突然抱っこするんです! なんで壇上の方に歩いて行くんですかっ!?
ちょっ! まさか……
「待っ……」
「私共にお嬢様の勇姿を見せて下さい」
待ってって言ったのに……
他の皆んなからは見えない絶妙な位置に下されて、壇上に出されてしまった……
うぅ! もうこうなったら、やってやろうじゃないですか!!
この壇上に出されてしまった時点で、僕に退路はもう残されていない! ピッチリ整列してる軍勢がなんです!
やるしかないのですっ!! まずは完璧な仕草で壇上の中央まで歩いて見せましょう!
「こほん……」
ここまでは、中央に到達して咳払いを挟むところまで完璧! とは言え本題はここから。
ふっ、地球に行った時からの課題は目立つ事! もう事程度の事で動揺する僕ではないのですっ!!
「皆んなも知っての通り、僕達のヴィスデロビア勢力対する方針は単純明快!
ヤツらが立て直す前に叩く、それだけです!!
ぶっちゃけ、こんなの作戦とも呼べない程度の、人間であっても優れた軍師が聞けば鼻で笑う程度のものです」
敵が消耗して撤退したから、回復する前に追いかけて潰す。
事実、子供でも思いつく程度のものでしょう。
「笑いたい者には笑わせておけば良い。
例え優れた軍師が笑おうが、敵が笑おうが……その力で、鍛え上げたその技で黙らせろ!」
これから始まる戦いは、昨日の小競り合い程度の規模ではないでしょう。
幾ら戦力が消耗して一時撤退したとは言え、削れたのは所詮は雑兵の有象無象。
主力はそのほとんど無傷ですし、ヴィスデロビア本人とその側近達もいる……ですが……
「ここに集まった統一神界が、ナイトメアが誇る強者達よ!」
創世ノ神を使って即席で作り上げた杖を掲げ、上空に浮かび上がらせる2つの紋章。
ナイトメアの軍服の背に刻まれているナイトメアの紋章と、統一神城に掲げられている統一神界の紋章。
「僕達を同時に敵に回した事の愚かさを後悔させろ!!
ヴィスデロビア勢力を叩き潰します!!」
「「「「「「「オォォォォォォッ!!!」」」」」」」
「さぁ、出陣です!!」
すっきり、サッパリ! 一緒に入浴したノアとシアの尻尾でモフモフも充電して気分爽快!!
清々しい気持ちで部屋に帰って暫くすると、無事にメルヴィーが復活。
王族専属のメイドさん達も平伏する熟練度を誇るメルヴィー、ノア、シアの3人によって髪を整えられ。
正式にナイトメアの正装として採用されている、純白の軍服を見に纏う。
ちょっと装飾されて皆んなのよりも豪華になってるけど、めちゃくちゃカッコいい!!
しかも、今日はナイトメアの皆んなはこの軍服姿ですから、昨日のマントを付けたとしても浮かなくて済む! 実に素晴らしいっ!!
メルヴィーにも、オルグイユにも、ついでにアヴァリスにも悪いところは一切無かったですし。
もう子供がはしゃぐように、テンション爆上げ! モチベーションマックス……だったのに……
「な、なんで僕なのですか!?
ここにはジバル君もいるんですし、ジバル君の方が絶対にいいです!!」
昨日の会議で決まった、敵の準備が整う前に仕掛ける言う単純にして明快な今後の指針。
そして今日、出陣するのはナイトメアだけで無くジバル君が率いる統一神軍!!
ジバル君の方が相応しいのですっ!!
「お嬢様、諦めて下さい」
「うぅ……嫌です!」
そもそも、僕は昨日もやったじゃ無いですか!
2日も連続で皆んなの前で壇上に立つのは嫌です……! 今日はジバル君がやるべきです!!
「いえ、俺なんかよりも貴殿の方が相応しいです」
ジバル君、なんでそこまで卑屈になってるんですかっ! 昨日の会議の時の威勢はどこに行ってしまったんです!?
確かに昨夜の宴でやった余興で、軽くあしらいましたけど!
酔っ払ってフォルクレスを殴り倒した時は引き攣った顔をしてましたけども!!
諦めたらそこで試合終了なんですよっ!?
「くっ……! それなら序列1位にして神王でもあるネルヴィア様か、序列2位のフォルクレスがやるべきですっ!!」
うんうん、そうですよ。
シングルで最弱とか自称してたくせにフォルクレスも序列2位ですし。
この場で最も地位が高いのはこの2人! 僕の出る幕じゃありません!!
「だが、我らはヴィスデロビアの本拠地に攻め入らんからな。
全軍の鼓舞は当事者がやるべきだろう」
「それにルーミエル君は統一神界、ヴィスデロビア勢力に並ぶ3大勢力であるナイトメアのトップじゃないか。
ネルヴィア様は兎も角として私よりキミの方がよっぽど相応しいよ」
「むぅ~!」
2人とも正論なだけに言い返せない……!!
確かに名目上はフォルクレスの言う通りですし。
ネルヴィア様が言う通り、見送りに来た者よりも当事者がやるべきです……でも……!
「嫌なものは嫌なんですっ!」
だって、ナイトメアだけだったとは言え、僕は昨日もやってるんですよ?
今日もやるとなると、ハードルが高くなってしまうじゃないですか!!
「あ~……お取り込みのところ申し訳ありませんが、そろそろ時間です」
エ、エネトスさん! 僕が不利なこの状況でなんて事をっ!!
「お嬢様、そろそろ観念して下さい」
「ちょっ、メルヴィー!?」
い、一体何をするつもりですか!?
なんで突然抱っこするんです! なんで壇上の方に歩いて行くんですかっ!?
ちょっ! まさか……
「待っ……」
「私共にお嬢様の勇姿を見せて下さい」
待ってって言ったのに……
他の皆んなからは見えない絶妙な位置に下されて、壇上に出されてしまった……
うぅ! もうこうなったら、やってやろうじゃないですか!!
この壇上に出されてしまった時点で、僕に退路はもう残されていない! ピッチリ整列してる軍勢がなんです!
やるしかないのですっ!! まずは完璧な仕草で壇上の中央まで歩いて見せましょう!
「こほん……」
ここまでは、中央に到達して咳払いを挟むところまで完璧! とは言え本題はここから。
ふっ、地球に行った時からの課題は目立つ事! もう事程度の事で動揺する僕ではないのですっ!!
「皆んなも知っての通り、僕達のヴィスデロビア勢力対する方針は単純明快!
ヤツらが立て直す前に叩く、それだけです!!
ぶっちゃけ、こんなの作戦とも呼べない程度の、人間であっても優れた軍師が聞けば鼻で笑う程度のものです」
敵が消耗して撤退したから、回復する前に追いかけて潰す。
事実、子供でも思いつく程度のものでしょう。
「笑いたい者には笑わせておけば良い。
例え優れた軍師が笑おうが、敵が笑おうが……その力で、鍛え上げたその技で黙らせろ!」
これから始まる戦いは、昨日の小競り合い程度の規模ではないでしょう。
幾ら戦力が消耗して一時撤退したとは言え、削れたのは所詮は雑兵の有象無象。
主力はそのほとんど無傷ですし、ヴィスデロビア本人とその側近達もいる……ですが……
「ここに集まった統一神界が、ナイトメアが誇る強者達よ!」
創世ノ神を使って即席で作り上げた杖を掲げ、上空に浮かび上がらせる2つの紋章。
ナイトメアの軍服の背に刻まれているナイトメアの紋章と、統一神城に掲げられている統一神界の紋章。
「僕達を同時に敵に回した事の愚かさを後悔させろ!!
ヴィスデロビア勢力を叩き潰します!!」
「「「「「「「オォォォォォォッ!!!」」」」」」」
「さぁ、出陣です!!」
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