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第19章 神魔大戦編

332話 前夜の宴 その1

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「ナイトメア統一神界拠点にようこそ!
 今日の宴は親睦会みたいなものなので、堅苦しいのは無しで気軽に楽しんで下さい!」

 統一神城で行われた会議が終わって数時間。
 予定時刻通りの午後9時にやって来た、この場所を知っているいつものメンバーと初めてのシングル一同とジバル君。

 そして、まさしく神々の頂点とも言えるこのメンツを、一切気負う事なく出迎える……
 ふっ、我ながら完璧ですね。
 これでお初である皆んなに僕の威厳は十分に示せた事でしょう!!

 唯一の問題は……皆んなに、主にオルグイユとアヴァリスとメルヴィーの3人に着せられたこの服。
 今回の宴は決戦前と言う事もあって全員、軍服で正装しようとなったまでは良かったのに……何なんですか!  この何処ぞの海軍大将とかが着けてそうなマントは!!

 いやまぁ、確かにカッコいいですけど。
 でも!  明らかに浮いています!!
 ここまで大袈裟なマントを一人だけで着けてると流石に恥ずかしい!!

 何かネルヴィア様達にもめっちゃ見られてる様な気がしますし。
 かと言ってこのマントを脱ぎ捨てたりすると、オルグイユ達を悲しませる事になってしまう。
 うぅ……こうなったらもうやけ食いに、やけ飲みしてやりますっ!!

「じゃあ、もう他のメンバーは揃ってますし。
 早速始めるとしましょう!」

 えっと、グラスはっと……

「お嬢様、こちらを」

 おぉ、流石はメルヴィー、気が利きますね。

「ありがとうございます。
 では、皆さんグラスを持って下さい……乾杯っ!!」

 メルヴィーに渡されたこれは……まぁ流石にお酒だとは思いますが。
 まぁこの際、飲み物が何かなんてどうでも良い!
 やけ飲みです!  さぁ行くのです僕よ!  グラスをグイッと傾けて一気飲みですっ!!

「あっ、お嬢様!」

「ふぅ~!  なかなかに美味でした」

 これは恐らくはシャンパン、それも最高級の物。
 けどナイトメアで販売している物では無いと言う事は、多分これは……

「こ、これはまさか……!」

 やはりですか。
 グラスを持って唖然と目を見開いるフォルクレスが何よりの証拠!
 これはフォルクレスのお酒コレクション!!

「わ、私の秘蔵シャンパンが……」

 しかも、フォルクレスのこの様子を見るに以前徴収された物じゃありませんね。
 さっきの会議で僕が困っているのを見て楽しんでいた制裁が既に下されていたとは……

 まぁ、悲しみに暮れるフォルクレスを見ていても全く面白くも何ともありませんし。
 次は何を飲もうかな……う~ん、果実酒に決めた!!

 ふふふ、人をダメにするクッションに身を沈めながらお酒をあおる。
 それに加えて、おつまみもあるし、スイーツもある!  実に素晴らしい!!

「では、乾杯も終わった事ですし。
 ここには初対面の人もいるでしょうから、まずは自己紹介でもするとしましょう!!」

 ふっふっふ!  僕の事はこの場にいる全員が既に知っているので、僕だけは自己紹介をする必要が一切ない!!
 あっ、ネルヴィア様とシングルの皆さんと面識のある人も無いですね。

 まぁそんな事はどうでも良いです!  大事なのは僕が自己紹介をしなくて良いと言う一点のみ!!
 自己紹介する皆んなを高みの見物と洒落込ませてもらうとしましょう!

「じゃあまずは、コレールからお願いします!」

「かしこまりました」

 その間に僕はこの果実酒を撃ち破るとしましょう……
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