330 / 375
第19章 神魔大戦編
330話 始めましょうか?
しおりを挟む
「お、おい! ルーミエルよ、落ち着くのじゃ!」
「ネルヴィア様は黙っていて下さい。
ヴィスデロビアの奇襲によって、仲間が102名殺されたんです……」
ヴィスデロビアは僕が潰す、これは決定事項です。
「さて、ジバル君。
僕は貴方にヴィスデロビアを譲る気は全くありませんが……」
カタカタと、各々の前に置かれているケーキのお皿とティーカップが揺れて音を鳴らす。
こればっかりは譲れませんからね。
例えマナーが悪かろうが……ガトーショコラを後回しにしてでも、威圧してやります!!
「どうしますか?」
威圧を強めると同時に円卓に罅が走り。
統一神城の壁が、床が軋んで悲鳴を上げる。
ここでジバル君が屈服して引き下がらないのなら……徹底的に僕の実力を刻み込んでやります!!
「っ!! ふ、ふざけるなっ!!
無名の小娘の分際で、この俺が誰なのか分かっているのかっ!?」
「ダブル最上位である序列10位の神、さっきフォルクレスが言っていたので当然知ってますよ。
で? それが何ですか?」
この際、序列がどうだの、知名度がどうだのは関係ありません!
重要なのはジバル君が、僕の獲物を横取りしようとしている事実のみ!!
まぁ、ヴィスデロビアが僕の獲物って誰かに承認されてる訳でもありませんが。
仲間が殺されている以上そんな事はどうでもいい! ヴィスデロビアは必ずこの手で叩き潰しますっ!!
「まぁ、構いませんよ。
貴方が納得できないと言うのなら、面倒ですがここで認めさせてあげましょう」
流石にお城を壊しちゃったらネルヴィア様の怒りが爆発するでしょうから、上手く手加減して……
耐久限界ギリギリ! この威圧を受けて向かってくるなら来るがいい!!
失礼な態度を取られた事も合わせて、力尽くで屈服させてやりますっ!!
ふむ、目の前のこの円卓が邪魔ですね……
僕の前方部分だけ円卓を消滅させ、空洞になっている中心部に出てジバル君へと歩みを進める。
どうやらジバル君もやる気の様ですね。
一瞬たりとも視線を逸らさずにこっちを見て来てますし。
いいでしょう! そっちがその気なら受けて立とうじゃないですかっ!!
しかし、流石はダブル最上位である序列10位。
さっきまで撒き散らしていた威圧を集中したのに、怯むどころか武者震いしていますね。
相手にとって不足なしです!
「む……」
円卓を挟んでジバル君の目の前まで来ましたが……これはマズイ!
このままでは、身長的問題で下からジバル君を見上げる事になってしまうっ!!
多少の距離があるのならまだしも、この至近距離で見下ろされてしまってはその身長差が如実に分かってしまう!
それになんか下に見られてる様な感じがしますし、これは由々しき事態です!!
何としてでも同じ高さで対等に……いや、逆に上から見下ろす状況に持って行かなければっ!!
「さぁ」
不自然なく翼を広げて上昇! 完璧ですっ!
これで誰にも違和感を与える事なく、自然と高さを逆転させる事に成功したでしょう!!
「始めましょうか?」
とは言っても、流石にこの場でやり合う訳には行きませんね。
ここまで僕の威圧を全く意に返さない程ですし……とりあえず、威圧はもう十分ですね。
「はっ! かはっ……ゲホッ、ゴホッ!!」
え? あれ? これは一体??
ジバル君が突然、咳き込みながら真っ直ぐ膝から崩れ落ちたんですけど……
「気圧されて息も出来ないジバル君にあの脅し……流石にちょっと、ジバル君が可哀想に見えて来たよ」
「ん? どう言う事ですか?」
「……うん、まぁ、やっぱりキミって天然だよね」
て、天然っ!? この頭脳明晰で聡明と評判の僕がっ!?
屈辱です! 後で絶対にフォルクレスのコレクションを消し去ってやります!!
「ジバルも、皆もこれでルーミエルの実力が少しは分かっただろう?
ほれ、ルーミエルもそんな所にいないで、早う席に戻るのだ」
えぇ……突然、何故かジバル君が崩れ落ちただけで、僕の実力は一切見せて無いんですが……
いやまぁ、ネルヴィア様がそう言うのなら、そうしますけど。
しかし、円卓の一部を消し去ったから席に戻りやす……あれ? もしかしてこれって後で怒られるヤツじゃ……
ぼ、僕とした事が! まさかこんな落とし穴があるなんて。
いや、まだ間に合うはずです! 神能を使ってこの円卓を完璧に復元させれば……
「あ、あの……円卓も元通りに復元させましたし、これで怒られる事は無いですよね?」
「ルーミエル、お主は本当に……」
な、何故か呆れられました。
けどまぁ、ここで何も言われないって事はお咎めなしって事ですね!
よかった、これで安心して、ケーキを食べられますっ!!
「ネルヴィア様は黙っていて下さい。
ヴィスデロビアの奇襲によって、仲間が102名殺されたんです……」
ヴィスデロビアは僕が潰す、これは決定事項です。
「さて、ジバル君。
僕は貴方にヴィスデロビアを譲る気は全くありませんが……」
カタカタと、各々の前に置かれているケーキのお皿とティーカップが揺れて音を鳴らす。
こればっかりは譲れませんからね。
例えマナーが悪かろうが……ガトーショコラを後回しにしてでも、威圧してやります!!
「どうしますか?」
威圧を強めると同時に円卓に罅が走り。
統一神城の壁が、床が軋んで悲鳴を上げる。
ここでジバル君が屈服して引き下がらないのなら……徹底的に僕の実力を刻み込んでやります!!
「っ!! ふ、ふざけるなっ!!
無名の小娘の分際で、この俺が誰なのか分かっているのかっ!?」
「ダブル最上位である序列10位の神、さっきフォルクレスが言っていたので当然知ってますよ。
で? それが何ですか?」
この際、序列がどうだの、知名度がどうだのは関係ありません!
重要なのはジバル君が、僕の獲物を横取りしようとしている事実のみ!!
まぁ、ヴィスデロビアが僕の獲物って誰かに承認されてる訳でもありませんが。
仲間が殺されている以上そんな事はどうでもいい! ヴィスデロビアは必ずこの手で叩き潰しますっ!!
「まぁ、構いませんよ。
貴方が納得できないと言うのなら、面倒ですがここで認めさせてあげましょう」
流石にお城を壊しちゃったらネルヴィア様の怒りが爆発するでしょうから、上手く手加減して……
耐久限界ギリギリ! この威圧を受けて向かってくるなら来るがいい!!
失礼な態度を取られた事も合わせて、力尽くで屈服させてやりますっ!!
ふむ、目の前のこの円卓が邪魔ですね……
僕の前方部分だけ円卓を消滅させ、空洞になっている中心部に出てジバル君へと歩みを進める。
どうやらジバル君もやる気の様ですね。
一瞬たりとも視線を逸らさずにこっちを見て来てますし。
いいでしょう! そっちがその気なら受けて立とうじゃないですかっ!!
しかし、流石はダブル最上位である序列10位。
さっきまで撒き散らしていた威圧を集中したのに、怯むどころか武者震いしていますね。
相手にとって不足なしです!
「む……」
円卓を挟んでジバル君の目の前まで来ましたが……これはマズイ!
このままでは、身長的問題で下からジバル君を見上げる事になってしまうっ!!
多少の距離があるのならまだしも、この至近距離で見下ろされてしまってはその身長差が如実に分かってしまう!
それになんか下に見られてる様な感じがしますし、これは由々しき事態です!!
何としてでも同じ高さで対等に……いや、逆に上から見下ろす状況に持って行かなければっ!!
「さぁ」
不自然なく翼を広げて上昇! 完璧ですっ!
これで誰にも違和感を与える事なく、自然と高さを逆転させる事に成功したでしょう!!
「始めましょうか?」
とは言っても、流石にこの場でやり合う訳には行きませんね。
ここまで僕の威圧を全く意に返さない程ですし……とりあえず、威圧はもう十分ですね。
「はっ! かはっ……ゲホッ、ゴホッ!!」
え? あれ? これは一体??
ジバル君が突然、咳き込みながら真っ直ぐ膝から崩れ落ちたんですけど……
「気圧されて息も出来ないジバル君にあの脅し……流石にちょっと、ジバル君が可哀想に見えて来たよ」
「ん? どう言う事ですか?」
「……うん、まぁ、やっぱりキミって天然だよね」
て、天然っ!? この頭脳明晰で聡明と評判の僕がっ!?
屈辱です! 後で絶対にフォルクレスのコレクションを消し去ってやります!!
「ジバルも、皆もこれでルーミエルの実力が少しは分かっただろう?
ほれ、ルーミエルもそんな所にいないで、早う席に戻るのだ」
えぇ……突然、何故かジバル君が崩れ落ちただけで、僕の実力は一切見せて無いんですが……
いやまぁ、ネルヴィア様がそう言うのなら、そうしますけど。
しかし、円卓の一部を消し去ったから席に戻りやす……あれ? もしかしてこれって後で怒られるヤツじゃ……
ぼ、僕とした事が! まさかこんな落とし穴があるなんて。
いや、まだ間に合うはずです! 神能を使ってこの円卓を完璧に復元させれば……
「あ、あの……円卓も元通りに復元させましたし、これで怒られる事は無いですよね?」
「ルーミエル、お主は本当に……」
な、何故か呆れられました。
けどまぁ、ここで何も言われないって事はお咎めなしって事ですね!
よかった、これで安心して、ケーキを食べられますっ!!
0
お気に入りに追加
2,147
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる