323 / 375
第19章 神魔大戦編
323話 開戦ですっ!!
しおりを挟む
一瞬にして敵を焼き払い、轟く雷鳴。
入試の時と比べても比較にならないこの規模と威力! 計算通りです!!
着弾箇所も効果範囲も狙い通り、実に素晴らしい! これぞ完璧ならデモンストレーションです!!
遠くから……ネルヴィア様がいるであろう統一神城から見れば、幅数キロにも渡る巨大な青白い光の柱に見えた事でしょう!!
「完っ璧です!!」
落雷によって発生した目視出来るほどの衝撃波で、統一神界を囲うように展開されている超大規模結界が完膚なきまでに粉砕しちゃいましたけど……
その外側に群がり激しい構成を仕掛けるヴィスデロビア配下達もそれどころでは無いでしょうし、何の問題もありませんね!!
攻勢に出る群がる様なヴィスデロビア配下達。
その全員が到達者、幾人かの実力は超越者に足をかける程はあったでしょう。
ふっふっふ! しかぁっし!! 僕からしてみれば、ぶっちゃけ唯の有象無象に過ぎないのですっ!!
「さぁ、刮目せよ!」
今の雷霆で、アヴァリスが展開していた特殊結界が消滅。
落雷やって生じた煙りも、所々にあった雲も衝撃波で消し飛び、邪魔するモノは何も無い。
「こほん、ヴィスデロビアが配下の諸君。
初めまして、僕の名前はルーミエル。
君らが奇襲襲撃してくれたナイトメアの創設者にして総統です」
地上にて上空を見上げるヴィスデロビア軍。
最前線で戦っていた雑兵達は消し飛び、後方にいた力のある者はボロボロになりながらも生き延びて。
そして更に後方で優雅にお茶を楽しんでいた連中は、衝撃波によっ吹飛び滅茶苦茶になったテーブルやティーセット中で唖然と。
まぁ、当然ですね。
最後方にてこの場に似つかわしく無い豪奢で禍々しい椅子に腰掛けていたヴィスデロビアも。
その周囲に控えるヴィスデロビアの眷属達も、攻撃されるまで僕達の存在に気付かなかった。
まだまだ小手調べ程度の軽い戦闘と思っていたら、突如として空から攻撃を受け。
更には白亜の服に身を包んだ軍勢が現れる。
事前連絡してあったハズの統一神界の神々ですら唖然とこっちを見てるのだから、ヴィスデロビアの軍勢が唖然となるのは至極当然の理ですね。
「それで、僕達からの奇襲ご挨拶は気に入ってもらえましたか?」
目には目を、歯には歯を、奇襲には奇襲を。
やられたらやり返す、倍返しですっ! さてと敵の反応は……
「やぁ、また会いましたね」
静まり返る戦場に響き渡る美声。
その声の持ち主は、豪奢な椅子に腰掛けて微笑みを浮かべる、魔性の美を持つ黒髪の美丈夫。
「深淵から世界を覗く者さん」
「お久しぶりですね、ヴィスデロビア。
尤も本体のお前と会うのは初めてなので、初めまして、だと思いますけどね」
「はははっ、確かにその通りだ。
では改めて、初めましてルーミエル、知っての通り私の名はヴィスデロビア。
そして……」
「死ね」
ヴィスデロビアの言葉を引き継ぎ、発せられる女性の声。
一瞬にして僕の背後に現れた美女。
手に持つ漆黒の剣を振り上げた状態で姿を見せた彼女は……
「ぐっ!」
吹飛んだ。
「僕達を前にしていきなり我が君を狙うなんて、そんなの許す訳無いでしょ?
想定よりもバカなのかな? それとも……余程死にたいのかな?」
美女を蹴り飛ばしたエンヴィーがニッコリと微笑みを浮かべる。
微笑みながらその存在感でもって空気を震わせるはエンヴィー。
そう、エンヴィーです! 今日のエンヴィーは一味違う!!
やべぇー、今のはマジでカッコ良かったです!
だって表には出してないけど、オルグイユ達がちょっと悔しがってますし。
まぁ事前に行われたジャンケン……厳かな会談の結果、敵の初撃の対処はエンヴィーに決まっていましたけど。
「ヴィスデロビア様、申し訳ございません。
小娘の抹殺に失敗致しました」
エンヴィーに蹴り飛ばされた美女。
丁度元いた場所、椅子に座るヴィスデロビアの隣に轟音を立てながら着弾した美女は何事も無かったかの様に佇み、ヴィスデロビアに頭を下げる。
あ~あ、エンヴィー可愛そうに。
完全に無視されちゃってるじゃ無いですか。
地道に挑発までしてたのに……うん、やっぱりエンヴィーはこうで無いと!
若干、頬をピクピクさせてますけど、僕はいつものエンヴィーで安心しましたよ!!
まぁ、でも前哨戦としては十分なインパクトがあったでしょう。
「さて、ここからが本当の戦い! 開戦ですっ!!」
入試の時と比べても比較にならないこの規模と威力! 計算通りです!!
着弾箇所も効果範囲も狙い通り、実に素晴らしい! これぞ完璧ならデモンストレーションです!!
遠くから……ネルヴィア様がいるであろう統一神城から見れば、幅数キロにも渡る巨大な青白い光の柱に見えた事でしょう!!
「完っ璧です!!」
落雷によって発生した目視出来るほどの衝撃波で、統一神界を囲うように展開されている超大規模結界が完膚なきまでに粉砕しちゃいましたけど……
その外側に群がり激しい構成を仕掛けるヴィスデロビア配下達もそれどころでは無いでしょうし、何の問題もありませんね!!
攻勢に出る群がる様なヴィスデロビア配下達。
その全員が到達者、幾人かの実力は超越者に足をかける程はあったでしょう。
ふっふっふ! しかぁっし!! 僕からしてみれば、ぶっちゃけ唯の有象無象に過ぎないのですっ!!
「さぁ、刮目せよ!」
今の雷霆で、アヴァリスが展開していた特殊結界が消滅。
落雷やって生じた煙りも、所々にあった雲も衝撃波で消し飛び、邪魔するモノは何も無い。
「こほん、ヴィスデロビアが配下の諸君。
初めまして、僕の名前はルーミエル。
君らが奇襲襲撃してくれたナイトメアの創設者にして総統です」
地上にて上空を見上げるヴィスデロビア軍。
最前線で戦っていた雑兵達は消し飛び、後方にいた力のある者はボロボロになりながらも生き延びて。
そして更に後方で優雅にお茶を楽しんでいた連中は、衝撃波によっ吹飛び滅茶苦茶になったテーブルやティーセット中で唖然と。
まぁ、当然ですね。
最後方にてこの場に似つかわしく無い豪奢で禍々しい椅子に腰掛けていたヴィスデロビアも。
その周囲に控えるヴィスデロビアの眷属達も、攻撃されるまで僕達の存在に気付かなかった。
まだまだ小手調べ程度の軽い戦闘と思っていたら、突如として空から攻撃を受け。
更には白亜の服に身を包んだ軍勢が現れる。
事前連絡してあったハズの統一神界の神々ですら唖然とこっちを見てるのだから、ヴィスデロビアの軍勢が唖然となるのは至極当然の理ですね。
「それで、僕達からの奇襲ご挨拶は気に入ってもらえましたか?」
目には目を、歯には歯を、奇襲には奇襲を。
やられたらやり返す、倍返しですっ! さてと敵の反応は……
「やぁ、また会いましたね」
静まり返る戦場に響き渡る美声。
その声の持ち主は、豪奢な椅子に腰掛けて微笑みを浮かべる、魔性の美を持つ黒髪の美丈夫。
「深淵から世界を覗く者さん」
「お久しぶりですね、ヴィスデロビア。
尤も本体のお前と会うのは初めてなので、初めまして、だと思いますけどね」
「はははっ、確かにその通りだ。
では改めて、初めましてルーミエル、知っての通り私の名はヴィスデロビア。
そして……」
「死ね」
ヴィスデロビアの言葉を引き継ぎ、発せられる女性の声。
一瞬にして僕の背後に現れた美女。
手に持つ漆黒の剣を振り上げた状態で姿を見せた彼女は……
「ぐっ!」
吹飛んだ。
「僕達を前にしていきなり我が君を狙うなんて、そんなの許す訳無いでしょ?
想定よりもバカなのかな? それとも……余程死にたいのかな?」
美女を蹴り飛ばしたエンヴィーがニッコリと微笑みを浮かべる。
微笑みながらその存在感でもって空気を震わせるはエンヴィー。
そう、エンヴィーです! 今日のエンヴィーは一味違う!!
やべぇー、今のはマジでカッコ良かったです!
だって表には出してないけど、オルグイユ達がちょっと悔しがってますし。
まぁ事前に行われたジャンケン……厳かな会談の結果、敵の初撃の対処はエンヴィーに決まっていましたけど。
「ヴィスデロビア様、申し訳ございません。
小娘の抹殺に失敗致しました」
エンヴィーに蹴り飛ばされた美女。
丁度元いた場所、椅子に座るヴィスデロビアの隣に轟音を立てながら着弾した美女は何事も無かったかの様に佇み、ヴィスデロビアに頭を下げる。
あ~あ、エンヴィー可愛そうに。
完全に無視されちゃってるじゃ無いですか。
地道に挑発までしてたのに……うん、やっぱりエンヴィーはこうで無いと!
若干、頬をピクピクさせてますけど、僕はいつものエンヴィーで安心しましたよ!!
まぁ、でも前哨戦としては十分なインパクトがあったでしょう。
「さて、ここからが本当の戦い! 開戦ですっ!!」
0
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる