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第17章 地球帰郷編
296話 許しませんっ!!
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そうと決まればこうしてはいられません!
メルヴィーに抱っこされたままやって来たのは、一室を丸々使った、まるでお店の様なクローゼット。
このクローゼット……衣装部屋にある物が全て僕の服だと言うのだから笑えない。
まぁ、皆んなが用意してくれた物なので非常に嬉しいですけど。
ぶっちゃけ、こんなにあっても全部着る事は無いでしょうしね。
まぁ今はそんな事はどうでもいいです!
メルヴィーにされるがままに、真っ白なワンピースを着せられ……スタートダッシュ!!
ふっふっふ! これは流石のメルヴィーも虚をつかれたでしょう!!
ゼサータレンが全て悪いとは言え、流石に昨日の寝落ち事件の後で抱っこされて皆んなの前に出る勇気はありません。
恥ずかしく過ぎますっ!!
まぁ、スタートダッシュを切ったとはいえ、本気では走ってないのですぐに追い付かれるでしょうけど。
あ、もう追い付かれるとは……でも追い付いて並走するだけで何も言っては来ない。
何も言わなくても僕の心情を察してくれる! 流石はメルヴィーですっ!!
しかし広い!
全く全力では無いとは言え、常人の最高速度程度は出ているはずのなにまだリビングに到着……あっ、見えてきましたね。
メルヴィーも止めて来ませんし、このまま勢いに任せてリビングに入るとしましょう。
「お待たせしました~!!」
「「「「「「「「……」」」」」」」」
……な、何ですか?
何で皆んなこっちを見て何も言わないんですかっ!?
うぅ、やっぱり皆んなあんな失態を犯した僕を笑っていたんですね……
「ル、ルーミエル様ぁ!!」
「ぐへっ」
な、何ですか一体っ!?
無言の空気に耐え切れなくて俯いていたら、突然凄まじい衝撃と共に視界がっ!!
いや、でもこの柔らかな感触は非常に覚えが……
「オルグイユ!」
「はっ!? ルーミエル様! 申し訳ございません!!
お身体は大丈夫でしょうか?」
「は、はい。
大丈夫ですよ……っ!?」
ちょっ、本当に何がどうなってるんですか!?
いつも優雅に微笑んでるオルグイユが今にも泣きそうな顔に!!
「ん! エル、良かった」
若干涙目で抱き付いて来るフェル……フェルっ!?
こんな早朝にフェルが起きているなんてっ!!
いや、よく見たら目の下にクマがありますね……まさか……
「ルーミエルお嬢様、フェルは一晩中ずっと心配そうに落ち着きなくうろうろと歩いていたんですよ」
フェルが……って、そう言うあアヴァリスもハンカチで涙を拭って!
「お嬢が無事で良かったぜ」
いつもは苦笑いを浮かべる常識人のリュグズールまでもが涙ぐんでますし。
ノアとシアも、そして人前では殆ど感情を見せないメルヴィーも涙目に……
コレール、グラトニー、エンヴィーの男性陣は流石に涙ぐんだりはしてませんが。
若干やつれた感じで覇気がない。
「皆んな……そんなに心配してくれてたんですね」
あぁ、マズイ。
昨日の今日で失態を見せる訳にはいかないのに、目頭が熱くなってきました。
「何かよく分かりませんが、良かったですね!」
「くっ、歳を取ると涙腺が緩くなってダメだな」
「えっ? 何でゼウスに天照君まで涙ぐんでるの?」
「えぇ……ルーミエル殿は寝落ちなされただけでしたよね?」
皆んなにここまで心配をかけてしまうなんて……自分で自分が情けないですね。
しかし、ゼサータレンめ! 僕に恥をかかせたのみならず、皆んなに涙を流させるなんてっ!!
ふふふ、誤算でしたが、目立っていて正解でしたね。
これでコソコソする必要はありません! 真正面から叩き潰してやりますっ!!
「リーリス!」
「ここにいますわ!」
何故か今まで姿を隠していたリーリスが姿を現し跪く。
「ご主人様、ご無事で何よりです。
差し出がましいながら、もうご体調はよろしいのですか?」
「ありがとうございます。
けど……もう、問題ありません! それより、ゼサータレンの情報はどうですか?」
「勿論、恙無く問題ありませんわ」
それは重々。
なら、早速始めるとしましょう。
「では、朝ごはんを食べながら報告を聞きましょうか。
しかし、これだけは先に言っておきます」
いつの間にか、朝日の差し込む広々としたリビングにてコレール達が並んで跪き、頭を下げる。
別にそこまでする必要は全くないんですけど……まぁ別にいいでしょう。
「可能な限り現地人……地球の人々に被害を出したくないので隠密作戦の予定でしたが……やめです。
まぁ、地球の人々への被害を可能な限り抑えると言うのは変わりませんが」
既に宣戦布告もしましたし、僕達は十分に目立ってもいますからね。
「今回は徹底的にやります!
ゼサータレンに自身の犯した罪を教えてやります!!」
皆んなに涙を流させた罪をね。
「真正面から全力で行きます……戦争ですっ!!」
メルヴィーに抱っこされたままやって来たのは、一室を丸々使った、まるでお店の様なクローゼット。
このクローゼット……衣装部屋にある物が全て僕の服だと言うのだから笑えない。
まぁ、皆んなが用意してくれた物なので非常に嬉しいですけど。
ぶっちゃけ、こんなにあっても全部着る事は無いでしょうしね。
まぁ今はそんな事はどうでもいいです!
メルヴィーにされるがままに、真っ白なワンピースを着せられ……スタートダッシュ!!
ふっふっふ! これは流石のメルヴィーも虚をつかれたでしょう!!
ゼサータレンが全て悪いとは言え、流石に昨日の寝落ち事件の後で抱っこされて皆んなの前に出る勇気はありません。
恥ずかしく過ぎますっ!!
まぁ、スタートダッシュを切ったとはいえ、本気では走ってないのですぐに追い付かれるでしょうけど。
あ、もう追い付かれるとは……でも追い付いて並走するだけで何も言っては来ない。
何も言わなくても僕の心情を察してくれる! 流石はメルヴィーですっ!!
しかし広い!
全く全力では無いとは言え、常人の最高速度程度は出ているはずのなにまだリビングに到着……あっ、見えてきましたね。
メルヴィーも止めて来ませんし、このまま勢いに任せてリビングに入るとしましょう。
「お待たせしました~!!」
「「「「「「「「……」」」」」」」」
……な、何ですか?
何で皆んなこっちを見て何も言わないんですかっ!?
うぅ、やっぱり皆んなあんな失態を犯した僕を笑っていたんですね……
「ル、ルーミエル様ぁ!!」
「ぐへっ」
な、何ですか一体っ!?
無言の空気に耐え切れなくて俯いていたら、突然凄まじい衝撃と共に視界がっ!!
いや、でもこの柔らかな感触は非常に覚えが……
「オルグイユ!」
「はっ!? ルーミエル様! 申し訳ございません!!
お身体は大丈夫でしょうか?」
「は、はい。
大丈夫ですよ……っ!?」
ちょっ、本当に何がどうなってるんですか!?
いつも優雅に微笑んでるオルグイユが今にも泣きそうな顔に!!
「ん! エル、良かった」
若干涙目で抱き付いて来るフェル……フェルっ!?
こんな早朝にフェルが起きているなんてっ!!
いや、よく見たら目の下にクマがありますね……まさか……
「ルーミエルお嬢様、フェルは一晩中ずっと心配そうに落ち着きなくうろうろと歩いていたんですよ」
フェルが……って、そう言うあアヴァリスもハンカチで涙を拭って!
「お嬢が無事で良かったぜ」
いつもは苦笑いを浮かべる常識人のリュグズールまでもが涙ぐんでますし。
ノアとシアも、そして人前では殆ど感情を見せないメルヴィーも涙目に……
コレール、グラトニー、エンヴィーの男性陣は流石に涙ぐんだりはしてませんが。
若干やつれた感じで覇気がない。
「皆んな……そんなに心配してくれてたんですね」
あぁ、マズイ。
昨日の今日で失態を見せる訳にはいかないのに、目頭が熱くなってきました。
「何かよく分かりませんが、良かったですね!」
「くっ、歳を取ると涙腺が緩くなってダメだな」
「えっ? 何でゼウスに天照君まで涙ぐんでるの?」
「えぇ……ルーミエル殿は寝落ちなされただけでしたよね?」
皆んなにここまで心配をかけてしまうなんて……自分で自分が情けないですね。
しかし、ゼサータレンめ! 僕に恥をかかせたのみならず、皆んなに涙を流させるなんてっ!!
ふふふ、誤算でしたが、目立っていて正解でしたね。
これでコソコソする必要はありません! 真正面から叩き潰してやりますっ!!
「リーリス!」
「ここにいますわ!」
何故か今まで姿を隠していたリーリスが姿を現し跪く。
「ご主人様、ご無事で何よりです。
差し出がましいながら、もうご体調はよろしいのですか?」
「ありがとうございます。
けど……もう、問題ありません! それより、ゼサータレンの情報はどうですか?」
「勿論、恙無く問題ありませんわ」
それは重々。
なら、早速始めるとしましょう。
「では、朝ごはんを食べながら報告を聞きましょうか。
しかし、これだけは先に言っておきます」
いつの間にか、朝日の差し込む広々としたリビングにてコレール達が並んで跪き、頭を下げる。
別にそこまでする必要は全くないんですけど……まぁ別にいいでしょう。
「可能な限り現地人……地球の人々に被害を出したくないので隠密作戦の予定でしたが……やめです。
まぁ、地球の人々への被害を可能な限り抑えると言うのは変わりませんが」
既に宣戦布告もしましたし、僕達は十分に目立ってもいますからね。
「今回は徹底的にやります!
ゼサータレンに自身の犯した罪を教えてやります!!」
皆んなに涙を流させた罪をね。
「真正面から全力で行きます……戦争ですっ!!」
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