288 / 375
第16章 学園生活編
288話 事実は小説より……やっぱ無理っ!!
しおりを挟む
「はっ! 承知致しました」
「「「「「「「……」」」」」」」
うん、まぁ皆んなの言いたい事はわかります。
つい今まで嬲ってくれと言っていた人物とは思えない程の、この変容ですからね。
けど、これは当然の事。
何せリーリスはオルグイユ達に教育されたのですから!
まぁ、せいで新たな扉を開いちゃった訳ですけど……教育は教育でもあるけど調教でもあったと……笑えませんね。
「特殊隠密部隊員から連絡を受け、私自ら確認に赴き、確認をとりました。
間違いありません」
「そうですか……」
コードE。
それは『code Executive』の略称にして、ナイトメアが遂行していた極秘任務の名称っ!!
Executiveとはつまり……
「それで、誰でしたか?」
「今回、捕捉したのはヴィスデロビアの眷属の中でも四魔皇と呼ばれる炎の眷属、黒炎のゼサータレン。
現在は違う名で呼ばれておりました」
違う名、ですか……でもまぁ考えてみると当然ですね。
なんたって、そのゼサータレンとやらは10万年にヴィスデロビアと共に神々を敵に回したわけですし。
本当の名前を名乗るバカなんて、普通はいないでしょう。
「奴は現在……サタン、と呼ばれておりましたわ」
「ふむふむ、サタンですか……え? サタン?」
「はい、サタンですわ」
「……」
サ、サタン!? いやいやい、それは無い!!
だってその名前、めっちゃ聞き覚えがあるんですが……いや、僕は自立した立派な大人。
この程度のことで取り乱してどうするのです!
どこぞのイギリスのダンディーなおじさんも、事実は小説よりも奇なりって言ってたじゃ無いですか!
現実を受け入れねばっ!!
「ご主人様? も、もしや、何か粗相をしてしまいましたでしょうか?
うへへ、お仕置きですねっ! さぁ、どうぞ痛ぶって下さいましぃ!!」
「やっぱ無理! サタンってマジですかっ!?
えぇ? サタンって言えば、あのサタンですよね?
偶々、同じ名前を名乗っていたって事じゃなくてマジでサタンっ!!」
「ルーミエルよ! 落ち着くのじゃっ!!」
これが落ち着いていられますかっ!
だってサタンですよ!? ネルヴィア様はやっぱりわかってませ……
「あれ? 皆んなして何ですかその顔は? 何でそんな呆れた様な顔で僕をみるんですかっ!?」
これはおかしい。
興奮して気付かなかったけど、この聡明で通っている僕を呆れた様な目で見るなんて……
「取り乱したエルちゃんも良いわぁ」
「お嬢様……」
「尊い!」
「アフィリス、何を当然の事を!
ルーミエル様が尊いのは当然です!!」
うん、まぁメルヴィーとオルグイユ、アフィリスにソシリアは当然。
コレール達もいつも通りですね。
呆れた様な目を向けてくるのは……
「何故って、四魔皇じゃぞ!?」
「そこをスルーできるキミのスキルに私は驚きです」
「やはりルーミエル嬢は感覚がズレておるな……」
「ルーミエル嬢。
四魔皇と言えば、ヴィスデロビアが眷属の中でも最強の存在達なんですよ?」
ネルヴィア様とエネトスさんはまだ良いでしょう。
でも、フォルクレスとオシークスさんに言われると何故かイラッとしますね。
「あぁんっ! この完膚なきなまでの無視っ!!
素晴らしい放置プレイィっ! ゾクゾク致しますわぁ!!」
リ、リーリス……流石にちょっと怖いですね。
いや! 以前は兎も角、今のリーリスは僕の直轄の配下。
部下の性癖にとやかく言う程、野暮な上司になる訳にはいきません!!
ここはオリハルコンの精神で受け入れて、話を逸らすとしましょう!
「こほん、すみません、取り乱しました。
それで、サタンと言う事はやっぱり……」
「はい。
奴が潜伏しているのはご主人様の御生誕の地にして、そこの愚神の管轄にある世界……地球でございますわ」
「「「「「「「……」」」」」」」
うん、まぁ皆んなの言いたい事はわかります。
つい今まで嬲ってくれと言っていた人物とは思えない程の、この変容ですからね。
けど、これは当然の事。
何せリーリスはオルグイユ達に教育されたのですから!
まぁ、せいで新たな扉を開いちゃった訳ですけど……教育は教育でもあるけど調教でもあったと……笑えませんね。
「特殊隠密部隊員から連絡を受け、私自ら確認に赴き、確認をとりました。
間違いありません」
「そうですか……」
コードE。
それは『code Executive』の略称にして、ナイトメアが遂行していた極秘任務の名称っ!!
Executiveとはつまり……
「それで、誰でしたか?」
「今回、捕捉したのはヴィスデロビアの眷属の中でも四魔皇と呼ばれる炎の眷属、黒炎のゼサータレン。
現在は違う名で呼ばれておりました」
違う名、ですか……でもまぁ考えてみると当然ですね。
なんたって、そのゼサータレンとやらは10万年にヴィスデロビアと共に神々を敵に回したわけですし。
本当の名前を名乗るバカなんて、普通はいないでしょう。
「奴は現在……サタン、と呼ばれておりましたわ」
「ふむふむ、サタンですか……え? サタン?」
「はい、サタンですわ」
「……」
サ、サタン!? いやいやい、それは無い!!
だってその名前、めっちゃ聞き覚えがあるんですが……いや、僕は自立した立派な大人。
この程度のことで取り乱してどうするのです!
どこぞのイギリスのダンディーなおじさんも、事実は小説よりも奇なりって言ってたじゃ無いですか!
現実を受け入れねばっ!!
「ご主人様? も、もしや、何か粗相をしてしまいましたでしょうか?
うへへ、お仕置きですねっ! さぁ、どうぞ痛ぶって下さいましぃ!!」
「やっぱ無理! サタンってマジですかっ!?
えぇ? サタンって言えば、あのサタンですよね?
偶々、同じ名前を名乗っていたって事じゃなくてマジでサタンっ!!」
「ルーミエルよ! 落ち着くのじゃっ!!」
これが落ち着いていられますかっ!
だってサタンですよ!? ネルヴィア様はやっぱりわかってませ……
「あれ? 皆んなして何ですかその顔は? 何でそんな呆れた様な顔で僕をみるんですかっ!?」
これはおかしい。
興奮して気付かなかったけど、この聡明で通っている僕を呆れた様な目で見るなんて……
「取り乱したエルちゃんも良いわぁ」
「お嬢様……」
「尊い!」
「アフィリス、何を当然の事を!
ルーミエル様が尊いのは当然です!!」
うん、まぁメルヴィーとオルグイユ、アフィリスにソシリアは当然。
コレール達もいつも通りですね。
呆れた様な目を向けてくるのは……
「何故って、四魔皇じゃぞ!?」
「そこをスルーできるキミのスキルに私は驚きです」
「やはりルーミエル嬢は感覚がズレておるな……」
「ルーミエル嬢。
四魔皇と言えば、ヴィスデロビアが眷属の中でも最強の存在達なんですよ?」
ネルヴィア様とエネトスさんはまだ良いでしょう。
でも、フォルクレスとオシークスさんに言われると何故かイラッとしますね。
「あぁんっ! この完膚なきなまでの無視っ!!
素晴らしい放置プレイィっ! ゾクゾク致しますわぁ!!」
リ、リーリス……流石にちょっと怖いですね。
いや! 以前は兎も角、今のリーリスは僕の直轄の配下。
部下の性癖にとやかく言う程、野暮な上司になる訳にはいきません!!
ここはオリハルコンの精神で受け入れて、話を逸らすとしましょう!
「こほん、すみません、取り乱しました。
それで、サタンと言う事はやっぱり……」
「はい。
奴が潜伏しているのはご主人様の御生誕の地にして、そこの愚神の管轄にある世界……地球でございますわ」
0
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる