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第15章 学園入学編
253話 筆記試験です!
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「ふむふむ、入学試験は全部で3つあるんですか。
なるほどなるほど」
魔力量測定、筆記、実技ですか。
先導する試験官さんの後をついて、全員でゾロゾロと移動している中チラチラと視線をよこすライバル達。
この受験生達をパッと見た感じ、問題は筆記ですね……
しかし、不躾な視線ですね。
チラチラとぶっちゃけ、鬱陶しい!
これも全ては、フォルクレスがネルヴィア様の推薦とか言って僕を見たせいです!!
決して、メルヴィーに抱っこされているからではありません!
抱っこされて今更、入試資料を読んでいるからでは絶対にありません!!
「では初めに、これよりこの教室で筆記試験を行います。
自身の受験番号が記されている席に座り、カードで魔力照合を行なって下さい。
また、付き添いの方は隣室にてお待ちになるようお願いします」
おぉ! 何かちょっと大学入試みたいです。
大学入試なんて受けた事無いですけど!
「では、行ってきます!」
「行ってらっしゃいませ。
お嬢様のご武運を願っております」
綺麗に一礼するメルヴィーに見送られて教室に入る。
やはりこの教室にも空間拡張が使われていますね。
しかもこれは……
「空間遮断ですか」
今日の試験の為か、隣の席が見えない様に空間が遮断されているとは。
まぁ確かに物理的に遮っただけだと簡単にカンニングできるから、空間を遮断するのは納得です
けど、仮にも受験者は全員が神に至った存在。
中々に高度な空間遮断ですが、時空間に長けた人なら容易に突破が……
『時間になりましたので筆記試験を開始します。
手元に転送された用紙に解答を記入して下さい、試験時間は10分です。
なお、この筆記試験ではどの様な手段を用いても構いません。
皆さんの健闘を祈ります』
なるほど……受験生全員が神だと言うのに、やけにカンニング防止レベルが低いと思っていましたが。
試験官さんのこの言葉、どうやらこの試験は自身の能力を発揮してカンニングする事が前提の様ですね。
しかも試験時間がたったの10分、明らかに時間が足りません。
スキルや魔法で時間を遅らせつつ、この空間遮断を突破し、なおかつ誰にもバレない様にカンニング。
確かにパッと見た感じの受験生諸君では厳しそうです。
「とは言え……」
ふっ、ふははっ!! 甘いっ!
この程度で僕のカンニングを防げると思っているなんて、片腹痛いですっ!
「取り敢えず、思考加速で思考速度を100万倍に引き延ばしてっと」
これで時間的猶予は十分。
では! 超難関と噂の統一神界学園入試の筆記問題を見てみるとしましょう!!
「こ、これはっ!?
な、なんて低レベルの問題なんでしょうかっ!」
魔法陣の解説、理論の証明、応用した魔法陣の記入。
人間だった頃からダンジョンマスターとして、ダブルである大神が作り上げたダンジョンの謎過ぎる原理を解析して来た僕にとっては児戯に等しい問題です。
この程度のレベルの問題ならこの問題量でも10分あれば、十分終わりますね。
しかし、今更こんな小学校の算数みたいな問題を大量に解くのは面倒臭い。
「〝等価交換〟この問題の解答を購入」
決済は……この後、魔力量測定がありましたし、素材の一括払いにしましょう。
《対価の支払いを確認しました。
またのご利用を、お待ちしております》
白紙だった解答用紙に一瞬にして浮かび上がる完璧な解答。
初見のテスト問題の解答すら購入可能なんて、我ながらチートですね。
しかし試験が始まってまだ僅か数秒、こうも早くも暇になってしまうとは……
「よし! この空間遮断に干渉して……こほん、試験官さん、聞こえますか?」
『っ!?』
成功の様です! かなり驚いてるみたいです。
つい今し方、試験開始を宣言した回路を辿って逆に話しかけられるなんて、流石に想定外だったでしょう!
『まさか、試験途中に話しかけられるとは……
取り乱してすまない、キミは受験番号0607番のルーミエルさんだね?』
「そうです。
あの、終わったので隣の部屋に行ってお茶してても良いですか?」
『まだ開始して1分も経っていないと言うのに、流石は神王様の推薦者と言う訳ですか……』
そこまで驚いている様子も、疑っている様子も無し。
この試験官さんは、メガネ教授とは違って優秀そうです。
『退出後は一切解答できませんが、それでもよろしいのでしたら構いません。
しかし、我々試験官は試験中にこの教室内の空間遮断を解除する訳にはいかないのです』
「それは問題ありません。
自力で行きますので」
『全く、そこまで早く即断されると空間遮断を展開している身として自信を失いそうです。
ではルーミエルさん、筆記試験お疲れ様でした。
魔力量計測、実技試験でも頑張って下さい』
「ありがとうございます。
学園長とフォルクレス……様が言っていた様に全力を尽くします」
よし、これで堂々とメルヴィーの元に向かえます!
解答用紙と問題用紙は机に置いておいて、ナンバーカードは忘れたらいけませんね!
「しかし、このナンバーカード」
近未来的な感じがして非常に良い!
帰ったら再現して、イヴァル王達に自慢してやりましょう。
なるほどなるほど」
魔力量測定、筆記、実技ですか。
先導する試験官さんの後をついて、全員でゾロゾロと移動している中チラチラと視線をよこすライバル達。
この受験生達をパッと見た感じ、問題は筆記ですね……
しかし、不躾な視線ですね。
チラチラとぶっちゃけ、鬱陶しい!
これも全ては、フォルクレスがネルヴィア様の推薦とか言って僕を見たせいです!!
決して、メルヴィーに抱っこされているからではありません!
抱っこされて今更、入試資料を読んでいるからでは絶対にありません!!
「では初めに、これよりこの教室で筆記試験を行います。
自身の受験番号が記されている席に座り、カードで魔力照合を行なって下さい。
また、付き添いの方は隣室にてお待ちになるようお願いします」
おぉ! 何かちょっと大学入試みたいです。
大学入試なんて受けた事無いですけど!
「では、行ってきます!」
「行ってらっしゃいませ。
お嬢様のご武運を願っております」
綺麗に一礼するメルヴィーに見送られて教室に入る。
やはりこの教室にも空間拡張が使われていますね。
しかもこれは……
「空間遮断ですか」
今日の試験の為か、隣の席が見えない様に空間が遮断されているとは。
まぁ確かに物理的に遮っただけだと簡単にカンニングできるから、空間を遮断するのは納得です
けど、仮にも受験者は全員が神に至った存在。
中々に高度な空間遮断ですが、時空間に長けた人なら容易に突破が……
『時間になりましたので筆記試験を開始します。
手元に転送された用紙に解答を記入して下さい、試験時間は10分です。
なお、この筆記試験ではどの様な手段を用いても構いません。
皆さんの健闘を祈ります』
なるほど……受験生全員が神だと言うのに、やけにカンニング防止レベルが低いと思っていましたが。
試験官さんのこの言葉、どうやらこの試験は自身の能力を発揮してカンニングする事が前提の様ですね。
しかも試験時間がたったの10分、明らかに時間が足りません。
スキルや魔法で時間を遅らせつつ、この空間遮断を突破し、なおかつ誰にもバレない様にカンニング。
確かにパッと見た感じの受験生諸君では厳しそうです。
「とは言え……」
ふっ、ふははっ!! 甘いっ!
この程度で僕のカンニングを防げると思っているなんて、片腹痛いですっ!
「取り敢えず、思考加速で思考速度を100万倍に引き延ばしてっと」
これで時間的猶予は十分。
では! 超難関と噂の統一神界学園入試の筆記問題を見てみるとしましょう!!
「こ、これはっ!?
な、なんて低レベルの問題なんでしょうかっ!」
魔法陣の解説、理論の証明、応用した魔法陣の記入。
人間だった頃からダンジョンマスターとして、ダブルである大神が作り上げたダンジョンの謎過ぎる原理を解析して来た僕にとっては児戯に等しい問題です。
この程度のレベルの問題ならこの問題量でも10分あれば、十分終わりますね。
しかし、今更こんな小学校の算数みたいな問題を大量に解くのは面倒臭い。
「〝等価交換〟この問題の解答を購入」
決済は……この後、魔力量測定がありましたし、素材の一括払いにしましょう。
《対価の支払いを確認しました。
またのご利用を、お待ちしております》
白紙だった解答用紙に一瞬にして浮かび上がる完璧な解答。
初見のテスト問題の解答すら購入可能なんて、我ながらチートですね。
しかし試験が始まってまだ僅か数秒、こうも早くも暇になってしまうとは……
「よし! この空間遮断に干渉して……こほん、試験官さん、聞こえますか?」
『っ!?』
成功の様です! かなり驚いてるみたいです。
つい今し方、試験開始を宣言した回路を辿って逆に話しかけられるなんて、流石に想定外だったでしょう!
『まさか、試験途中に話しかけられるとは……
取り乱してすまない、キミは受験番号0607番のルーミエルさんだね?』
「そうです。
あの、終わったので隣の部屋に行ってお茶してても良いですか?」
『まだ開始して1分も経っていないと言うのに、流石は神王様の推薦者と言う訳ですか……』
そこまで驚いている様子も、疑っている様子も無し。
この試験官さんは、メガネ教授とは違って優秀そうです。
『退出後は一切解答できませんが、それでもよろしいのでしたら構いません。
しかし、我々試験官は試験中にこの教室内の空間遮断を解除する訳にはいかないのです』
「それは問題ありません。
自力で行きますので」
『全く、そこまで早く即断されると空間遮断を展開している身として自信を失いそうです。
ではルーミエルさん、筆記試験お疲れ様でした。
魔力量計測、実技試験でも頑張って下さい』
「ありがとうございます。
学園長とフォルクレス……様が言っていた様に全力を尽くします」
よし、これで堂々とメルヴィーの元に向かえます!
解答用紙と問題用紙は机に置いておいて、ナンバーカードは忘れたらいけませんね!
「しかし、このナンバーカード」
近未来的な感じがして非常に良い!
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