237 / 375
第14章 神界編
237話 友達になってくれますか?
しおりを挟む
「うぅ……」
あぁ~! 皆んなの前で、所構わず思いっきり泣いちゃいました……
恥ずかしい! 穴があったら入りたい!!
恐らく僕は今、真っ赤になっている事でしょう。
チラッと、皆んなを見ると……やめてっ! そんな微笑まし気な目で見ないでっ!!
「羞恥に悶えるお嬢様、うへへ……はっ!?
まぁまぁ、そうお恥ずかしがらずに。
アフィリスとソシリアの2人と仲直りできて良かったではありませんか」
いつもの様にスッと抱っこしてくるメルヴィー。
いや、まぁそれはそうなんですけど……やっぱり、恥ずかしいモノは恥ずかしいんですっ!
「やっぱり、呼び捨てなんだ……」
「何か?」
「い、いえ、何でもないです……」
今、メルヴィーとアフィリス、ソシリアとの力関係が透けて見えた気がします。
メルヴィーに睨まれれば、大神たる2人でもやっぱり怖いって事ですねっ!!
「メ、メルヴィー、オルグイユもどうか2人を許してあげて?」
「エルちゃん!」
「ルーちゃん!」
「あの、私は……いえ、何でもないです、はい」
ソシリアとアフィリスは嘆願できても、フォルクレスは無理ですね。
今も2人に睨まれて苦笑いを浮かべてますし……どうか頑張ってお仕置きを耐え抜いて欲しいです。
「お嬢様がそう仰るなら……
ですが、この2名がお嬢様に酷い仕打ちをしたのも事実です」
「メルヴィーの言う通りです。
ルーミエル様の眷属として、そして家族として今更この2人に敬称をつけるのは……」
そ、そう言われると僕ともしても何も言えませんね。
主を泣かせた者を敬うと言うのは、僕でも嫌ですし……何より、家族を泣かされたら多分キレます。
同じ超越者同士、同じ神同士ですし、別に敬称は必要無いのかな?
う~ん、これは何て答えれば良いのでしょう……
「まぁ、立ち話もなんですし、皆様こちらにどうぞお掛けください。
アフィーとソシリアもお許しを頂けて良かったではありませんか。
皆でお茶でも飲むと致しましょう」
な、何て素晴らしいタイミングでの助け舟!
ボルフレム、貴方は神かっ! あぁ、そうだでした、普通に大神でした。
「うんうん! 素晴らしいアイデアです、そうしましょう!!
ほら、オルグイユとメルヴィーとアヴァリスも座って!」
と言うか、3人がソファーに座ってくれないと、僕が座れません。
だって、現状メルヴィーに抱っこされてますし。
「アフィリス、ソシリア、今日のお菓子は期待しても大丈夫ですよね?」
場を和ませる様に、ニヤリと笑みを浮かべて少し2人を挑発する。
「ふふふ、勿論よ」
「今日は神々でも滅多に手に入らない、スイーツを用意してたんですよ!」
良かった、これでいつも通りですね。
「では、お酒ではありませんが、乾杯といきましょう……と言いたい所ですが」
うん、勿論気付いてましたよ。
誰も何も言わないから、黙ってただけで……だってフォルクレスも含め、全員ちゃっかり座ってますし。
「おっ、誰も何の反応も無いから、このまま行くのかと思ってたぜ」
ソファーに座って、一緒にテーブルを囲む青年が苦笑いを浮かべる。
結構ラフな格好ですし、黄色の髪の美青年……うん、知らない人です。
いやまぁ、予測はつきますけどね。
だって、今回の魔教団殲滅作戦で魔教団の拠点を全て潰しまし。
その中には、魔教団の手に落ちていた八大迷宮も当然あった訳で。
寝る前にイヴァル王から要請があって攻略して解放しましたからね。
「俺はバラヴォール、轟雷の試練を作った大神の1人だ。
まっ、これからよろしくな!」
「じゃあ次は私ね!
私はヴァベット、暴風の神なんだ! よろしくね!!」
暴風の神ヴァベット。
薄緑の髪のスポーティー……可愛いと言うよりはカッコいいって印象の美女ですね。
「では、最後は私が。
私は大地の神、エルシアと申します。
機会が無かったとは言え、ご挨拶が遅れてしまってごめんなさいね?」
母性溢れる優しそうな美女ですね。
そしてこの、アヴァリスやリュグズール、ソシリアともタメを張る胸っ!!
流石は大地の女神と言う訳ですか……
「えっと、ルーミエルです。
よろしくお願いします……」
くっ! 慣れて来たとは言え、人見知りがっ!!
「お久しぶりです。
ルーミエル様の眷属の1人で、オルグイユと申します」
「同じく、ルーミエルお嬢様の眷属の1人のアヴァリスです。
10万年ぶりですね」
「皆様におかれまして、お久しぶりで御座います。
お嬢様の専属メイドにして眷属の1人であるメルヴィーと申します。
以後お見知りおき下さい」
そう言えば、皆んなは顔見知りなんですね。
何処もなく親しそうですし……こ、これは僕も勇気を出さなければっ!!
「あ、あの……バラヴォールさん、ヴァベットさん、エルシアさん!
ぼ、僕と友達になってくれますか?」
あぁ~! 皆んなの前で、所構わず思いっきり泣いちゃいました……
恥ずかしい! 穴があったら入りたい!!
恐らく僕は今、真っ赤になっている事でしょう。
チラッと、皆んなを見ると……やめてっ! そんな微笑まし気な目で見ないでっ!!
「羞恥に悶えるお嬢様、うへへ……はっ!?
まぁまぁ、そうお恥ずかしがらずに。
アフィリスとソシリアの2人と仲直りできて良かったではありませんか」
いつもの様にスッと抱っこしてくるメルヴィー。
いや、まぁそれはそうなんですけど……やっぱり、恥ずかしいモノは恥ずかしいんですっ!
「やっぱり、呼び捨てなんだ……」
「何か?」
「い、いえ、何でもないです……」
今、メルヴィーとアフィリス、ソシリアとの力関係が透けて見えた気がします。
メルヴィーに睨まれれば、大神たる2人でもやっぱり怖いって事ですねっ!!
「メ、メルヴィー、オルグイユもどうか2人を許してあげて?」
「エルちゃん!」
「ルーちゃん!」
「あの、私は……いえ、何でもないです、はい」
ソシリアとアフィリスは嘆願できても、フォルクレスは無理ですね。
今も2人に睨まれて苦笑いを浮かべてますし……どうか頑張ってお仕置きを耐え抜いて欲しいです。
「お嬢様がそう仰るなら……
ですが、この2名がお嬢様に酷い仕打ちをしたのも事実です」
「メルヴィーの言う通りです。
ルーミエル様の眷属として、そして家族として今更この2人に敬称をつけるのは……」
そ、そう言われると僕ともしても何も言えませんね。
主を泣かせた者を敬うと言うのは、僕でも嫌ですし……何より、家族を泣かされたら多分キレます。
同じ超越者同士、同じ神同士ですし、別に敬称は必要無いのかな?
う~ん、これは何て答えれば良いのでしょう……
「まぁ、立ち話もなんですし、皆様こちらにどうぞお掛けください。
アフィーとソシリアもお許しを頂けて良かったではありませんか。
皆でお茶でも飲むと致しましょう」
な、何て素晴らしいタイミングでの助け舟!
ボルフレム、貴方は神かっ! あぁ、そうだでした、普通に大神でした。
「うんうん! 素晴らしいアイデアです、そうしましょう!!
ほら、オルグイユとメルヴィーとアヴァリスも座って!」
と言うか、3人がソファーに座ってくれないと、僕が座れません。
だって、現状メルヴィーに抱っこされてますし。
「アフィリス、ソシリア、今日のお菓子は期待しても大丈夫ですよね?」
場を和ませる様に、ニヤリと笑みを浮かべて少し2人を挑発する。
「ふふふ、勿論よ」
「今日は神々でも滅多に手に入らない、スイーツを用意してたんですよ!」
良かった、これでいつも通りですね。
「では、お酒ではありませんが、乾杯といきましょう……と言いたい所ですが」
うん、勿論気付いてましたよ。
誰も何も言わないから、黙ってただけで……だってフォルクレスも含め、全員ちゃっかり座ってますし。
「おっ、誰も何の反応も無いから、このまま行くのかと思ってたぜ」
ソファーに座って、一緒にテーブルを囲む青年が苦笑いを浮かべる。
結構ラフな格好ですし、黄色の髪の美青年……うん、知らない人です。
いやまぁ、予測はつきますけどね。
だって、今回の魔教団殲滅作戦で魔教団の拠点を全て潰しまし。
その中には、魔教団の手に落ちていた八大迷宮も当然あった訳で。
寝る前にイヴァル王から要請があって攻略して解放しましたからね。
「俺はバラヴォール、轟雷の試練を作った大神の1人だ。
まっ、これからよろしくな!」
「じゃあ次は私ね!
私はヴァベット、暴風の神なんだ! よろしくね!!」
暴風の神ヴァベット。
薄緑の髪のスポーティー……可愛いと言うよりはカッコいいって印象の美女ですね。
「では、最後は私が。
私は大地の神、エルシアと申します。
機会が無かったとは言え、ご挨拶が遅れてしまってごめんなさいね?」
母性溢れる優しそうな美女ですね。
そしてこの、アヴァリスやリュグズール、ソシリアともタメを張る胸っ!!
流石は大地の女神と言う訳ですか……
「えっと、ルーミエルです。
よろしくお願いします……」
くっ! 慣れて来たとは言え、人見知りがっ!!
「お久しぶりです。
ルーミエル様の眷属の1人で、オルグイユと申します」
「同じく、ルーミエルお嬢様の眷属の1人のアヴァリスです。
10万年ぶりですね」
「皆様におかれまして、お久しぶりで御座います。
お嬢様の専属メイドにして眷属の1人であるメルヴィーと申します。
以後お見知りおき下さい」
そう言えば、皆んなは顔見知りなんですね。
何処もなく親しそうですし……こ、これは僕も勇気を出さなければっ!!
「あ、あの……バラヴォールさん、ヴァベットさん、エルシアさん!
ぼ、僕と友達になってくれますか?」
0
お気に入りに追加
2,156
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる