最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

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第13章 魔教団殲滅編

224話 世界破壊です!!

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「くっ!  神能っ!!」

 リーリスの周囲に先程よりも更に大きな魔法陣が展開される。
 これでリーリスは暫く無視して問題なさそうですね。
 え~と、皆んなはっと……

「大丈夫そうですね」

 地味な距離……と言っても、数キロは離れていて、既にアヴァリスが結界を展開済み。
 でも今回は神能を付与してるし、念には念を入れて……

「一応、結界を上乗せしておきましょう」

 はい、滅光結界っと。

「暗黒星!」

 リーリスの周囲に浮かぶ先程よりも遥かに巨大は漆黒の球体。
 さっきは簡単に消滅されたけど、今度は僕も神能を使ってます。
 どうなるのか、見ものですね。

「っと、そろそろ熱くなって来ましたか……」

 自身の翼に包まると、そこは外とは隔絶された快適空間!!
 途端に、迫っていた熱気が消え失せる。

 羽自体が一本一本全てに蓄積されている膨大な魔力で白く発光していますし。
 程よく狭くて、兎に角落ち着く。
 ふふんっ!  我ながら、素晴らしいです!!

 そして、蓄積された魔力と羽と言う媒介を用いて展開する滅光結界は、常時のそれを遥かに凌駕する。
 仮に星天魔法が直撃しても何の問題もありません!!

「じゃあ、高みの見物とさせて貰いましょうか!
 〝神眼〟発動っ!!」

 おぉ!  なんか映画みたいです!!
 ポップコーンが欲しい……あっ、確か無限収納の中に……

「発見!  
 ふっふっふ、ポップコーンを常に持ち歩いているとは、流石は僕ですね!!」

 となると、僕だけがこんな映画気分を味わうのは申し訳ない。
 皆んなにもポップコーンを転送してあげましょう!

『弾けろ!!』

 リーリスの声と共に、空が闇に包まれる。
 上空へと飛来していた暗黒星が霧散して、空に膜を作り出した訳ですか。

 しかも、これ程の超広範囲。
 先程と同じ隕石なら、触れた瞬間に確実に消滅していたでしょうね。

「でも……」

 ドンッ!!  ドゴォッ!!

 凄まじい衝突音が連続して鳴り響く。

『なっ!?』

 リーリスが驚愕に目を見開いた。
 彼女が展開した闇の膜は4発目の隕石で罅が走り、5発目の隕石を消滅させると同時に砕け散る……

 ドゴゴォォォォォオオオッッ!!!

 焦ったぁ~!  ちょっと意味わかんない程の轟音。
 凄まじい程の大迫力でした!  思わずビックリして音声を切っちゃいましたよ。

「さてと、外はどんな惨事になっているでしょうか?」

 前回、ベヒーモスを消し飛ばした時と同じミスは犯さない!!
 翼を開くより先に、舞い上がった土煙を吹き飛ばして視界を得る。
 戦闘中に視界を失うなど以ての外です!!

「うっわぁ、何これ??」

 自分でやっておいて何ですけど……

「これは、流石にちょっと引きますね」

 視界の先に広がるのは闇。
 クレーターとか言うレベルじゃ無くて、数キロ程の範囲の地面そのものが消滅しています。
 これは自然破壊を超えて最早、世界破壊です!!

 穴が深過ぎて底が見えずに、闇の様に見えるって訳ですね。
 はっ!?  オルグイユ達は……

「ふぅ~、良かった。
 全員無事な様ですね」

 咄嗟に結界を広げたのか、オルグイユ達の前方で不自然な形で穴が途切れてますね。
 言うなれば、円の一部を直線で切り取ったみたいな感じでしょうか?

「まぁ、そんな事はどうでも良いですね。
 問題は……うぅ!  皆んなから非難の視線を感じます!!」

 怒ってる!  あれは絶対に怒ってます!!
 だって仕方無いじゃないですか! 
  僕だって、こんなアホみたいな威力になるとは思って無かったんですから!!

 こんなの僕にとっても想定外ですよ!
 何で神能を上乗せした程度でこんな事になるんですかっ!?

「しかも、リーリスも無事の様ですね。
 ダメージは大きい様ですけど、咄嗟に神能を展開して防ぎましたか……」

 怒られる危険まで犯しての攻撃だったと言うのに……このままでは、非常にマズイですね。
 これ以上、本気での戦闘を続けると、後々ガチで怒られかねません。
 ここは僕が創った世界なのに……

「やって、くれるじゃない」

「致し方ありませんね。
 すみません、お前とこれ以上遊ぶ訳にはいかなくなりました」

「何ですって?」

 だって、これ以上の大技を使ったら何かした暁には……
 脳裏に過ぎる、ボロ雑巾と化したエンヴィー達犠牲者の姿。

「まぁ、せいぜい頑張って生き抜いて下さい。
 神能〝殲滅ノ神・世界の終焉ワールド・ノヴァ〟」
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