最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

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第13章 魔教団殲滅編

223話 連撃です!!

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「黙りなさい」

「お前では、僕に傷をつける事すら出来ない」

「黙れ、と言っているのよ?」

 リーリスから迸る激しい怒気の奔流。
 良い感じにヘイトが溜まって来てますね、煽るのはこのくらいが丁度いいでしょう。
 あまり煽り過ぎても逆効果ですし……それにしても、この程度の挑発に乗ってくれるとは。

「子供ですね……あっ」

 ヤバイ。
 口に出すつもりは無かったのに、ついつい言ってしまった。

 うわぁ……リーリスの額にクッキリと青筋が浮かんで見えます。
 フェルはキョトンと首を傾げてますけど……オルグイユ達が思わずと言った感じで吹き出したせいですね!!

「子供どころか幼児な貴女に言われたく無いわよっ!!」

 幼児とは失礼な!
 確かに見た目は幼女だし、種族も幼女神だけど……あれ?  
 否定出来ない気が……

「うっうううう、うるさいですよ!」

「エル、動揺し過ぎ……可愛い」

 ん?  今、フェルが何か言った様な気が……
 地味に距離が離れていて、戦闘中ですし、ハッキリと聞き取れませんでした。

「あら、何とか言い返してみなさい。
 それとも、図星なのかしら?」

「ぐぬぬぬぅ!  リーリス、お前は言ってはならない禁忌を口にしたのです!!
 その罪を思い知れっ!!」

 こうなったら、もう勢いでどうにかするしかありませんね。
 大神達ですら容易く言い負かすこの僕をここまで追い詰めるとは……流石は魔王の側近、侮れません!!

「星天魔法」

 地鳴りの様な空気を震わす轟音が鳴り響き……

「なっ!」

 リーリスが驚愕に目を見開いた。
 空を覆っていた終焉の様な暗く厚い雲が吹き飛び、ソレが姿を表す。

「グラン・シャリオ!!」

 かつてリュグズールに放った物と比べても遜色の無い巨大な隕石。
 隕石が放つ熱と大気圏に突入した炎によって、空が赤く染め上がる。

「舐めるなぁっ!!」

 迫り来る隕石を迎え撃つ様に、リーリスの前方に漆黒の魔法陣が浮かび上がる。
 巨大な球状立体魔法陣は渦を描く様に凝縮されて行き……

「暗黒球」

 リーリスの前方に浮かぶは、直径1メートル程の漆黒の球体。
 荒れ狂うリーリスの膨大な魔力が凝縮された球体からは黒い紫電が発生し、触れた地面を塵と化す。

 パチン

 リーリスが指を打ち鳴らすと同時に、暗黒球が隕石はと向かって飛来する。

「私の神能を付与した暗黒球は……」

 僅か1メートル程度の暗黒球が巨大な隕石に触れた瞬間。
 灼熱に包まれていた隕石の全てが漆黒に染まる。

「触れた物全てを消滅させるのよ?」

 一瞬、全ての音が消え去った空間に、リーリスの声が響き渡り……漆黒に染まった隕石が初めから存在しなかったかの様に塵すら残さずに消え去った。

 本気では無かったとは言え、リュグズールを気絶させた一撃を防ぎますか。
 やはり、油断ならない強敵ですね……それでこそ、本気で戦えると言うものです!!

「面白いっ!!
 僕も1つ良い事を教えてあげましょう」

「ふふふ、負け惜しみかしら?」

「僕が今放った星天魔法、グラン・シャリオ。
 それは違う世界のある国の言葉で、とあるモノを指す言葉です」

 空が朱色に染まり、再び地鳴りの様な轟音が鳴り響く。

「それは北斗七星、北の空に輝く七つの星々」

「嘘、でしょ……」

 その光景を目にしてリーリスの頬が僅かに引きつる。

「さぁ、今度は連撃です!!」

 空に浮かぶ僕の背後では6つの巨大隕石が、灼熱に身を包み姿を現した。
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