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第13章 魔教団殲滅編
215話 お帰りなさいませ
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「ふふふ、あははっはっ!!
これであの幼女は2度とこの世界に戻って来れないわよぉ!!」
リーリスが心底愉快そうに笑う。
「本当に、無様だね。
以前、僕に勝ったからって油断するからだよ!」
リーリスと一緒に、ハスルートも嘲笑う。
そんな2人の視線の先で……オルグイユが膝から崩れ落ちる。
ノアとシアはオルグイユを痛ましげな面持ちで見つめ、コレールは唖然と手を伸ばした状態で硬直する。
「「オルグイユ様……」」
「ルーミエル様……何故、ですか!
何故、メルヴィーだけがっ!!」
ノアとシアに寄り添われ、悲しげに、そして悔しげに地面を殴るオルグイユ。
その度に地面が揺れ動き、亀裂が走る。
そんな凄まじく傍迷惑な光景を、アヴァリスとリュグズールは呆れた様子で眺め、エンヴィーとグラトニーは死んだ魚の様な瞳で苦笑いを浮かべる。
そしてっ!!
「ん、コレール。
吾、喉が渇いた」
フェルはマイペースだった。
唖然と固まるコレールの服をチョンチョンと引っ張り、眠た気な目を擦る。
「はっ!? 私とした事が……しかし、フェル。
幾ら何でも、戦闘中にお茶をする訳には行かないでしょう」
「ん、エルが戻って来たら、吾頑張る」
だから問題ないとばかりに絶壁の胸を張るフェルに、コレールは眉間を押さえて溜め息を漏らす。
「仕方ありませんね。
お嬢様がお戻りになるまでですよ?」
「あら、じゃあ私もお願いしようかしら」
「おっ、ならオレも頼むわ」
コレールが取り出した、テーブルとソファー。
完全に場違いなソレに腰掛ける、フェルを抱いたアヴァリスとリュグズール。
「ノア、シア、手伝いをお願い出来ますか?」
「「かしこまりました」」
そこには緊張感など一切無く。
目の前に敵がいるとはとても思えない光景。
そんなコレール達の様子にリーリスとハスルートは困惑し、その困惑は次第に怒りへと変わる。
「巫山戯るのも、いい加減にしなさいっ!!」
「おっと、これは失礼しました。
エンヴィー、グラトニー、お相手をして差し上げなさい」
「「えっ!?」」
コレールの言葉に、自分たちもソファーに座ろうとしていた2人が揃って声を上げて動きを止める。
「お前達は、この私を嘗めているのかしらぁ?
超越者にして、神能に至りし、魔神ヴィスデロビアの側近であるこの私を!!」
苛立ちから、リーリスが発する魔力の圧が跳ね上がる。
膨大な魔力が空気を歪ませ、大気を揺らす。
その怒りを向けられていないハスルートですら、緊張に固唾を飲む程の圧倒的な存在感。
「いえいえ、別に貴女を侮っている訳ではありません。
ただ、貴方達2人の相手ならこの2人で十分と判断したまでです。
とは言え、その必要は無いようです」
「何ですって?」
突如として空間に亀裂が走る。
そして現れるは、白い扉。
ソファーに座っていたアヴァリス達も立ち上がり、恭しく頭を下げる。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
開け放たれた扉から姿を現した幼女。
主人たるルーミエルを迎える為に、コレールも腰を折った。
これであの幼女は2度とこの世界に戻って来れないわよぉ!!」
リーリスが心底愉快そうに笑う。
「本当に、無様だね。
以前、僕に勝ったからって油断するからだよ!」
リーリスと一緒に、ハスルートも嘲笑う。
そんな2人の視線の先で……オルグイユが膝から崩れ落ちる。
ノアとシアはオルグイユを痛ましげな面持ちで見つめ、コレールは唖然と手を伸ばした状態で硬直する。
「「オルグイユ様……」」
「ルーミエル様……何故、ですか!
何故、メルヴィーだけがっ!!」
ノアとシアに寄り添われ、悲しげに、そして悔しげに地面を殴るオルグイユ。
その度に地面が揺れ動き、亀裂が走る。
そんな凄まじく傍迷惑な光景を、アヴァリスとリュグズールは呆れた様子で眺め、エンヴィーとグラトニーは死んだ魚の様な瞳で苦笑いを浮かべる。
そしてっ!!
「ん、コレール。
吾、喉が渇いた」
フェルはマイペースだった。
唖然と固まるコレールの服をチョンチョンと引っ張り、眠た気な目を擦る。
「はっ!? 私とした事が……しかし、フェル。
幾ら何でも、戦闘中にお茶をする訳には行かないでしょう」
「ん、エルが戻って来たら、吾頑張る」
だから問題ないとばかりに絶壁の胸を張るフェルに、コレールは眉間を押さえて溜め息を漏らす。
「仕方ありませんね。
お嬢様がお戻りになるまでですよ?」
「あら、じゃあ私もお願いしようかしら」
「おっ、ならオレも頼むわ」
コレールが取り出した、テーブルとソファー。
完全に場違いなソレに腰掛ける、フェルを抱いたアヴァリスとリュグズール。
「ノア、シア、手伝いをお願い出来ますか?」
「「かしこまりました」」
そこには緊張感など一切無く。
目の前に敵がいるとはとても思えない光景。
そんなコレール達の様子にリーリスとハスルートは困惑し、その困惑は次第に怒りへと変わる。
「巫山戯るのも、いい加減にしなさいっ!!」
「おっと、これは失礼しました。
エンヴィー、グラトニー、お相手をして差し上げなさい」
「「えっ!?」」
コレールの言葉に、自分たちもソファーに座ろうとしていた2人が揃って声を上げて動きを止める。
「お前達は、この私を嘗めているのかしらぁ?
超越者にして、神能に至りし、魔神ヴィスデロビアの側近であるこの私を!!」
苛立ちから、リーリスが発する魔力の圧が跳ね上がる。
膨大な魔力が空気を歪ませ、大気を揺らす。
その怒りを向けられていないハスルートですら、緊張に固唾を飲む程の圧倒的な存在感。
「いえいえ、別に貴女を侮っている訳ではありません。
ただ、貴方達2人の相手ならこの2人で十分と判断したまでです。
とは言え、その必要は無いようです」
「何ですって?」
突如として空間に亀裂が走る。
そして現れるは、白い扉。
ソファーに座っていたアヴァリス達も立ち上がり、恭しく頭を下げる。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
開け放たれた扉から姿を現した幼女。
主人たるルーミエルを迎える為に、コレールも腰を折った。
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