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第13章 魔教団殲滅編
202話 返事を聞かせて下さい
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「先程そこの3人にも説明しましたが。
僕が魔教団を潰すと決めたの」
「フフフ、魔教団を潰すって、そんな事できる訳ないでしょ?」
僕の言葉に被せて嘲笑う様に口角を吊り上げる最高幹部の少女。
名前は……シェミナですね。
この王道を行く清楚な見た目でこの性格とは……
「確かに私達を倒したあの2人は強かったけど、所詮はあの程度。
ハスルート様やリーリス様は私達とは別格なんですよ?」
この人は一体何を言っているのでしょうか?
シェミナの言う2人なら、ハスルートは負けて、リーリスも僕を見て逃げて行きましたけど……
「この者達は気絶していて事の顛末を知らないのです」
なる程、どうりで自信満々に支離滅裂な事を言うハズです。
それにしてもこのフォロー、流石はコレールですね。
メルヴィーが素人目には分からない程度に悔しがってます。
けどまぁ、今回は僕のすぐ後ろに控えていたコレールに分がありました。
後で慰めてあげましょう。
「貴女の言う2人なら敗走して逃げましたよ」
「えっ?」
シェミナだけで無くリリアーナ以外の2人も驚愕な眼差しを向けて来ます。
「う、嘘ですっ!
あの2人が負けるなんてあり得ませんっ!!」
まぁ確かにハスルートは到達者でしたし、リーリスは十万年前に皆んなとも戦った超越者。
言葉で言われても信じられないのも無理ないでしょう。
「貴方方は黒龍を知っていますか?」
「と、当然知っていますが、それがっ」
「なら話は早い。
コレール」
「承知致しました」
僕達のやり取りにイヴァル王達は緊張を走らせ、最高幹部を含む他の者達は訝しみ。
リリアーナさんだけが、ガタガタっと土下座状態のまま恐怖に震える。
リリアーナさんは話の流れから理解できた様ですが……ここは演出が大切。
リリアーナさんには悪いですけど、これは決定事項です。
パチン
僕の指の音が響くと同時に、神殿の天井が綺麗に消滅する。
そして……
「「「っ!?」」」
声にならない悲鳴を上げる彼等の視線の先には、圧倒的な風格を見せつける黒翼の龍。
「コレールは僕の眷属の1人。
これで少しは信じて頂けましたか?」
人の姿に戻って僕の背後に舞い降りたコレールを唖然と見詰めて反応がありません。
まぁ、納得してくれたって事にしましょう。
ぶっちゃけ、もう面倒ですしね。
「こほん、では話を戻しますが。
僕が魔教団を潰すと決めたのは、魔教団が行なっている実験を知ったからです」
目を見開いて唖然と硬直するシェミナとルナン。
まぁハールトさんは、はっとした感じで反応したのでこのまま話を続けるとしましょう。
「別に僕は魔教団の信仰を否定する訳じゃありません。
魔神を信仰する事にも特に何も思いません」
事実、信仰なんて各々が信じたいモノを信じれば良いと思ってます。
信仰の自由はあって然るべきです。
「しかし、それで他人に危害を加えるのなら話は別です。
魔教団の実験は許せない、魔教団を潰すと決めた理由はそれだけです」
アレサレムの王城地下で行われていた実験。
思い出すだけで反吐が出ます。
「それにリーリス、アイツは僕の大切な家族を傷つけた……」
脳裏に浮かぶ、ノアとシアのボロボロで血塗れになった姿。
「お嬢様」
「はっ! すみません、少しだけ苛立ちが漏れていた様です」
コレールが声を掛けてくれ無かったらヤバかったですね。
今の僕が怒りのままに魔力を解き放つとイヴァル王達が死んでしまいかねません。
「ひ、1つ、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「構いませんよ」
顔に脂汗を大量に張り付けたハールトさん。
でも残念……幼女スマイルで怖くないよアピールなんて僕には荷が重すぎます!
「その程の力があるのに、何故我々などを仲間に迎えようとなさるのですか?」
「そんな事ですか。
実験体にされている人達を救う為に魔教団の拠点情報が必要になるからです」
僕の神能や大神達、ナイトメアの総力を上げればある程度は把握できるでしょうけど。
それでは取りこぼしがあるかも知れないですからね。
「それに、何事も1人でやるより2人。
2人でやるより皆んなでやったほうが効率的です、何よりその方が楽しいじゃないですか」
あれ? 僕、何か変な事を言ったんでしょうか?
ハールトさんに、土下座をし続けていたリリアーナさんまでもが顔を上げてポカンとしてます。
うぅ……僕の計算ではそろそろノアとシアが目を覚ますので、出来るだけ早く終わらせてしまいたのに……
ええぃ! こうなったら強硬手段ですっ!!
「そっちの2人は相応の罰を受けて貰いますが、貴方方2人は僕達の事を話さないと契約魔法を結べば解放しても構いません」
シェミナとルナンが何やら喚いていますが無視です。
と言うか、煩いので魔法で拘束してやりました。
これで落ち着いて2人の返事を書く事ができます。
「それでは、貴方達の返事を聞かせて下さい」
僕が魔教団を潰すと決めたの」
「フフフ、魔教団を潰すって、そんな事できる訳ないでしょ?」
僕の言葉に被せて嘲笑う様に口角を吊り上げる最高幹部の少女。
名前は……シェミナですね。
この王道を行く清楚な見た目でこの性格とは……
「確かに私達を倒したあの2人は強かったけど、所詮はあの程度。
ハスルート様やリーリス様は私達とは別格なんですよ?」
この人は一体何を言っているのでしょうか?
シェミナの言う2人なら、ハスルートは負けて、リーリスも僕を見て逃げて行きましたけど……
「この者達は気絶していて事の顛末を知らないのです」
なる程、どうりで自信満々に支離滅裂な事を言うハズです。
それにしてもこのフォロー、流石はコレールですね。
メルヴィーが素人目には分からない程度に悔しがってます。
けどまぁ、今回は僕のすぐ後ろに控えていたコレールに分がありました。
後で慰めてあげましょう。
「貴女の言う2人なら敗走して逃げましたよ」
「えっ?」
シェミナだけで無くリリアーナ以外の2人も驚愕な眼差しを向けて来ます。
「う、嘘ですっ!
あの2人が負けるなんてあり得ませんっ!!」
まぁ確かにハスルートは到達者でしたし、リーリスは十万年前に皆んなとも戦った超越者。
言葉で言われても信じられないのも無理ないでしょう。
「貴方方は黒龍を知っていますか?」
「と、当然知っていますが、それがっ」
「なら話は早い。
コレール」
「承知致しました」
僕達のやり取りにイヴァル王達は緊張を走らせ、最高幹部を含む他の者達は訝しみ。
リリアーナさんだけが、ガタガタっと土下座状態のまま恐怖に震える。
リリアーナさんは話の流れから理解できた様ですが……ここは演出が大切。
リリアーナさんには悪いですけど、これは決定事項です。
パチン
僕の指の音が響くと同時に、神殿の天井が綺麗に消滅する。
そして……
「「「っ!?」」」
声にならない悲鳴を上げる彼等の視線の先には、圧倒的な風格を見せつける黒翼の龍。
「コレールは僕の眷属の1人。
これで少しは信じて頂けましたか?」
人の姿に戻って僕の背後に舞い降りたコレールを唖然と見詰めて反応がありません。
まぁ、納得してくれたって事にしましょう。
ぶっちゃけ、もう面倒ですしね。
「こほん、では話を戻しますが。
僕が魔教団を潰すと決めたのは、魔教団が行なっている実験を知ったからです」
目を見開いて唖然と硬直するシェミナとルナン。
まぁハールトさんは、はっとした感じで反応したのでこのまま話を続けるとしましょう。
「別に僕は魔教団の信仰を否定する訳じゃありません。
魔神を信仰する事にも特に何も思いません」
事実、信仰なんて各々が信じたいモノを信じれば良いと思ってます。
信仰の自由はあって然るべきです。
「しかし、それで他人に危害を加えるのなら話は別です。
魔教団の実験は許せない、魔教団を潰すと決めた理由はそれだけです」
アレサレムの王城地下で行われていた実験。
思い出すだけで反吐が出ます。
「それにリーリス、アイツは僕の大切な家族を傷つけた……」
脳裏に浮かぶ、ノアとシアのボロボロで血塗れになった姿。
「お嬢様」
「はっ! すみません、少しだけ苛立ちが漏れていた様です」
コレールが声を掛けてくれ無かったらヤバかったですね。
今の僕が怒りのままに魔力を解き放つとイヴァル王達が死んでしまいかねません。
「ひ、1つ、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「構いませんよ」
顔に脂汗を大量に張り付けたハールトさん。
でも残念……幼女スマイルで怖くないよアピールなんて僕には荷が重すぎます!
「その程の力があるのに、何故我々などを仲間に迎えようとなさるのですか?」
「そんな事ですか。
実験体にされている人達を救う為に魔教団の拠点情報が必要になるからです」
僕の神能や大神達、ナイトメアの総力を上げればある程度は把握できるでしょうけど。
それでは取りこぼしがあるかも知れないですからね。
「それに、何事も1人でやるより2人。
2人でやるより皆んなでやったほうが効率的です、何よりその方が楽しいじゃないですか」
あれ? 僕、何か変な事を言ったんでしょうか?
ハールトさんに、土下座をし続けていたリリアーナさんまでもが顔を上げてポカンとしてます。
うぅ……僕の計算ではそろそろノアとシアが目を覚ますので、出来るだけ早く終わらせてしまいたのに……
ええぃ! こうなったら強硬手段ですっ!!
「そっちの2人は相応の罰を受けて貰いますが、貴方方2人は僕達の事を話さないと契約魔法を結べば解放しても構いません」
シェミナとルナンが何やら喚いていますが無視です。
と言うか、煩いので魔法で拘束してやりました。
これで落ち着いて2人の返事を書く事ができます。
「それでは、貴方達の返事を聞かせて下さい」
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