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第13章 魔教団殲滅編
201話 提案です その2
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何処までも続く巨大で、穏やかな湖。
そんな湖の中にポツンと浮かぶ、白い神殿が建てられた小島。
「では、これより会議を始めます」
ナイトメア本部の特別会議室を模した巨大な円卓と魔水晶が置かれた神殿。
そんな厳粛な空間にて、進行役として僕の後ろに控えるコレールの声が響き渡る。
それにしても、神獣や各国の主君達が座すこの円卓にて上座に座る幼女……シュールです。
隣に同じく幼女と言ってもいい容姿のフェルがいる事が唯一の救いですね。
「今回の会議の目的は2つ。
1つはそこの4人の処遇について」
コレールの言葉を受けて、拘束され、円卓の前に座らされた4人の肩がビクッと揺れる。
「嘘、偽りはしない方が良いですよ」
「ひぃっ! も、申し訳ありませんでしたぁっ!!」
妖艶なお姉さんが突然、見事な平伏を決めました……
ボロボロになった美女の土下座……背徳感が凄まじい光景です。
末席に座ってる元魔教団軍団長だった3人が凝視してますよ!
「リリアーナ! みっとも無いですよっ!!」
土下座する美女。
魔教団最高幹部の1人であるリリアーナに忌々し気な視線を向けて怒鳴りつけるのは、彼女と同様に拘束されている青年。
「黙りなさいっ!
ハールト、貴方は何も分かってないのよっ!!」
ガタガタと恐怖に体を震わせるリリアーナは顔を上げずに怒鳴り返す。
そしてそんな同僚の姿を驚いた様子で見る残りの2人。
「煩い。
誰が発言を許可しましたか?」
そんな彼らに浴びせられる冷ややかな声。
あ、あの混沌とした状況を一言で黙らせるとは……流石はオルグイユ。
僕にもオルグイユみたいな貫禄が有れば良かったのですが……この幼女体型には難しいですね……
と言うか、幾ら敵に捕まったとは言えリリアーナのこの怯えようはちょっと変です。
確かに最高幹部と言う地位ですし、殺されると考えるのは普通でしょう。
しかし、この場には魔教団の軍団長の地位に就いていた3人もいます。
寝返ろうと媚を売るならまだしも、ここまで怯えるのは不自然です。
という訳で……神能を使って色々と調べさせてもらうとしましょう!
ふふふ、彼女は捕虜。
それにどうせ魔教団の実験に関わって無いか調べますからね、遠慮する必要無しですっ!!
「えっ?」
目の前に浮かぶ驚愕の鑑定結果。
なるほど……そりゃ、この状況下でここまで怯える訳です。
それに、これは……
「そんなに怯える必要はありません。
確かにリリアーナさんは魔教団の最高幹部で、敵です。
しかし、ヴァヌスさん達を見て分かるように、敵の幹部だから殺すなんて事はしませんよ」
目に見えてホッと安堵した様子の、見た目清楚な少女とルナン。
アレサレムでの一幕を見ているはずなのに何故安堵できるのか、ちょっとルナンの思考回路が理解できませんね。
「ですが、魔教団が行なっている実験に関わっている者は別です」
その言葉でルナンと少女が一気に青褪める。
先程リリアーナさんに怒鳴った青年、ハールトは驚いた様子で目を見開き、戸惑いを露わに手を上げた。
「えっと……どうぞ?」
「1つ、質問をお許し下さい」
あっ、これで良かったんですね。
ふぅ、いきなり挙手されて少し戸惑いましたが……多分誰にもバレて無いでしょう。
「構いませんよ」
「本当に……本当に魔教団は実験を行なっているのですかっ!?」
「ええ、行っています。
貴方は最高幹部なのに知らなかったんですか?」
「そ、そんな……なら私は一体何の為に……」
これは……本当に知らなかった様ですね。
いや実験の事では無く、実験を行なっていた事を知らなかったと言った方が適切ですか。
「私は、あの実験を止める事を条件に魔教団に与したのです……しかしっ!」
「ハールト様……」
項垂れるハールトを悔し気な眼差しで見つめるヴァヌスさん。
これは……なるほど、そう言う事ですか。
つくづく魔教団はクズですね。
「これは後で話をする必要がありますね」
チラッとメルヴィーと共に控えているリーナとミーナを見ると、揃って首を傾げる2人。
可愛い……じゃ無くて、今ので皆んなは、ある程度の事情を察してくれたでしょう。
「リリアーナさんとハールトさんに提案です」
ほんの数時間前に同じ言葉を聞いた元軍団長の3人が苦笑いを浮かべる。
仕方ないじゃ無いですかっ!
これ以外にどう切り出せば良いと言うのですっ!!
「魔教団を辞めて、僕達の仲間になりませんか?」
3人の時と全く同じ文句に、リリアーナとハールトもあの時の3人と同じ様に、驚愕に目を見開いた。
そんな湖の中にポツンと浮かぶ、白い神殿が建てられた小島。
「では、これより会議を始めます」
ナイトメア本部の特別会議室を模した巨大な円卓と魔水晶が置かれた神殿。
そんな厳粛な空間にて、進行役として僕の後ろに控えるコレールの声が響き渡る。
それにしても、神獣や各国の主君達が座すこの円卓にて上座に座る幼女……シュールです。
隣に同じく幼女と言ってもいい容姿のフェルがいる事が唯一の救いですね。
「今回の会議の目的は2つ。
1つはそこの4人の処遇について」
コレールの言葉を受けて、拘束され、円卓の前に座らされた4人の肩がビクッと揺れる。
「嘘、偽りはしない方が良いですよ」
「ひぃっ! も、申し訳ありませんでしたぁっ!!」
妖艶なお姉さんが突然、見事な平伏を決めました……
ボロボロになった美女の土下座……背徳感が凄まじい光景です。
末席に座ってる元魔教団軍団長だった3人が凝視してますよ!
「リリアーナ! みっとも無いですよっ!!」
土下座する美女。
魔教団最高幹部の1人であるリリアーナに忌々し気な視線を向けて怒鳴りつけるのは、彼女と同様に拘束されている青年。
「黙りなさいっ!
ハールト、貴方は何も分かってないのよっ!!」
ガタガタと恐怖に体を震わせるリリアーナは顔を上げずに怒鳴り返す。
そしてそんな同僚の姿を驚いた様子で見る残りの2人。
「煩い。
誰が発言を許可しましたか?」
そんな彼らに浴びせられる冷ややかな声。
あ、あの混沌とした状況を一言で黙らせるとは……流石はオルグイユ。
僕にもオルグイユみたいな貫禄が有れば良かったのですが……この幼女体型には難しいですね……
と言うか、幾ら敵に捕まったとは言えリリアーナのこの怯えようはちょっと変です。
確かに最高幹部と言う地位ですし、殺されると考えるのは普通でしょう。
しかし、この場には魔教団の軍団長の地位に就いていた3人もいます。
寝返ろうと媚を売るならまだしも、ここまで怯えるのは不自然です。
という訳で……神能を使って色々と調べさせてもらうとしましょう!
ふふふ、彼女は捕虜。
それにどうせ魔教団の実験に関わって無いか調べますからね、遠慮する必要無しですっ!!
「えっ?」
目の前に浮かぶ驚愕の鑑定結果。
なるほど……そりゃ、この状況下でここまで怯える訳です。
それに、これは……
「そんなに怯える必要はありません。
確かにリリアーナさんは魔教団の最高幹部で、敵です。
しかし、ヴァヌスさん達を見て分かるように、敵の幹部だから殺すなんて事はしませんよ」
目に見えてホッと安堵した様子の、見た目清楚な少女とルナン。
アレサレムでの一幕を見ているはずなのに何故安堵できるのか、ちょっとルナンの思考回路が理解できませんね。
「ですが、魔教団が行なっている実験に関わっている者は別です」
その言葉でルナンと少女が一気に青褪める。
先程リリアーナさんに怒鳴った青年、ハールトは驚いた様子で目を見開き、戸惑いを露わに手を上げた。
「えっと……どうぞ?」
「1つ、質問をお許し下さい」
あっ、これで良かったんですね。
ふぅ、いきなり挙手されて少し戸惑いましたが……多分誰にもバレて無いでしょう。
「構いませんよ」
「本当に……本当に魔教団は実験を行なっているのですかっ!?」
「ええ、行っています。
貴方は最高幹部なのに知らなかったんですか?」
「そ、そんな……なら私は一体何の為に……」
これは……本当に知らなかった様ですね。
いや実験の事では無く、実験を行なっていた事を知らなかったと言った方が適切ですか。
「私は、あの実験を止める事を条件に魔教団に与したのです……しかしっ!」
「ハールト様……」
項垂れるハールトを悔し気な眼差しで見つめるヴァヌスさん。
これは……なるほど、そう言う事ですか。
つくづく魔教団はクズですね。
「これは後で話をする必要がありますね」
チラッとメルヴィーと共に控えているリーナとミーナを見ると、揃って首を傾げる2人。
可愛い……じゃ無くて、今ので皆んなは、ある程度の事情を察してくれたでしょう。
「リリアーナさんとハールトさんに提案です」
ほんの数時間前に同じ言葉を聞いた元軍団長の3人が苦笑いを浮かべる。
仕方ないじゃ無いですかっ!
これ以外にどう切り出せば良いと言うのですっ!!
「魔教団を辞めて、僕達の仲間になりませんか?」
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