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第9章 戦争準備編
139話 情報局です!
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「出来ました……遂に完成ですっ!!」
メルヴィー達とお茶会をしてから早3週間。
目の前の、この3週間にも渡る僕の努力の成果を前に感動が止まりません!!
「たった3週間足らずで、これを作り上げる僕ってマジ天才ですよね?」
さっきからニヤニヤと自画自賛が止まりません。
特別会議室の扉の前で1人ニヤつく……誰かに目撃されれば赤面モノですが。
今日も今日とて軍事演習で誰もいませんからね。
いつもは人でいっぱいのナイトメア本部でも、周囲を気にする事無くニヤつけるのです!
「如何なされたのですか、お嬢様?」
その声にバッと背後を振り向くと、幸せそうにニヤつくメルヴィーと何故か悶えているノアとシア。
メルヴィーは澄ました顔をして取り繕っていますが、僕の目は誤魔化せません。
「ふっふっふ! 良い所に来ました。
この3週間、おやつの時間を短くし、お昼寝すらせずに作り上げたこれを見せてあげましょう!!」
本当に、お昼寝タイムを無くすのは苦渋の選択でした……でも、後悔はありませんっ!
そんな事より、今はこれを誰かに自慢したくて仕方なかったですし。
この狙い澄ましたかの様なナイスタイミング……流石はメルヴィーですね。
「今回、僕が作り上げたのは情報収集及び伝達機関。
その名も情報局です!」
情報局、良い響きです。
正式名称はナイトメア特別対策情報局にしましょう。
「情報局ですか?」
「既にある諜報部とは違うのですか?」
ノアさんシアさん、その疑問に答えて差し上げましょう。
「諜報部は潜入などにより情報を集める機関ですが、情報局は入手した様々な情報を取り扱う機関。
簡単に言えば、諜報部の統括機関の事です」
メルヴィーはその重要性を即座に理解した様子ですが、ノアとシアはまだイマイチ違いが分からないみたいですね。
「まぁ、見てもらった方が早いですし、早速行くとしましょう。
新しい情報を得たら直ぐに会議ができる様に特別会議室の隣に作りました。
また情報局はその性質上、機密情報も扱うので警備も厳重です。
これを見て下さい」
「これは、魔導回路が見受けられますね。
緻密な魔道具のようですが……」
一応、結構本気で魔導回路を隠蔽してしてるのに、一瞥しただけでこうも簡単に見破られるとは……
「流石ですね、メルヴィーの言う通りこれは対象の魔力を掌から読み取る魔道具です。
事前に登録した人物がこうして、ここに手を当てると……」
黒いディスプレイに赤い横ラインが通ると言う演出付き。
この世界風に地球の指紋認証を再現した訳ですが、我ながら良く出来てますね。
「この様に、結界によるロックが解除されて扉が開くと言う仕組みです。
しかし、これだけではありません。
ここから更に虹彩ロックの二重ロック体制を確立しました」
二重の生体認証。
明らかなオーパーツですが、気にしたら負けです。
「さて、ようこそ情報局へ」
扉を抜けた先には、3枚の巨大ディスプレイを筆頭に、数十ものディスプレイが連なる空間。
イメージしたのは何となく記憶にあったロケットなどの指令室。
大学の講義室のように段差のついた黒を基調にした重厚感ある作りになっています。
「中央の大きな画面に注目して下さい」
指を一度、パチンと鳴らすと同時に映し出される立派なお城。
「どうです!
人工衛星を利用した監視システム。
世界中何処でも見る事が可能で、録画映像は勿論。
それも魔力を利用しているのでリアルタイムでもラグが一切ありません!」
「これは……凄いですね。
これを用いれば軍の運用効率が跳ね上がります!!」
「その通りです。
人員を育てる必要はありますが、その効果は計り知れません」
地球では常識的な衛星映像も、それが常識になったのはここ半世紀。
この世界の人々は空の上から監視されているなんて想像すらしないでしょうからね。
「隣の特別会議室にはもう一つの扉で直接行き来出来ますし。
特別会議室とディスプレイ前にある机には、ここに保存されている情報を立体映像として見る事も可能でなのす!」
3人とも、かなり驚いているようですね。
ですが、この程度で驚いてもらっては困ります。
何せこの情報局はただの前座でしかありませんからね。
「まだまだここからが本番ですよ。
では行くとしましょうか、飽くなきロマンの探究者たる僕が作り上げた、僕の秘密基地にっ!!」
何処かワクワクした様子の3人を引き連れて転移しました。
メルヴィー達とお茶会をしてから早3週間。
目の前の、この3週間にも渡る僕の努力の成果を前に感動が止まりません!!
「たった3週間足らずで、これを作り上げる僕ってマジ天才ですよね?」
さっきからニヤニヤと自画自賛が止まりません。
特別会議室の扉の前で1人ニヤつく……誰かに目撃されれば赤面モノですが。
今日も今日とて軍事演習で誰もいませんからね。
いつもは人でいっぱいのナイトメア本部でも、周囲を気にする事無くニヤつけるのです!
「如何なされたのですか、お嬢様?」
その声にバッと背後を振り向くと、幸せそうにニヤつくメルヴィーと何故か悶えているノアとシア。
メルヴィーは澄ました顔をして取り繕っていますが、僕の目は誤魔化せません。
「ふっふっふ! 良い所に来ました。
この3週間、おやつの時間を短くし、お昼寝すらせずに作り上げたこれを見せてあげましょう!!」
本当に、お昼寝タイムを無くすのは苦渋の選択でした……でも、後悔はありませんっ!
そんな事より、今はこれを誰かに自慢したくて仕方なかったですし。
この狙い澄ましたかの様なナイスタイミング……流石はメルヴィーですね。
「今回、僕が作り上げたのは情報収集及び伝達機関。
その名も情報局です!」
情報局、良い響きです。
正式名称はナイトメア特別対策情報局にしましょう。
「情報局ですか?」
「既にある諜報部とは違うのですか?」
ノアさんシアさん、その疑問に答えて差し上げましょう。
「諜報部は潜入などにより情報を集める機関ですが、情報局は入手した様々な情報を取り扱う機関。
簡単に言えば、諜報部の統括機関の事です」
メルヴィーはその重要性を即座に理解した様子ですが、ノアとシアはまだイマイチ違いが分からないみたいですね。
「まぁ、見てもらった方が早いですし、早速行くとしましょう。
新しい情報を得たら直ぐに会議ができる様に特別会議室の隣に作りました。
また情報局はその性質上、機密情報も扱うので警備も厳重です。
これを見て下さい」
「これは、魔導回路が見受けられますね。
緻密な魔道具のようですが……」
一応、結構本気で魔導回路を隠蔽してしてるのに、一瞥しただけでこうも簡単に見破られるとは……
「流石ですね、メルヴィーの言う通りこれは対象の魔力を掌から読み取る魔道具です。
事前に登録した人物がこうして、ここに手を当てると……」
黒いディスプレイに赤い横ラインが通ると言う演出付き。
この世界風に地球の指紋認証を再現した訳ですが、我ながら良く出来てますね。
「この様に、結界によるロックが解除されて扉が開くと言う仕組みです。
しかし、これだけではありません。
ここから更に虹彩ロックの二重ロック体制を確立しました」
二重の生体認証。
明らかなオーパーツですが、気にしたら負けです。
「さて、ようこそ情報局へ」
扉を抜けた先には、3枚の巨大ディスプレイを筆頭に、数十ものディスプレイが連なる空間。
イメージしたのは何となく記憶にあったロケットなどの指令室。
大学の講義室のように段差のついた黒を基調にした重厚感ある作りになっています。
「中央の大きな画面に注目して下さい」
指を一度、パチンと鳴らすと同時に映し出される立派なお城。
「どうです!
人工衛星を利用した監視システム。
世界中何処でも見る事が可能で、録画映像は勿論。
それも魔力を利用しているのでリアルタイムでもラグが一切ありません!」
「これは……凄いですね。
これを用いれば軍の運用効率が跳ね上がります!!」
「その通りです。
人員を育てる必要はありますが、その効果は計り知れません」
地球では常識的な衛星映像も、それが常識になったのはここ半世紀。
この世界の人々は空の上から監視されているなんて想像すらしないでしょうからね。
「隣の特別会議室にはもう一つの扉で直接行き来出来ますし。
特別会議室とディスプレイ前にある机には、ここに保存されている情報を立体映像として見る事も可能でなのす!」
3人とも、かなり驚いているようですね。
ですが、この程度で驚いてもらっては困ります。
何せこの情報局はただの前座でしかありませんからね。
「まだまだここからが本番ですよ。
では行くとしましょうか、飽くなきロマンの探究者たる僕が作り上げた、僕の秘密基地にっ!!」
何処かワクワクした様子の3人を引き連れて転移しました。
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